光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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かなりいい加減に書いたかも・・・・・・しかし後悔しない!


魔装学園H×G ガイア編Ⅱ

飛騨 傷無がウルトラマンガイアに変身して、異世界からの怪獣と戦うようになってから数年、高校生となった傷無は、姉である“飛騨 怜悧”に呼ばれ、メガフロート日本から隔絶された特殊なフロート、『戦略防衛学園アタラクシア』にやって来のだがーーーーーーー

 

「帰りたい・・・・・・」

 

傷無は、現在アタラクシアの大講堂で男子から“羨望と嫉妬”の視線を女子から“嫌悪と侮蔑”の視線に晒されていた。

 

何故こうなったかと言うと、姉からの連絡でアタラクシアのあるフロートにやって来た傷無は道に迷いさ迷っていると、フロートの外縁部に来てしまい、そこで一人の女の子と出会う、銀色の長い髪にルビーを嵌め込んだように赤い瞳の超絶的美少女『千鳥ヶ淵 愛音』。だが、この少女、口を開けば毒舌、会話のあげ足取り、中二病混じりの会話の残念な美少女だった。

 

彼女の会話に辟易していた傷無の耳に空襲警報が鳴ると愛音は着ていた制服を脱ぐと均整の取れたプロポーションに大きな胸をした芸術品のような肢体を包むパイロットスーツを着ていた。愛音はハート・ハイブリッド・ギア魔導装甲『ゼロス』の装着者であった。

 

傷無を置いて飛び立った愛音を見送った傷無が走ると開けた公園に出る。そこでは、異世界からの兵器『魔導兵器』と始めてガイアに変身した時に戦った『コッヴ』に似た怪獣が現れた。

 

傷無は森に姿を隠すと懐から、ガイアのライフゲージに似たアイテム、『エスプレンダー』を取り出し、真上に掲げると、『エスプレンダー』から光が溢れ、傷無を包むとウルトラマンガイアに変身した。

 

『シュワッ!』

 

『エスプレンダー』は、科学者だった“母親”からの遺伝なのか、“ガイアの光”を傷無が自作した作品に入れて、完成したガイアの変身アイテムだった。

 

「見て“ハユル”、ウワサのヒーローさんよ・・・」

 

「コードネーム“ウルトラマン”、数年前から異世界怪獣と戦う謎の巨人ですか・・・」

 

『魔導兵器』と戦っていた青いハイブリッド・ギアを纏う金髪の女子と、赤いハイブリッド・ギアを纏う黒髪の女子がガイアを見つめる。一人は探るように、一人は睨み。

 

『コッヴ』に踏み潰されそうになった『金髪に小柄な少女』を助けたガイアはそのまま『コッヴ』と戦闘を開始した。

ガイアの登場にアタラクシアの生徒達から歓声が沸き上がる。

 

「デヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

『コッヴ』とは一度戦った経験から難なく倒し、『魔導兵器』も全滅させた事を確認するとガイアはそのまま消えて傷無の姿に戻る。だが、傷無が少し歩くと愛音が倒れていた、徐々に衰弱する愛音を介抱していると、更に『魔導兵器』が数体程、空から現れた。

 

ガイアに変身するか迷う傷無に、姉である怜悧からハート・ハイブリッド・ギアの通信機能を使って、何もない空間からモニターウィンドウが表示されるフローティングウィンドウが表示され指示を受ける。

 

《傷無、愛音の胸を揉め!》

 

「イヤなんでだよ!」

 

思わずツッコンでしまったが、姉からの命令に基本逆らえない傷無は愛音の胸を揉みしだいた。更に怜悧からの指示で愛音の身体を愛撫すると、傷無の身体からピンク色の粒子が、愛音の身体から青い粒子が発生し、混ざり合い二人を包むと、愛音の瞳が恍惚とした色になりそうになるが、怜悧から「ほっぺたをはたけ」と指示されはたいたら正気に戻った愛音に殴り飛ばされる。しかし。

 

「そんな・・・どういう事? ハイブリッド・カウントが上がってる・・・もう、使い果たしたはずなのに」

 

《愛音、貴様に向かってアルバトロスが降下中だ。殺れるか?》

 

