ジョジョの奇妙な冒険Part1「ファントムブラッド」よりジョナサン・ジョースター
今回は出来が悪いと思います。
『試合開始じゃぁアアアアアアアアアアアア!!!!』
次の瞬間、全員が動き出し、一つの目標を狙い始める。その目標は・・・。
「デク君、こっちきたで?!」
「うん、見ればわかる」
「追われし者の宿命……選択しろ、緑谷!」
もちろん緑谷チームだった。
「って、ちょちょちょちょっとぉ!!地面が沈み始めましたよぉ?!!」
「うわわわわわわわ床が柔らかくなっとるぅ?!!」
すると急に床が沈み始めた。まるで極限まで柔らかくなっているみたいに。
「麗日さん、発目さん、跳んで!!」
「わかりました!よぉし、スイッチオン!」
次の瞬間、ジェットパックから火が噴き出て一気に緑谷チームは上空へ跳び上がった。
『ゴ主人、取リ逃ガシテシマイマシタ!』
「大丈夫だ、まだチャンスはある!こっからだぞ、スパイス・ガール!」
『ハイ!』
下でそんな会話が聞こえたが緑谷は次の標的に視線が向いていた。その標的とは…。
「くたばれクソナードォおおおおおおお!!!!!!」
皆さんご存知爆豪勝己ことかっちゃんである。
彼は爆破で緑谷を吹っ飛ばそうとするが常闇の個性である黒影に防がれてしまった。
『・・・ッ!』ビュッ
次の瞬間、緑谷のスタンドであるソフト&ウェットが思いきり爆豪のこめかみに拳を叩きこんで吹っ飛ばした。
「え?! 今君結構強めに殴ったよね?!!」
『・・・』プイッ
「強めに殴ったよね?!!!」
そんな会話をしている間にも吹っ飛ばされた爆豪は同じチームの瀬呂にテープで回収されていた。
『オイオイオイオイオイオイ、今騎馬から離れたぞぉ?!!あれいいのかぁ?!!』
『テクニカルだからセーフ!セーフよ!』
『いいのかそれでぇ?!!!』
「おい、爆豪!お前跳ぶんなら跳ぶって言えよ!!」
「・・・」
「おい聞いてんのか爆豪!」
「・・・聞こえとるわ、今大きな声出すんじゃねぇ。・・・頭にガンガン来る」
そう言いながら爆豪は頭を上げた。その眼には殺意が10割増しでこもっていた。
「クソデクゥ・・・、アイツ絶対に殺してやる・・・!」
「おぉ・・・こぇえ・・・」
次の瞬間、爆豪の頭から鉢巻がすっぽ抜けた。
「ア”ァ?!!」
「簡単に取れちゃった…。単純なんだよ、A組」
「このくそ野郎がぁ!!!」
「「「絶対お前にだけは言われたくないぞ?!!」」」
「うるせぇ!!先にあいつだ!あいつを先にぶっ殺す!!!!!!」
「ハッ、やれるものならやってみることだね」
「その鼻づらぶっ潰してやる…!!!!」
その間にも緑谷は着地してほかのチームの相手をしていた。
しかし緑谷の横から腕が伸びてきた。
「・・・ッ!!」
彼は思わずスタンドを使ってその手を払いのける。しかし、その姿は少しぶれたかと思うと紫色の亜人に変化した。
「これは、スタンド…!だけどいったい誰のスタンドなんだ・・・?!」
彼がそんなことを考えている間にもソフト&ウェットは徹底的にぼこぼこにしていた。紫色のスタンドも応戦していたがスピードの差でS&Wの方が上回っているらしい。
そして蹴っ飛ばすとなぜか物間が叫んだ。
「あぁ、僕のムーディー・ブルース!」
アイツか、と緑谷は思ったが物間はたぶんかっちゃんが相手してくれるだろうと判断したので無視することにした。
『さあ! 残り時間は半分を切ったぞ!』
そんなアナウンスが響いた次の瞬間、緑谷の周りが氷漬けになった。
「うぇ?!」
「な、なんですかぁ?!」
「緑谷、この個性は・・・!」
「うん、この個性を駆使する人は僕の思い当たる人間だと1人しかいない。・・・轟君」
