約二ヶ月と随分間が空いてしまいましたが、完結まで執筆する意欲は失われていません。
決して手は抜きませんので、どうかよろしくお願いします。
エレンが見る限り、未だにゲートは開かれていない。向こう側にナニカが居るのは感じるが、それはまだ向こう側。こちら側には来ていない。だがそれを感じ取れてしまっている分だけ、境目が曖昧になっているとも言えた。
その狭間にいるのは愛しい妹。そしてユリアンから聞いたサラの護衛だろう色黒の少年。正直に言えばエレンにとって少年はサラのおまけ程度だが、一緒に助けるのに問題はない。
問題なのは、エレンとゲートの間に存在する強敵。四魔貴族で最強と言われた魔戦士公アラケス。
対してこちらはエレンのみ。信じ、頼りになる仲間たちはエレンをここに導く為に他の敵の足止めをしている。そのおかげで今現在、エレンはアラケスと1対1の構図になっていた。だがしかし、それは対等という意味ではない。エレンはここにくるまでに体力と魔力、そして集中力をすり減らしている。対してアラケスは無傷。消耗など何もない。
(上等っ!!)
その事実にもエレンは気炎をあげる。アラケスの奥にサラがいる、そして愛しい妹は今現在、アビスに干渉されて苦しんでいる。エレンが引かないのに他に理由はいらない。
アラケスを前に一歩も引かず、むしろ踏み込んでブラックから遺された斧を構える。
『その心意気、見事』
そしてアラケスもエレンの覚悟を好ましいものと感じた。戦力差が測れないような未熟者ではあるまい、アラケスとどちらが有利かが分からない訳がない。それでもなお引かない。戦士を掲げるアラケスには、その闘志を心地良しと感じた。
自分以外の四魔貴族を、影とはいえ滅ぼしたのだ。強き事を否定する材料は何もない。つまり、敗色濃厚ながらも勝ちを捨てていないのだ。そのような相手に払う敬意くらいはアラケスも持ち合わせている。
すなわち、全力にて叩き潰す。
『ハァッ!!』
「ぉぉぉぉぉぉっ!!」
エレンの斧とアラケスの槍が激突する。加減など一切なし、己の力のみで相手の武器ごと全てを破壊しようとするその一撃。
しかしそれは互いが望む結果には至らない。アラケスの槍は軌道を逸らされ、エレンの斧は大きく弾かれる。互角、ではない。それは弾かれた武器の軌道を見れば明らかだ。アラケスの槍はエレンから僅かに外れ、エレンの斧はあらぬ方向へと跳ばされた。すなわち、アラケスの方が優位という証拠だ。
(チィ!)
当たり前といえば当たり前、順当すぎるその結果にエレンが心の中で舌打ちする。もちろん四魔貴族と真っ向勝負をする時点で間違っている、相手が最強と謳われたアラケスなら尚の事だ。
それでもエレンが真っ向から勝負を仕掛けたのにはいくつか理由がある。そのうちの一つが相手の程度を計るということだ。普通、初撃で最大の一撃を放つ事はない。相手も自分の事は分かっていないので搦め手に対する余力は残しておく。最大の一撃が放たれるのは、敵を見定めて隙を作り必殺の確信を得た時に限られる。それが鉄則である、故にエレンは全力でないアラケスの一撃ならば弾ける自信があった。というよりも、この一撃を弾けないようではどんな策を弄しようとも勝てないだろう。勝つ自信があるという事はコレを弾けるということと同意義である。
では何故エレンは心の中で舌打ちしたのか。それはアラケスの一撃が想像よりもずっと重く、無傷で凌げたとはいえどもギリギリ過ぎたこと。事前にしていた想定よりもアラケスが強く、そして相手の手数が一つではない事。
『ガァッ!!』
アラケスの騎乗している獣がその牙を剥きだしにして噛みついてくる。エレンは後ろに弾かれた勢いをそのまま利用して後転して攻撃を回避する。
