病的恋愛   作:七瀬 美雨

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第0話

私はきっと何かの病気だ。

精神関係の病気だと思ってる。

だって、私おかしいから。

 

私がおかしくなったのは幼少期からだと思う。

周りの環境がきっと悪かったんだ。

親からまともに愛情をもらえず、育ってきた。

愛がなかったからとかじゃないとは思うけれど。

きっと、家庭の問題。

小さい頃から私の家庭は荒れていた。どんなふうに荒れていたかはここでは言えないけど…。

かなり残酷だったのは確か。

今思えば子供には残酷すぎると思う。けど、それもしかたないことなのかなって私は思ってる。

世の中意外と簡単だけどとても残酷、だから。

 

精神関係の病気、ってさっき言ったけど、きっと鬱病だと思う。

病院には行ってない。行くのが怖いから。

専門の人にきっぱりといわれるのが怖い、それをきちんと受け止める覚悟が私にはないから。

鬱病だと思う理由は、ネットで調べてみての結果。

いろんなサイトの診断もやってみた。

『第三者の助けが必要』と、どの診断にも出ていた。

第三者の助けってなんだろうか。

私には友達といえる友達もいない。周りに人なんていないに等しい。

それなのに『第三者』?

自分でどうにか頑張るしかないと思ってた。

この頃は、ね。

 

 

それからある日のこと。

その日は精神状態があまりよくなく不安定だった。

今すぐにでもリストカットをしそうな勢いで、怖かった。

だからその日は外に出かけていた。

あまり外に出かけない私だが、この日はさすがに出ないと危ないと思ったんだろう。

そんな時だった。

彼に出会ったのは。

一目惚れだった。

 

彼に一目惚れをしたあの日から私と彼は常に一緒にいる。

私は彼といると精神状態がとても安定する事に気付いたのだ。

だから、一緒にいる。

彼といると落ち着くのだ。

私は彼と一緒にいるうちにいろんなことを知った。

彼の名前、彼の誕生日、彼の住んでる場所、彼の生まれた場所、彼の職場…。

私はこんなに彼の事を知っているのに彼は、私の事をあまり知らない。

知ろうとしてくれない。

けど、たまに私の視線に気付いてくれるからそれでいいかな、なんて思ってみたけど、

やっぱりそんなんじゃ嫌だと思った。

だから、私決めたの。

今まで私はアルバイトすらしたことのない人だったけど、働いてみようって決めたの。

もちろん働く場所は彼と同じ職場。

彼に私の事を知ってもらうために、彼の事をもっと知るためならどんなことでも惜しまない。

私の精神状態を安定させてくれた、素敵な彼のためならなんだって出来る気がした…。

 

私はアルバイト募集と書かれた紙を左手に

電話をかけた-





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