1日遅れになったけどね!!ごめんね!!
いやー、友奈の中でもエミヤっぽいこの子のお話は書くしかないでしょってことで。
書きましたよ。はい。
まだ蓮華ちゃん達の口調とか性格はほぼ不明なんで名前だけ出しです。
急いだから駄文かもしれないけど許してね(
夢を見ていた。遠い日の夢。
私が、勇者として戦っていた頃の夢を。
───────
「……ああ、起きたのかね。ユウナ」
「あれ……もしかして私寝ちゃってた?アーチャーさん」
焚き火の前で座り込んだ紅い外套の男性が視界に映った。
私のような褐色の肌に、紅い色の装束。……私達と一緒に戦っている人だ。
「それはもうぐっすりとな。……レンゲ達が疲れているから休ませようと言ってな」
「起こしてくれて良かったのに……」
全く、気遣いするぐらいならレンゲ達も休めばいいと言うのに。と呆れた様子で彼は火の調子を見ていた。こんな御時世で休むもどうもないと思うんだけどね
「私も概ね彼女達と同意見だったのでな。君達は勇者であれど生身の人間だ。
無理を強いれば、身体に異常が生じる。私のような亡霊と違ってな
……それに、年端もいかない可愛い少女に無理をさせるのは個人的に好かん」
「そういうとこだよ、アーチャー」
さり気なく口から出る誑し発言に思わずジト目になってしまう。
これをお世辞じゃなくて、真面目に言ってしまっているあたりこの人はタチが悪い。
「まて、今さり気なく私を罵倒しなかったか、ユウナ」
「だって、本当にそういう所だし」
「……何故だ」
解せん。と顔を顰めるアーチャー。
……不思議とこの人と居ると、緊張感が抜けていく。心の底……或いは魂か。
そんな奥深くからリラックスできるのだ。まるで、私が産まれる前に共に居たことがあるように
「……ねえ、アーチャー。どうして私達に手を貸したの?」
「唐突だな。ユウナ。どうした?」
「ごめん。ちょっと気になっちゃって」
意外そうに此方を見つめるアーチャー。
確かに私からこういう事に触れるのは初めてだったかもしれない。
「……そうだな……君にも教えた通り。私は元より神樹側だ。
嘗ての勇者に召喚され共に戦った。そしてその後は神樹と契約する形でこの地の守護者になった。ここまでは理解しているだろう?」
「うん、そして私達のサーヴァント?として召喚される形になってるんだよね」
それぞれ一人に一角ずつ与えられた片手に浮かぶ紅い紋様。
アーチャー曰く英霊を使役する為に必要な令呪というものらしい。
それを見つめながら答える。
「その通りだ。今回はよく分からない召喚法だったがね。
……三人に同時に使役されるとは予想できなかったな。私も」
やれやれ。と呆れたように肩を竦ませて苦笑いをする。
……ってちょっと待って。
「それ結局答えじゃないよね!?」
「む、バレたか。誤魔化したつもりだったのだが……」
「そういう所だって言ってるでしょー!!
それに、召喚した所で……私達を殺す事だって出来たし。従わないって選択もあったよね?」
「確かにその通りだが……言っただろう?私はいたいけな少女に無理をさせるのは好かんと。女性に刃を向けるのは言語道断だとも。
……まあ、相手にもよるがね」
あの尼僧擬きめ。と珍しく悪態をつくアーチャーにちょっと驚く。
女難の相は出てるってよく言われてたけど……あのアーチャーが嫌な顔をする女性って一体どんな人だったんだろうか………
──────ふふふ、ソワカソワカ……♪
「!?!?」
「どうした。ユウナ。急に辺りを見回して」
「いや……なんだろう……18禁な寒気が……」
「何を言っているんだ君は……」
「だってそうとしか言い様がないもんっ!?」
訝しげな目で見られたが本当にそうとしか言い様がない寒気がしたのだ。
あれ絶対気付いちゃいけないやつだ。うん、スルーしよう!
