アニマル浜口
とある日のエピソード
「あら、出久。どこに行くの?」
「あぁ、母さん。今から裏山に行ってトレーニングでもしようかと思って」
「あら、そうなの。行ってらっしゃい」
「行ってきまーす」ガチャッ バタンッ
「・・・私もダイエット頑張ってみようかしらねぇ…」
そう言いながら彼女は出久のトレーニング内容を書いたノートを手に取った。そしてページをパラパラと開けていく。
「これはやれそうね。あ、これもいけそうだわ。・・・出久、結構大変なのね…」
この後、彼女の肉体が超劇的ビフォーアフターするのはまた別の話。
ほとんどの人間が滑ってこけたのを確認すると彼は一気に走り出した。そしてそのまま足元にシャボン玉を撃ち込む。するとシャーッと足の裏が滑り出した。
すると緑谷の後ろから冷気が襲ってきた。ソフト&ウェットが急に表れて跳び上がるとそれにつられて彼の体が浮いた。跳び上がった後の地面は氷漬けになっていた。
「これは・・・、轟君か…!」
「よくわかったな」
彼が上の方を見るとそこには作った氷の道を滑走している轟君の姿があった!そしてそのすぐ後ろを彼の最大のライバル、爆壕勝己が爆破で飛んできている。
「(・・・チッ、こんなところでこの個性の弱点が出てきたか。確かに僕の個性は自他ともに強力だとは思う。だが、移動スピードにかけるのが難点だ。コスチュームの改善案は出しておいたからたぶん
緑谷はそうつぶやきながら思考を加速させる。
(・・・ん?あれ?待てよ?轟君、あの足場、溶かしてたっけ?)
彼がとっさに上を見上げると足場はそのまま残っていた。
「これは、チャンスじゃないか…?!」
するとそんな彼の目の前に巨大なロボットが現れた。
『おぉっとぉ!いきなり障害物だぁ!! まずは手始め...第一関門≪
「これってあの時の…!」
彼は心の中で舌打ちしながらそれを見上げた。そしてすぐに考えを張り巡らせると彼はシャボン玉を大量に生成する。
「まともに相手はしない!だが無力化はする!そしてそのための最善の行動がこれだぁ!!」
そう叫びながら彼は生成したシャボン玉をロボの足元に放つ。するとロボットはぐらりと揺れる。その間に彼は走り出した。地面にシャボン玉を撃ち込んでつるっと滑るとそのまま地面を滑走するように滑っていく。
彼が通った後、巨大ロボットは地響きを立てて土煙をあげながら倒れていった。
『おぉい!緑谷の奴個性使って思い切り倒したぞぉ?!!いいのかそれでぇ!!』
『別にまともに相手しろなんて一切言ってないし、書いていないしな。合理的に判断したんだろ』
『しっかし、自分の後ろの奴も転ばせて邪魔するなんてすげぇことするよなぁ!!』
『あいつは個性把握テストの時からあんなんだぞ』
『マジで?!!』
放送席もにぎやかに解説と実況を放送する。
「「俺じゃなかったら死んでたぞぉ!!!」」
そんな叫び声が後ろから上がったが、緑谷は完全に無視した。どうやら彼は今は目の前のことに集中したいらしい。
すると今度は目の前に巨大な奈落に続く穴と張り巡らされた綱が待ち構えていた。緑谷は思わず足がすくんでしまう。そして同時に思った。
こんなしかけ、どうやって作った。
『さぁさぁ次の障害物だぁ!! 落ちれば即アウト!それが嫌なら精々綱の上で這いずるんだな!! 第二関門≪
そんな実況が続く中、皆は次々と緑谷を追い抜かして綱を渡ろうとする。しかし、なぜか真ん中付近で止まってしまった。
緑谷が不思議に思う中、更に実況が響く。
『一見普通の綱渡りだが、様々な誘惑があるから気を付けろよぉ~~~? 俺の見立てによれば特に13号の素顔が入った封筒が
「・・・」
すると緑谷はいったん後ろにバックすると一気に走り始めた。
『おぉっとぉ!緑谷がいきなり走り出したァ!!一体何をするつもりだぁ?!!』
「ソフト&ウェットォ!!」
「!」ズアッ
彼は自分のスタンドを呼び出すとロープをつかませて着地点を調整する。そして、綱に足が着いた瞬間その反動とともにスタンドを足に重ねて思い切り大ジャンプした。その時の衝撃に揺さぶられて何人かの人が奈落の底に
『うぉおおおおおい?!!!!今思い切りとんだぞぉおおおお?!!!!!!』
『そして周りの奴らはことごとく無視か…これは本気で1位を取りにいってるな』
『しかしあれ大丈夫なのかよ、将来的に』
『今は守る対象なんていないだろう?つまりそういうことだ』
『ほんとにそんなんでいいのかよぉ?!!』
ごもっともである。
その間にも緑谷は氷の上を疾走していく。しかし、それに気づいた轟が右手を後ろの方に向けた。
「くらえ」
次の瞬間、緑谷は体勢を崩しながら飛び降りた。そして緑谷のいた場所が巨大な氷で覆われる。その間にも彼は背中から地面に落下していく。
『おぉおおおおおおい?!!あのままじゃ緑谷重力に引っ張られて地面にたたきつけられちまうぞ?!!』
プレゼントマイクが叫ぶ。しかし緑谷は極めて冷静に対処した。何と背中に大量のシャボン玉を滑り込ませて落ちたときの衝撃を緩和したのだ!しかもこの時顎を少し引いて後頭部をうつのをガード!