ゴロゴロと転がるその様は見ようによってはかなり間抜けな光景であるが、本人は至って本気で真面目である。実際、損得でいえば相手の攻撃を避けたという得しかない。当然ながらエレンは格好をつけて死ぬ気など毛頭ない、どんなに無様でどんなに卑怯でも勝ちをもぎ取るつもりだ。
そして転がった勢いを利用して、反転。アラケスに向かって突進する。体ごとぶつかる斧技、ハイパーハンマーをその獣へと叩きつける。
『ガゥアッ!!』
その斧の刃はアラケスの獣の前脚へと食い込んだ。
アラケスの獣は苦悶の声をあげるが、その瞳から闘争心が一瞬たりとも消えないのは流石というべきか。
というか、この獣はアラケスの半身なのだろうか? それともアビスの魔物に騎乗しているだけなのだろうか? どちらにせよ倒すには違いないが、どちらかによって連携練度が変わってくる。一心同体ならば危険度は更に上がる。
正解が見えない現在、とにかくエレンはアラケスの獣にターゲットを絞った。大型の四足獣に騎乗している四魔貴族の本体を叩くなど効率が悪すぎる。殴りやすい位置にいる敵から落としていかなくては僅かな勝機すら逃してしまうだろう。
『フンッ!』
そのエレンの狙いを見破ったアラケスは防御を最小限にして、手にした得物を振るって獣の足元で斧を振るった敵を乱れ突く。
アラケスの槍はまだ完成していない。聖王にその武器を奪われたアラケスはしかし、それを悲観して崩れるような事はなかったのだ。奪われたものは仕方がない、では新しく作ろうかというポジティブさがあった。
それももちろんただの槍ではない。聖王に奪われた槍よりもよりよい得物を。それを目指して精錬しているその槍はまだ完成していない。この300年、幾度となく失敗して焼き入れと焼き打ちを繰り返したその武器はいつしか穂先に熱が宿る事となった。アラケスが手にした得物を完全と認めた時にその熱は冷めることとなるだろうが、しかし今はその熱すらアラケスの武器となる。
やきごてを押し付けるようなその攻撃。エレンは体術と斧術を会得しているが、この攻撃に体術では捌ききれない。物理的な影響を防げても伝導する熱に焼かれてしまう。
「ふっ!」
熟練の兵士でも両手で持たなくては辛い重量の斧を、エレンは片手で軽やかに振り回す。今度は真っ向からぶつけるような真似はしない。側面からぶつけて上手に勢いを殺す。その際に多少は熱に炙られてしまうが、必要な犠牲と割り切る。これ以下の被害でアラケスの攻撃を抑える方法をエレンは思いつけなかった。
そして空いたもう片方の手で獣を相手取る。牙を剥きだし、爪を振り立てるその獣は強大で俊敏だ。回避を最優先にして、隙を見つけて反撃。硬質な牙にそのガントレットを叩きつけ、その勢いを利用して回転した体。それを上下反転させて変則的なカポエラキックをカウンター気味に獣に叩きつける。
『グギャゥ!』
『む』
またも獣が苦痛の声をあげ、形勢が悪いと悟ったアラケスがいったん後退する。
エレンには熱で多少のダメージを与えているが、決定打はない。しかし向こうの攻撃は確かに通ってしまっている。
持久戦で負けるとも思えないが、割合として大きく削られている現状をアラケスは良しとしなかった。それはエレンが望む流れだと気が付き、仕切り直す為に後退したのだ。
チラと背後を見るアラケス。ゲートは徐々にだが開いている。本体がこの世界に現界できるのも時間の問題だが、おそらくエレンを仕留める方が早い。影にてこの小さな強敵を撃破する覚悟を固めるアラケス。
『ならば――受けてみよっ!』
アラケスが選んだのはその巨大な質量を活かした体当たりであるぶちかまし。獣による速度も加算されたそれは、城壁ですら砕きかねない破壊力を持つ。
