天動瑠璃は真の勇者である(完結)   作:ファルメール

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断章 ■■■■の章
第16話 瑠璃の居ない四国


 

 大赦の道場。

 

 安芸先生と、須美と園子が向き合っている。

 

 かつてここに銀と瑠璃が居た。二人の居ない道場は、今までの倍程も広く感じる。

 

「……そう。瑠……天動さんは、残ったのね……」

 

「……はい。バーテックスを四国に入れない為に……たった一人で……」

 

 今にも泣き出しそうに、瞳を震わせながらやっと絞り出すように須美が言った。

 

「……そう……」

 

 全ての感情を押し殺した、まるで瑠璃のような声で安芸先生が返した。

 

「先生、ごめんなさい!!」

 

 泣きながら、園子が頭を下げた。

 

「乃木さん、どうして謝るの? あなたは何も悪くない」

 

 これは慰めている訳でもなく、極めて客観的な事実だった。寧ろ敢闘したと言って良いだろう。それは須美も同じだ。銀もそうだったし、瑠璃も当然そうだ。元より勇者達の中で、余力を残してお役目に当たる者、当たった者など一人として居ない。

 

「私が弱かったから、天さんを連れ戻す事も……一緒に戦う事も出来なくて……!!」

 

 そこから先は言葉にならなかった。号泣して、嗚咽が道場に木霊していく。

 

 須美は、泣かなかった。正座して、膝の上に置かれた両手は握り締められていて、血が滴っていた。

 

「……あなた達に責任は無いわ……ん……」

 

 少しだけ躊躇ったようだったが……安芸先生は、懐から一枚の封筒を取り出して二人へと差し出した。

 

「これは……」

 

「天動さんの、遺言状よ……この戦いに出る前に、私に渡されていたの……」

 

 尤も、渡されたと言うよりは瑠璃と話していたらいきなり彼女が消えて、代わりにこの手紙が入った封筒が目の前に置かれていたのだが。樹海化によって時間が止まっている間に、差し出されたのだろう。

 

「遺言状って、じゃあ……」

 

「天さんは、最初から……!!」

 

 須美も園子も、すぐにその意味を察した。安芸先生は頷く。

 

「彼女は何もかも全て承知の上で、最初から結界の外に残るつもりだったのよ」

 

「そ、ん、なぁ……どうして……天さん、何もかも、自分一人で……う、あ、あああああああっ……!!」

 

 園子が、泣き崩れた。

 

 震えるその背中を、須美が優しく撫でる。

 

「そのっち……」

 

 何も言えずに、須美はそうしているだけだったが……

 

 その時だった。二人の端末が、メールの着信を知らせた。

 

「?」

 

「これは……!!」

 

 差出人は、瑠璃だった。

 

「せ、先生……!!」

 

「な、内容は!? 文面は何と書いてあるの!?」

 

 思わず、安芸先生も冷静さを失って詰め寄ってくる。

 

 

 

 

 件名:定時連絡

 

 本文

 

 本日より毎日正午に定時連絡を行い、状況の報告を行うものとする。

 

 定時連絡が一時間以上無かった場合、私に異変が生じたものとして、四国の勇者は即時臨戦態勢に移行する事。

 

 一時間前、十二宮級バーテックス4体の襲撃を受けるも、殲滅に成功。

 

 当方の損害は極めて軽微。

 

 第二級警戒態勢を維持しつつ、次の攻撃に備えるものとする。

 

 以上

 

 

 

 極々簡素に纏められた報告だったが……

 

 文章以上に、多くの事が伝わってきた。

 

 瑠璃は、今も戦い続けている。自分達の為に、四国の人達の為に。世界を守る為に。

 

 園子が涙を拭って、顔を上げた。泣いてる場合じゃない。

 

「わっしー……」

 

「ええ、そのっち……先々代を、必ず私達で迎えに行きましょう。でも、今は駄目……今の私達は弱過ぎる……だけどこの先、今よりずっと強くなって……いつか……いつか必ず……!!」

