やっぱり、神様って禄でもないんやなって……
勇者部メンバーは皆幸せになるべきなんだよなー頼むよー……
■■は身体からだけだと思っていた。
けれど……本質は違った。
■ったのは……身体ではなく■■……精神性のモノだった。
この先、……今まで通りの自分で居られるのだろうか。
────それだけが、どうしようもなく不安だった。
「来たわ……」
「なんかビジュアル系なルックスしてんなぁ……」
「蛸の脚みたいだね〜」
三人がそれぞれ、やってきたバーテックスの姿を見る。
……どうしよう、園子が蛸って言ってから本当に蛸にしか見えない。
しかもオレ、さっきたこ焼き食べたばかりなんだけど……
「士郎、大丈夫か?
そういえばさっきたこ焼き食ってたけど……」
「無理。アレが入ってたみたいな想像してちょっと吐きそう……オェ……」
「ほんとに大丈夫か!?」
大丈夫じゃない……いや、ほんとアレがたこ焼きの中にある蛸みたいな想像して……
水瓶のヤツのサイダーからウーロン茶とかいうゲテモノの例があるから余計に……
「おぇ……ダメだ……
これからしばらくたこ焼き食べれる気がしない……」
「じゃあ、えみやんのたこ焼き、私が後で食べるね〜」
「それはそれでなんか複雑だぞ……」
「三人共!茶番をしてる暇はないわよ!
まずは私が様子を見る────!」
鷲尾がそう言い、弓を構えバーテックスに狙いを定める。
その時、バーテックスが地面に着地し────
「きゃっ!?」
「わわわわっ!?」
「な、なんだ!?」
「地震……いや……
あの敵が地面を振動させて起こしてるのか……!?」
マズイな……これをされると……下手に動けない────
「今度こそ……当てないと……!!」
「落ち着けって、須美」
「!……三ノ輪……さん」
「私達と、一緒に倒そう?」
「乃木さん……」
二人共……全く……。
「そうだな、一人じゃない。全員で倒すんだ。一人で抱え込むな」
「衛宮くん……」
「そうそう、合宿の成果をここで出す。そうだろ?」
「皆……ええ……ありがとう」
良し、なんとか鷲尾も落ち着いたみたいだし……
振動が止まった……?
「ッ!……はぁっ!!」
園子が真っ先に気付きバーテックスの脚の攻撃を防ぐ
「うん……とこしょ!!
……よーし、敵に近付くよ!!」
「「「了解!」」」
園子の命令に合わせ、全員でバーテックスに接近するが
バーテックスはオレ達に合わせるように空中に上がり
上空から脚で攻撃してくる。
「ッ!」
鷲尾が矢を放つが、届かない────
「制空権を取られたか────!?」
「くっそぉ……降りてこいコラアア!!」
銀の叫びに反応するように
バーテックスが四本の脚を一つに束ね回転させてくる
回転……まさか……!?
「……何か……仕掛けてくる?」
「────ッ、投影、開始!
────
「士郎!?」
足下と、空中に無数の剣を投影する。
壊れる音が頭に響く────
アレの一撃に勝てる武器は今のオレでは一瞬では作れない……
なら、有象無象の数でアレを防ぐしかないッ!
「ッ───
投影した剣を連続して撃ち出す────!
止まぬように、切れぬように、
無銘の剣を投影し、即座に撃ち出し、
着弾すると当時に起爆させる。
集中を切らすな────
切れた瞬間が己の死と思え────!!
「グ……ァ……ぉおおお────!」
「士郎!?」
「今の……うち……に……!アイツを……!!」
「────分かった!わっしー!
足場を作るからお願い!!
ミノさんは念のためにえみやんの横に居て!
斧でもしもを想定して防げるように!!」
「────りょ、了解!!」
「分かった!!」
園子の合図で銀がこちらに、
鷲尾が、園子が作った足場を使い、
ギリギリまでバーテックスに接近し、矢を放つ────
「届けっ────!!」
矢はバーテックスに着弾し……爆発し
バーテックスは体勢を崩すが、攻撃は止まない────
「向きがっ!?」
「銀……1分、アイツに……耐えれるか……!?」
「耐えれるかどうかじゃなくて……
耐えなきゃダメだろ────
ぉおおおおおお────!!」
銀がオレの前に入り込むようにして、斧を構え
バーテックスの攻撃を防ぐ────
「園子、足場をッ────!」
オレは銀を信じ、後ろに下がり洋弓を取り出してから
園子に足場を作るように合図する
「うん────!」
オレも、鷲尾と同じように足場を使い、飛び上がる。
狙うはヤツの中心、架空の柄を握り、弦を引き絞る────
アレの攻撃を停止させるには赤原猟犬ではダメだ────
────ならば、作り出す剣は一つのみ。
「
作り出すは螺旋の剣────
ケルト・アルスター時代に活躍した『赤枝騎士団』の一員の武器にして
数多くの魔剣、聖剣の原型となった剣から投影した剣、その
「ぁ────」
視界が壊れた気がした────
今は気にするな────
バーテックスの攻撃を止める事だけを考えろ────!