しかしエレンの余裕は崩れない。自分を遥かに上回る質量による突進攻撃はフォルネウスで体験済みだ。今更この程度で崩れてやる訳にはいかない。
エレンは冷静にタイミングを計り、練気拳を発動するだけでいい。獣の足元を注視する。エレンに向かって最大限に加速するその最後の一踏み、合わせて自分に引き寄せる。ただそれだけで拍子を外されてカウンターの絶好の機会となる。
刹那の一瞬を、エレンは決して見逃さない。
「練気拳!」
エレンの周囲に重力場が発生し、獣の踏み出しが狂う。予想外の対応に獣の瞳が大きく開かれた。
『かかったな?』
そして予想通りの対応に、アラケスの口が不気味に三日月に笑みを形作る。
アラケスは練気拳の発動に合わせ、獣の背中を蹴ってエレンに飛び掛かる。手には槍、加速した勢いを利用した槍技であるチャージ。
エレンの胸中が驚きで占められる。咄嗟の対応などできる訳がない。エレンは既にカウンターの体勢に入ってしまっているのだから、この上で絶妙のタイミングで割って入ったアラケスを迎撃しろという方が無理な話だ。
アラケスの思う通りに時間は進む。拍子を外されてエレンに引き寄せられた獣は、ブラックの斧を刃の部分ではない平打ちによって骨を砕く技であるスカルクラッシュがカウンターでその顔面を叩き、その頭蓋骨を破砕する。その勢いに吹き飛ばされ、地面を転がりながら即死する獣。そしてその技後硬直の隙間を縫ってアラケスの槍が割り込む。狙いは首、命中すれば即死は免れない。回避できる態勢にない。
かつてない程にエレンに死の気配が忍び寄り、彼女の頭が真っ白になる。どこでもいいから動けと、迫る槍に片腕だけが反応してくれた。体術を使う為の腕が鋭い穂先に貫かれ、穴が開く。同時、貫通した激痛と熱による責苦がその腕からエレンの脳に登ってくる。
「ああああああああああァァァァァ!!!!」
絶叫。壮絶な痛みに悶えるエレンだが、アラケスの攻撃は終わっていない。その槍こそエレンの腕を貫いて狙った首を外したが、彼と彼女は変わらずに至近距離。ここで晒してくれた大きな隙を見逃す程にアラケスは甘くない。
槍は使えない。騎乗した獣は死んでいる。しかしアラケスにはその巨体がある。エレンの練気拳で引き寄せられたその勢いがある。
『ハァッ!』
容赦のない蹴り。人の数倍の大きさから放たれるそれを無防備に受けたエレンに為す術はない。
巨木のような脚をその腹に受け、エレンは胃の中の物を吐き散らしながら宙を飛ばされる。自分から跳んだ訳ではない、威力に負けて宙を飛ばされているのだ。
この瞬間、確信する。アラケスは勝利を、エレンは敗北を。死にはしなかったが、確実に行動不能になるダメージ。アラケスが止めを刺すのを防ぐ手立てはエレンには存在しない。数秒後、エレンはアラケスに討ち取られるしかない。
エレンがその懐に結界石を忍ばせていなかったら、それは現実になっただろう。
アラケスの攻撃で、詩人から託された結界石が砕けてその効果が現れる。エレンの体が瞬時に煙のような光に包まれるのを、アラケスは目を見開いて見る。
彼には見る事しかできない。何せ、ソレは一瞬で終わってしまったのだから。
エレンは忘我した。
腕を貫かれ、焼かれ、腹には肋骨を砕く一撃。その激痛にエレンは呻いて血反吐を吐き、次いで絶叫する。
それでも。
彼女は意識を手放す事だけはしなかった。それを選んだ瞬間、死ぬと理解していたからだ。
もしかしたらそちらの方が楽だったかも知れない。これだけの苦痛を受けながら意識を残す事がどれだけの拷問か。いっそ殺せと死にたいと、そう思わなかったら嘘になるだろう。