『魔導兵器アルバトロス』が降りて来て愛音と対峙するが、愛音は難なく倒した。

 

「(俺が言うのもなんだけど、滅茶苦茶だ・・・)」

 

唖然とする傷無に愛音が近づく愛音、そこから更に怜悧から指示を受けて、愛音は傷無を大講堂まで引きずった。

 

そこで傷無は、自身の姉である飛騨怜悧が、アタラクシア学園の校長で、メガフロート日本の司令官である事を知り、更に先程愛音にした『行為』を全校生徒の前で晒され冒頭に至る。

 

傷無のハート・ハイブリッド・ギア『エロス』の隠された機能。他のハート・ハイブリッド・ギアのエネルギー<ハイブリッド・カウント>の補給能力『接続改装』とパワーアップである『絶頂改装』。これらを行う為には、ハイブリッド・ギアの心臓とも言えるハート・ハイブリッド・コアを持つ二人の男女が、心と体を一つにし、愛情と快楽を共有する事である。

 

早い話が、エロい事をする事。

 

そして傷無は『世界で唯一ハート・ハイブリッド・ギアを纏う男子』で『ハート・ハイブリッド・ギア“エロス”を纏うエロス魔人』と呼ばれるようになった。

 

それからは、教室二年甲組(しかも女子しかいない)についても周りからの侮蔑の視線に晒され、寮(これまた女子寮)の自分の部屋に入った傷無は、姉からアタラクシアのハイブリッド・ギアチーム『天地穹女神<アマテラス>』の隊長になるよう言い渡され、更に世話役の候補生まで送られた。

 

傷無は、『天地穹女神<アマテラス>』の隊員と候補生を読み上げる。因みに愛音と他の二人とは顔を合わせた(当然警戒されていた)。

 

『千鳥ヶ淵 愛音』、『ゼロス』のパイロット。銀色の長い髪に赤い瞳に均整の取れたプロポーションに大きな胸をした芸術的美少女であるが、口を開けば毒舌に中二病混じりに上から目線と残念美人。アタラクシア学園に入学する前の経歴無し。

 

 

『ユリシア・ファランドール』、『クロス』のパイロット。アメリカのハイブリッド・ギアチーム『マスターズ』のエースパイロットだったが、日米合同で日本に留学してきた。長い金髪に愛音以上のグラマラスナイスバディのブロンド美人、陽気な性格に高い自信とそれに裏打ちされた実力と能力を持つエース。

 

 

『姫川 ハユル』、『ネロス』の装着者。事実上日本のエースと呼んでも過言ではないアタラクシアの風紀委員長。長い黒髪にスレンダーなプロポーション(胸は他の二人に比べて平均サイズなのを気にしている)。潔癖で生真面目な性格で、風紀を乱す事を許さない。故に傷無を警戒している。

 

「(あ~あ、只でさえガイアで忙しいってのに、ハイブリッド・ギアの新米隊長かよ・・・)」

 

「隊長、どうしましたデスか?」

 

「嫌、何でも無いよシルヴィア」

 

『シルヴィア・シルクカット』、イギリスからの留学生で『天地穹女神<アマテラス>』候補生。傷無の世話をする中等部の女の子。金髪のボブカットにし、語尾に『デス』と付け、純真無垢な性格をした、傷無にとって癒し要員。

 

「(本当、シルヴィアがいて良かった・・・)ん? シルヴィア、生徒手帳落として・・・ん、これってウルトラマン?」

 

シルヴィアの生徒手帳からガイアの写真がはみ出ていた。

 

「あ、隊長もウルトラマンファンですか!?」

 

「ウルトラマンファン?」

 

「はい! アタラクシアの初等部や中等部の生徒にはウルトラマンさんのファンがいてファンクラブもあるデス! シルヴィア、今朝ウルトラマンさんに助けて貰って、“名誉会員”になったデス! とっても嬉しいデス!」

 

「(あ、そうか、アタラクシアに来たときに助けた女の子ってシルヴィアだったんだ・・・)」

 

はしゃぎながら説明するシルヴィアに相づちを打つ傷無。

 

「シルヴィアは、ウルトラマンが好きなのか?」

 

