記憶の片隅にある天国   作:パフさん♪

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現実での目標を立てたところまででした

さて今回はどうやってドラムを学ぶかがテーマです

では第14話始めます


第14話 新しい憧れ

お昼ご飯を食べて昼休み

自分は普段では絶対にしない行動をしていた

 

普段の自分なら昼休みは何をするわけではなく、ただただ机に突っ伏して時間を過ぎるの待ち続ける

周りの雑音に惑わされないように無になって

1人で何もしない時間が学校の中では1番楽しい時間

そう思っていた

 

ただ、今日は違う

昼休みのチャイムを聞いていつものように机に頭を置きに行く

だが、それを妨げられた

 

自分の足に

 

数時間前に見た先生の笑顔

その笑顔を忘れることなんて出来ない

そして、『世界を笑顔に』

自分に引っかかっていた言葉、表情

 

それらが何処にあったのか

今の自分には分からなかった

しかし必ず自分のどこかに残っていた

 

 

自分の足は疼いているように揺れ始める

それは自分に対して戸惑いなのか

それとも意志なのか

 

揺れる足が震えに変わる

その震えを止めようとしても止まらない

側から見ている人達には貧乏ゆすりをしている様に映っているのかもしれない

だが、当の本人にはそれよりも強い

 

 

足が揺れてるのではなく

体全体が揺れている

 

自分に今起きている現象を説明なんて出来なかった

そもそも誰かに相談することすら出来ない

普段の自分ならここで逃げる

 

 

...変わっていた

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力を込めてその震えを抑えようと踏ん張った

周りがどうこうとか知ったこっちゃない

 

 

動け...!!!!

 

自分の足は地面を強く叩いて身体を起き上がらせた

ただ立ち上がっただけだったのだが思った以上に音が響いたのかクラスにいた数人が振り返っていた

 

バツが悪くなった自分はそそくさと教室を後にした

行きたい場所はもうわかっていた

自分はその場所に行くのは初めてだった

 

先週に校内を案内されていたので迷わずに目的の場所に着いた

今自分が欲してる物が手に入る場所

 

図書室

 

本が並び知らない情報を貰える場所

自分は図書室の前までは何も考えずに歩いていた

 

だが、また止まってしまった

自分の情けない足、意思

立ち止まって時間に解決を委ねようとする臆病な自分

 

教室を出た時よりは力は必要ではなかった

私は未知なる場所に踏み入れた

 

 

並んでいるものは目新しいものばっかりで少し目が泳いでいた

静かな空間は自分が1人でいる時と同じ感覚だった

1人の空間は死んだ空間

 

ここは生きていた

そこには私以外にも

知識を仕入れる為に来ている人

図書委員の人と話に来ている人

勉強をしに来ている人

多くの人が音を出している

 

鉛筆が紙に走る音

ページが捲れる音

本を棚から引く音

小さなヒソヒソ声

 

普段の教室とは全く違う音

その音は自分にとっては新鮮で泳いでいた目がだんだんと輝き始めていた

 

そして探し始める『バンドの本』

音楽の先生と約束したドラムを直し、

そして奏でる『未来の音』

 

その為には教材が必要で、まずは学校にある図書室から調べるのが必要だったのだ

自分は図書室の端から順にバンド関係の本を探し始めた

 

背表紙に書かれている字は難解な言葉が綴られている本が多かった

自分は誰がこんなのを読むのだろうと思いながら一つずつ目を通している

 

...伝記...小説...評論誌...図鑑...写真集...辞書...

 

色々なジャンルの本を見通しているが『バンドの本』は見当たらない

注意深く字を見ていたせいで目が疲れて来ていた

そして漸く...

 

.......音楽の歴史......音楽...!

 

見つかった音楽関連の本

歴史とは書いてあるがこの辺りの棚には音楽の本があることが分かった

そして先程よりももっと注意深く背表紙を見続ける

 

...オーケストラ...ヴァイオリンの弾き方......トランペット...ピアノ...レゲエ...ジャズ...

 

今の自分には全くわからないものばかりが並んでいる

そう思うと自分は音楽の知識がほぼ皆無ということを改めて実感した

音楽の教科書を読んだことが結構あるはずなのに必要となったら出てこない

私にとっては音楽はそれだけの存在だったということを裏付けていた

 

いろんな音楽の本が並んでいるがまだ『バンドの本』が見当たらない...

棚にある本の9割は調べ尽くしてしまった

少しずつ焦りが出始め...

 

 

...バンド....の雑誌....バンド!!