すると彼らの目の前に轟チームが現れた。
「緑谷、そろそろ奪わさせてもらうぞ…」
「何その余裕そうな言い方。すっごい腹立つんだけど?」
「それはお前もだろう」
「それもそっか。・・・そうかな?」
「まぁ、そんなことはどうでもいい。それよりも・・・お前から鉢巻を奪うことが先決だからな」
「やってみろ」
・・・実を言うとこの時緑谷は内心肝を冷やしていた。原因は目の前にいる轟チームのメンバーにある。
帯電とスタンドの両方を使い分けながら攻撃できる
正直言って一人だけでも相手するのが億劫なのに4人も集まったら肝を冷やすどころじゃなくまずいと思うのは普通のことだろう。
そう思いながら緑谷は轟とにらみ合いを続行している。
次の瞬間、上鳴が放電を開始した。
「・・・!黒影!!」
『オウヨ!』
常闇が黒影を行使するが防ぎきれず装備していたジェットパックに電流が走る。
そしてジェットパックはブスンッと煙を上げる。
「こ、壊れたで?!」
「ベイビー!改善の余地ありですね!」
『ウ、ウググ・・・』
「黒影、無事か?!」
緑谷チームが阿鼻叫喚になっている間にも轟チームは何かを行動に移そうとしていた。
「みんな、何か来るよ!!」
「レシプロバースト!!!」
「・・・ッ!オラオラオラオラオラオラオラ!!!」
緑谷はスタンドですかさずラッシュをくりだす。しかしその拳に手ごたえは一切なかった。その代わり、頭に縛っていたはずの鉢巻きの感覚と目の前にいたはずの轟チームがいなくなっていた。
「やられた・・・!」
彼はうなるようにつぶやくとすぐさま後ろを向く。彼の視線の先には100万ポイントの鉢巻きを握りしめている轟焦凍の姿があった。
『おぉっとぉ! ライン際の攻防を制したのは轟チームだぁ!!100万Pを制したのは轟チームだぁ!! そして緑谷チームは2位に転落! このまま轟の勝利で決着なるかーー!?』
緑谷チームの3人は少しの間呆然としていたがすぐに立ち直ると3人は緑谷に目を向けた。
「で、デク君・・・」
「緑谷、どうする」
「緑谷さん、どうしますか?!」
「・・・もう一回挑戦する」
「えっ?」
「もう一回100万ポイントを奪い返す」
「「「?!!!!」」」
すると3人全員の顔に驚愕の表情が写った。
・・・ここであえて言わさせてもらうが実際問題かなり無理難題なことを緑谷は言っているのである。
轟チームのメンバーはさっき記述したので詳細は省かせてもらうが対して緑谷チームはシャボン玉を使って何かを奪うことができるスタンド、『ソフト&ウェット』を持つ
どちらが有利かどうかは火を見るよりも明らかである。
「え、でも、あと2分しかないんやで?!!」
「それでも!!」
「ッ!」
「それでもやるしかないんだ!ここでやめたら、僕はたぶん絶対後悔する!!そんなことをするくらいなら最後まで挑戦し続ける!最後まで戦う!そして勝ってみせる!!」
すると麗日はスーッと息を深く吸うと一気に吐いて叫んだ。
「わかった!デク君の言ってることが、言葉じゃなくて、心で理解できたで!」
「麗日さん・・・」
「ウム、我らが大将よ・・・。我らの運命、大将に託してもよいだろうか?」
「常闇君・・・」
「ドっ可愛いベイビーがなくなったのは痛いですが・・・それはそれ、これはこれです。それに、ここで勝ったらいろんなヒーローから注目される…。やりましょう、緑谷さん!」
「発目さん・・・あぁ!」
彼はスッと息を吸って吐くと轟チームをにらみつけた。どうやら相手の騎馬は止まっているようだ。轟や八百万、上鳴が周りに集まってくる騎馬の相手をしている。彼は思った。
今こそチャンスの時だと!
