記憶の片隅にある天国   作:パフさん♪

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はじめまして

今回初めて小説を書くパフです
今回の話はハロハピをメインに書く予定ですが主人公目線で書くのであまり登場しないかもしれません

今回は主人公の過去話です
※すごくシリアスが濃いです

それでもよければ見てください


メンバーとの出会い
第1話 自分の居場所


自分はいつも一人だ

 

母は自分を産んだ時に病気にかかり、我が子の成長を待たずに1歳の時に亡くなった。

父は小学2年生の頃老人が駅のホームから落ちそうなところを助けた拍子に自分が転落してそのまま轢き殺されてしまった。

 

 

それから先の生活には毎日苦しめられた

親がいないというだけでいじめてくる男子生徒。

 

親がいないから逆になんでもかんでも話しかけて苦しみを無理やり取り除こうとする友達。

 

周りに流されて平気で裏切る友達。

 

いじめられていると知っていても何もしようとしない先生。

 

近所の人のひそひそ話。

 

親戚のおじさんおばさんの溺愛しすぎた愛情。

 

その全てが嫌だった。一日中自分が被害者であることを実感させられ続けて誰にもわかってもらえないこの世の中に小3の頃に知ってしまった。

ただ一つ自分にとっての癒しがあった

 

 

それが『音楽』だ

 

 

初めて音楽が好きなったのは小3の冬、テレビでやっていた歌手の半生を描いたドキュメントドラマだった

そこから流れてくる音楽にすぐに好きになってしまった

 

そうして自分は音楽を聴くことだけが

自己を保つための生活必需品となった

嫌なことがあればすぐに音楽を聴き癒され真似して楽しみを得てきた

 

ただある日おじさんとおばさんの話が聞こえてしまったのだ

 

「あの子いつも楽しそうに音楽番組を見てるけどあの番組の何が面白いんですかね〜?」

「あれは本当ど素人が歌って審査員が渋々太鼓判押しているようにしか見ないよな。どう見てもやらせっぽいし…」

「しかも歌っている人の一部は口パクで歌っていない人さえいるですよね?」

「だから音楽なんてものは嫌いなんだよ!捏造して自分が歌っているように見せて他人騙す道具にしか使えない連中ばっかりなんだよ!ああっかーさんビールをもう1本くれ」

「またですか?もう4本目でーー」

 

そこまで聞いて自分は家を出てしまった小学生の自分にはほとんど理解できない会話だったが

「音楽なんて嫌い」「人を騙す」

この言葉だけわかった

その言葉を聞いて怒りと悲しみを覚え家を出てしまった

 

この日から「音楽」を辞めてしまった

この日から「癒し」を失ってしまった

この日から「親友」がいなくなった

この日から「感情」が何かわからなくなった

この日から「自分」を捨てた

 

中学の頃は全てを捨てまるで機械のように惰性で生活をしていた

 

朝起きて

学校に行き

家に帰り

風呂に入り

寝る

 

これを5日間

 

朝起き

自分の部屋に閉じこもり

寝る

 

これを2日間 この二つを繰り返すだけの生活

じぶんはこれで満足していた

 

受験の時期になって自分の進路を決めることになった時自分はこの場所から離れて一人暮らしを決意した。

それはこのおじさんおばさんの家から早く抜け出したかったからでただ上京して見たとか関係なかった

おじさんおばさんの反対を押し切り東京の高校を受け、合格した

そのことを誰にも伝えずに東京に去っていった

 

 

 

そうしてこの4月から高校生で新しい生活が始まる

それは何も始まらない長い怠惰な旅だった

 




1話から相当なシリアス展開ですけどいかがでしたか?

ハロハピに関しては次の回に出す予定です

感想、評価をもらうと今後の更新ペースが上がりますのでよければ評価してください!

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