柔らかく、そして濡れているデク   作:海棠

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「カチドキアームズ!! いざ出陣! エイエイオー!」
           仮面ライダー鎧武より仮面ライダー鎧武カチドキアームズ変身音






騎馬戦①

緑谷がゴールした後、他の選手も次々とゴールしてきた。

 

「うっしゃあ!!第一競技は突破したぜぇ!!」

「この“個性”で遅れをとるとは……やはりまだまだだ。僕は……俺は……!」

「クソデク後で覚えとけよぉ・・・!」フラフラ

「・・・ッ」フラフラ

「あー悔しかったなぁ」

「つーか、緑谷ぁ!!」

「ウェ?」

「お前あの時俺たちのこと落とそうとしただろぉ!!」

「いや、わざとじゃないよ」

「それでも落とそうとしたことには変わりねぇだろうがよぉ!!」

「それはあれだ。致し方ない犠牲(コラテラル・ダメージ)ってやつだ」

「この野郎!!」バッ

「ははは、どうどう」ヒョイッ

そんなことをしていると麗日が緑谷に話しかけてきた。

 

「デク君1位おめでとう!」

「ありがとう麗日さん。君も第一競技突破したみたいだね」

「うん!でも、後ろで見てたけどすごかったねぇ!!」

「そうかな?」

「そうだよ!」

二人が話しているとミッドナイトによるアナウンスが響いた。

 

『第一競技からものすごく波乱万丈ね!!だけど、それがいい!!それじゃあ、結果をご覧なさい!』

そう彼女が言うとモニターに映像が移された。予選の結果がハイライトとともにスクリーンに映し出される形で発表される。

ちなみに緑谷のハイライトは地雷で思いきり吹っ飛ばされているシーンだった。

 

『予選通過は上位44名!! 残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい! まだ見せ場はたっぷり用意されてるわ!!・・・ところであなたたちは、いつからさっきの競技が本番だと思っていたのかしら?』

『『『なん・・・だと・・・?!』』』

ノリいいね、君達。

 

『ここからが本番よ!!今までのは肩慣らしに過ぎないわ!!』

こんなおっそろしい肩慣らしがあってたまるか。彼は人知れずそう思った。

 

『さぁさぁさぁさぁ!!!!次は第二競技、『騎馬戦』よ!』

すると彼らにざわめきが走った!

 

「え、騎馬戦…?」

「あれ複数でやる奴だよな…?」

「???」

「個人競技じゃないけど、どうやるのかしら…?」

 

『ルールは簡単よ!みんな2~4人のチームを作って競い合うのよ!!しかーし、それだけではつまらないわ!そこで順位に従ってポイントをつけることにしたわ!!44位の5ポイントから始まって一つ上がるごとに5ポイントずつ増えていく!』

(つまり僕のポイントは220ポインt『しっかぁーし!!!』・・・?!)

『ここの校風はプラス(さらに)ウルトラ(前へ)!!上位の人ほどより多くの困難を与えなければならないわ!!というわけで1位、緑谷出久のポイントはなんと100万ポイント!!!上であればあるほど狙われる下剋上サバイバルよ!!』

「どうやら神様は僕のことがとことん嫌いらしいな」

彼は死んだ魚のような目でそう言った。そんな彼を周りの人間はまるで獲物を狙うかのような目つきでにらみつける。

 

『制限時間は15分!その間にチームを作りなさい!!』

そう言うと皆は次々とチームを作り始めた。もちろん緑谷もチームの中に入れてもらおうとするが断られたり、目を背けられたりしてなかなか入れてもらえない。

 

「Hey!緑谷の奴全然入れてもらえてねーな!」

「・・・妙だな、あんなに強力な個性をあそこまで使いこなせてるんだったら入れた方が強みになるだろうに」

その光景をプレゼント・マイクとイレイザー・ヘッドはマイクを切ってはなしていた。

これには一応の理由がある。

 一つ目は彼が真っ先に狙われやすいこと。100万ポイントと言うカモがネギ背負ってやってきているような状態をやすやすと逃すものがいるであろうか?いや、いない。彼らは狙われる危険性を少しでも低くしたいのである。

 二つ目は彼の個性にある。シャボン玉という一見無害そうなものだが中身は何かを奪うという凶悪な個性である。少なくともA組はその実力を知っているし、B組もさっきの競技で恐ろしさを目の当たりにしている。しかもシャボン玉をばらまくことで周りの人間を一網打尽にできるのだ。

