光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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今回H×Gにオリジナル設定をいれます。


ティガ・ダイナ・ガイア 大激戦 ウルトラの友情! chapterⅡ

ー魔装学園H×Gの世界ー

 

ウルトラマンアグルに変身した傷無は、突然アタラクシアに現れたガンQに超コッヴと交戦に入った。

 

「シェヤッ!」

 

「キュワアアアッ!」

 

ガンQが目玉から放つ光線を跳躍でかわすと、がら空きになった頭部を踏み蹴る!

 

「キュワアアアッ!?」

 

「ジャアアアアアアっ!!」

 

今度は超コッヴが腕を振り上げて背後から迫るが、ヒラリとかわしたアグルは回し蹴りを浴びせた!

 

「フッ! シュゥワァッ! ハアッ! フウゥゥゥ、シュワアアアアアアアアアッッ!!」

 

「ジャアアアアアアアアアアアアアアっっ!!!」

 

回し蹴りで怯んだ超コッヴの腹部に正拳や肘打ちを浴びせ、トドメに両手から生み出した光弾『リキデイター』を放つと、超コッヴはアタラクシアから遠くの海へ吹き飛びながら爆散した。

 

 

 

ー愛音sideー

 

ハイブリッド・ギア『ゼロス』を纏った愛音は、避難誘導を終えて、アグルの戦闘エリアまで飛んでいくと、超ゴッヴを圧倒したアグルが見えた。

 

「傷無・・・・・」

 

「愛音ーーーーーーー!」

 

「愛音さーーーーーーん!」

 

「愛音先輩!」

 

「ユリシア、ハユル、シルヴィア・・・・」

 

愛音に向かって飛んで来たのは、『クロス』を纏うグラマラスな金髪美少女の“ユリシア・ファランドール”、『ネロス』を纏う黒い長髪の美少女“姫川ハユル”、大型ギア『タロス』を纏う金髪のボブカットをしたこれまた美少女の“シルヴィア・シルクカット”と合流した。

 

 

ーアグルsideー

 

「キュワアアアッ!」

 

起き上がったガンQが背後からアグルに襲い掛かろうとするが。

 

「シュッ!!」

 

ズバンッ!!!

 

「ッッッ!!!???」

 

アグルは振り向き様に右手から発生された光の剣『アグルブレード』でガンQを切り捨てた! ガンQは悲鳴を上げる間もなく倒れ動かなくなった。

 

 

ー愛音sideー

 

「(ホッ・・・おっと) あっさり片付いたわね、少しは手こずったりしなさいよ・・・!」

 

内心の安堵を隠すように不遜な態度を取る愛音だが、ユリシア達はお見通しと言わんばかりに微笑む。

 

「何言ってるのよ、傷無が今更あんな目玉怪獣やゴッヴの強化版に遅れを取る訳ないでしょう?」

 

「そうですね、傷無君はウルトラマンとして“根源的破滅招来体”や“機械神”達と戦って来たんですから」

 

「隊長、カッコいいデス! “U.F.C”のサイトは、大盛り上がりデス!」

 

『U.F.C』、『ウルトラマンファンクラブ』の通称であり、傷無が“ガイア”として戦っていた頃から結成しており、ウルトラマンガイアとウルトラマンアグルは異世界との戦争中の頃や戦争後も現れる怪獣達と戦い、その被害にあっている世界中の人々<取り分け子供達>から絶大な人気を誇っている。

 

「そう言えば最近、U.F.Cが内部分裂を起こしていると聞きましたが・・・?」

 

「そうなんデス、今U.F.Cでは“ガイア派”と“アグル派”に分かれて内輪揉めになってるデス・・・!」

 

「ガイア派とアグル派って、変身してるのは同一人物なのに?」

 

「まぁソレ<ウルトラマンの正体>を知ってるのは、このアタラクシアで一部だけですからね・・・」

 

「それに傷無が“ウルトラマンの力”を有しているなんて、各国上層部が知れば、世界中の色々な組織が傷無を狙うわね」

 

