〜〜ギルside
「ではこれより二次試験を開始する。二次試験も至ってシンプルだ。己の魔力を使って岩壁を破壊せよ。それだけだ、では開始ぃぃぃ!」
さっきとは違う試験官から二次試験開始の合図が示し渡らされた。取り敢えず熱い。キャラが濃い。煩わしい
……皆は岩壁を遠距離用の魔法で破壊してるみたいだな。炎と風と水やらなんやらで辺りがカオスになってるぞ。さてさて、俺にはフェアリーテイルの全魔法というクソみたいなチートが有るんだがどんな魔法で破壊するべきか?威力も十分、派手であり周りを驚かせることができる魔法が必要になってくるな。
……よし、決めた。今回の試験はアレで行こう。アレならば皆の度肝も抜かせる筈だ。
〜〜side試験官
やあ。二次試験の試験官を務めることになった紅蓮の獅子王団の団員だよ。辺りから濃ゆいとか熱い、とか聞こえるけど仕方ないことだよ。何故なら最近どっかの野生児のような女性が急に帰ってきてしごかれたんだから。あんなんで結婚できるのかn……おっと。たった今唐突に背筋が凍るような寒気がしたけど何も気にしないぜ。深くは考えないこれは鉄則だよ。
それにしても一次試験の試験官はマジで可哀想だったな。あの団長達の雰囲気と言ったら遠くで見てた俺でさえビビるほどだったからな。間近で見ていたアイツは涙目だったのだろうな。さてさてその原因を作った例の受験者はどこかな?ああ、あのイケメン君がそうかな?あの馬鹿みたいに魔力溜めてるあの子かな。え?嘘でしよ?あれ止めたほうがいいよな!?あんなの壁まで消し飛ぶだろうが!あっ、でも団長達の凄くワクワクした顔見たら止められねぇよ。
……もういいや。深くは考えないこれは鉄則だよ。
〜sideギル
試験官さんがまた凄い顔しているよ。何というか何かを止めるべきかどうか迷ってる顔、かな。まあそんなこと今俺には何も関係ないけどね。
「じゃあいくよ……『
……ちょっとこれは予想外かな。体に悪魔因子がないせいか初見じゃ部分展開が精一杯ってことか。まあ、例え腕だけでの展開でもこの試験では問題ないだろ。現に何人かの視線がこちらに向いているし。
「おい…なんだよアレ…」
「魔人…いや悪魔か⁉」
「何だアレ!?クソかっけぇ!!」
流石にサタンソウルは驚かれるか。そして最後の奴、後でこっち来いお前とは気が合いそうだよ。
「さぁてぶっ飛ばすぜ!!」
そう言うのと同時に全身の魔力を手に溜め始める
「なんだよあの魔力!?こっちにまで被害が来るぞ!!」
「退避だ退避!俺は巻き添えは喰らわねぇぞ!」
「試験官何してるんだ!?早く止めろって!!」
じゃあ行こうか…「イビルエクスプロージョン!」
技の名前を叫ぶやいなか手の中に高密度の魔力の球体ができる。その球体はギルの手を離れ一直線に岩壁に向かっていく。
そしてその球体は岩壁に触れた瞬間……爆発した。
爆発した球体はエネルギーを周囲に広げずに前え前えと進んでいく。その直進したエネルギーはやがて壁を破壊し霧散した。
「………………………よし」
「「「「「よしじゃねぇーよ!!」」」」」
おっと後ろから何か叫び声が聞こえるが俺には何を言っているのか理解できないね。他にも「壁が!壁が壊れてるー!?」とか「団長達を止めろー!?受験者をめぐって早くも争いが起きてるぞ!」とか聞こえる。けどな、オレニハイミガワカラナイ。
〜〜〜〜〜少々お待ち下さい〜〜〜〜〜
「これより三次試験を開始します(泣)」
……なんかごめんね、色々あったみたいで。もう涙目になってるよね。ちょっとはっちゃけた感も否めないからさ。次からは自重しようと思う(絶対するとは言ってない)。
「三次試験は自らの魔力で好きな物を生成して下さい。何を創るかは君達の力量と発想次第です」
…ごめんね試験官さん。ちょっと自重できそうにないや。
さて、と。何を創るか急ピッチで考えないと。印象を与えつつ、さっきのような被害の少ないものが適切か。あれ?考えるまでもなくね?あれしかないじゃんか。
じゃあ、少し張り切りますか
〜〜〜〜〜中略〜〜〜〜〜
先に謝っとくごめんなさい。こんなつもりじゃなかったんです。少しだけ対抗心煽られてムキになっただけなんです。深い謝罪と反省をここに。
さて、この男が何をしでかしたかは三次試験中盤まで振り返ることになる。折角なので質問形式で本人に語ってもらおう
Question1:まずは事の顛末を教えてください
Answer:…あれは三次試験が始まって暫く経ってからの話だ。皆がおおよその考えを纏めてちらほらと生成する者が現れた時にさ、俺につっかかってきた奴がいたんだよ。それがさ二次試験で俺の技に浪漫を感じた数少ない一人だったんだよ。
確か会話の内容は……
「おい!そこの金髪イケメンでこれまでの試験数々の問題を起こした超問題児!」
「えっと…何か用?」
「でなきゃ話しかけねぇよ!一つ言うなら金髪イケメンの時点で反応したのクソムカついた」
「戯けが。純然たる事実であろう。巫山戯たことを抜かすなよ雑種」
「え?なにこれ?キャラ変わってない?目つきとかもうヤバイんだけど!?」
「何を真に受けてる。冗談だ馬鹿」
「いや、わかりずらっ!?本当に王様っぽい雰囲気出てるからわかりずらいわ!」
「まあ許せって。折角の貴重なツッコミ役なんだから。使わないと勿体無いだろ?」
「あーあー。何かメタいこと言ってるっぽいけど良く聞こえないなー」
「では聞こえるように言うとしよう。実はだなお前の設定、元々は「わかったから!もう良いから!俺の話聞けよぉぉお!?」
「茶番はここまでにして、と。実際なんの用?」
「……あの巫山戯た後に言うのもなんだが、率直に言わせてもらう。一目見た時にこう確信したんだ。お前しかいないと。まるで身体に電流が走った様な衝撃だったよ。敢えて言わせてもらうぞ。これは運命の巡り合わせだと俺は思う。頼む、俺を―――「あのーすいません。僕ノンケなんでそういう事は勘弁して欲しいんですけど」
「ちょっと待て!なんでそうなる!?俺はただ――」
「百歩譲ってそうだとしても言い方って物があるでしょうが。早く要件を言ってください。でなければ帰って」
「分かった!言う!言うから!?……頼む!俺を鍛えてくれ!」
「え?……ちょ、えっ、なっ……はぁ!?」
……とまあ、こんな事があった訳よ。……こんな言い方されたら誰だって混乱するよね!俺が悪い訳じゃないよね!?
え?こんな言い方まずされない?俺だけだって?……なんか虚しくなるから止めて欲しいです。ハイ。
今回もあいも変らず駄文だぜ!なんか哀しくなってきたけど後ろからサランナップを持った鬼(母親)が来たからここらでトンズラするぜ!