「
形が変質し、細い螺子のような形状になった偽・螺旋剣を放つ。
放たれた偽・螺旋剣は一直線にバーテックスに向かっていき……
「────弾けろ、
……
バーテックスを貫くと同時に規格外の爆発が起きる────
発生した爆風にオレは吹き飛ばされる
「っ────銀!」
「ミノさん────!!」
「お願い────!!!」
「任せろ!三倍返しだ!
此処から────出ていけえええええええ!!」
斧に炎が宿り、銀はその斧で
バーテックスを連続で斬りつけ、細切れにしていく────
「うぉおおおおおおおおおお────!!」
あの斬り方……バスにやった時と同じ……
そして、銀の思いに答えるように空に花弁が舞う。
「鎮花の儀……」
「終わった……」
────────
「あー……痛たた……」
「ミノさん……大丈夫?」
「疲れたよ……腰に来た……」
「アレを直に受け止めたらそうなるよなぁ……」
四人で小さな草原に倒れ込んでいた。
あぁ、ほんと疲れた……。
「二人が防いでくれたおかげでなんとかなったよ……
ありがとうね、ミノさん、えみやん」
「そっちこそ……凄かったじゃん……」
「だって、信じてたから。
えみやんとミノさんなら、凌いでくれるって。
だから、なんとかなると思って。長引かせると大変だもんね」
「そうだな……正直に言うと死ぬの覚悟してた」
「おいおい、フラグ建てんなよー?」
「誰が建てるか、誰が」
ボーッと青空を見ながら、ボヤく。
「あー……お腹空いたなぁ……」
「うどん、食べてる途中だったもんねぇ〜」
「……オレ、残ってるたこ焼き食えそうにないんだけど」
「じゃあ、私がちゃんと食べるね〜」
「あっうん……どうぞ……」
気ままな会話をしていると、横から啜り泣く声が聞こえる。
「……うぅ……ぐすっ……うぅ」
「えぇええええ!?」
「!?」
「うわわ!?どうした須美!?何処か痛むのか!?」
「違うの……ごめんなさい……次からは……始めから……
息を合わせる、頑張る……!」
……鷲尾。……良かった、気付けたんだ。
あぁ……それでいい。
「ああ!頑張ろうな!」
「はい、わっしー」
園子が、鷲尾にハンカチを渡す
「……ありがとう……そのっち」
「「!!」」
鷲尾が、園子の事をあだ名で呼んでいた。
……うん、良かった。
「もう一回言って!わっしー!!」
「そ……そのっち……」
「ふぉおおお……!」
鷲尾の呼んだあだ名に
園子が嬉しそうに声を震わす。
「須美!私は!?私は!?」
「銀……」
「!!……嬉しいな、なんだかようやく
須美と友達になれた気がする!」
銀は少し恥ずかしそうに、そして嬉しそうに笑う。
「じゃあ……えみやんは?」
そこでオレに行くか園子!?
「ええ!?オレは別に今まで通りで良いって!?」
「士郎……くん……」
「お、おう……」
鷲尾に……須美にそう呼ばれるのは新鮮で……
なんだか恥ずかしかった。
「お、照れてる照れてる〜」
「茶化すなよ、銀!」
「へっへーんだ!さっきの仕返しだ♪」
「なっ!?…………ぐぬぬ」
悔しそうにオレが、銀を睨んでいると
園子が首を傾げてこちらを見る
「あれれ〜?」
「どうしたの?そのっち」
「うーん……えみやんって……右眼、灰色じゃなかったよね?」
「────え?」
園子のその言葉で……思考が
嫌な汗が噴き出る────
「士郎……?」
「ハハッ……冗談、だろ────?」
今回の戦いはどうやら、無事では終わらなかったらしい────
明日から三日程、MHWβやるので小説書け)ないです。
投稿も少し遅くなるけど読者さま許して!
勇者の章で折られたメンタル回復にプレイします……はい……
あっそうだ、鷲尾須美の章はこれで第1部完結ゾ。
「ともだち」編終了で次回から、お待ちかねの「たましい」編に突入するゾ!
個人的に一番の見所さんを用意しておくので見とけよ見とけよ〜。