今回からハロハピのメンバーと全員と絡み始めるので実質ここからがこの小説のスタートです!
では第9話はじめます
私はただただ広い宮殿に入ってしまった
そこは一度でも黒服の意見に背いてしまったら2度と帰れられない迷宮にすら感じる
私は絶対に逸れないように黒い背中を追う
そして大広間と書かれているプレートの前で黒服の方々は止まった
そしてその人達は一斉に私の方を振り返り、人差し指を唇の前に持っていき軽く息を吐いた
部屋の扉の隙間からは向こう側の光が差し込み廊下に一筋の光が映し出された
それはまるでレッドカーペットのように私が入るように誘惑しているようにも見えた
「...この部屋にこころ様達がおられます...どうかなるべく騒ぐことがないようにお願いします...」
と、小声で黒服の人が注意を入れてきた
私はそれに首肯した
そして周りの行動に合わせるように壁に耳を当てた
「...それじゃあせーので、みんなで音楽をするわよ!せーーーのっ、はいっ!!!!」
もう声だけで分かる
こころだ
ついに5人で音楽を始めるために開いた作戦会議なのだろうか?
「............」
ほかの人たちは皆「うーん...」と言った後無音になった
多分思っていることは皆同じなんだろう
「......って、何をすればいいのかしら?」
と、こころがみんなと私の意見を代弁するかのように言ってくれた
てか本人も分かってるんだったら「せーの!はい」っていらなかったんじゃないか?
とキリがよくなったのか、黒服の人が私の方を向いて手招きをして来た
どうやら今からこの会議に乱入するらしい
と少しこの先の何が起きるかを想像していると扉が開いた
ここから新しい世界が始まる...
「失礼しm「いや!楽器持ってないじゃん!?まずふつうそこからじゃ...」
黒服の発言を遮って、奥沢さんが大きな声を上げてツッコミを入れた
そして他の人達は奥沢さんの声しか聞こえなかったようで私達の方には見向きもしなかった
「だって!あたしはとにかくバンドで楽しいことがしたいのよっ。楽しいことをしなきゃ始まらないじゃないっ」
こころは相変わらず元気な声だ
そして私と黒服の人は先程と同じように聴き佇む事しかできなかった
(キリが良かったはずだけど最終的にこうなるんだな...)
まぁ仕方ない私は部外者だから
このメンバーには入れないただの来賓客
今はここにいる女子高生5人の作戦会議をゆっくり聴いておこう
「じゃあその楽しいことを、考えればいいんじゃないですか?」
こころに対して奥沢さんはクールだ
というか少し冷めているというのか
あまり乗り気ではなさそうな感じ
まぁ昨日のミッシェルの巻き込みは完全に事故だから消極的になるのは無理もない
「それが毎日、いつでも考えているから、すぐには出てこないこともあるのよ。楽しいことって、結構大変だから」
「はぁ......よくわかんないですけど、結構たいへんなのになんでそんなに考えてるの......?」
特にこの二人の台詞が二人の違いがよく分かる
にしてもこころは充実した毎日を送っているのか
私は毎日何もせずに無しかないそんな生かt....よそう...
ここは「現実」じゃなくて「夢」だ
普段の私なら奥沢さんの意見に賛成だ
それでも今ばかりはこころの意見に少し肩を入れたい
「そんなの決まってるじゃない!
『世界を笑顔にしたい』からよ!!
そう......あたし世界中を笑顔にしたいの、このバンドで!!」
「世界を......」「笑顔に......?」
「世界をえが....」
あっやばい...声に出てしまった...
幸いなことに、また誰にも気づかれてはいないようだ
どっちにしろ今から紹介されるのだから、今ここでバレて紹介されても何も問題ない
ただ唐突な自己紹介はできない
そんなことよりも言ってしまった恥ずかしさよりも勝る感情があった
こころの満面の笑みだ
私はもしかしたらこころの笑顔に弱いのかもしれない...いつみてもドキってしてしまう...普段ならこんな感情を抱くことなんてない、実際学園祭でこころに見つかった時は吃驚はしたがドキッという気持ちは出なかった
(にしても...世界を笑顔にか......)
こころ以外の4人は頭の上に?マークが見えるくらいにキョトンとしている様子だった
「そうよ。あたしは何より、みんなの笑顔が大っっ好きなの!だから世界を笑顔でいーっぱいにして、溢れさせるのよ!」
「いや。そんなことできるわけないでしょ。世界には戦争とか貧困とか......この日本だってですね......」
まぁ普通の人がそれを聞いたらそう言うだろう
私も世界中の人間が笑顔になることが出来るかと聞かれたら出来ないと答える
できない
無理だ
やめとけ
時間の無駄だ
不可能だ
理由をもし聞かれたらそう言うそれが常識
ただそれがこころに通用するわけがない
私から見た「こころ」も他の人から見た「こころ」も「変人」だからだ
「なんでできないって思うの?
むしろ、なんでできない?
笑顔になりたくない人がこの世界のどこにいるの?」
ここでもし「現実」の私だったらここにいますとか言うんだろうけど...実際この世界で一度笑顔になった、向こうの世界では両親がいなくなってからは笑ったことがない.......ただ、この世界では笑ったことがある、その笑顔は作り笑いだったがそれを見て父さんは笑顔になった、それは捻くれた回答だったのだと私は少し反省した
「みんな毎日笑って楽しいのが最高でしょ。楽しくなりたくない人なんている筈ないでしょ?
