東方project ~少女達の隠された想ヒ~   作:紅蓮の解放者

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どうして、私は・・・。


アリスの儚き想ヒ

ある男が言った。「こんなつまらない世界なんて生きている価値がない。」

 

ある日、ある男の命が失われようとしていた。しかし、それはある妖怪によって阻止された。

 

???「あなた、面白い目をしているわね。私達の世界にいらっしゃい・・・」

 

ある朝、男は、目覚めた。

 

男「此処は何処だ・・・。確か、屋上から飛び降りたはずなんだが・・・。」

 

???「あら、見かけない格好ね。」

 

男「お前は誰だ?」

 

アリス「初対面の相手に、お前だなんて失礼ね。私の名前はアリス。アリス・マーガトロイドよ。あなたは?」

 

男「俺は・・・、自分の名前が思い出せない・・・。」

 

アリス「あら、記憶喪失ってやつかしら?面倒ね。とりあえず、外で立ち話もなんだし、私の家にくる?」

 

男「迷惑でなければ頼む。」

 

俺は、案内されるままに森の中を進んでいく。所々に見たことない植物や、動物?らしきものがいたがいちいち気にもしていられない。それに、さっきからなんだか息苦しい。

 

男「な、なぁ、アリス。なんだか息が苦しいし、めまいがしてきたんだが・・・。」

 

アリス「あら、もう毒胞子が回ってきたのね。急ぎましょ。」

 

10分ほど歩いただろうか、物語に出てきそうなきれいな洋風のレンガ作りの家が見えてきた。あれがアリスの家なのだろうか。

 

アリス「見えてきたわね。あれが私の家よ。あそこには胞子が入らないように結界が張ってあるわ。」

 

男「早く行こう。そろそろめまいがやばい」

 

家の中に入ると、人形がせわしなく働いていた。これは幻覚・・・?胞子にやられて頭がおかしくなってしまったのだろうか。

 

男「な、なぁ、アリス。あの人形は一体何なんだ?」

 

アリス「あぁ、その人形は、上海人形って言って私の魔力で動かしているのよ。」

 

男「魔力?」

 

アリス「そうよ、この世界の住人は皆違った能力や魔法を持っているの。私の場合は、人形を操る程度の能力と言って、人間ができる動作はすべて人形にさせることができるわ」

 

男「なるほどな・・・。」

 

なんともおかしな世界だな。いちいち疑問に思ってたらきりが無さそうだ。

 

アリス「お茶を持ってくるからちょっと待っていてね。無いとは思うけど人形にいたずらしちゃ駄目よ。死にたくないならね。」

 

どういうことだろうか?魔法でも使ってくるのだろうか? 駄目といわれたら気になってしまうのが人間の性というものだ。俺は人形に手を伸ばした。 いや、正確には手を伸ばそうとした。

 

それは違う人形に手を止められ、また違う人形には槍のようなものを喉に当てられた。先ほどの可愛らしい顔が、親の敵を見るような子供の顔になっていた。

 

アリス「だから触ったらだめって言ったじゃない。まったく、ほら、あなたたち、この人は敵じゃないわよ。武器を下ろしてあげなさいな。」

 

人形は先ほどの可愛らしい顔に戻り、またせっせと働きだした。

 

男「アリス、今のは一体・・・?」

 

アリス「あの子たちには、私と私の知り合い以外に触られた時、ある程度自動的に反撃するように魔法をかけてあるの。だから触ったらだめって言ったのに・・・。」

 

男「すまない・・・つい気になって。」

 

アリス「まぁいいわ。さて、それじゃあまずあなたの名前をどうにかしないとね。何にも名前がないままじゃ不便でしょう?」

 

男「名前か・・・。アリス、もし迷惑でなければ、君に決めてほしいんだが・・・。」

 

アリス「あら?どうしてかしら?」

 

男「俺はあそこでアリスに会わなければそのまま森の毒胞子で死んでいたと思う。命の恩人だ。そして俺にはこの世界にはアリスしかまともに話せる人がいない。俺は、自慢じゃないがネーミングセンスがないんだ・・・」

 

アリス「まぁいいけど・・・。あんまりいい名前は期待しないでね。  髪の毛はきれいな白色ね・・・。そうね、白く凛々しい白凛なんてどうかしら?」

 

白凛「白凛か・・・。いい名前をありがとうアリス。」

 

アリス「やめてよ、なんか恥ずかしいじゃない。」

 

かわいいなアリス・・・。まぁこんなことは言えないんだが・・・。

 

アリス「さて、あなたの名前も決まったことだしこれからのことを考えましょうか。あなたはどうしたい?元の世界に帰りたいのなら博麗の巫女に頼めばどうにかしてくれると思うけれど。」

 

白凛「俺は・・・、もとの世界には戻りたくない。」

 

