ジョン・レノン
これはクリスマスということで急遽書き上げた番外編です。作者が書いている別の小説のキャラクターたちが一部出てきますが別に世界観が一緒ってわけじゃないです。番外編だけ特別みたいなものです。時系列はあまり考えていませんが少なくとも体育祭よりかは後です。
聖なるクリスマスに口づけを
僕は夜の街を歩いていた。人がにぎわってカップルも多い。
今日はクリスマスだ。皆がワクワクして聖夜を過ごすことなのだろう。僕は雪が舞い降りてくる空を眺めながらそう思った。
そして今日は麗日さんと待ち合わせをしている。早くいかないとね。
すると道端でサンタコスをした女性を見つける。それをぼーっと見ていると歩いている女の子4人が話しているのが聞こえた。
「私思うんですけどね…、なんで漫画やアニメじゃああんなにサンタのコスチュームが寒そうなんだろうなぁ、と思うんですよ。おしゃれのために寒さを我慢するっていう考えが少し理解できないんですよね」
すごくわかる。思わずうなずいてしまった。
「・・・気持ちはすごくわかる、というよりあそこにいるじゃん」
「あら、本当ね。というよりあれは宣伝かしら」
「寒くないんでしょうか…?」
「さぁ、どうなんでしょうかね?」
「ちょっと聞いてみる?」
「ええ、訊いてみましょうよ!」
「それは名案ね」
すると4人はそのサンタコスをした女性に話しかけていく。・・・あれ?あの女の子、もしかして麗日さんじゃね?
すると麗日さんは少し困ったような表情をしながら話し合っていた。・・・。
「あの・・・」
「あ、はい、なんでしょう?」
「その子、僕の連れなんですが・・・」
「あぁ、そうだったのですか。てっきりどこかのお店の宣伝してる人だと思っていました。すいません」
「いえ、私こそ、紛らわしい恰好をしてすいません」
「では、私たちはこれで。行きましょう」
すると4人はそのままどこかへ歩い於ていきました。
「ねぇねぇ、ゆかりさん」
「はい、なんでしょう?」
「も、もしも、もしもだよ?私がサンタコスしてゆかりさんの前に現れたらどうする?」
「・・・どうしましょうかねぇ?(ニヤッ) 簪ちゃんはどうされたいです?」
「ふぇ、ふぇええええええええ?!!」
「な、なかなかやるわね、ゆかりちゃん」
「???」
「あなたはそのままでいていいのよ」
・・・あの人たち、
「麗日さん」
「なに、デク君?」
「その恰好、どうしたの?」
「じ、実は…デク君とデートすること、A組とB組の女の子にばれてしもうて・・・それでなし崩し的にこうなったん・・・。それに・・・」
「それに?」
すこし麗日さんは恥ずかしそうにちょっとうつむくとか細い声でつぶやいた。僕の耳にはしっかりと聞こえてたけど。
「デク君のサンタさんになっちゃえって皆が言ってもうて・・・」
「(絶句)」
マジかありがとうございます。皆さんマジでありがとうございます。・・・というより。
「麗日さん」
「なに?」
「寒くない?」
「・・・実を言うとちょっと寒い」ブルッ
「・・・」
僕は上着を脱ぐと麗日さんの肩にかける。
「・・・えっ」
「無茶はよくないよ。それに」
「?」
「麗日さんの素肌をあまり人目にさらしたくないな、僕は」
・・・や ば い。緊張して変な言葉しか出てこない。何言ってんだ、自分。
「/////」
あぁ、麗日さんがトマトみたいに赤くなってる!