だからこのバンドで世界中を回って笑顔でいーーっぱいにするわ!!」
「......は、はぁ」
こころの言葉に奥沢さんは圧倒されたのか、それともこれ以上言っても意味がないと悟ったのか呆れるような溜息をついた
その音はこころと数名以外には聴こえていた
「感動したよこころ......人は......一つの役を演じ続けることなどないと思っていた。でも、君たちの、いや世界の王子様なら喜んで引き受けよう」
「すごい......はぐみも......すっごくいいと思う
あのね、はぐみソフトボールやってるから、負けて泣いちゃう人をたくさん、見てきたの。
そうすると、はぐみも泣きたくなっちゃって......
だから、世界を笑顔に、賛成っ!!
音楽頑張る!根性出すよっ!!」
こころの意見に薫、はぐみが賛成していた
ただ二人とも根本的なことをわかっているのか、少し不安になるような返しだった
二人とも良く言えば純粋、悪く言えばバカだ
もう一人の水色の子は...
「花音さん......だっけ。あなたはどうするんですか」
私の思考読まれたかのように、奥沢さんが花音に話をかけていた
どうやら奥沢さんとは気が合いそうな感じがする
そしてそれはどこか私に近い何かを持っているじゃないかとそう思えてしまった
「あっ、か、花音でいいですっ、わ、私.......は......「う〜んっ!それじゃあ行くわよっ!世界をーーーーっ!!!」
『笑顔にーーーーっ!!!!』
「........」
誰か止めて
花音はすごく引っ込み思案で自分の意見を言うのが苦手だと自分でもわかっているのだろう
なので言葉に妙な間がある
そしてその間に入ったこころの掛け声
それに続く薫、はぐみ
そして何も言えない花音、奥沢さん
これは会議ではなくただの独り言だ
笑顔にしたいという こころ
よくわからない事を言う 薫
乗り気で前向きな はぐみ
消極的で一歩引いてる 奥沢さん
自分の意見を言えてない 花音
一人一人の個性がこの短時間の内に知ってしまった
それは悪いとは何も思わない
どちらかと言うと良いと思う、「十人十色」この言葉が今の状況に合致する
(もしもこのメンバーでバンドを始めたらきっと楽しいバンドが出来るだろうな)
無意識に出てきた何もお世辞を入れていない感想
時には喧嘩するかもしれない、でもその度にすぐに仲直りできそうなそんな雰囲気
私は彼女達の事を殆ど知らない
唯一「世界を笑顔に」してくれる!と根拠のない自信、希望を持つことができた
「現実的ではない......ですけど、でも、もし......もし、本当にそんなことが出来たら、.......素敵だなって......思います」
花音も私と同じ意見なのか
何か嬉しい
私の想像していたことに賛成された気がした
普段の私ならまず考えたところで誰かが意見を発してくれない
「夢」は「現実」では起きない
「......って、はっ!!あたし、バンドに入るの断りに来たのに、なにこの空気に巻き込まれているんだ!?」
「えっ。そ、そうだったんですか......?私たちと一緒にバンドを、やって貰えないんですか?」
「うっ」
「え......?」
奥沢さんはそもそも参加を辞退するために来ていると言う事を今知った
それは花音も同じくその言葉を聞いて、捨て犬が拾ってくださいと目で語るようなすごく寂しそうな表情が見えた
流石にこんな表情を見せられてのこのこと出て行くのに気が引ける
それは奥沢さんも同じようでそこで声を漏らした、その声の意味を知らない元凶は不思議そうにしていた
「ほらほら!そこの2人も!!世界をーーーーっ!!」
『え、笑顔.....に?』「...笑顔に」
こころがまた前振りを入れてきた
そして花音、奥沢さんが続いて合いの手を入れる
本来はそこで切れるはずだった、だが何を血迷ったか私も続いてしまった
口が勝手に動いたそう思いたい
でも事実、私は口走った、その音は意味を成さない物ではなく
「こころ」が1番反応しそうな言葉を
「あらっ?あなたは誰かしら?」
先程まで私達のことを全く気づく気配がなかったこころは私を観る
そして他の4人も順々と私に目線が動き始める
その光景を私は何回も見てきた
その目線は私にとって深い闇が見えてしまうそういう嫌な記憶
(今は...違う...!ここは...がんば...る...)
震える足
ガチガチと音を鳴らす歯
瞬きが増える目
血が止まった感覚になる身体
(ここ...で止まっ...たら...きの...うと...おなじ...)
私は今ある一つの闇をも切り裂く光を見失わないように平然を保って...
「夢」は「現実」を超えようと、私に最初の「試練」を与えたのだった
まず最初に、今回すごく時間かかってます(1話作るのに5、6時間)
表現を考えるのにすごく苦戦しました!
後、途中から同じこと書いてる可能性ありますね...(出来るだけ修正します)
話は変わりますがバンドリアプリについに「フレンド機能」追加ですよ!
ということで私のID載せときます!
よければフレンドになってください!
ID:19873507
では次の話を楽しみに待っててください!