 

「うん……うん!!」

 

 掌を重ね、残された二人の勇者は誓い合う。

 

 それを見ていて、安芸先生は首肯を一つ。そして、浮かんでいた涙を拭いて眼鏡を掛け直した。

 

 二人には聞こえないように、呟く。

 

「瑠璃ちゃん……あなたや、この子達のように……私も、覚悟を決めるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 一ヶ月後。

 

 大赦の制服を纏った安芸先生はとあるマンションの、一室の前に立っていた。

 

 この部屋には、両親と姉妹の4人家族が住んでいたが……両親は大赦の職員で、先のバーテックスの攻撃で大橋が破壊された際に、その破壊が現実世界にフィードバックされた事故によって死亡している。

 

 安芸先生がこの家を訪れたのは、残された姉妹に、援助を申し出る為だった。

 

 これは瑠璃の遺言、その一つを成し遂げる為だった。

 

 遺言状の一文には「自分の貯金を全て、バーテックスの戦闘による被害者や遺族の救済金に充てる事」の旨と、暗証番号が記されていてキャッシュカードが同封されていた。

 

 最強の勇者であった瑠璃は、同時に研究者としても極めて優秀であり、勇者システムの改良にも大きな貢献を果たしている。現在の精霊システムも満開も、その基礎理論は全て彼女が構築したものだ。

 

 安芸先生は知らない事だが、巫女としてもブっちぎりで史上最高の適性を持つ瑠璃は神樹とのリンクによって、これまで300年に渡って勇者・巫女、そして大赦のスタッフが行ってきた勇者システムについての研究成果を全て実体験として識っている。当然、彼女らの挫折や苦悩も全て込みで夢の中で強制的に脳内へ流し込まれるという形で。

 

 そうして先人達の300年に渡る研究成果を瑠璃が代行する形で更に発展させて具現化したのが、現在の勇者システムであり人工精霊・満開だった。

 

 勇者にして研究者として、戦闘・研究の両面に於いて多大な貢献を果たしていた瑠璃はその能力を大赦から高く評価されており、多額の報酬を受け取っていた。今回、遺言に従って安芸先生が残高を照会してみると……その金額は十億単位にまで上っていた。

 

 金の出入りを調べてみると、瑠璃は光熱費や最低限の食費など以外は殆ど支出が無く、遊興・娯楽の類いには少しも金を使っていなかったのも、これだけの貯蓄がある一因だった。

 

 その金を全て、バーテックス被害に遭った人間の救済に充てろというのが、瑠璃の遺言だった。

 

 これだけなら、美談であり立派な人物だと心から誇りに思う所だが……しかしやはり瑠璃は一筋縄では行かなかった。遺言状には更に続きがあった。

 

「援助を行う事で、その遺族は大赦からの要求を拒む事が難しくなる。特に家族の死因がバーテックスにあると知った場合、憎悪や復讐心から積極的に大赦への協力を申し出る可能性があるので、臨機応変に情報を開示すること」

 

 要するに『遺族に金銭的な援助を申し出て彼等に「貸し」を作り、場合によっては彼等の喪失感やバーテックスへの憎悪を利用して扱き使え』と、瑠璃は言い残していた。

 

「瑠理ちゃん……」

 

 何と言って良いものか……コメントに困る。

 

 最後に会った時、彼女は少しだけ昔に戻っていたように思った。

 

 それは、間違いではないのだろう。短い間だったが一緒に過ごした安芸先生には理屈抜きに分かった。恐らくは瑠璃の中で何か心境の変化があったのだ。

 

 しかしそれはそれ、これはこれ。

 

 倫理観や人道、あるいは良心に左右されず、世界を守る為に最短・最良効率の方法を常に選択するという一点に於いては、彼女は微塵もブレていなかった。

 