「よぉし、今から100万ポイントを奪い返す!作戦はその場その場で決める!気合い引き締めていくぞぉおおおお!!!!」
「「「はい!/…うむ!/うん!」」」
次の瞬間、彼はシャボン玉を大量にばらまきながら前進した。
俺は、左腕が嫌いだ。左は親父の象徴だからだ。俺は左は使わないと大会前から決めていた。
だからこそ、俺は今個性を使えば使うほどどんどん自分の体が冷たくなっていることは自覚している。だが俺は愛している母親の象徴ともいえる
そして俺は緑谷がこっちに向かってくることを視認すると氷結を繰り出した。これで足止めをしてやる…!
その時、何かがはじける音がした。次の瞬間、
「「「「?!!!!」」」」
俺たちは驚いた。そして俺は左腕を振りかぶろうとした次の瞬間、
ガチィ
何かが俺の腕をつかんだ。見ると黒い何かだった。
『今ノ俺デモ、コレグライノ足ドメハデキラァ!!』
こいつは、常闇の個性…!!
しかし俺はこの時少し呆然としていた。
「左腕、だと・・・・?!」
今さっき俺は左腕を使おうとしていたのだ。自分が嫌っていた、左腕の力を…!!
「レッド・ホット・チリ・ペッパー!!」
『オウヨッ!! 死ニサラセヤゴラァアアアアアアアアアアアアア!!!!』
その間にも上鳴が個性で常闇の個性を殴り飛ばそうとする。しかしそこに乱入者が入った。
緑谷の個性だ。
拳と拳がぶつかり合う。緑谷の個性の腕にひびが入る。しかし緑谷の個性はひるまずに上鳴の個性を遠くに蹴り飛ばす。
『グボァアアアアアアアアア!!!!』
「チリペッパー!!」
次の瞬間、俺の頭から何かがすっぽ抜ける感覚が走った。触って確認すると鉢巻がなくなっている。
『あ、あれはぁ!! 100万ポイントのハチマキだぁ!!! 緑谷チームが鉢巻を奪い返したぞぉおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!』
会場が一気に沸きあがる。しかし、俺の頭の中が一瞬真っ白になった。あいつ・・・、さっきどうやって俺たちを…?!!俺はきっとにらみながら緑谷に訊く。
「今のは、どうやりやがった・・・」
すると緑谷は俺たちを見るとこういった。
「君たちは・・・、エロDVDの隠し場所を友達や家族に言ったりするの?」
何言ってるんだ、こいつ。
『クタバレヤオラァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!》
するとそんな緑谷にすごい勢いで上鳴の個性が襲い掛かった。それに対して緑谷は体操服のポケットからシャボン玉を取り出すと後ろに軽くほうる。するとそれは上鳴の個性の目の前ではじけた。中から水があふれ出してくる。次の瞬間
『ギャァアアアアアア?!!』
上鳴の個性が悲鳴を上げた。どこか苦しんでいるようにも見える。
「予想通りだ。いや、それ以上だな」
しかしそれに対して緑谷はさも当然と言った態度をしていた。
『何ヲ…、シタンダ・・・?』
すると上鳴の個性が苦しそうにうめき声をあげた。
「終わったら教えてあげるよ」
すると緑谷の個性が上鳴の個性に思い切り張り手をくらわした。またしても水があふれ出した。そしてさらに上鳴の個性が苦しみ始めた。
『・・・あぁ、なるほどなぁ…』
『H、Hey?いったい何が起こってるってんだ?俺にも分かりやすく説明Please!』
『すぐに見てわかれよ・・・。・・・上鳴の個性は電気が主体なんだ。電気が通りやすいのは何だ、言ってみろ』
『み、水か?』
『いや、正確に言えば塩分の入った水だ。それを覚えた上でマイク、轟チームを見てみろ。どうなってる?』
『いや、何ともなってねぇだろ?』
