戦闘編と日常編(?)は分けたかったので
前編後編みたいに分ける事にしたゾ。
後々+で文章を少し追加するかもしれない。
総合評価1100超えありがとうございます!
体は■で出来ている
■■は■で、心は■■。
幾度の■■を越えて不敗。
ただの■■も■■はなく、ただの一度も■■されない。
彼の者は■に■り ■の丘で勝利に■う
故に、その■■に意味はなく。
その身体は きっと■で出来ていた────。
そんな夢を見た。
それはあまりにも救われない夢だった。
────これが彼の■■だったのかと思うと、やるせない気持ちになった。
もし、誰かがこれを読む事があるのであれば……
彼を……■■■を、頼む────
病院から出てきてしまった。
「…………」
空は灰色で一面雲だらけ
あの空みたいにもやもやする。
「……なんでだよ、なんでそこまで出来るんだよ」
分からなくなった。士郎の事が。
理解しているつもりで、私は全然理解出来ていなかったんだ。
「記憶を失ってまで……何をしたいんだよ、士郎……!」
苦しい。胸が痛い。
何故。どうして。
……そんな言葉だけが私の頭の中でぐるぐる回り続ける。
「守るってなんだよ……何を守るんだよ……?」
分からなくて……分かろうと考えても理解できなくて。
もやもやする。
「銀!」
……聞き覚えのある声が、耳に入る。
「須美……」
「外にまで出てきて……雨も降りそうなのよ?
せめて、病室の中に居ましょ?」
心配するように声を掛けてくれる須美。
……何事もなかったように接してくる須美に思わず聞いてしまった。
「なんで……須美は平気なんだ……?」
「────」
一瞬、理解出来なかったように目をぱちくりさせて
辛そうに顔を歪める。
あぁ、そうか……平気なんじゃない。
辛いけど……平気を装おうとしてるだけなんだ。
しまった。と私は聞いた事を後悔する。
須美はゆっくりと口を開ける
「平気じゃないわよ……
信じたくないわ……だけど、あんな事を聞かされたら……
納得するしかないのよ……」
「あんな事……?」
「……銀は知らないのね。士郎くんの……本当の夢」
「え……?」
なんだよそれ……本当の夢って……?
「……銀。よく聞いて。これは冗談とかじゃないわ。
……きっと、士郎くんが本当に望んでいる事よ」
須美はそう言って、辛そうに語り始める。
士郎の本当の夢。
万人の正義の味方という狂気じみた理想。
……そんなの出来るわけがない。
須美や園子のように頭が良いわけじゃない私でもそれは理解出来た。
それは……いつか悪人になるかもしれない人の味方にもなるという事に等しいからだ。
「……万人の正義……そんなの」
「えぇ……出来るモノじゃないわ。
そんなこと、過去の偉人でも────」
須美はそこまで言って、固まる。
……そして、誰が見ても分かる程動揺する。
「嘘……じゃあ……士郎くんは……?
いいえ……それは……だって、もう存在しない……
血筋だって居ない筈なのに……
そんな事が……有り得て……!?」
「須美……?」
須美は、真剣な表情で私を見る
「士郎くんの力の正体が分かったかもしれない……」
「え────!?」
須美の言葉に驚愕する。
……力の正体さえ分かれば、
なんとか出来る可能性もあるかもしれない……!
「でも、その仮説は本来有り得ない事なのよ。
それこそ神様にでも奇跡を起こして貰わな……
……ぁ」
須美は、顔を青くさせて固まった。
……士郎に何があるんだよ、須美!?
信じたくなかった。
だって、それは……神樹様が
士郎くんの今の状態を作った存在になってしまうからだ。
……だけど、そう仮定してしまえば
全て辻褄が合う。合ってしまう。
「嘘よ……そんなの……」
それが真実なら……私達が守ろうとしているモノが
一番士郎くんを苦しめている事になってしまう。
私達、勇者の御役目はいったいなんなの……?
友達を苦しめてまで……守るものって……そんなの……!
「須美……須美!!」
「ぁ……ぎ、ん……」
「どうしたんだよいきなり……?」
言わなきゃ。言わないと……士郎くんがずっと苦しんで……
「あのね、銀────
『正義の味方になりたかったんだ』
『守る事に理由なんて要らないだろ?』
────なんでもない、多分……私の考え過ぎだったと思うわ」
言えなかった。無理だった。
……あんなに、嬉々として語る士郎くんは見た事がなかった。
夢を語ってくれた時の幸せそうな顔を、
私がその夢を否定した時の辛そうな顔を……
その顔を知っていた私には伝える事が出来なかった────
「……そうなのか?」
訝しむように、銀がこちらを見てくる。
当然の反応だ。
ここまで言って、考え過ぎなんて言って納得出来るはずが無い。
「ええ、なんでもないわ……なんでも……」
私はどうするべきだったんだろう
どれが正解なのかなんて……私には分からなかった。
鈴の音が鳴り響いた。
「こんな時に……!」
「……ッ」
時が止まったのを感じた。
……もう考えたくない。何も考えたくなくて。
「須美……?」
「ぅぁぁあああああああああああ!!!」
無我夢中に……私は勇者になった────
「……やっちゃったなぁ、私」
カッとなってしまったとはいえ……
えみやんを……仮にも怪我人を叩いてしまった。
自己嫌悪してしまう。
……本当はどうするべきだったんだろう。
意地でも辞めるように言い続けるべきだったんだろうか。
分からなかった。理解出来なかった。
どうして、そこまで出来るのか……私には分からなかった。
「分からないよ……どうしてそこまで出来るの……?」
病院の階段で蹲ってしまう。
私はただ……えみやんに辛い思いをしてほしくないだけなのに。
……その時、鈴の音が聞こえた。
「ぁ……」
周りの音が消えた。
……どうして、こんな時まで来るんだろう。
むしゃくしゃする。……何が何なのか分からなくなる。
「ぁああ……ああああああああ────!!」
私はただひたすらに叫んで、勇者システムを起動させた────
時が止まった。
機械音が全て聞こえなくなる。
鈴の音だけが耳に入ってくる。
「……勇者システムは今はない」
無茶な使用で壊れたらしく
新しいバージョンのものを作るために回収されたのだ。
だけど────
「私は戦える────」
『えみやんのバカ!!』
次戦えば……なんて言うだろうか。
幻滅するか……失望するか。
「……それでも、私は」
────戦うだろう。
……私の戦う理由は最初から変わっていない。
そうだ、最初から……変わってなどいない。
なのに、何故だろう。
……その理由を思い出せない。
「ッ────」
怖くない。
怖いはずなどない。
なのに……身体の震えが止まらない。
しっかりしろ、衛宮士郎……!
身体に取り付けられている、機械を全て取り外す。
「投影……開始……」
赤原礼装を投影し、着込む。
「体は剣、血潮は鉄、心は硝子……
心も……鉄に出来れば、楽だったんだろうな────」
それは皮肉だったのか。本心だったのか。
自分では分からなかった。
分からなかったんだ────
花言葉に関しては後編で書く予定です。
うちの感想欄にもbadニキ湧いてて大草原。
著名作者さんの小説にしか湧かないもんだと思ってたゾ……
後、同じ人なのに
別人みたいにして感想書くのはやめてクレメンス……
IDですぐに理解できる分感想に反応しづらい……