懸かった命がエレン自身のみだったら、彼女は痛みに負けてその意識と命を差し出したかも知れない。だが、エレンの命と同じ天秤にサラの命も乗っているのだ。
ならば耐えられる。エレンは自身の全てを捨ててでも耐えられない訳がない。
泣き喚き、みっともなく脂汗と涙を流し、苦痛に体をくねらせて。泣き声は喉を嗄らせと止めどなく漏れ出てくる。
本来ならばそんな姿を晒している間にアラケスの槍が彼女の命を絶っていただろう。しかし、偶然か詩人の狙い通りか。致命的な一撃を受けた瞬間に砕けた結界石は、外界とエレンの時間を区分ける。無慈悲にエレンに拷問の時間を与え、彼女は存分に泣き喚き、激痛を体に馴染ませた。
長い時間をかけて痛みに慣れた一瞬を使い、エレンは自らの体を癒す。
「集、気法」
時間を区分けるその術力を、気として体に吸収する。止血は最低限に、砕けた骨はそのままに。
余裕はないが故に、エレンは痛みを止める為だけに全力を注ぐ。彼女にどれだけの時間が与えられたのかはもはや時間感覚を失ったエレンには分からないが、周囲の術力を吸収してしまったらアラケスとの闘いに戻ることだけは理解していた。
勝つために、今は自分を捨てる。エレンはそうするしかなかった。何度でも言おう、エレンはサラの為に己の全てを差し出せる。
煙のような光が晴れる。宙を浮いたままのエレンが現世に戻ってくる。
エレンの片腕はダランと下がり、下手したら一生まともに動かす事はできないだろう。エレンはそれを命を繋ぐ為に必要な犠牲と割り切った。
肋骨は砕け、その破片が内臓を傷つけている。ショック死しかねない苦痛にもエレンは慣れ、痛みを消すことで数秒を動く事を選択した。
アラケスの攻撃を喰らった瞬間には痛みに狂い、現実が見えなかったその瞳。今は強い輝きを取り戻している。
今の一瞬に何が起こったのか、アラケスには分からない。しかしエレンが最後の一撃を、決死の一撃を繰り出すだろうことだけは理解した。何故ならばエレンは眦を吊り上げてアラケスを睨んでいたのだから。
エレンは空中でクルリと一回転をして、地面に向いていた背中をアラケスには見えない向きにする。顔は前を向き、動く腕にはブラックの斧。
「オオオオオオ、オオオォォォ!!」
『ハアアアアア、アアアァァァ!!』
エレンとアラケスの咆哮が重なる。エレンにはもう体力がない、時間がない。一撃で決めるしかない。そしてアラケスはそれを受けて立った。エレンの特攻を打ち砕く為に、その力を振るう。
着地と同時、エレンは駆ける。アラケスに辿り着くまで一秒もない。だが、武器が届く間合いには一瞬だけ空白の時間が存在した。
それを理解したと同時にアラケスは槍の石突きを地面に叩きつける。そこから伝わる衝撃はエレンに迫り、地震攻撃となって襲い掛かる。だが命の灯が消えかけているエレンはこれ以上なく研ぎ澄まされていた。初見のその攻撃の本質を見破り、前に向かって跳ぶ。地面からの衝撃波を回避し、エレンはなおもアラケスに迫る。
空中にあるエレンをアラケスは迎撃せんと槍を振るう。槍を回転させ遠心力をつけて、回避のしようのないエレンに向けてそれは振るわれる。大回転と名付けられた、アラケス最大威力の技である。回避する余裕もないから当然だが、エレンはそれを真っ向から受けた。中空にいる体勢でエレンは斧を振りかぶり、投擲。己の得物を手放すリスクを背負いつつ、最大の回転力をつけて放たれる技であるスカイドライブ。ブラックの斧はアラケスの槍に命中し、その穂先をエレンから逸らす事に成功した。