 

数ある音楽本の中でも唯一、その本はあった

正確には本ではなく雑誌

この図書室には雑誌は片手で数える程度しかなかったのだ

それもそのはず、ここは教育の場であって喫茶店ではない

 

心が少し軽くなっていく感覚を覚えつつ、自分はその雑誌を手に取った

 

 

席に座り

少し息を吐いて

雑誌を開く

 

そして開いてから気づいたのだ

この雑誌が相当前の雑誌だったことを

なぜなら、自分が小学生の頃に憧れていたバンドの特集記事があったのだ

 

自分は目を丸くしつつその記事を読んでいた

あまりこのバンドメンバーの顔を覚えてはいなかったが、すごく懐かしい

もしもこの雑誌にMD、CDが付属されていたら真っ先に聞いていたであろう

 

まだ1人に慣れてなかった頃を見返しながら

 

一通り読み終わって再度1から順にパラパラとページをめくる

20ページほどしかない雑誌

全てめくり終わるまで5秒もかからない

その5秒の間に自分の記憶のタイムマシンが起動し、過去を思い出しそうになった

夢の世界でも感じたあの感覚

 

 

パンドラの箱が開きそうになる感覚を

 

自分はその感覚に苛まれ、雑誌をすぐに閉じた

そして元ある場所に戻しにまた席を立った

 

 

 

昼休みが終わるチャイムが学校全体に響かせる

チャイムは生徒を教室に戻るようにと促している

自分も例外なく教室に戻る為に図書室を後にした

 

帰るのは一人でこの時間は自分一人だけである

登下校の道と同じように自分は情報の整理の時間を得た

 

昔の憧れだったバンドの構成は

ギター2つに

ドラム1つ、

マイク1つ

メンバー4人だった

 

それはこころ達のバンドとほとんど同じでメンバーの数だけが違っていた

憧れを抱いていたバンド

そのバンドに救われた少年

自分にとっての精神安定剤

 

 

そして、いつしか失われた役割

過去に起きたことを思い出すのが嫌

そういう人間になってしまった

 

無心で過ごした日々が変化した

こころ達のバンドによって

 

 

今の彼女達は私の新しい『憧れ』

そして強く願う『世界を笑顔に』

 

 

色々と考え込みすぎて休み時間が終わりを告げる予鈴が鳴り響いた

あと5分もしないうちに次の授業が始まる

 

私は廊下を走り、教室に向かった

 

 

 

授業が終わり、帰り支度をする

今日の出来事は自分にとっては大きすぎる日だった

夢の世界でも現実の世界でも起きた変動

自分はその変動に戸惑いつつ、付いていこうと考えた

そうしてもうすぐ日没だ

 

自分は疲れきっていたのか

帰り道の記憶や晩飯の記憶がなく、気がつくと床についていた

 

この世界に疲れて

次は夢の世界でも疲れる

 

近い未来こうなるのかもしれない

ただ、不思議と楽しみにも感じる

 

夢の世界の疲れはその内喜びに変わる時が来るのか?

それとも、夢は夢で消えてしまうのか?

 

天国が地獄に変わるのか?

地獄が天国に変わるのか?

 

夢が現に変わるのか?

現が夢に変わるのか?

 

私が自分に変わるのか?

自分が私に変わるのか?

 

 

そんな事を今考えても無駄だと思いつつ意識してしまう

それらを意識していたらもう一つの意識が遠のいていった

 

瞼が落ちていく

世界が真っ暗に染まっていく中で『私は』ひとつの光を見つけていた

 

 

こころが楽しそうに歌っている

薫がカッコよくギターを弾いている

はぐみが元気よくギターを弾いている

美咲が少し遠目からみんなの演奏を盛り上げる

 

そして、花音が一生懸命ドラムを叩く

 

 

 

今、私に必要な情報が目の前にあったのだ

 




遅くなってすいませんでした...
そして、間違って消してしまったことを改めて深くお詫び致します...

夜中に書き終えて本文を編集しているときに誤って「削除」ボタンを押してしまいました。
私は重度のドジを踏むことがあるんですけどここで踏みたくなかったです...

そして消したことに悲痛な叫びをツイッターで呟いたところ、何人かの方々に優しい言葉をかけていただいたことを本当に感謝しています!
そのおかげもありまして1時間で全部復旧させれました(バックアップは大事)


それから1週間少しモチベが上がらない時期が続いていましたが、なんとこの小説を高評価10をいただいていました!
それをみてもう一度立ち上がる勇気と元気をもらいました!

高評価してくださった「十六夜恋々さん」本当にありがとうございます!



もう一つ、小説を消してしまってからツイッターで「もう一度お気に入り登録をしてください」と呟くと数名の方々に再度登録していただけたこと

また、もう一度投稿するにあたってハーメルンの「BanG Dream!」のタグからもう一度登録していただいた方も数名おられます

そして、新しくこの小説を見てくださった方々の中からお気に入り登録をしてくださった方

お気に入り登録をしていただいた方々
「Ksukeさん」
「フユニャンさん」
「REASONさん」
「ライちゃんさん」
「くらげ先輩さん」
「止まるんじゃねーぞさん」

心からの感謝いたします!



これからも精進していきますので、この小説を最後まで読んでください!



それでは長々とあとがきを書きましたが、
次の話も楽しみに待ってください!!
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