唯でさえ異世界技術の宝庫であるアタラクシアの総指令であり傷無の姉である“飛騨怜悧”も各国上層部から“悪魔”と言われ“命”を狙われている現状、弟の傷無が二人のウルトラマンである事が知られれば“命”処かその力を利用しようと考える人間が必ず現れる。故に怜悧は“最愛の弟”を守る為に“怪獣との戦闘”以外でウルトラマンの力を使わないように、傷無に言っている。

 

《全員聞こえるか?》

 

愛音達の耳に総司令である怜悧からの通信が入った。

 

「総司令、どうしました?」

 

《気を抜くな、傷無はまだ変身を解いていないぞ・・・!》

 

愛音達が傷無<アグル>を見ると、空中に浮かぶ魔法陣を見据えるアグルがいた。

 

 

ーアグルsideー

 

アグル<傷無>は空に浮かんだ魔法陣から来る“気配”を察知していた。

 

「《・・・・・・来る!》」

 

ブオォンッ!! ズシィィィィィィィンンッッ!!

 

魔法陣の中から“白く禍々しい鎧の騎士”が降り立った!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「《お前は一体何者だ・・・!? 『根源的破滅招来体』か・・・?》」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「《答えてくれ・・・!》」

 

「・・・・・・お前を・・・」

 

「《・・・?》」

 

「お前を殺す!!」

 

「《っ!?》」

 

白い騎士は右手に剣を取り出すとアグルに迫る!

 

ガキンっ! ギギギギギギギギギッ!!

 

『アグルブレード』をだしたアグルとつばぜり合いになる。

 

「《何をするんだ!?》」

 

「言っただろう! 俺はお前を殺す!」

 

「《何故俺を狙うんだ!? そもそもお前は一体! 何者だっ!!》 ジュッ! タァッ!!」

 

つばぜり合いを払い、白い騎士の腹部を蹴り距離を空ける!

 

「シュッ!」

 

「・・・・・・」

 

『アグルブレード』を構えるアグルと、手に持つ剣を構える白い騎士。

 

「俺の名は『ヴァイスナイト』、ウルトラマンガイアとウルトラマンアグルに選ばれし者よ! 貴様を殺す者だっ!!」

 

「テヤッ!」

 

再び剣でぶつかり合う二人。

 

 

ー愛音sideー

 

「『ヴァイスナイト』・・・?」

 

「直訳すると、『白騎士』ですね・・・」

 

「そのまんまじゃない・・・」

 

「あの皆さん! のんびりしている場合じゃないと思うんデスが・・・!」

 

暢気な先輩達にシルヴィアがツッコム。

 

 

 

ーアグルsideー

 

ガキン! ブゥンっ! バチンッ! シュンッ! ビシッ!

 

ピコン ピコン ピコン ピコン ピコン

 

「クッ!・・・」

 

アグルとヴァイスナイトの刃がぶつかり合うが、『アグルブレード』はアグルのエネルギーをかなり消費してまいカラータイマーが点滅を始める。

 

「《くっ・・・》」

 

徐々に動きのキレが悪くなるアグルにヴァイスナイトの剣が迫る!

 

「死ねえええええええええええっ!」

 

「《ちっ・・・ガイアぁぁぁーーーーーッ!!》」

 

アグルと一つになっていた傷無は、『エスプレンダー』を構えて叫ぶ!

 

すると、アグルの身体が青い光に包まれ、ヴァイスナイトの刃を弾くと、“青い光”が“赤い光”に変わり、人型になり光が収まるとそこから飛び出したのは!

 

赤い『大地の光』の巨人 ウルトラマンガイア!!

 

「シュワァッ!《まだまだぁ!》」

 

傷無はアグルとガイア。どちらかがエネルギー不足になった時や戦況に応じて二人のウルトラマンの姿を使い分けて戦うのだ!

 

「フン、二人のウルトラマンに選ばれた者が、見せつけてくれるっ!!」

 

忌々しそうにガイアを睨むヴァイスナイトは、頭上にある魔法陣に向けて剣を伸ばす!

 

「来い! レイキュバス! メルバ! ファイヤーゴルザ!」

 

ヒュン! ドガアアアアッッ!!!