そんな凶悪な個性はとっととここで落ちてほしいのである。これが皆の総意だった。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。そんな緑谷を拾う人間もいるわけで・・・。

 

「デク君!」

「あ、麗日さん」

「くも!」

「・・・えッ?」

そう、彼に声を変えてくれたのは麗日お茶子だった。

 

「い、いいの?僕、真っ先に狙われると思うけど・・・」

「別にええよ!逃げればええやん!」

「そ、それもそっか・・・」

「それに・・・」

「?」

すると彼女は緑谷の服の裾を少しつまみながら少し恥ずかしげに言った。

 

「うちが組みたいから、じゃダメかな…?」

「」

彼は一瞬心臓が止まったんじゃないかという錯覚に落ちた。女神は本当にいたんだ!と彼は心の中で叫んだ。

 

「え、え?!デク君どうしたん?!メッチャ泣いとるで?!!」

「ご、ごめん・・・。うれしいと清らかさのWパンチくらっただけだから・・・」

「???」

「ちょっと待ってて。・・・よし、じゃあ、誰と組もうか・・・」

「飯田君とかええんちゃう?」

「・・・なるほど、飯田君ならあの足の速さで有利に立ち回れるよね」

そう言いながら二人は飯田に駆け寄ると同じチームに入らないかと誘いをかけた。

 

「・・・すまない、緑谷君。俺は今回、君に挑戦しようと思っている」

「?」

「君のことは素晴らしい友人だと思ってるし大切なクラスメイトだとも思っている。だけど、俺は未熟者のままでは痛くない…!君をライバルとしてみているのは僕だけじゃない。爆豪君や轟君も多分君のことをライバル視していることだと思う。だから僕は君に挑戦する!!」

すると緑谷は深くうなずいて口を開いた。

 

「わかった。飯田君の意思を尊重するよ」

「緑谷君・・・」

「でも、来るからには全力で来てほしいんだ。そっちの方がお互い気分がいいだろうし」

「・・・わかった!」

そう言うと飯田君はほかの場所へ行ってしまった。

そして残された二人にそろりと近づく一つの影。

 

「フフフフ……お困りのようですね?」

「「?!」」

「あぁ、すいません。まずは自己紹介。私の名前は発目(はつめ)(めい)!サポート科に所属しています!あなたのことは知りませんけどその立場、利用させてもらいますよ!」

「り、利用?」

「あなたは今一位ですよね?」

「うん」

「つまり必然的に注目されるわけですよね?」

「不本意だけどそうだね」

「つまり私がそこに加われば私のドッかわいいベイビーたちも注目されるってことですよね?!」

「まぁ、そうなるね」

「というわけで組みませんか?!!」

この時、緑谷は思った。

こ、この人・・・、何がなんでも自分の発明品を紹介したいという、凄みがある…!と。

 

「・・・乗った」

「はい?」

「利用されてやろうって言ったんだ。その代わり、その発明品、僕に使わせてくれる?」

「えぇ、もちろん」

「よし、交渉成立」

そう言いながら二人は腕をピシガシグッグッと組むとすぐさま残りの一人を探すべく行動に出た。

 

「え、今の流れなんなん?」

そんなツッコミを放置して。

 

 

 

 

 

~しばらくして~

 

『よし、みんな決まったようね!!』

ミッドナイトのアナウンスが響く。

 

『あなたたち、鬨の声を上げなさい!!』

『『『WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!』』』

『よし、気合は十分のようね!!』

「いくよ、麗日さん」

「うん!」

「発目さん」

「えぇ!」

「常闇君!」

「・・・うむ」

『よぉし、準備はできてるな?!なんて言わねぇぞ!!覚悟はできてるか?!!俺はできている奴だけ個々の残れい!!!!よっしゃあ、カウントダウン行くぜぇええええええええええええ!!!!!

3!

2!

1!

試合開始じゃぁアアアアアアアアアアアア!!!!

全員が動き出した。

 

 

 

続く









轟焦凍
パワー:C
スピード:B
知力:A
射程距離:A
持続力:B
精密動作性:B(炎はD)
成長性:D
個性は「半冷半燃」。左が炎で右が氷。家庭事情にななり。彼の心に雪解けが来るのはいつだろうか…。


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