衛宮士郎は正義の味方である   作:星ノ瀬 竜牙

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勇者の章、三話で更に心を叩き折られた……

やっぱり、神様って禄でもないんやなって……
勇者部メンバーは皆幸せになるべきなんだよなー頼むよー……


第7話 偽・螺旋剣

■■は身体からだけだと思っていた。

けれど……本質は違った。

■ったのは……身体ではなく■■……精神性のモノだった。

 

この先、……今まで通りの自分で居られるのだろうか。

────それだけが、どうしようもなく不安だった。

 

■■御記 ■■■■

 

────────────

 

 

「来たわ……」

 

「なんかビジュアル系なルックスしてんなぁ……」

 

「蛸の脚みたいだね〜」

 

三人がそれぞれ、やってきたバーテックスの姿を見る。

……どうしよう、園子が蛸って言ってから本当に蛸にしか見えない。

しかもオレ、さっきたこ焼き食べたばかりなんだけど……

 

「士郎、大丈夫か?

そういえばさっきたこ焼き食ってたけど……」

 

「無理。アレが入ってたみたいな想像してちょっと吐きそう……オェ……」

 

「ほんとに大丈夫か!?」

 

大丈夫じゃない……いや、ほんとアレがたこ焼きの中にある蛸みたいな想像して……

水瓶のヤツのサイダーからウーロン茶とかいうゲテモノの例があるから余計に……

 

「おぇ……ダメだ……

これからしばらくたこ焼き食べれる気がしない……」

 

「じゃあ、えみやんのたこ焼き、私が後で食べるね〜」

 

「それはそれでなんか複雑だぞ……」

 

「三人共!茶番をしてる暇はないわよ!

まずは私が様子を見る────!」

 

鷲尾がそう言い、弓を構えバーテックスに狙いを定める。

その時、バーテックスが地面に着地し────

 

「きゃっ!?」

 

「わわわわっ!?」

 

「な、なんだ!?」

 

「地震……いや……

あの敵が地面を振動させて起こしてるのか……!?」

 

マズイな……これをされると……下手に動けない────

 

「今度こそ……当てないと……!!」

 

「落ち着けって、須美」

 

「!……三ノ輪……さん」

 

「私達と、一緒に倒そう?」

 

「乃木さん……」

 

二人共……全く……。

 

「そうだな、一人じゃない。全員で倒すんだ。一人で抱え込むな」

 

「衛宮くん……」

 

「そうそう、合宿の成果をここで出す。そうだろ?」

 

「皆……ええ……ありがとう」

 

良し、なんとか鷲尾も落ち着いたみたいだし……

振動が止まった……?

 

「ッ!……はぁっ!!」

 

園子が真っ先に気付きバーテックスの脚の攻撃を防ぐ

 

「うん……とこしょ!!

……よーし、敵に近付くよ!!」

 

「「「了解!」」」

 

園子の命令に合わせ、全員でバーテックスに接近するが

バーテックスはオレ達に合わせるように空中に上がり

上空から脚で攻撃してくる。

 

「ッ!」

 

鷲尾が矢を放つが、届かない────

 

「制空権を取られたか────!?」

 

「くっそぉ……降りてこいコラアア!!」

 

銀の叫びに反応するように

バーテックスが四本の脚を一つに束ね回転させてくる

回転……まさか……!?

 

「……何か……仕掛けてくる?」

 

「────ッ、投影、開始!

────工程完了(ロールアウト)全投影(バレット)待機(クリア)!!」

 

「士郎!?」

 

足下と、空中に無数の剣を投影する。

壊れる音が頭に響く────

 

アレの一撃に勝てる武器は今のオレでは一瞬では作れない……

なら、有象無象の数でアレを防ぐしかないッ!

 

「ッ───停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)………!!!」

 

投影した剣を連続して撃ち出す────!

止まぬように、切れぬように、

無銘の剣を投影し、即座に撃ち出し、

着弾すると当時に起爆させる。

集中を切らすな────

切れた瞬間が己の死と思え────!!

 

「グ……ァ……ぉおおお────!」

 

「士郎!?」

 

「今の……うち……に……!アイツを……!!」

 

「────分かった!わっしー!

足場を作るからお願い!!

ミノさんは念のためにえみやんの横に居て!

斧でもしもを想定して防げるように!!」

 

「────りょ、了解!!」

 

「分かった!!」

 

園子の合図で銀がこちらに、

鷲尾が、園子が作った足場を使い、

ギリギリまでバーテックスに接近し、矢を放つ────

 

「届けっ────!!」

 

矢はバーテックスに着弾し……爆発し

バーテックスは体勢を崩すが、攻撃は止まない────

 

「向きがっ!?」

 

「銀……1分、アイツに……耐えれるか……!?」

 

「耐えれるかどうかじゃなくて……

耐えなきゃダメだろ────

ぉおおおおおお────!!」

 

銀がオレの前に入り込むようにして、斧を構え

バーテックスの攻撃を防ぐ────

 

「園子、足場をッ────!」

 

オレは銀を信じ、後ろに下がり洋弓を取り出してから

園子に足場を作るように合図する

 

「うん────!」

 

オレも、鷲尾と同じように足場を使い、飛び上がる。

狙うはヤツの中心、架空の柄を握り、弦を引き絞る────

 

アレの攻撃を停止させるには赤原猟犬ではダメだ────

────ならば、作り出す剣は一つのみ。

 

I am the bone of my sword(我が骨子は捻じれ狂う)────ッ」

 

作り出すは螺旋の剣────

ケルト・アルスター時代に活躍した『赤枝騎士団』の一員の武器にして

数多くの魔剣、聖剣の原型となった剣から投影した剣、その真名()は────

 

「ぁ────」

 

視界が壊れた気がした────

今は気にするな────

バーテックスの攻撃を止める事だけを考えろ────!