 

「キュワアアアアアアアアアアっ!!」

 

「ピギャアアアアアアアアアアッ!!」

 

「ゴアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

「《っ! 何っっ!!??》」

 

魔法陣から『宇宙海獣 レイキュバス』、『超古代竜 メルバ』、『超古代怪獣 ファイヤーゴルザ』が現れた!

 

「行けっ!!」

 

「「「ギャアアアアアアアアアアッッ!!!」」」

 

三体の怪獣がガイアに向かう!

 

 

 

ー愛音sideー

 

「傷無っ!」

 

「怪獣が三体だなんて!?」

 

「隊長を助けないとデス!」

 

「皆落ち着いて! 私達のギアのエネルギーは尽きかけているのよ!」

 

ハイブリッド・ギアの唯一の弱点は“ギアの魔力が尽きるとパイロットが死ぬ”事である。傷無は唯一魔力を回復させる『接続改装』を行えるが、先日も他国からの攻撃を迎撃する為に愛音達も出撃したが、その為エネルギーもかなり消費してしまい、とても怪獣の相手が出来る状態ではなかった。

 

「でもユリシアさん!」

 

「あっ!」

 

「どうしたのシルヴィア?」

 

「ま、魔法陣から、何かが来るデス!」

 

「「「っ!?」」」

 

シルヴィアが指差す方を見ると、魔法陣の向こうから、“二つの光”が見えた!

 

 

ー怜悧sideー

 

「・・・・・・・・・」

 

アタラクシアの司令室で戦況を見ていた黒髪の長髪に制服越しでも分かる完璧なグラマラスをした美女、傷無の姉である飛騨怜悧は、司令室を出ようとする。

 

[怜悧、総司令が簡単に行っちゃダメ・・・!]

 

怜悧と同い年だが、小柄の金髪を肩口まで伸ばしたメガネを掛けた美少女(怜悧と同い年)の識名京(肉声で話すのは恥ずかしいからコンソールで会話する)が怜悧を止める。

 

「私の“ゼクロス”なら怪獣の三体位の相手はできる!」

 

現存するハイブリッド・ギアの中でも最強の戦闘力を誇る怜悧の“ゼクロス”ならば、“根源的破滅招来体”とも互角の戦闘力を持つ、普通の怪獣ならばまず相手にはならないが。

 

[落ち着いて、上空の魔法陣からエネルギー反応が出てる!]

 

「何っ!?」

 

ケイからの報告で怜悧はメインモニターを見る。

 

 

 

ーガイアsideー

 

「ウワアァッ!」

 

レイキュバスの防御力に攻撃を阻まれ、メルバの高速飛行に翻弄され、ファイヤーゴルザのパワーに押されるガイア。

 

「フン! 所詮この程度か・・・こんなヤツに、こんなヤツに“機械神”が倒されたとはなぁ・・・!」

 

「《何、“機械神”っ!? お前は、“機械神”達を知っているのか!?》」

 

「あぁ、知っている。“狂喜の機械神 ホクト”、“幻惑の機械神 オシリス”、“闘争の機械神 オーディン”、そして機械神達の頭目、“最悪の機械神 タナトス”! 俺は、奴らを倒した貴様を抹殺する!! 殺れッッ!!!」

 

ヴァイスナイトが命じると、レイキュバス達がガイアに迫る!

 

 

 

その時! 魔法陣から“光”が降り立った!!

 

 

 

ー愛音sideー

 

愛音達も見た! その光を!!

 

「Oh My Got・・・!」

 

「あれって・・・!」

 

「うわあああ~~~!」

 

「ウルトラマン・・・!?」

 

ガイアともアグルとも違う、2体の“光の巨人”を!

 

 

ーガイアsideー

 

「《・・・君達は・・・?》」

 

ガイアの前に立つは、“赤と青紫のラインが入ったウルトラマン”と、“角のあるウルトラマン”。

 

「やはり来たか! “ウルトラマンティガ”! “ウルトラマンダイナ”!」

 

「《ティガ・・・ダイナ・・・?》」

 

ティガとダイナはガイアの両隣に立つと手を差し出す。

 

「《はじめまして、ウルトラマンガイア。僕は、ウルトラマンティガ、ルクス・アーカディア!》」

 

「《俺はウルトラマンダイナ。如月ハヤト!》」

 

「「《一緒に、戦おう!》」」

 

「《・・・・・・あぁっ!》」

 

ガイアはティガとダイナの手を握り立ち上がる!