片腕を引き絞り、エレンはその腕に全てを込める。結界石から吸収したその術力は時空間すら捻じ曲げる効果を持っていた。それを攻撃力へと転化し、魔力と気とを混ぜ合わせて限定的な異界を作り上げる。アラケスをその中に捉え、必中の拳を叩き込んだ。
「超次元ペルソナァァァ!!」
同時、限定的な異界も崩壊。時空間が歪んだ衝撃さえもアラケスを襲う。アラケスは全身がズタズタに引き裂かれるようなダメージを受けることしかできない。
そしてその攻撃が終わった時。がくりと力尽きて、膝が地面に落ちた。
『――エイミング』
全てを出し尽くしたエレンの胸に向かって放たれる鋭き一閃。
エレンの膝が地面から離れて再び宙を舞う。槍を突き出した元には、全身を血で染めながらも両の足で立つアラケスの姿があった。
全てを出し尽くしたエレンの攻撃をアラケスは受けきり、なお倒れない。今度こそ勝敗は決した。エレンには意識を保つだけで精一杯。文字通り、立つこそすらできない。アラケスの槍を受けて身に着けていた鎧が砕ける。またも一命は取り留めたようだが、それが何になるのか。
ゴロゴロと地面を転がり、やがて止まる。エレンは地に伏せながら、アラケスを睨む事はやめない。しかし、指一本動かない。
『見事』
アラケスはそんなエレンを見て、肩で息をしながら賞賛を送る。四魔貴族を追い詰めたその実力に偽りなし、動けなくなっても尽きぬ闘志に驚嘆する。
その礼節を持って殺す。アラケスはゆっくりとエレンに向かって歩を進める。あと、一刺し。決着をつける為に歩み寄るアラケス。
だからだろう。ゲートの異変に対応するには、アラケスは遠すぎたのだ。
サラはその戦いを全て見ていた。
最愛の姉が自分の為にアラケスと戦い、死に至るような傷を負いながら立ち上がり、そして敗れるのを。
世界が終わる。それをサラは理解してしまった。エレンが殺され、自分と少年はゲートを開く道具にされる。そして完全になったアラケスによって世界は再び四魔貴族の手に落ちる。
(――させない)
その現実を目の当たりにして、サラの心の底から怒りが沸く。こんな理不尽、許せるものか。
応えたのは、マクシムスから零れた小剣、マスカレイド。聖王の力を持つその武器は、生の力がこもった宿命の子が持つ事によってその能力は飛躍的に高まる。そしてその役目は少年にはできない。彼はあまりにも死に魅入られ過ぎた。魔王遺物の力を引き出すならともかく、聖王遺物に適するとは思えない。
つまり、もう、サラしかいないのだ。
「ゲートを閉じるのは私の役目よ、あなたじゃない」
それを理解したサラは少年を突き飛ばし、ゲートの上から脱出させる。残るのは半死半生のマクシムスと魔王の斧、サラとマスカレイド。
「
サラはその聖王遺物の真の姿を顕現させる。そしてその力を以ってして、強制的にゲートを閉鎖するように働きかけた。
その事態に気が付いたアラケスが振り返る。
薄れていく妹を見てエレンは瞳を見開いて動揺する。
ゲートを閉じればアラケスはこの世界に留まれない。それを理解しているサラは、エレンを守る為に自分を捨てる事を選択した。ここまで開いたゲートを閉じる為には境界を消し去るしか方法はない。そして境界にいるサラはそのままアビスに呑み込まれるだろうことも、彼女は感覚的に理解していた。
だからサラは最期にエレンに一言だけ遺す。
「大好きだよ、お姉ちゃん」
そうして白い球は輝きを失った。同時、アラケスも為せることがなく消えていく。
残ったのはもう間もなく死ぬであろうエレンと、ゲートから弾き出された少年のみ。
エレンが願ったサラの安寧は、ここに失われてしまった。
アラケス戦はタイマン、そして負けバトルでした。
いや、きつかった。
これからエンディングに向かって突き進みますが、どうかよろしくお願いします。