 必要な事ではあるのだろう。瑠璃は言っていた、満開の実装を躊躇うのは、大赦の人間が慢心しているのと同時に安っぽいヒューマニズムに陶酔して果たすべき大義を見失っているのだと。勇者は、その為の必要な犠牲なのだと。

 

 

 正午。

 

 マナーモードにしていた端末が震えて、メールが入った。

 

 

 

 件名:定時連絡

 

 本文

 

 昨日正午から現在までの間に、十二宮級バーテックス12体、上級個体およそ8000体、星屑およそ5000000体から成る敵集団の攻撃を受けるも、殲滅に成功。

 

 当方の被害は極めて軽微。

 

 第二級警戒態勢を維持しつつ、次の攻撃に備えるものとする。

 

 以上

 

 

 

 瑠璃は、自身の言葉を実践している。今も、たった一人で喪いながら戦って。

 

「だから……私も覚悟を決めるわ。鬼になる覚悟を……」

 

 安芸先生は大赦の仮面を被って、表情を隠す。

 

 そして、チャイムを押した。

 

 その部屋の表札には「犬吠埼」と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

「新しいお隣さんだ!! 年が同じなら、同じ中学になるんだよね。私は、結城友奈。よろしく」

 

「東郷須美です。よろしく」

 

 かつて鷲尾の姓を名乗っていた彼女は、差し出されたその手を握り返した。

 

 瑠璃が壁の向こうに残った後、勇者の選抜基準には大きな変更が加えられた。

 

 現在の大赦関係者のみから勇者を選ぶ方式では人員の補充が追い付かないので、一般からも勇者候補を選定し、最終的な選抜は神樹様の御意志に委ねる事とする、と。

 

 これは大赦上層部でも既に議論されていた事であり、瑠璃の遺言でもあった。

 

 それに伴って、養子であった須美は鷲尾家から東郷家へと戻される事になった。元々彼女はお役目を果たす為、より家格の高い家である鷲尾家に入っていた身である。勇者の選抜が一般からも行われるようになったのでその必要も無くなり、元の家に戻されたのだ。

 

 本来ならこの時、姓名は東郷美森へと戻される筈だったが……須美は自分の希望で、名前だけは鷲尾家に居た時のものを残してもらっていた。これは鷲尾家で過ごした時間も彼女にとってはお役目の都合などではなく本物で、鷲尾家の両親もまた自分にとって本当の両親であるという意思表示だった。

 

 ただし戻った先の東郷の家は元の住所ではなく、以前に合宿で行った讃州ビーチの近くだった。

 

 これは親の仕事の都合だと聞かされていたが……聡い須美は予感していた。

 

 勇者である自分は、最も適正の高い勇者候補の元へ送られるのだと。

 

 そして隣人と出会った時、それは確信へと変わる。

 

 結城友奈。

 

 以前の合宿で、瑠璃が鍛えていた少女だった。

 

 瑠璃は、既に分かっていたのだ。旧来のシステムでは直に追い付かなくなるので、近い将来には現在のような体制へと移行すると。その時に備え、最高の適性を持った友奈を訓練していたのだろう。あるいは友奈以外にも、それに次ぐ素質を持っていた少女達を鍛えていたのかも知れない。

 

「東郷さんか!! カッコいい名字だね!!」

 

「あ、ありがとう……」

 

「そうだ、この辺良く分からないでしょ。なんだったら案内するよ。任せて」

 

「え、ええ……」

 

 須美の胸中には、自分が勇者である事を隠している後ろめたさやいずれ友奈が戦いの運命を背負う事への同情など様々な感情が混然としていて、最初は中々打ち解けなかったが……

 

 友奈の笑顔は、まるで陽だまりのように暖かくて、心が溶かされていくようだった。

 

 いつしか、友奈と過ごす時間は須美の中で掛け替えのないものへと変わっていた。

 

 一年後。

 

「美味しい~~っ。東郷さんのぼた餅、ホントに美味しいよぉ!!」

 