 

愛音達が、司令室にいる怜悧達が、別区画にいるスカーレット達が、アタラクシアにいる人々が見た! 雄々しく並ぶ三体のウルトラマンを!!

 

「デュヤッ!」

 

「シュワッ!」

 

「セアッ!」

 

ヴァイスナイトは身体を僅かに震わせる。

 

「どこまでも、俺を苛立たせる奴らだっ!! レイキュバス! メルバ! ファイヤーゴルザ!」

 

「キュワアアアアアッ!!」

 

「ピヤァァァァァァッ!!」

 

「グワァァァァァァッ!!」

 

「「「シュワッ!」」」

 

レイキュバスをダイナが、メルバをティガが、ファイヤーゴルザとヴァイスナイトをガイアが戦う!

 

「ジュワッ!」

 

ダイナはストロングタイプにチェンジし、レイキュバスの硬い外骨格に構わず攻撃する!

 

「ディヤッ!」

 

ティガは空に逃げたメルバを追ってスカイタイプにチェンジして空中戦を繰り広げる!

 

「シュワッ! テヤッ!」

 

ガイアは赤が全面に出たガイアV2モードになり、ファイヤーゴルザとヴァイスナイトの2体を同時に相手にする!

 

「ウオオオオオオオオッ!!」

 

「フッ!」

 

斬ッ!!

 

「グワァァァァァァッっ??!!」

 

ヴァイスナイトの剣をいなし、逆にファイヤーゴルザを切りつけさせた!

 

「何っ!?」

 

「デヤァァァァッ!!」

 

「ぐああああああああっ!!」

 

両手から発射される三日月型光弾『クアンタムストリーム』でヴァイスナイトを吹き飛ばす!

 

「ジュワッ!」

 

「ヅェイッ!」

 

「デヤッ!」

 

ティガSとダイナSとガイアV2はそれぞれが相手していた怪獣を掴み、投げ飛ばすと三体の怪獣はぶつかり合い倒れる。

 

「「「フウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・!!」」」

 

倒れた怪獣達にマルチタイプとフラッシュタイプにチェンジしたティガとダイナ、三人のウルトラマンがエネルギーを貯める!

 

「「「シュワアアアアアアアアアァァァァァッッ!!!」」」

 

「「「ギュワアアアアアアアアアアアアッッ!!!」」」

 

ズガアアアアアアアアアアンンッッ!!!

 

ティガが『ゼペリオン光線』、ダイナが『ソルジェント光線』、ガイアが『フォトンエッジ』を放ち怪獣達を粉砕した!

 

 

ー愛音sideー

 

「よしっ!」

 

「Good!」

 

「やりましたっ!」

 

「隊長! 二人のウルトラマンさん達もカッコいいデスっ!!」

 

愛音はガッツし、ユリシアは思わず英語になりウルトラマン達に向けてサムズアップし、ハユルとシルヴィアはお互いに抱き合って喜びを分かち合った。

 

《油断するな小娘共! まだヴァイスナイトが残っているぞ!》

 

「「「「っ!!」」」」

 

怜悧からの叱責で、愛音達はヴァイスナイトを睨む。

 

 

ーウルトラマンsideー

 

ヴァイスナイトは左手を天に翳すと、レイキュバスとメルバとファイヤーゴルザが爆散した場所から“青の玉と緑の玉と赤の玉”が現れ、倒されたガンQが消滅し、そこから“紫の玉”が、アタラクシアから離れ、超コッヴが爆散した地点から“黄色の玉”が現れ、ヴァイスナイトの左手に吸収された。

 

それを確認したヴァイスナイトは剣を構え!

 

「ウオオオオオオオオオオオッッ!!!」

 

「シュッ!」

 

ヴァイスナイトは剣を振るいガイアV2に迫るが、ガイアV2は『アグルブレード』(V2モード時はアグルの技が使える)を再び展開してつばぜり合いに持ち込む!