「はい! とっても大好きデス! シルヴィア、いつもウルトラマンさんの活躍中継を欠かさず見てるデス!」

 

「そうか・・・」

 

ウルトラマンさんご本人として、少し誇らしく感じる傷無は、思わず呟く。

 

「ガイアが人気者なのは、嬉しいな・・・」

 

「ガイア・・・?」

 

「あぁ、俺が勝手に命名したんだ、ウルトラマンだけじゃ物足りないからな、地球の守り神になって欲しいって願って付けたんだ、ウルトラマンガイアってな・・・」

 

「ウルトラマン、ガイア。はい! シルヴィアも、これからウルトラマンさんの事をウルトラマンガイアさんって呼ぶデス!」

 

翌日、“名誉会員”であるシルヴィアの話から、アタラクシアでは、ウルトラマンの事を、『ウルトラマンガイア』と呼ばれるようになった。

 

 

 

そして傷無は、初任務で愛音、ユリシア、ハユルと共に、インドネシア沖の無人島に資源調査の任務に赴いた。初めて『エロス』を纏い、空を飛ぶ傷無は、ガイアで空を飛ぶ事は慣れているので普段通りの態度であった。

 

「(傷無の奴、随分冷静だな・・・)傷無、ハイブリッド・ギアで空を飛ぶ感想はないのか?」

 

司令室で傷無達の様子を見ていた怜悧は傷無に連絡する。

 

《「あぁ、別に無いよ」》

 

「少しははしゃいでみたらどうだ? 初めて空を飛んだのだろう?」

 

《「え、あ! そ、そうだな、ちょっと現実感が無くてさ・・・(やっべー! ガイアに変身すると空を飛んで戦う事もあったから慣れてたんだ・・・!)」》

 

愛音達も妙に落ち着いている傷無を訝しげに見つめる。ユリシアと傷無、愛音とハユルの組に別れて、調査を行う。

 

白い浜辺に付いて調査機器を作動されて置くと、ユリシアは傷無の戦歴を聞くが、傷無は『魔導兵器』の撃墜数0と聞き、拍子抜けと謂わんばかりの態度を取る。

 

だが、『魔導兵器』ではなく、『異世界怪獣』の撃破数なら、ユリシアは0だが、傷無は既に40体以上は倒している。

 

調査機器の片付けをする傷無は、浜辺に座るユリシアに話しかける。

 

「ユリシアは、怪獣を倒した事は無いのか?」

 

「・・・残念ながらね、怪獣の身体は頑丈だからわたくしのクロスでも、表面を焦がす事は出来ても倒す事は出来ないのよ。『魔導兵器』はともかく怪獣の方は、人類は未だに倒す事が出来てないの。まあ、例外はいるけどね・・・」

 

「ウルトラマンか・・・」

 

「そう、数年前から突然現れた謎の巨人、怪獣のみを攻撃するから国連は“今のところ”は、巨人を味方と見ているわ」

 

「(“今のところは”って事は、もしガイアが敵となったら攻撃するって事か・・・)」

 

そして傷無は目を疑った、ユリシアの後ろに魔導兵器ブルーヘッドがいた。

 

すぐさまユリシアに言うとユリシアは即座に攻撃してブルーヘッドを倒すが、衝突面<エントランス>が発現し、ブルーヘッドとアルバトロスが次々と現れる。傷無は怜悧達に連絡するも異世界衝突面により通信障害が起きて通信が繋がらない。ユリシアは傷無を足手まといと考え、一人で戦おうとする。傷無も戦おうとするもユリシアに「足手まとい!」と言われ下がる。

 

そしてユリシアが一人でブルーヘッドとアルバトロスを辛くも撃破するが、ハイブリッド・カウントもギリギリの所で突然、カテゴリーA級の魔導兵器『竜騎兵<ドラグリエ>』大軍で現れ、窮地に立つがーーーーーーー

 

「ユリシアーーーーーーーっ!」

 

「キ、キズナ!?」

 

傷無が飛んで来た。傷無は通信が元に戻り、怜悧に通信を送るも、ユリシアが窮地に立っていると聞き、駆けつけたのだ(怜悧は愛音とハユルを向かわせているから戻れたが)。

 