『・・・言い方が悪かったな。あいつらの汗はどうなっている?』
『汗だろ?そんなもん流れて・・・流れて・・・流れてないだとぉ?!!』
『代わりに轟と緑谷チームは大量に流れている。これがどういうことかわかるか?』
『汗でも奪ってんのかぁ?!』
『大当たりだ。あいつの個性の能力はシャボン玉を介してそこから何かを奪う能力だ。おそらく汗でも奪って集めたんだろう。だが轟の汗を奪っていないのはあいつの個性のせいだな。あいつは非合理なことになぜか氷結しか使わねぇからな、そこをついたんだろう。大量に汗を流させて体温を落とす方を選んだみたいだな』
『さりげなく奪うっておいおいおいおいオイオイオイオイ、それって何気にとんでもねぇことしてんじゃねぇか!!! 確か汗って人の体温を下げるための重要なアレだろ?! それを奪われてるってことは・・・』
『あぁ、体温調節がうまくいかないだろう。体力は熱で段々と下がるし、脳も熱に浮かされて正常な判断もできなくなるだろうな。知ってるか?人間は熱くなると段々イライラしてくるんだ』
「・・・オイ!オイ!」
「・・・なんだ」
「あと20秒あるんだぞ?!もう一回挑戦しようぜ?!」
「そうですわ!ここで終わってしまっては絶対にいけませんわ!!」
「俺も同意見だ!轟君、指示を!レシプロバーストは出せないがそれでも足手まといになるつもりはない!」
「・・・おう!」
ここで終わるわけにはいかねぇ!俺は絶対に1位にならなきゃいけねぇんだ!!!
「うぉおおおおおおおおおお!!!!」
俺は叫びながら氷結を緑谷に向けて放つ。しかし、よまれていたのか緑谷チームに難なくかわされてしまった。俺はすかさず指示を出そうとした次の瞬間、目の前でシャボン玉がはじけた。
すると急に声が出せなくなった。
「・・・!・・・・!」
「え?!轟、なんか言えよ!」
「違いますわ、上鳴さん!轟さんは今声が出なくなっているのですわ!」
「そういえば、緑谷君の個性って声も奪えてたよね・・・」
「たぶんそれですわ!指示が出せなくなるというのはあまりにも単純で司令塔をつぶすには効果的ですわ!」
その間にもカウントは進んでいた。緑谷は爆豪の相手をしていた。
畜生、俺はここで終わってしまうのか…?!騎馬戦ですら1位を取れないのか…?!俺は、俺は‥…!!
『TIME UP!!!』
次の瞬間、試合終了のブザーとアナウンスが響いた。
続く
パワー:C
スピード:C
知力:C?
持続力:コピーした個性を使用してから5分間
精密動作性:C
成長性:C
・個性は「コピー」と「ムーディー・ブルース」。
・嫌味を言って拳藤に制裁されるまでが様美式。
ムーディー・ブルース
破壊力:C
スピード:C
射程距離:A(再生中に限る)
持続力:A
精密動作性:C
成長性:C
スタンド像:人型
パワー分類:遠距離操縦型
過去の出来事、記憶を再生する能力を持つ。しかし、その間は攻撃・防御が一切できない上に、素の戦闘力やスピードは本当に人間並みでしかない。
物間には思うところがあるようでたまに拳藤を再生して物間を制裁することがある。
個人的に彼のスタンドはサーフィスにしたかったがあのスタンドは人形が必須なため没にした。個人的にサーフィスは強いスタンドだと思う。やり方が少し回りくどいけど。
個性は「柔化」と「スパイス・ガール」。
雄英には推薦で入ったらしい。
スパイス・ガール
破壊力:A
スピード:A
持続力:B
射程距離:D
精密動作性:D
成長性:C
スタンド像:人型
パワー分類:近距離パワー型
女型の人型スタンド。
物体を柔らかくする能力を持っており、柔らかくしている間はその物体を破壊する事ができなくなる。