工夫してみることである。
そして、やってみることである。
失敗すればやり直せばいい。
松下幸之助
「そんなふざけた服着やがってぇええええええええええええええ!!!!! 俺をなめてんのかぁああああああああああああああああああああ!!!!」
「うるせぇええええええええええええええええ!!!!! かっちゃんに
そんなことをかっちゃんは吠えながら、僕は叫びながら追いかけっこしていた。ことは数分・・・いや約十分前くらいにさかのぼる…。
今日の授業の内容は、屋内での対人戦闘訓練。
2人1組で敵とヒーローに分かれて戦闘をシミュレートするというものだ。
そしてくじ引きで僕は見事麗日さんとペアを組むことができた。・・・ここまではすごくよかった。そう、ここまでは、だ。
相手のペアにかっちゃんさえいなければ。
この時僕はすごく嫌そうな顔をしていたと思う。麗日さんが少し僕の方を見てびくっとしてたから間違いない。
そして訓練が始まって僕たちは建物への進入に成功したところで作戦会議を開く。
「麗日さん、君が核兵器の方に行ってほしい」
「え?! なんでウチ?!」
「たぶんかっちゃんは嫌なことに僕の方を集中的に攻撃してくると思う。僕と麗日さんが一緒に行ったらかっちゃんは核兵器ごと爆破する可能性がある。こうなるとミッションは失敗だ。だから、(ぼく個人としてはすごく不本意だけど)かっちゃんを僕がひきつける。その間に麗日さんは核兵器まで走ってほしい。たぶん飯田君が相手すると思うよ。だけど、かっちゃんが相手するより何十倍もマシだ」
「・・・わかったよ、デク君」
麗日さんはコクッとうなずいた。
「・・・僕がかっちゃんを倒せたらすぐに援護に行くからそれまで耐えててくれないかな? もしもやられたときは連絡するからさ」
「うん」
「よし、行こう。敵を待たせちゃ悪いからね」
そう言った次の瞬間
「見つけたぜクソナードぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
かっちゃんが襲い掛かってきた。ぼくは麗日さんを突き飛ばす。そして僕も反対方向に跳ぶ。目の前に爆発が巻き起こった。
僕は叫ぶ。
「麗日さん!! 先にいって!!」
「え、でも・・・!!」
「いいから早く!!」
「逃がすかよぉ!!」
するとかっちゃんは麗日さんの方に矛先を向けようとした。僕はそんなかっちゃんに向かって叫ぶ。
「来いよ、かっちゃん」
するとピタッとかっちゃんの動きが止まった。そしてギギギと音を立てながらこっちを向く。
「今なんつったぁ…?」
「来いよかっちゃん。麗日さんなんか相手にせずかかってこい。目的は僕だろう! この僕を、完膚なきまで叩き潰すのが君の目的なんだろう? 来いよかっちゃん、個性なんか捨ててかかってこい」
そう言いながら僕は個性を発動する準備をする。
「いい度胸だなぁ、クソナードォ…。だったら望み通り完膚なきまで…ぶっ殺してやるよぉ!!!!」
「来いやゴラァああああああああああああああああああ!!!!!! てめぇなんざ怖くねぇぞゴラァああああああああああああ!!!!!」
そう言いながら僕はシャボン玉を大量に生成してその場を走り出した。
「そんな小細工なんか効くと思ってんのかよぉ!!」
するとかっちゃんが爆破してくる。ぼくはそれをわきをすり抜けてよけるとシャボン玉を大量に生成しながらさらに勢いをつけて走り出した。
「逃げるんじゃねぇ!!!」
「これは逃げてるんじゃない!! かっちゃんに勝つための布石だ!!」
一方モニター室では。
「お、おい。あのシャボン玉は何だ?!!」
「あんなに大量のシャボン玉、一体どうやって・・・」
「いえ、あれは緑谷さんの手のひらから出ているように見えましたわ」
僕は階段を駆け上がりながら後ろをチラッと見る。すると勝っちゃんがちらりと見えた。それを見ると僕はソフト&ウェットを出現させると階段の踊り場でわざと少し待つ。かっちゃんがこっちを視認した瞬間、反対側に回って壁をS&Wで蹴り壊す。そして僕は再び階段を駆け上がる。後ろをチラッと見るとかっちゃんと目が合った。さすがかっちゃんだ。あれくらいじゃ妨害にすらならないか。僕はそう思うと再び廊下を走り出した。もちろんシャボン玉を大量に生成することは忘れないでおく。後ろで爆発音が聞こえる。
「そんなふざけた服着やがってぇええええええええええええええ!!!!! 俺をなめてんのかぁああああああああああああああああああああ!!!!」
カチンッ
「うるせぇええええええええええええええええ!!!!! かっちゃんに
