暴牛の凶星   作:木崎蓮太郎

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思ったよりも高評価で良かったです。
3話目どうぞ!


モブの処理は大胆に

 

 〜ギルside

 

 …テンプレ乙。どうしてこうなったのかなぁ。あいつモブじゃん。明らかにモブじゃん。何でこんなやつの処理に時間割かなきゃいけないんだよ。やべ、眠くなってきた。

 

 〜三人称side

 

 「………」

 

 「本人じゃないと魔導書は使えないんだが…珍しい魔導書は裏の取引で高く売れるんだよなぁ」

 

 「………」

 

 「俺はこれでも魔法騎士団に在席してたことがあってよぉ。『結界師のアイン』って異名もあってなぁ…少々腕は立つんだぜぇ」

 

 「………」

 

 「ククク…声にならねぇか。輝かしい未来が待ってた筈なのによぉ…お前さんも運がねぇなぁ」

 

 「………」

 

 「何か言ったろどうだぁ?」

 

 「……zzz」

 

 「寝てんのかぁ?ハハッ…ふざけてやがる」

 

 「…ん?悪い寝てたわ。それよりこの茶番早く終わらしてくれない?こっちにも用事あるんだよね」

 

 「調子乗ってられんのも今のうちだけだぞガキィ…すぐに潰してやるよぉ…!」

 「せいぜい元魔法騎士団だろ。落ちぶれた奴にかけてる時間はない。そこを退け」

 

 「…いいぜぇ。俺の結界魔法で殺ってやるよォ!」

 

 結界魔法…それは自分の近く、半径2メートルに結界を設置することができる魔法。伸縮、硬度まで操れる。魔力を足すほど強度が増す。結界は最大で3重まで展開できる。

 

 「結界魔法か…」(あれ?こいつモブだよね?何このモブに似合わない魔法?地味に異名あるし)

 

 「ここでくたばれぇ若造!結界魔法

『エルヴァスの要塞群』!」

 

 それと同時にアインの周りに五芒星の小型の結界が幾つも現れる

 

 「この魔法はなぁ、結界の半径1メートルの物体を自動感知し自動で防御、攻撃をこなすんだよぉ。魔導書を貰ったばかりのひよっこに破られるかなぁ?」

 

 「面倒だな…『記憶(・・)』」(かっけぇぇぇぇぇ!?何だよそれ!お前モブじゃねえだろ!なんでこんな前半でこんなレベル高い相手とぶつかるんだよ!?)

 

 「念には念を入れてだなぁ。結界魔法

不可侵の結界霊衣(パルマノーヴァ)』!」

 

 今度はアインの体のすぐ近くに九稜郭の形をした結界が展開される

 

 「見るところ魔力の衣ってところだな。…まあいい、『記憶(・・)』」(もうお前モブじゃないよ!認めるよ!お前もチート持ちだろ!)

 

 「じゃあ行くぜぇ…シッ!」

 

 掛け声と共にアインが肉薄してくる

 

 「ちぃ…!『流星(ミーティア)』」

 

 ギルは光を纏い高速で後方へと下がる。しかし此処は壁が四方にある狭い場所。魔法を使えるようになったばかりのギルには全力で動くのはリスキーだ

 

 「高速移動魔法かぁ…やるじゃん。じゃあもっと上げるよぉ!」

 

 そう言うとさっきとは段違いのスピードで迫ってくる

 

 「……!『流星(ミーティア)

 

 

 アインの拳は魔力で強化されている。食らったらひとたまりもない、と判断したギルは再度避けるために動く

 

 「させねえよぉ…!」

 

 しかしアインもいつまでも避けさせるわけにはいけない。結界の維持に魔力を使うからだ。そこでアインは自分の結界が届く限界、2メートルおきに結界を設置。足場とすることで変則的に動く事で動きを読みづらくした。そしてギルに再び肉薄し、ギルの後ろを結界で塞ぐ。そして一言

 

 「これで終わりだぁ…!」

 

 最接近し、魔力を載せたストレートを繰り出す

 

 「…何処がだよ」

 

 だがギルはストレートを軽く避け、後ろの結界に当て、肘をアインの脇に入れ背負い投げの要領で投げ飛ばす

 

 完全に決まったとも思える攻撃を躱され、尚且つカウンターまで入れられた事にアインは自身のプライドが汚されたような気がした。

 

 「て、てめぇぇぇぇぇ!!」  

 

 アインは激昂するがギルは冷静に分析をしていた  

 

 (……魔力を纏っているお陰か…。ダメージが入ってない様に見えるな)

 

 それに比べてギルには五芒星の自動攻撃のダメージが入っている。

 

 (……仕方ない。もう少し実戦での経験を積みたかったが…もう終わりにしよう)

 

 「おい結界師。これで終わらせるぞ。一撃で沈めてやる」

 

 「あぁ!?上等だよぉ!」

 

 突然の1発KO宣言にさらにアインは激昂するがギルは気にも留めない。その態度に更に激昂したアインが体に最大限の結界を展開し、高速で突撃してくる。

 

 そんなアインにギルはある魔法をかけた

 

 「…『完全忘却(オブビリオン)』」

 

 その言葉と同時にアインの結界が全て消える。思わず止まって狼狽えるアインを見てギルは一言

 

 「やっとこさモブらしくなったじゃねぇか」

 

 薄っすらと笑みをこぼし、接近してくるギルにアインは一種の恐怖を覚えた

 

 「ヒイッ!?…何だ?なんだよその魔法は!?」

 

 「お前に教える筋合いは無い。くたばれ三流野郎。 妖精魔法―――『聖影竜閃牙(せいえいりゅうせんが)』!!」

 

 本来2人で放つ魔法も、ありとあらゆる属性の魔法を操るギル(チート)は両手でそれぞれの属性を使うことで単身で使うことを可能にする。

 

 ギルの掌底を受けたアインは後ろにあった壁を何個も突き破り遂には見えなくなった。

 

 「やべぇ…やり過ぎた」

 

 終わったあとの第一声がこれとは、この男は馬鹿なのか余裕から来る一言なのだろうか?

 

 (とりあえず魔法騎士団の試験までに魔力のコントロールを習得しないとな。……この壊した壁弁償とかするのかなぁ?)

 

 先程ぶっ飛ばした奴のことなど頭の隅に追いやりこれからの事と壊した壁のことを考えながら夜の道を歩くギルであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 今回はFAIRYTAILのジェラールとルーファス。スティングとローグの滅竜奥義を使わせてもらいました。
 いや〜戦闘描写ってむっちゃ難しいですね。何かありましたらご指摘ください。
 ちなみにアインの魔法は世界遺産から取ってきました
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