ロジャー・スミス
「うーん・・・、どんな感じの服装にしようかな…」
「・・・」ウーン←顎に手を当てて考えているポーズ
僕は一枚の紙に向かって悩んでいた。ヒーローコスチュームの要望書だ。
雄英高校には「被服控除」という、要望する機能とデザインを学校に提出すると各生徒専用となる最新鋭の戦闘服を学校のサポート会社が用意してくれるという、なんとも素敵な制度がある。しかも無料だ。
しかし、僕みたいな個性と自分が分離していたらどんな服装にしても戦えるから極論を言うとコスチュームなんていらないわけなんだ。とか言ってふざけた格好はなんか失礼だし、一人だけ体操服なのはなんかアレだろ。なんか、アレじゃん。うまく言葉にできないけどアレなんだよ。・・・結局何が言いたいんだ、自分。その先を言えよ自分。
「え?コスチュームで悩んでる?」
というわけでとりあえずお母さんにいいアイデアがないか聞いてみることにした。
「うん、そうなんだ。ほら、僕の個性って僕自身と分離してるじゃん? だからどんな服装でも戦えちゃうからどんなコスチュームにするか悩んじゃって…」
「・・・」コクコクッ
「う~~~~ん、そうね・・・。あ、そうだ。出久の第一にイメージした服をもとにコスチュームを考えたらいいんじゃないかしら?」
「イメージした服?・・・」
僕はふよふよと服をイメージしてみる。う~~~~~~~~ん、ソフト&ウェットに合いそうな服と言えばなんだろうな‥‥。・・・あ。
「・・・水兵服」ボソッ
選ばれたのは水兵服、分かりやすく言えばセーラー服でした。
「・・・い、いいと思うわよ、お母さんは」
「・・・よし、お母さん。相談に乗ってくれてありがとう。おかげでなんかできそうな気がする」
「そう。それはよかったわ」
うん、本当になんとかできそうな気がする。なんか創作意欲がムンムンわいてくるぞ。
次の日、僕は要望書をきちんと提出した。なぜか相澤先生が何とも言えない顔をした。なんでだ。
~数日後~
この日の午後の授業はヒーロー基礎学だ。どんな先生が来るのか皆楽しみにしている。とか言ってる僕も少しワクワクしている。
「わーたーしーがー!!」
こ、この声は・・・。
「普通にドアから来たー!!!」
オ、オールマイト、だとぉ…。これは完全に予想外だ。
「オールマイトだ…!」
「すげえや、本当に先生やってるんだな…!」
「
「画風が違い過ぎて鳥肌が…!」
皆も口々に騒いでいる。そりゃそうだろうね。『平和の象徴』がこうして自分たちの目の前にいて授業をしてるんだから。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う種目だ! 早速だが今日はコレ!戦闘訓練!!」
するとさらに教室が沸いた。
「さらにはそいつに
すると壁から何かが出てきた。
「
『『『おぉ!!!』』』
すると皆が教壇にわらわらと集まっていく。そして各自コスチュームの入ったスーツケースを持ち帰っていく。
僕のは・・・あぁ、これか。うん、結構ワクワクしている。胸がドキドキする。
ワクワクを胸に秘めながら僕はスーツケースを開けた。
・・・うん、注文通りだ。半袖が長袖になっているぐらいしか違いがない。
その後、僕たち男子は急いで更衣室に移動した。あ、その前にお手洗い行こ。
途中でお手洗いに行っていたこともあって僕以外の全員が集合場所に集合していた。
「すいません、遅れました」
「いや、かまわ・・・ない・・・よ」
するとオールマイトが急に言葉が詰まった。あれ?なんかおかしな部分あるかな?ぼくはS&Wにどこかおかしいところはないか聞いてみる。しかし彼はフルフルと首を横に振った。・・・アレェ?
「デク君デク君、デク君のコスチュームってそれ?」
「え?あ、うん。そうだけど・・・。ところで麗日さん、そのコスチュームすごく似合ってるよ」
「要望をちゃんと書けばよかったよ・・・。パッツパッツんなっちゃった」
確かに体のラインがくっきり見えてる。確かにダメージを軽減してくれなさそうな感じを受ける。遠くで峰田君が「ヒーロー科最高!」とか叫んでいる。
「いや・・・確かに個性が分離型だし、コスチュームは自由だけどよ・・・」
「さすがにそれは・・・」
なんか上鳴君や耳郎さんもなんか言いづらそうな顔をしている。
「なんだよ。セーラー服のどこが悪いってのさ」
僕のコスチュームはセーラー服と水兵帽に少し装飾をつけたものだ。
昔から
「ま、まぁ格好から入るってのも大切な事だぜ少年少女! 自覚するのだ! 今日から自分は……ヒーローなんだと!良いじゃないか皆、カッコいいぜ!! それじゃあ、始めようか有精卵共!! 戦闘訓練のお時間だ!!」
全員が期待に目を輝かせた。
続く
次回は戦闘訓練です。
実を言うと本当はこの回で戦闘訓練もやる予定だったのですがきりの良さを考えてここまでにしました。