「って、話が脱線してるよ!教えてよ!ホントの理由!!」
「君が脱線させたのだろう……全く……私とて無益な殺傷は好まん。
……ただ。君達がその役目を負うより、私の方が適任だと判断した。
なに、気にする事はない。あの手の宗教団体の排除は経験済みだからな」
ニヒルに笑みを浮かべるこの人に、チクリと胸が痛くなった。
……やっぱりこの人は自分を勘定に入れていないんだ。
「それに、君はどちらにせよ生かさねばならない理由がある」
「?、なにか言った?」
「いや、独り言だ。気にする必要はない。
あとは個人的な感情だ。……オレは正義の……いや、なんでもない」
「えー、そこで切られたら気になるんだけどっ!?」
「はは、そこは察せというやつだ。ユウナ
どんな形であれ。私は君達に召喚されたサーヴァントだ。
君達を助けるさ。安心しろ。マスター。私はどんな時でも君達の味方だとも」
穏やかな笑みを浮かべるアーチャーに気が緩んでしまう。
……全く。この人は本当にどうしようもないんだから。
───────体は剣で出来ている
それは私だって同じだ。
───────血潮は鉄で、心は硝子
貴方は決して間違ってない。
───────幾たびの戦場を越えて不敗
貴方は本当の正義の味方だった。ってそう思っている。
───────ただの一度も敗走はなく。ただの一度も理解されない
悲しい夢だと思った。それと同時に素敵な理想だと思った。
───────彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う
ああ、そうだ。私はこのどうしようもない
───────故に、その生涯に意味はなく
私はどうしようもなく、その背中に
───────その身体は、きっと剣で出来ていた。
憧れてしまっていたんだと思う。
──────────────
「……あれ、寝てた」
「……随分と長い休憩だったようだな。赤嶺」
目が覚めた時、そこに居たのはあの人に似ている誰かだった。
……いや、正確にはあの人であってあの人ではないのだろう。
「何故オレの顔を見つめる?」
無銘。と名乗る彼は怪訝そうな顔でこちらを見る。
相も変わらず、無愛想な人だと思う。
「なんでもないよー?無銘くん」
「そうか。まあいい」
「……相変わらずノリが悪いねー」
「生憎だが。オレにそういうのを求めるのはお門違いだぞ。赤嶺」
呆れたように肩を竦められた。……何故か解せない。
「……ふむ、そういえば。忘れていたな。
いつものようにそのまま忘れてしまったままになるところだった」
「え、なんのこと?」
彼はどこからともなく、リボンで留められた小包を取り出す。
いったいどこから取り出したのかというのは触れない方がいいかもしれない。
「……赤嶺。今日はお前の誕生日だろう?これはその品だ」
「ヴェ!?」
「なんだその声は。オレがそれ程までに薄情者に見えたか?」
「え、いや……というかなんで私の誕生日知ってるの……?」
そう。知ってるはずがない。あの人ならともかく
彼が知っているはずはないのに……
「……さて、何故だろうな。オレもよく分かっていないが
何故かふとな。気にする事はないだろう。たまたまオレのふと思い出したような事が合っていたというだけなのだからな」
顔を心底不思議そうに顰めてなんとも言えないような表情を浮かべる。
記憶になくとも覚えていたのか。何にせよ、嬉しかった。
あの頃のアーチャーと話しているようで。懐かしかった。
「……ここで開けても構わんぞ?」
「ううん、自室に持って帰って開けるよ。ありがとう。無銘くん」
「礼は要らん。士気向上や、これからの協力関係上必要だと判断しただけだからな」
彼はそういうと、姿を消した。お得意の霊体化だろうか。
「……ありがとう。アーチャー。ううん、エミヤさん」
改めて、私は覚悟を決めた。
……なんとしても、彼を元に……戻す事を。
英霊エミヤはこの先の未来で必要だから。
……だから私は、彼の為に、勇者達のために。悪を演じよう。
それが、私のお役目なのだから───────
赤嶺友奈√が解放されました((
(条件 鉄心√かつ、無銘が赤嶺友奈の誕生日を思い出すこと)
エミヤ
お馴染みあの英霊。ただし召喚方法とか色々違うらしい。
無銘
何故か赤嶺友奈の誕生日を知っていた。というか思い出した。
知らない筈なのに何故だろう。まあいいか。と自分に対して詮索すらしていない。
赤嶺ゆーゆ
エミヤに憧れた子。
無銘も彼だと知っている為になんとかして戻そうとする決意を固めた。
悪を演じることと言いその先は地獄だぞルートである。
頑張れ赤嶺ちゃん。もしかしたら無銘を救えるかもしれないぞ(