・・・そして今に至る。僕は廊下の端まで走りきると後ろを振り向いてかっちゃんと対峙する。僕の方はさすがに爆破を完全によけたり防いだりすることはできないから少し服が焦げてしまっている。まずいな、防火性と注文には書いていたけど防ぎきれてないみたいだ。クレームをつけておかないと…。
「おい、クソデクゥ…。よくも俺の手をこんなに
おっと、そんなことを言ってる場合じゃなかったね。
「お前をぶっ殺してやるからよぉ・・・、そこで止まってろよぉ・・・」
「お断りだね。僕は勝てる可能性があるんだったらなくなるまで戦うつもりだけど?」
「じゃあ今すぐなくしてやるよぉ・・・しねぇ!!!」
次の瞬間、爆破が襲ってくる。僕はものすごく体勢を低くしてよけるとシャボン玉を空中に大量に散布しながら横に回り込む。
「逃すかよぉ!!」
かっちゃんはこっちに向かって手のひらを向ける。いや、僕の行く先に向けて手のひらを向けている。
その時、かっちゃんの目の付近でシャボン玉が一つはじけた。
次の瞬間、僕は急ブレーキして、かっちゃんは後ろを爆破した。僕は少しタイミングを遅らせて床にシャボン玉をうちこみながら爆破した方向に回り込む。そして僕はシャボン玉を口から出すとかっちゃんから見て後ろの方へ飛ばした。
『くらえかっちゃああああああああああああん!!!』
すると僕の声が再生された。かっちゃんは叫びながら後ろの方に思い切り爆破する。僕はその隙を逃さず走り出してラッシュをたたきこんだ。
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
「グッ・・・?!」
かっちゃんは殴られたと同時にこっちを向いてガードの態勢をとる。だけどS&Wはアッパーでガードを崩すと再びラッシュをたたきこんだ。
「オラオラオラオラアラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、アラァアアアアア!!!!」
そして思いきり最後の一発をたたきこんでかっちゃんを壁際まで吹っ飛ばす。かっちゃんは壁に激突するとそのまま動かなくなった。
一方モニター室では。
「お、おい。なんなんださっきのは?!!」
「というより問題なのは爆豪だ! なんで急に後ろを爆破したりなんかしたんだ・・・?」
「・・・私には、シャボン玉がはじけているように見えましたわ…」
僕は拘束テープでかっちゃんを縛るとすぐさま核兵器のある所へ向かった。今たぶん麗日さんが必死になって足止めしてるとこだろう。急がないと…!
僕は階段を駆け上がる。そしてドアをたたき破ると核兵器のある部屋に侵入した。
「デク君!」
「フハハハハハハハハ!!何人来ても同じことよぉ!!」
ノリノリだね、飯田君。あと麗日さん、遅れてごめんね。
「ソフト&ウェット!!」
「・・・」ヒュオンッ
僕はS&Wを呼び出すと飯田君に向かって走り出した。
すると飯田君は拘束テープを発射してくる。僕はS&Wを前に出して防ぐ。その間に僕は一気に前に出て飯田君の懐に飛び込むと思い切りみぞおちに拳をたたきこんだ。しかしスーツの装甲に阻まれる。
「かてぇえええええええええ・・・・・・!!!」
僕はうめきながらすかさず太ももの付け根に思い切り膝蹴りをたたきこむ。ここで身長差が生かされるとは思わなかったよね。あとごめん。
「ぐぁあああ・・・・?!!!」
すると飯田君は太ももの付け根を押さえながら体勢を崩す。僕は拘束テープですぐさま縛ると麗日さんに声をかける。
「さわって」
「え?」
「核兵器。触って」
「あ、うん」
麗日さんは核兵器に触れた。コールド勝ち。僕たちの勝ちだ。
続く
パワー:C
スピード:B
知力:A
持続力:C
精密動作性:B
成長性:A
今作の主人公。
個性は「ソフト&ウェット」。
原作のデク君より目つきが少し悪く、口はすさまじく悪い。特にあこがれているヒーローはおらず雄英にもただ入りたかったというふわふわした理由。正直言って何のために雄英にいるのか自分でも理解できていない感じ。たぶんこれから見つけてくれることだろう。
母親がミュージシャン「プリンス」が好きでそれにつられてよく聞いている。
ソフト&ウェット
破壊力:C
スピード:B
射程距離:D
持続力:B
精密動作性:C
成長性:A
スタンド像:人型
パワー分類:近距離パワー型
緑谷の個性。身長は高め。体重は無し。
爆豪勝己を毛嫌いしており、何かあるとすぐさま彼に向かって中指を立てたり親指を下に向けたりする。
基本的な能力はシャボン玉がはじけたとき、そこから何かを奪う能力。自立意思があるが基本的に緑谷に忠実。どちらかというと作者としては保護者兼相棒的立ち位置をイメージしている。