すると後ろの方から声が聞こえてきた。
「オイオイオイオイあれ見ろよ、代表に吉井に土屋。お前らもあれくらいのことしてみたらどうだ?」
「ウェ?! ぼ、僕たちにはまだ早いかな…なんて」
「余計なお世話だ。それにそんな機会なんてねぇよ」
「・・・俺はもうしてる」
「・・・本当にそうだと思うか?」
「どういうことじゃ?」
「今からクリスマスパーティーだろ? 間違いなくサンタのコスプレをしてるわけだ。つまりどういうことかわかるな?」
「・・・肩を出していたら上着をかける口実になる…!」
「それだけじゃねぇ。厚着をしてても同じことだ」
「・・・なるほど、行くぞ」
「行こう!」
「・・・」コクッ
「やれやれ、仕方ないのう」
「ま、いいんじゃね? 言い出した俺が言うのもなんだけどさ、彼女にご執心ってのは悪いことじゃねぇだろ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「…ねぇ、麗日さん」
「な、なにかな?デク君」
「ちょっと、遠くに行かない?」
「え・・・?」
「少し、見せたいものがあるんだ」
そして僕は麗日さんの手を引こうとした次の瞬間、悲鳴が上がった。
「フハハハハハハハハ!! このクリスマスをこの俺の個性を持って破壊してくれるわぁああああああああ!!!!」
なんだ、ただの子悪党か。その実行力の高さは褒めてあげたいよ。だけどね
「それを悪事に使った時点で貴様は
僕はそううめくようにつぶやくと一気にその敵に向かって走り出した。それに続いて麗日さんも走ろうとする。僕は手で止めた。
「ソフト&ウェット!!」
僕はS&Wを呼び出すとさらに勢いをつけて走る。そして相手の懐に飛び込んでアッパーをたたきこんで空中に浮かせるとラッシュを繰り出そうとした次の瞬間
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
なんと敵は空中で体勢を変えるとこっちに向かって異様に発達した両腕を叩きつけるように振り下ろしてくる。こいつ、もしかして両腕の筋肉を異様に膨張させる個性でも持ってるのか・・・?!!僕はとっさにS&Wに両腕でガードさせる。しかし防ぎきれず僕たちは吹っ飛ばされてしまう。
「ガ、ガァ・・・・!!!」
「で、デク君!」
僕は麗日さんに大丈夫だよと言いながら立ち上がる。両腕から出血してるけどまだ殴れる範囲だ。足はまだ大丈夫。
「こっち来い!!」
「え、あ、私?!」
すると敵は女の子を呼ぶと羽交い絞めにして叫んだ。
「てめぇがどこのヒーローか知らねぇがそれ以上近付いてみろ! この娘を殺すぞ!!」
「「・・・ッ!!!」」
「ゼハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
「・・・」
すると拘束されている女の子はニット帽を脱いだ。あ、よく見たら耳郎さんじゃん。
「『エコーズ』!!」
すると敵は地面にたたきつけられるようにうつぶせになった。たぶん耳郎さんのスタンドがなんか音でも八つけたんだろう、例えば「ズシンッ」とか。
「テンメェ耳郎ニ何シテクレテンダゴルァアアアアアアアアアアアア!!!!」
すると人ごみから上鳴君の個性であるレッド・ホット・チリ・ペッパーが飛び出してきた。
そして敵の上に乗っかると拳を握りしめる。
「地獄ニ行キヤガレコノ野郎ォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
そしてぼこぼこに殴り始めた。ヒーローも集まってきているようだ。・・・って。
「上鳴君、それ以上いけない!!!」
それ以上は死んじゃうから!!
その後僕たちはプロヒーローに注意されたけど同時に褒められた。そして今4人で移動している。
「・・・なぁ」
すると上鳴君が話しかけてきた。
「お前らはなんであの場にいたんだ? 俺たちはデートしようと思ってあそこにいたんだが・・・」
「ちょ、上鳴・・・!」
「いやいや、事実だろうがよ。で、どうしてあそこに?」
僕と麗日さんは顔を見合わせた。そしてコクッと二人でうなずくと答える。
「「じ、実は・・・あ」」
「う、麗日さんからどうぞ」
「い、いや、デク君が言っていいよ。たぶんウチと同じだろうから」
「・・・わかった。実を言うと」
そして僕たちはなんであそこにいたのかわけを話した。
「あぁ、なるほどなぁ。デートだったのか」
「そ、そんなはっきり言わんといて・・・!」
「でもそもそも私は知ってたけど」
「え?!なんで教えてくれなかったんだよ!」
「私が言うことでもないと思ってさ、それに」
「そういうのは本人から聞くもんじゃない?」
「・・・確かにそうだな」
そして目的地に到着すると僕は町の方を指さした。そこには宝石をちりばめたかのような美しい景色が広がっていた。
「見て、あそこ。僕たちがさっきまでいた町だよ」
「うわぁ、綺麗やねぇ」
君の方がきれいだよ。なんてきざなセリフをここぞというときに言えない自分を呪いたい。
続く
本当はそれぞれの小説にクリスマスエピソードを書きたかったのですがうまくまとまらなかったため、ここにゲスト出演させました。