ペース上げて行きますよ〜……行く行く。
後少しでわすゆ編も完結するところまで来ました。
……最初は今回もっと鬱にしようかと思ったけど
書いてる自分がドン引きするレベルで……
しかも、これ関係修復不可能じゃね?になりかけたので没にして書き直したゾ
途中まで書いてるのは残してるから要望あったら……
活動報告かにちょっとだけ書き記しておきますおきます。
「こぉんのおおおおおおおおおッ!!」
「あああああああああああ────!!」
やってきた桃色のバーテックス……乙女座を相手に鬼の形相で戦う私達。
愚策だ。こんなの。……分かっている。
八つ当たりでしかない。
……でも、此処で私達が倒さないと。
私達だけで倒せないと……士郎くんは絶対にまた……!!
「それだけは……私がさせない……!!」
矢を三本放ち、それぞれ別の場所に当てる。
一本を私が押し込み、爆発させ
残り二本をそのっちと銀が押し込む
「さっさと……くたばれええええええ!!」
「いけえええええええええ!!」
銀が斧で連続して叩き込み
それに続くようにそのっちが槍を鋭利に変形させ乙女座を貫く。
「これなら!」
行ける。私は確信して、矢を放つ。
だけど……
「なっ!?ぐああああああああ!?」
「ミノさん!?……きゃああああああ!?」
「そのっち!銀!!」
二人が、乙女座の爆弾に直撃し爆風で吹き飛ばされる。
私は弓を構え、狙いを定める。
でも、それより先に乙女座の爆弾がこちらに飛んできて────
「ぇ────?」
私の上を何かが高速で二本飛来する。
一本は爆弾を貫き、残り一本は乙女座に突き刺さり
とてつもない爆発が起きた────
「この……爆発は……」
あぁ……そうだ。この威力の攻撃を放てる人。
私は一人しか知らない。
私は、矢が……剣が飛来してきた方向を見る。
そこには……
「士郎……くん……」
いつもの紅い外套。黒い洋弓を構え……
髪の一部分が白く脱色し
そして、焼け焦げたような黒い褐色の肌が
首筋から頬にかけて亀裂のように入っている士郎くんが
大橋の鉄骨の上で立っていた────
「愚策だな……特攻とは」
大橋の鉄骨の部分から三人の戦いを見つめ、そう思う。
あれでは……それぞれの長所が生かせていない。
短所も補えない。
「まあ、ある意味……私のせいでもあるか……」
失笑してしまう。
……彼女らがそれを望むのであれば……手を出さない事も考えた。
だが……今の彼女達を見れば、そんな気は到底起きない。
「
二本の剣を投影する為に、
麻酔で動かない左腕を魔術回路を起動させ無理矢理動かす。
赤原猟犬と偽・螺旋剣の二本。
同時にそれを洋弓に添え、狙いを定める。
「……」
視界に、銀と園子が吹き飛ばされる姿が映る。
だが……今の私には、心配よりも……失望があった。
いつもの彼女達ならば、
あの程度であればあっさりと倒せた筈だからだ。
「狙いは外さん。確実に……射抜く……!」
魔術回路をフル回転させ、
桃色のバーテックスの中心に向けて弦を引き絞る。
バーテックスが爆弾を下から放つ。
タイミングは今────!
「ハァッ────!!」
弦を離し、赤原猟犬と偽・螺旋剣を放つ。
赤原猟犬は放たれた爆弾を追尾し、
偽・螺旋剣は一直線に乙女座に向かって飛んでいく。
どちらもが弾着したのを確認したと同時が起爆させる。
「壊れた幻想────」
その言葉と同時に、乙女座を中心にとてつもない爆発が起こる。
爆風がこちらに飛んでくる程だ。
「鎮花の儀か……」
花弁が空を舞うなか、
須美がこちらを見つめ顔を辛そうに歪めていた────
雨が降っている。
あの雲はどうやら雨雲だったらしい。
「なんで来たんだよ……」
倒れていた、銀が私に言う。
私は溜め息を吐き、ボヤく。
「……正直に言えば、見ていられるものではなかったからだ。
なんだ、あのザマは?
……些細な事で取り乱してあんな愚策を行うなどとは思わなかった」
「些細な事なんかじゃないよ……えみやん……」
「…………どういう意味だ」
園子の言葉に耳を疑った。
……世界を守る事に比べれば、私の記憶など些細な事だろうに。
「……私も……そのっちも、銀も……士郎くんが大切なのよ」
「…………それは……世界を守る事よりもか?」
須美の言葉に驚きつつも
私がそう聞くと、三人は頷く。
あぁ……そうか……
「フフッ……ハハハハハハハハハハッ!!」
思わず笑ってしまう。
なんだ……単純な事だったんじゃないか。
「……士郎?」
「ハハハハ……そうか……そうだったか……」
笑っていると、園子がこちらを見つめなが聞いてくる。
「えみやん……やっぱり戦うの?」
「あぁ……きっと戦うな」
「それは……どうしても?」
「どうしてもだ」
「そっか……じゃあ、仕方ないかな」
悲しそうに顔を歪めながら、
園子は諦めたように納得する。
「そのっち!?」
「園子、何言って……」
「でもね……
私達は……貴方に戦って欲しくない」
「知ってる。理解もしている」
「……だったら、どうして?」
それは……
「分からない」
「…………」
そうだ。分からない。分からないんだ。
だから私は……
「探す為に戦ってる。
自分なりの正義の在り方を……探す為に────」
「探す為……」
「ああ、だけど……意外とすぐに見つかったな……
「え?」
「秘密だけどな」
驚いたようにこちらを見つめる園子に苦笑いをして肩を竦める。
「教えてはくれないんだ」
「ああ、だから……その代わりに約束する」
「約束?」
「そう、約束だ。『なるべく、無茶はしない』
……その、なんだ……苦しんで欲しくないから、な」
少しだけ恥ずかしくなって目を逸らす。
三人は驚いた様子でこちらを見てから、溜め息を吐いて
「うん、約束だね!」
「……それで許してあげるわ」
「仕方ないな……破ったら承知しないぞ?」
「勘弁してくれ……」
びしょ濡れになりながらも、彼女達は笑った。
……きっと、この笑顔を守る事が────
「あ、雨が……」
「……止んでいくわね」
雨が止んでいき、雲から太陽の光が漏れ出す。
少しだけ、青空が見える。
まるで、今の気持ちを表すように、雲が薄くなっていく
「……虹だ」
「綺麗……」
太陽の光を浴びて、虹が空に浮かび上がる。
……幻想的で美しかった。
「ここに居たのね、皆」
そこに安芸ねえがやってくる。
「安芸先生……」
「安芸ねえ……」
安芸ねえは私達を見つめ、微笑む。
「あの……顔になにか?」
須美が聞くと首を横に振る
「いいえ、違うわ……
皆、良い顔をしてると思ってね」
「「「「え?」」」」
皆でキョトンとして顔を見合わせる。
その様子がおかしかったのか、安芸ねえはクスリと微笑んで……
「良かった。その様子だと、私が居なくても解決したみたいね」
本当に安心したように、そう告げた。
「……ああ、お陰様で」
私達も釣られて、笑ってしまった。
……だが、私は忘れてはいけない事を忘れていた。
魔術とは、等価交換で成り立つモノ。
それが、どんな残酷な結末になるのか……
この時の
壊れる音は鳴り止まる。
だが……歯車が動く音は未だ、鳴り止まなかった────
シロツメクサ
『約束』『私を思って』
四つ葉のクローバー
『幸運』『私のものになって』