「良かった。結城さんが気に入ってくれて……」

 

「東郷さん!!」

 

「は、はい?」

 

「もしできれば、毎日食べたい!! 東郷さんのお菓子!!」

 

「う、うん……友奈ちゃん……」

 

 ふっ、と須美は微笑む。

 

 その時だった。正午になって懐のスマホが、メールの着信を伝える。

 

 須美はほっと胸を撫で下ろした。

 

 彼女はいつでも、不安を胸の奥底に仕舞っている。もし、正午になっても定時連絡が来なかったらどうしようと。夜になって瑠璃が今、結界の外でどうしているだろうかと思うと、眠れなくなる事がある。

 

 時々、壁を越えて様子を見に行きたいという衝動に駆られる事があったが、思い留まった。自分達にはまだその力が無い。今の段階で自分達が行く事は、瑠璃にとって足手纏いを増やすだけの意味しか無い。

 

 

 

 件名:定時連絡です

 

 本文

 

 昨日正午から現在までの間に、敵の侵攻はありませんでした。

 

 引き続き、警戒態勢を維持します。

 

 須美と園子も、どうか体には気を付けてください。

 

 以上

 

 

 

 文面を読み上げて、須美はもう一度ほっと息を吐く。

 

 瑠璃が結界の外に残ってから一ヶ月後の定時連絡にあった大攻勢から後、バーテックスの動きは沈静化している。時々、星屑数千体程度の襲撃があるぐらいだった。ここ三ヶ月は、それすらも無くなっている。

 

 これなら一度、瑠璃も帰還してきても良さそうなものだが……しかし引き上げた隙を狙って総攻撃が行われる事を彼女も警戒しているのだろう。

 

『それにしても……』

 

 どうも一ヶ月ほど前から、メールの文面が違ってきたような気がする。

 

 以前は事務的に内容だけを伝えてくるようなものだったが、その頃からは末尾に自分達の健康を気遣うような一文や「こっちは大丈夫ですから心配しないでください」とか「戻ったらまたイネスで祝勝会を挙げましょう」といった一節が付け加えられるようになった。文章それ自体にも、敬語が使われるようになっている。

 

 まるで、瑠璃のスマホを使って誰かがメールを代筆しているような……

 

『まさかね……』

 

 そこまで考えて、須美は首を振った。

 

 結界の外側は、勇者のような例外を除けばあらゆる生物の生存を許さない死の世界。瑠璃自身の他に、彼女のスマホを使う者が居る訳もない。

 

 きっと瑠璃の方でも、心境の変化があったのだろう。一年間も向こうに居るのだ。無理も無い。

 

 

 

 

 

 

 

 18ヶ月後。

 

「はっ、たっ、でやあっ!!」

 

「良いよ~。でももっと鋭く、足に体重を掛けて踏み込むんよ~」

 

「はい、もう一本お願いします!!」

 

 大赦の道場では、二人の少女が手にした木刀と棒を打ち合わせていた。

 

 両手に持った木刀を振り回す、栗色の髪の少女は三好夏凜。現在、大赦にて育成されている勇者候補生の中で最も優秀な成績を修めている少女だった。

 

 手にした棒をくるくる回しながら相手しているのは、園子だった。

 

 夏凜は二本の剣を使った波状攻撃で果敢に攻め立てるが、園子はびくともしなかった。体幹は少しもぶれずに、左右のどちらから攻め込んでも全部弾き返されてしまう。

 

 ここで、夏凜は戦法を変えた。

 

 右手の剣で園子の槍を押さえ込み、左手で胴を打とうとするが園子は驚く程簡単に宙返りを打って、攻撃をかわしてしまった。

 

「なっ!!」

 

「ほら、いちいち慌てない。今度はこっちからいくよ~」

 

 ここで、園子が反撃に転じた。

 

 鋭い突きを、しかも柄の付近など夏凜が防御しにくい箇所を的確に狙って攻めていく。

 

