仮面ライダーウィザード第53話より仮面ライダーディケイド/門矢士
僕たちがバスから出るとそこには巨大なドーム状の施設があった。そして中に入ると宇宙服のようなものを装着した人が立っていた。
「自己紹介をしましょう。僕の名前はスペースヒーロー【13号】。主に救助などを専門としています。そして、この施設はあらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です」
すごいな。これ全部先生が作ったんですか?
「名付けて、
オイ、さすがにアウトだろそれ。もしも某夢の国だったりしてみろ。全面戦争不可避だぞ。
そんなことを僕が思っている間にも13号先生は話をつづける。
先生が言うには、僕達は相澤先生の体力テストで『自分が秘めている可能性』を知り、オールマイトの対人訓練で『それを他人に向ける危うさ』を知る。その上で今回の授業で、『そんな力を人命の為にどう活用するか』を学んで欲しいとの事だ。
・・・すごい。この人は自分の個性が人のためにどう役に立つのかをしっかり考えた上でヒーローをしてるのか。そういえば最近巨大化できる個性のヒーローが爆誕したらしいけどその人はそんなことを思ってんのかな?
「君達の力は人を『傷つける為』にあるのではない。『助ける為』にあるのだと心得て今回の授業やこれからの授業を受けてください。以上! ご静聴有り難うございました」
すると賞賛の嵐と大きな拍手が先生を祝福した。
この人を見てるとなんとなくだけど、自分のヒーロー像がつかめそうな、そんな気がする。
僕たちは大きな期待に胸を膨らましていた。
――鬼気迫る相澤先生の声が聞こえるまでは。
「
相澤先生の背後に見える中央広場の噴水付近に突如発生した黒いもやの様な物体(?)の中から、ゾロゾロと大勢の人間が出てきていた。
僕は少し嫌な予感がして麗日さんの前にかばうようにして立つ。
「デク君・・・?」
「嫌な予感がする」
「何だアリャ? また入試ん時みたいな、もう始まってんぞってパターンか?」
「・・・いや、違う。あれは違う」
「デク君、どういうこと?」
「人の目を見れば悪意が『ある』か『ない』かなんて大体わかるんだよ。奴らには悪意が『ある』ッ!」
「緑谷の言う通りだ!奴らは
すると上鳴君が声をあげる。
「敵?!! いくらなんでもヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホ過ぎるぞ!?」
その通りだ。いくらヒーローの『個性』にしか興味がない僕でもわかる。
そもそも雄英高校は多数のプロヒーロー、しかも全員実力ぞろいの精鋭たち、いわばプロの中のプロの連中だ。そんな学校にわざわざ堂々と昼間から乗り込んでくるなんて正気の
「それだけの計画をもうすでに練っているのか…?!!」
何か『目的』があってこその『計画』だ。つまり奴らには、もうすでにここに乗り込むほどの『計画』と『目的』が確立されていることになる。
「チッ・・・、昨日のあれはやっぱり
相澤先生が吐き捨てるように言う。
「先生、侵入者用センサーは⁉︎」
「もちろん、ありますが...?!」
「・・・なるほど。現れたのは『ここだけ』かそれとも『学校全体』か・・・どっちにしろセンサーが反応しねぇんなら向こうにそういうことができる
轟君、よく言った。僕は心の中で拍手を送った。・・・ん、待てよ?ということは・・・。
僕が恐ろしい事実に気が付く前に声が聞こえた。若い声だった。
「どこだよ...せっかくこんなに大勢、引き連れて来たのにさ…オールマイト・・・『平和の象徴』がいないなんて.....」
「子供を殺せば来るのかな?」
その声は純粋だった。純粋すぎてあまりにも大きすぎる巨悪。
正直に言おう。怖い。ただ純粋に、怖い。足が少し震える。
ヘドロの時はあんな恐怖を覚えなかった。もちろんかっちゃんの痴話げんかでもあんな恐怖は覚えなかった。
思わず声がこぼれる。
「やっぱり、オールマイトのことを・・・」
「なんだ、緑谷。何か聞こえたのか?!」
「聴こえたんです。あいつらオールマイトを
「ッ!!!! 13号、避難開始!学校に連絡を試せ!電波系の個性が妨害してる可能性がある!上鳴!」
「ッ?!!」
「お前も個性で連絡試せ!」
「ハイッ!」
すると上鳴君は耳に手を当てて通話をしようと試みている。あれ、通信機だったのか。
その間に相澤先生はゴーグルを装着すると敵に突っ込んでいこうとする。
・・・って。
「相澤先生、危険です! 先生の能力は多数対一だとあまりにも不利じゃないですか!!」
「わかっている、そんなことは。だがな、生徒を守るのが教師の使命だ。そしてどんなにリスクを負ってでも守るのがヒーローの使命だ。それにヒーローは一芸だけでは務まらん。おい、13号!あとは任せたぞ!」
そう言うと相澤先生は一気に敵に突っ込んだ。そして個性や技術を駆使して敵をバッタバッタとなぎ倒していく。その間にも僕たちは13号先生につられてゲートへ走り出した。しかし目の前に再び黒い
「初めまして、我々は『
するとそんな男に無謀にもかっちゃんと切島君がとびかかった。
・・・って。
「あんのバカ共…!!」
「レッドホットチリペッパー!!」
「オウヨ!」
すると上鳴君はスタンドを呼び出すと切島君をつかませて後ろに放り投げた。
「うぉおおおおお?!!」
その間にもかっちゃんがお得意の爆破で攻撃を試みるが全て黒い靄に阻まれている。
「その前に俺達にやられるって事は、考えなかったのかぁ!?」
「危ない、危ない……。そう、生徒とは言え優秀な金の卵……」
「駄目だ! どきなさい、爆豪君!」
しまった・・・!かっちゃんがいるから13号先生が攻撃できないんだ…!!
「散らして……
すると黒い靄の男は巨大な渦を作り出す。そして僕たちはその中に引きずりこまれた。
続く
パワー:C
スピード:C
知力:B
持続力:A
精密動作性:C
成長性:C
黒いカラスのような頭をしている男子生徒。クールなたたずまいと中二的な言動は何とも言えないアトモスフィアを感じさせる。
個性は『
破壊力:A~E(普段はB)
スピード:A~D(普段はB)
射程距離:A~E?
持続力:A
精密動作性:C~E
成長性:?
スタンド像:人間以外の生物型
パワー分類:遠距離操縦型
正確に言えば『スタンドにすごくよく似た』個性だが、ここではスタンド型個性として扱う。
特にこれと言った特殊能力がないせいか非常に使い勝手がいい。ただし閃光などの光に弱いという弱点が存在する。後、夜は暴走しやすいようだ。
個人的に思うことだがジョジョ本編にいたら真っ先に途中退場させられそうな能力である。