すると、傷無の風景が変わった、竜騎兵が、ユリシアが、海の凪が、全て停まった。

 

「(この感覚・・・初めてガイアと出会った時の感覚に似ている・・・ハッ! ガイア!?)」

 

傷無は、エスプレンダーを取り出すと、エスプレンダーが光っていることに気付く。

 

「(ガイア・・・俺に力を貸してくれるのか・・・?)」

 

肯定するように点滅するエスプレンダーを傷無は胸元に付ける。すると、エスプレンダーが傷無のエロスとくっ付き、エロスの装甲が黒と赤のツートンカラーになった。

 

「(“フォトン・エロス”・・・!)」

 

再び、世界が動き始めると、傷無は真っ直ぐに竜騎兵に突っ込む。

 

「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!」

 

グシャアン!

 

傷無が、拳で殴り付けると、竜騎兵の装甲を簡単に砕き撃破した。

 

「(戦える! 良し!)」

 

ガイアとして戦ってきた経験から直ぐに気持ちを切り替えて他の竜騎兵に向かう。

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」

 

今までのエロスと桁違いのスピードとパワーで次々とドラグリエを撃破する傷無。

 

「・・・・・・・・・」

 

ユリシアも、魔導兵器の事を良く知らない、全くの素人で足手まといと見下していた傷無の奮闘に呆然となっていた。

 

ーアタラクシア司令室ー

 

しかしそれは、現在映像で確認している怜悧とアタラクシアの研究主任にして怜悧の友人である識名京も同じだった。

 

「ケイ、エロスには武装が無いのでは無かったのか?」

 

『うん、那由多博士からのメッセージでは・・・』

 

怜悧と傷無の母親、二人を捨て、現在行方不明になっている科学者 飛騨那由多からエロスの能力を知ったから怜悧は断腸の思いで傷無をアタラクシアを呼び寄せた。そのメッセージには、エロスに武装は無いとはっきり書かれていたのに、現在傷無は、カテゴリーAのドラグリエをたった一人で撃破している光景に唖然とした。

 

 

ー傷無sideー

 

「コイツでぇエエエエエエエエ! ラストォオオオオオオオオオオオッ!!」

 

ドカアアアアアアアアアアアン!!!

 

最後のドラグリエを破壊した傷無はユリシアの方へ歩いていく。

 

「ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア(やっぱり、ガイアで戦うのと違うな・・・)ユリシア、大丈夫か・・・?」

 

「大丈夫かって、キズナ・・・貴方どうして?」

 

どうして助けてくれたの?と聞こうとすると、傷無は苦し気な表情を無理に笑顔にして当たり前のように答える。

 

「女の子が、危ない目に遭ってるんだ・・・当たり前、だろ?」

 

「(それだけの理由で? ろくに魔導兵器と戦ったこともないくせに・・・わたくしを守ってくれたの?)「ドサッ」キズナっ!?」

 

唖然とするユリシアの近くで傷無は倒れる。

 

「悪い、少し疲れた・・・」

 

初戦闘(生身)でカテゴリーA級と戦った疲労で倒れる傷無にユリシアはソッと寄り添った。

 

 

そして、遠くから傷無の戦いぶりを見ていた愛音とハユルも傷無の奮戦に呆然となる。

 

「彼は・・・一体・・・?」

 

カテゴリーA級の部隊を全滅させた傷無にハユルは戸惑いを浮かべ。

 

「・・・・・・・・・」

 

愛音は苦々しく傷無を睨んでいた。まるで、欲しい物を持っている人間を羨むようにーーーーーーー。

 




『フォトン・エロス』

傷無のハート・ハイブリッド・ギア『エロス』の胸元にエスプレンダーを嵌め込んだ状態。黒と赤のツートンカラーになり、全ての能力が現地球側のハート・ハイブリッド・ギアでは、トップクラスの戦闘力を持ち、ハイブリッド・カウントの消費も少ない。しかし、ガイアの力とエロスがまだちゃんとリンクしていないので1日約一分しかなれない。これから少しずつ長くなる。更に使用するとパイロットである傷無の体力消費が激しいので最後の切り札として扱う。

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