「わっ、とっ、とっ……うわっと!!」

 

 辛うじて双剣で防御する夏凜だったが、園子の足払いを受けて転倒してしまう。

 

 しかしそこで、後方に転がって距離を取った。

 

 園子は、滑るように床を動いて距離を詰めてくる。

 

 夏凜はここで後方に跳躍すると柱に着地、そのまま更に柱を蹴って三角飛びの要領で空中から園子の背後を取った。

 

「もらった!!」

 

「あげてないよ~」

 

 だが園子は背後からの攻撃を、後ろをチラリとも見ずに棒を背中に回して止めてしまった。

 

「嘘、見えてないのに!?」

 

「気配で見えてるんよ」

 

 そう言うと園子は、体の捻りと同時に槍を振って遠心力を加え、夏凜の体を吹き飛ばしてしまった。

 

「あぐっ!!」

 

 背中を打った夏凜が息を詰まらせる。

 

 すぐに、手落としてしまった木刀を拾って立ち上がろうとするが、その鼻先に園子が手にした棒の先端が突き付けられた。

 

「ほい、一本」

 

「ま、参りました……」

 

 座り込み、汗だくで荒い息を吐く夏凜とは対照的に、園子はうっすら汗を掻いているぐらいで息も乱れていない。

 

「私も随分鍛えたのに、5分しか持たないなんて……」

 

 忸怩たる想いを吐き出す夏凜だったが、園子は「ふふっ」と微笑む。

 

「いや、凄いよ~。私達の時は天さん相手に、3人掛かりでも10分しか持たなかったし、一人一人じゃ2分も持たなかったよ」

 

「問題は時間じゃなくて、私が一撃も攻撃を当てられなかった事です……これが実戦なら、私は今日だけで15回も死んでいる訳ですから……」

 

「……実戦でも、何回も生き返れれば良いのにね……」

 

 ふっと、園子の表情に影が差した。脳裏に去来するのは、銀の笑顔だ。

 

「せ、先代?」

 

「ううん、何でもない……それと、同い年なんだから園子で良いよ、にぼっしー。話し方も普通で」

 

「そ、そのにぼっしーというのはちょっと……」

 

 困り顔を見せる夏凜。園子はくすくす笑って、手を差し伸べる。その手を取って、夏凜は立ち上がった。

 

「でもにぼっしーはどんどん強くなってるよ。天さんが褒めていたのも分かるよ」

 

「天さん……先々々代勇者、天動瑠璃様には……私も随分お世話になりました。剣も、あの方から教わって……早く勇者になって、あの方のお役に立とうと思って、頑張ってきたのに……」

 

「私も同じだよ。強くなって、早く天さんを迎えに行けるように……鍛えたからね~」

 

 そんな風に、二人が話していた時だった。

 

 どす、どす、どす……

 

 足音が聞こえてきて、道場の襖がぶち破られる勢いで開かれた。

 

「そのっち!!」

 

「乃木さん!!」

 

 血相変えて、走ってきたのだろう、息を荒げた須美と安芸先生が飛び込んできた。

 

「わっしー……先生……どうしたの?」

 

「端末を見て!!」

 

「!!」

 

 須美の取り乱しようと、端末という言葉。

 

 その二つだけで、園子には全て分かった。時計を見ると、今は午前10時45分だった。

 

 置いてあったバッグからスマホを取り出すと、メールが一通届いていた。マナーモードにしていてしかもさっきまでは夏凜との稽古中であったので、着信に気付かなかったのだ。

 

 文面を見て……園子は、表情を凍り付かせる。

 

 

 

 件名:大変です!!

 

 本文

 

 バーテックスが、過去最大の大攻勢に入るべく戦力を集中させています。

 

 こっちはすぐに迎撃態勢を整えます。

 

 四国の勇者も、すぐに臨戦態勢に入ってください!!

 

 

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