私はきっと何かの病気だ。
精神関係の病気だと思ってる。
だって、私おかしいから。
私がおかしくなったのは幼少期からだと思う。
周りの環境がきっと悪かったんだ。
親からまともに愛情をもらえず、育ってきた。
愛がなかったからとかじゃないとは思うけれど。
きっと、家庭の問題。
小さい頃から私の家庭は荒れていた。どんなふうに荒れていたかはここでは言えないけど…。
かなり残酷だったのは確か。
今思えば子供には残酷すぎると思う。けど、それもしかたないことなのかなって私は思ってる。
世の中意外と簡単だけどとても残酷、だから。
精神関係の病気、ってさっき言ったけど、きっと鬱病だと思う。
病院には行ってない。行くのが怖いから。
専門の人にきっぱりといわれるのが怖い、それをきちんと受け止める覚悟が私にはないから。
鬱病だと思う理由は、ネットで調べてみての結果。
いろんなサイトの診断もやってみた。
『第三者の助けが必要』と、どの診断にも出ていた。
第三者の助けってなんだろうか。
私には友達といえる友達もいない。周りに人なんていないに等しい。
それなのに『第三者』?
自分でどうにか頑張るしかないと思ってた。
この頃は、ね。
それからある日のこと。
その日は精神状態があまりよくなく不安定だった。
今すぐにでもリストカットをしそうな勢いで、怖かった。
だからその日は外に出かけていた。
あまり外に出かけない私だが、この日はさすがに出ないと危ないと思ったんだろう。
そんな時だった。
彼に出会ったのは。
一目惚れだった。
彼に一目惚れをしたあの日から私と彼は常に一緒にいる。
私は彼といると精神状態がとても安定する事に気付いたのだ。
だから、一緒にいる。
彼といると落ち着くのだ。
私は彼と一緒にいるうちにいろんなことを知った。
彼の名前、彼の誕生日、彼の住んでる場所、彼の生まれた場所、彼の職場…。
私はこんなに彼の事を知っているのに彼は、私の事をあまり知らない。
知ろうとしてくれない。
けど、たまに私の視線に気付いてくれるからそれでいいかな、なんて思ってみたけど、
やっぱりそんなんじゃ嫌だと思った。
だから、私決めたの。
今まで私はアルバイトすらしたことのない人だったけど、働いてみようって決めたの。
もちろん働く場所は彼と同じ職場。
彼に私の事を知ってもらうために、彼の事をもっと知るためならどんなことでも惜しまない。
私の精神状態を安定させてくれた、素敵な彼のためならなんだって出来る気がした…。
私はアルバイト募集と書かれた紙を左手に
電話をかけた-