アリス「あら、どうして?普通外来人は帰りたがるのだけれど・・・」

 

白凛「もとの世界には、生きる価値が見いだせなかった。卑しい大人の上下社会。本当に助けを必要としている人が助けられず、ろくに働きもしない奴が手当てをもらい楽をして暮らす。そんな世界に生きたくなかった。だから自分から死んでやろうと思った。でも死ねなかった。気づいたらこの世界に倒れていたんだ。」

 

アリス「そうなのね・・・。ねぇ、もしあなたが良かったらここで暮らしてみない?」

 

白凛「いや、それはアリスに迷惑がかかるだろう?俺は俺なりに暮らし方を見つけてみるよ。ありがとう。」

 

アリス「そう・・・。」

 

迷惑だなんて、微塵も思ってないのに、私はただ、あなたと暮らしたいだけなのに。なんて、正直に言えたらどれだけ楽だろうか。

 

最初は一目惚れだった・・・。倒れてる人間に一目惚れをするなんておかしいと思われるかもしれない。でも、私は彼の顔みた瞬間胸が苦しかった。まるで、私は彼のために生まれてきたんじゃないかと思うくらいそれはひと時の間だった。

 

そして彼を助け、もし彼の私に対する想いが変わればと思い、家に招待した。彼は私に迷惑が掛からなければと言いついてきてくれた。そして歩いていると彼は苦しそうだった。人間の彼にはここの毒胞子はきつかったようだ。

 

彼を抱えて飛んでいこうかとも思ったけど、臆病な私にはとてもそんなことは出来なかった。彼に耐えてもらうしかなかった。彼にいやな奴だと思われてないか心配で心が苦しかった。

 

ようやく家に着き、彼にくつろいでいるように言った。人形に触らないようにと言ってお茶を入れに行ったが、すぐに人形たちが騒ぎ出した。彼が触ったのだろう。まったく、お茶目さんなんだから。

 

そしてそのあと彼に名前を付けてほしいと頼まれた。夢じゃないだろうかと思った。嬉しすぎて泣き出しそうになったが必死にこらえて彼に名前を付けてあげた。白い髪の毛で凛々しい姿で白凛(びゃくりん)。気に入ってくれもらえるだろうか。

 

彼は笑顔で私にありがとうと言ってくれた。とても嬉しかった。

 

そして彼と今後のことを話した。本当は帰ってほしくなかったが、彼のためを思い帰ることを提案した。彼はそれを拒んだ。私は正直ほっとしてしまった。そのあと勇気を振り絞り一緒に住むことを提案した。しかし彼は・

・・。

 

アリス「確かにこの世界にも人里はあるけれど、一から暮らしていくとしてもあなたには身寄りがいないしそれに・・・」

 

白凛「心配しなくても大丈夫さ、アリスだってこんな男を家に置いておくなんて嫌だろ?」

 

アリス「私は、別にそんな・・・迷惑だなんて・・・」

 

白凛「アリスは優しいな。こんな人と付き合える人はきっと幸せ者なんだろうな。」

 

アリス「・・・。とりあえず今日はもう遅いから泊まっていくといいわ。」

 

なぜ私は素直になれないんだろう。正直にあなたが好きだからここにいて欲しいと言いたかった。私は自分に腹が立って仕方なかった。

 

白凛「そうさせてもらえるとありがたい。明日には出発するつもりでいるから安心してくれ。」

 

アリス「そう・・・」

 

その日の夜は眠れなかった。初めて出来た私の好きな人。彼は優しい。優しいからこそ私は自分の思いを伝えられずにいる。彼は私が好きだと言ったら受け入れてくれるだろうか。

 

いや、きっと彼は優しいから「ありがとう、でも俺なんかよりいい人はいっぱいいるから、俺みたいな男はやめておけ。」なんて言うに違い無い。そんなことを考えていたら朝が来てしまった。

 

白凛「アリス、助けてくれてありがとう。この恩は一生忘れないよ。じゃあまたどこかで会えたら。」

 

アリス「ええそうね。会えるといいわね。さようなら。」

 

彼の姿が見えなくなったとたん私は泣いてしまった。

 

アリス「さようなら・・・。私の愛しい人・・・。」

 

・・・end・・・




どうも皆さんこんにちわ。
初投稿の白銀の豚と申します。初めてSSを書いたのですが、結構ベタな展開になってしまいました・・・。これからいろんなキャラのいろんな恋愛を書いていこうと思っています。誤字脱字又は変な書き方等見つけた場合は教えてくれると嬉しいです!
純愛が大好きなはずのに、叶わない恋だったり、ヤンデレだったりを書いてしまいます、、、。
次はヤンデレ回になると思います。

また読んでくれると作者が泣いて喜びます。では。
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