「グェッ」
緑谷はつぶれた蛙のような声を出したがすぐに立ち上がると走り出した。
『あ、あれってなにしたんだぁ?!!俺にはシャボン玉をクッション代わりにしていたように見えたが…!』
『実際クッション代わりにしたんじゃないか?』
『たかがシャボン玉であんなことまでできんのか?!!』
『シャボン玉だからこそ、じゃないか?あいつの個性で作るシャボン玉は少し特殊だからな』
そんなことを話している間に上位の人間は次のエリアにたどり着いていた。
『さぁさぁさぁ!!このリレーも佳境を迎えてきたってところだなぁ!!最後の障害物は
『これいつか死者出るんじゃないか?』
実況席がそう言っている間にも彼は必死に策を巡らしていた。
(どうする?!このままじゃ僕は二人に負けたままだ!それじゃだめだ!
すると彼は少し膝を立ててしゃがむ。
『ん?緑谷は何する気だ?』
「『ソフト&ウェット』!!」
そう叫びながら彼はシャボン玉を地面に打ち込んだ瞬間、大量の地雷がシャボン玉に包まれて掘り起こされた。
『おっとぉ?!!シャボン玉で地雷を掘りおこしたぞぉ?!!一体何する気だぁ?!!』
すると緑谷はスタンドを出現させて自分の前で腕の組ませてガードの体勢を取らせると集めた地雷原に飛び込んだ。
次の瞬間、すさまじい爆発と炸裂音が鳴り、緑谷とスタンドは思い切り前に吹っ飛ばされた。
『おおおおおおおおおおおいぃいいいい?!!!!緑谷の奴集めた地雷原に突っ込んで思いきり吹っ飛ばされたぞぉ?!!!大丈夫かあれぇ?!!』
『・・・なるほど、個性が自分と分離しているからこその芸当か。だが、地雷が他の方向にとばなかったのは幸いだったな』
緑谷は前を進んでいた轟と爆豪の前にごろごろと着地すると走り出した。
「クソナードがぁ!!俺の前を走ってんじゃねぇええええ!!!!!」
「・・・!!!」
二人はさらに加速しようとする。すると目の前が大量のシャボン玉に覆われた。
「目隠しのつもりかぁ?!こんなもの・・・ッ!!」
「氷けt・・・!!」
すると二人は急に失速して地面にごろごろと転がった。そして呻きながら立ち上がろうとするが再び崩れ落ちてしまう。
「う・・・ぐぁあ・・・」
「地面が・・・回る・・・」
「ごめんね、二人とも。これも勝つためなんだ。僕のためにやられてくれ」
彼はそう言うとそのままゴールに走って行った。そして見事ゴールラインを踏み越えた。
『なななななななななななんとぉ!!!ゴールしたのは爆豪でも轟でもねぇ!!!!ゴールしたのは一目見てもパッとしねぇ男、緑谷出久だ!!』
すると大きな歓声が沸いた。彼は実況席をにらんだ。
「おい、あの個性で1位なんてすごくねぇか?!!」
「予想外!全くの予想外!!」
「しかもしっかりと自分の個性を把握して動いているように見えるぞ!あの年であれはすごい!!」
プロヒーローたちも次々に叫ぶ。
それに乗じてプレゼント・マイクも叫んだ。
『下見に来ているプロヒーローども!よく耳をかっぽじってよくきけぇ!! 今!現在!1位で通過した男、緑谷出久の個性は俺たちのように一体化してるわけじゃねぇ!!あの傍にいる亜人だぁ!!その名前は”スタンド”!!
歓声がさらに大きくなった。
続く
岸辺露伴は動かないエピソード10「ザ・ラン」見ました。荒木先生らしい、ミステリアスな雰囲気の作品だったと思います。あと筋肉しゅごい・・・
パワー:C
スピード:C
知力:D
持続力:?
精密動作性:B
成長性:C
個性は「酸」。様々な種類の溶解液を出すことができる。
作者はこの子を初めて見たとき、バオーを思い出した。
バオー・メルテッディン・パルム・フェノメノン!!!
キャラクターのパラメータは割と作者の主観で適当に書いてる部分が多いので多少は目をつむってくれればうれしいです。