 

偽・螺旋剣(カラドボルグII)────ッ!!

 

形が変質し、細い螺子のような形状になった偽・螺旋剣を放つ。

放たれた偽・螺旋剣は一直線にバーテックスに向かっていき……

 

「────弾けろ、

……壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)ッ!!」

 

バーテックスを貫くと同時に規格外の爆発が起きる────

発生した爆風にオレは吹き飛ばされる

 

「っ────銀!」

 

「ミノさん────!!」

 

「お願い────!!!」

 

「任せろ!三倍返しだ!

此処から────出ていけえええええええ!!」

 

斧に炎が宿り、銀はその斧で

バーテックスを連続で斬りつけ、細切れにしていく────

 

「うぉおおおおおおおおおお────!!」

 

あの斬り方……バスにやった時と同じ……

そして、銀の思いに答えるように空に花弁が舞う。

 

「鎮花の儀……」

 

「終わった……」

 

────────

 

「あー……痛たた……」

 

「ミノさん……大丈夫?」

 

「疲れたよ……腰に来た……」

 

「アレを直に受け止めたらそうなるよなぁ……」

 

四人で小さな草原に倒れ込んでいた。

あぁ、ほんと疲れた……。

 

「二人が防いでくれたおかげでなんとかなったよ……

ありがとうね、ミノさん、えみやん」

 

「そっちこそ……凄かったじゃん……」

 

「だって、信じてたから。

えみやんとミノさんなら、凌いでくれるって。

だから、なんとかなると思って。長引かせると大変だもんね」

 

「そうだな……正直に言うと死ぬの覚悟してた」

 

「おいおい、フラグ建てんなよー?」

 

「誰が建てるか、誰が」

 

ボーッと青空を見ながら、ボヤく。

 

「あー……お腹空いたなぁ……」

 

「うどん、食べてる途中だったもんねぇ〜」

 

「……オレ、残ってるたこ焼き食えそうにないんだけど」

 

「じゃあ、私がちゃんと食べるね〜」

 

「あっうん……どうぞ……」

 

気ままな会話をしていると、横から啜り泣く声が聞こえる。

 

「……うぅ……ぐすっ……うぅ」

 

「えぇええええ!?」

 

「!?」

 

「うわわ!?どうした須美!?何処か痛むのか!?」

 

「違うの……ごめんなさい……次からは……始めから……

息を合わせる、頑張る……!」

 

……鷲尾。……良かった、気付けたんだ。

あぁ……それでいい。

 

「ああ!頑張ろうな!」

 

「はい、わっしー」

 

園子が、鷲尾にハンカチを渡す

 

「……ありがとう……そのっち」

 

「「!!」」

 

鷲尾が、園子の事をあだ名で呼んでいた。

……うん、良かった。

 

「もう一回言って!わっしー!!」

 

「そ……そのっち……」

 

「ふぉおおお……!」

 

鷲尾の呼んだあだ名に

園子が嬉しそうに声を震わす。

 

「須美!私は!?私は!?」

 

「銀……」

 

「!!……嬉しいな、なんだかようやく

須美と友達になれた気がする!」

 

銀は少し恥ずかしそうに、そして嬉しそうに笑う。

 

「じゃあ……えみやんは?」

 

そこでオレに行くか園子!?

 

「ええ!?オレは別に今まで通りで良いって!?」

 

「士郎……くん……」

 

「お、おう……」

 

鷲尾に……須美にそう呼ばれるのは新鮮で……

なんだか恥ずかしかった。

 

「お、照れてる照れてる〜」

 

「茶化すなよ、銀!」

 

「へっへーんだ!さっきの仕返しだ♪」

 

「なっ!?…………ぐぬぬ」

 

悔しそうにオレが、銀を睨んでいると

園子が首を傾げてこちらを見る

 

「あれれ〜?」

 

「どうしたの?そのっち」

 

「うーん……えみやんって……右眼、灰色じゃなかったよね?

 

「────え?」

 

園子のその言葉で……思考が冷静(クリア)になっていく────

嫌な汗が噴き出る────

 

「士郎……?」

 

「ハハッ……冗談、だろ────?」

 

今回の戦いはどうやら、無事では終わらなかったらしい────




明日から三日程、MHWβやるので小説書け)ないです。
投稿も少し遅くなるけど読者さま許して!

勇者の章で折られたメンタル回復にプレイします……はい……


あっそうだ、鷲尾須美の章はこれで第1部完結ゾ。
「ともだち」編終了で次回から、お待ちかねの「たましい」編に突入するゾ!
個人的に一番の見所さんを用意しておくので見とけよ見とけよ〜。
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