記憶の片隅にある天国   作:パフさん♪

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第2話投稿して第3話も作っています
(キリのいいところまで一気に作ってしまいます)

ハロハピのメンバーが登場して少しづつこの小説の世界観が垣間見せ始めました

では第3話をどうぞ



第3話 現実と夢

目が醒めるとそこは散らかった寝室だった

雀が朝から元気に鳴き始め朝の光が窓から差し込んでいる

まだ4月だから朝方はやけに寒い

 

(まだ眠い...もう少しだけ...)

 

そう思ってもう一度布団に入ろうとした時ふと「楽しそうに歌っているひとりの少女」の事が急に思い出した

その瞬間自分は飛び起き周りを見渡す

ただそこには今朝見たはずの光景がない

 

 

「しっかり干していたはずの布団」は「1週間も干されてない布団に」

 

「1週間分の着替えがあった衣装ケース」は「1週間洗濯してない寝巻きに」

 

「アイロンをしていたはずの制服」は「乱雑に置かれた制服」に変わっていた

正確にいうと「元に戻っていた」

 

そして自分の身辺を頭の中で整理し始めた

その結果わかった事があった

 

「そっか夢か...」

 

その声は静かな寝室に響き渡ったが少しの間が空いて雀の鳴き声が耳に入ってきた

 

 

昔何度かこういう経験をした事がある

それはいつだったか、小学生の頃だと週1くらいで見ていた覚えがある

ただその夢はほとんど覚えていない

覚えていることはこの現実(いま)の世界にはいないはずの物があるということ、あとは朝起きると涙が止まらなくなったことくらいだ

何故泣く必要があったのか覚えてないのが少し悔しい

 

そう考えつつも朝食の用意をし終えた自分は全てが元に戻ったリビングでひとり寂しく食べていた

 

何も変わらない日常、そこに現れた夢という幻影、ただその幻影は儚く消えてしまう

その消えゆく中で少しその零れ落ちた断片が夢の記憶に変わっていく

 

そうこうしているうちに学校に行く時間を2、3分遅れていることに気づき自分は大急ぎで部屋を出た

 

通学路は癒しの時間だ

ただ今回は「夢」と「現実」の比較を必死に考えていた

周りから見たら自分の口から少し漏れる「うーん...あの夢は何だったんだろう...」という小声に反応している人一人もいない

自分の独り言よりも周りの沢山の音が騒音のように大きくかき消されているだけだった

ここでも自分が一人だと実感する空間になっていることには気づかなかった

 

教室に着くと自分の席に鞄をおいて教科書を机に入れ始めていた

もうじき朝のHRが始まる

遅刻はしなかったが頭の中は「夢」を拾うことしか考えてなかった

何も手がかりがない...そう思っていると担任が来たらしく

 

「起立」

 

と日直が号令をかけた

クラスメイトの全員はその号令とともに立ち上がったが、自分一人だけがワンテンポ遅れてしまった、それに気がつくとすぐに立ち上がった、周りの女子から「クスクス...」と笑い声が聞こえた

 

「礼」

 

ここでは全員の動きに合わせてお辞儀ができた、礼を終えて顔が正面を向いた時今まで背景でしかなかった物が主役に見えた

その瞬間

 

「あっ!?」

 

とても大きな声が出てしまった

その声にクラスにいる人全員がビックリした仕草をしていた

自分の前の席にいる生徒はうるせぇなという感じで少し怒りも混じった顔で振り向いた

担任は「おいどうした?忘れ物でも思い出したか?」と半分冗談交じりで聞いてきた

 

自分は「いえ...」と短い単語を発し、それを聞いて担任は「そうか」とこちらも短い単語で返した

またクラスがざわつき始める

普段は何もしない大人しそうな生徒がいきなり大声を上げたので何かヒソヒソと話し合っていた

そうして朝のHRが始まった

 

 

自分が何に驚いたかというと黒板の右端にある「日付」と日直が書かれた短冊ほどの情報持たないその小さな情報に一つの悩みが解決された

 

(そうか...「夢」の世界の日付も今日と同じだった...!つまりは「夢」の世界と「現実」の世界ではもしかしたら何かが「共有」されているのかもしれない...?)

 

最後の方は自分の謎な推理だが前半部分はあっていた

どうして「日付」が共有点だと思ったのかそれは夢の記憶のほとんどいらない情報の一部として残っていた「夢」の世界でのHRの時間に一瞬チラッとみた「日付」と同じだった

 

夢の記憶は必要不必要など関係なく無作為に選ばれた物であるため、普段ならまったく気にしない情報が残ってしまう事がある

それが今回なら「日付」だった

もしもここで黒板の右端を見ていなかったらこの閃きには到達しなかったのだ

 

その一瞬の「解けた!」という感覚が忘れられずにいた自分は、今日の授業の内容はほとんど耳に入らず全ての情報が聞き流された

そうして気がつくと放課後の最終下校の時間になってしまった

 

 

担任の「いつまでいるんだー?もうそろそろ帰れよー」という声を聞いて自分は学校を出た

帰り道に学校以外にも「日付」を知る方法はなかったのかと思い返しているとどこにもない事がわかった

 

自分は家にカレンダーも携帯電話も持っていなかったのだ

 

カレンダーは買いに行くのが面倒くさくて買っていないだけ

携帯電話は契約するお金もないしそもそも買ったところで

 

メールする相手も居ない

電話する相手もいない

ゲームを一緒にする相手もいない

そもそも携帯を見る必要がない

 

ただのお金の無駄使いで余分な機械だと認識していたのだ

そう、自分は外部からの情報はほとんど入ってこない

自分の情報は他人の会話を盗み聴くくらいしかないのだ

 

そんなことを考え歩いてるとふと名案を思いついた

(カレンダーを家に飾れば少しは「夢」の世界で変化が見られるかも⁉︎)

そう思って通学路沿いの書店に入って4月になってカレンダーはほぼ売っていなかったが、売れ残っていた安い日めくりカレンダーを買って家に帰った

 

 

家に帰ると早速寝室に向かいカレンダーを飾った

少し寝室に色が加わった、そして何故かやり切った感覚を覚えた

それからはいつもと同じ惰性の行動

カップ麺を食べ

風呂に入り

布団を被る

 

もしかしたらまた「夢」の世界に行けるという期待感を持ちながら床についた

 

 

 

 

 

そうして私は2回目の「夢」の世界へと足を踏み入ることができたのだった

 

 

 

 




いやぁ〜気がつけば今回もハロハピ出てないっすね...
でも安心してください!次回はハロハピの出番あります!しかも結構あります!

今回のイベント(10月下旬)のはぐみちゃんいい子過ぎて泣きましたw
ああいう一生懸命な子ってすごく応援したくなってきます!はぐみちゃんが笑顔になった瞬間の私は感無量でした!(何もやってねーだろ)

それよりも今回のイベント花音ちゃんどこ行ったの!?もしかして迷子に(ry

それでは第4話を楽しみに待っててください
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