 

「《まだやるのか!? ヴァイスナイト!!》」

 

「当たり前だっ! 貴様を殺さなければ、俺は! 俺はぁっ!!」

 

ヴァイスナイトは怨嗟の声を上げてガイアV2を押さえた!

 

「《っ! 何を!?》」

 

「お前を殺す! 殺してやる!!」

 

ヴァイスナイトはガイアV2を押さえたまま“魔法陣”へ飛んでいった!

 

「《まずい!》」

 

「《ガイア!》」

 

『傷無!!/傷無くん!/隊長!』

 

ティガとダイナ、愛音達が追おうとする!

 

「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」

 

ヴァイスナイトの左手から放たれた光線が愛音達を襲う!

 

ズガアアアアアアアアアアアアアアアンンンッ!!!

 

『きゃああああああああっ!!!』

 

「《ユリシア! ハユル! シルヴィア! 愛音!!》」

 

煙が晴れると、ミラクルタイプのダイナがシールドを展開し、パワータイプのティガがダイナMを背中から支え愛音達を守った。

 

「皆、無事?」

 

「えぇ・・・」

 

「何とか・・・」

 

「ウルトラマンさん達が守ってくれたデス!」

 

ティガPとダイナMは愛音達の無事を確認して頷く。

 

「ムカつくヤツ等だぁああああっ!!」

 

「ウワァァァァァッ!!」

 

ガイアV2を連れてヴァイスナイトは魔法陣をくぐり、魔法陣が閉じようとしていた。

 

「ディヤッ!」

 

「シュワッ!」

 

空かさずティガPとダイナMが魔法陣をくぐる! 愛音達も追おうとしたが、タッチの差で魔法陣が消えた。

 

「傷無・・・」

 

「傷無くん・・・」

 

「隊長・・・」

 

「大丈夫よ・・・傷無はきっと、帰ってくる・・・!」

 

不安そうなユリシア達に、イヤ不安になる自分に言い聞かせるように、愛音は呟いた。

 

 

ーガイアsideー

 

魔法陣の中はまるで“光のトンネル”のように長く広がる世界に、ガイアV2とヴァイスナイトがいた!

 

「《こんのぉ!》 シュワッ!」

 

「《ガイア!》」

 

「《無事か!?》」

 

ヴァイスナイトを引きはがしたガイアと合流するティガマルチタイプとダイナフラッシュタイプ。

 

「《ヴァイスナイト! お前は何故“機械神”を知っているんだ?!》」

 

「教えてやる、俺の“世界”はな、機械神共に滅ぼされたんだ!!」

 

「《何っ!?》」

 

「だから俺は許さない! 俺の“復讐”を横からかすめ取った貴様を! 俺は許さないっ!!!」

 

ヴァイスナイトが左腕から極大の光線を放つ!

 

「「「シュワァァァァァァァァァァッ!!」」」

 

ティガとダイナとガイアV2もそれぞれの必殺光線を放ち、ヴァイスナイトの光線とぶつかり、四つのエネルギーのぶつかりによって爆発が起きた!

 

「グアアアアアアアアアアアっ!!!」

 

「「「ウワァァァァァッ!!」」」

 

ヴァイスナイトとウルトラマン達は爆発に呑まれ吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

その世界は“地球ではない何処か”。巨大な“柱”が見える美しい城にいる桃色の長髪に露出の激しい格好をした少女が執務室から自身が収める国を眺めていた。

 

「フム。あの戦いから1年足らずで、良くぞここまで復興できたものじゃ・・・」

 

かつて少女には“姉”がいた。だが“姉”は突然行方不明になり、少女は幼くしてこの世界でも最大の国の“皇帝”として即位し、自分の世界を救う為に“非道”を行ってきた。逆らう人間は自分の持つ力で排除してきた。しかし、自分達の世界に“破滅”が起きそうになり、別世界へと進行を始め、その世界で“最愛の姉”と再会したが、姉は“ある男”に心を奪われその事に憎悪を燃やしたが、結局自分もその“男”に心奪われ“義兄”として慕い愛した。

 

「あれほど憎んだ相手を“義兄さま”と慕うようになるとは、おかしなモノじゃのう・・・」

 

少女の心にはまだ、もう会えない“姉”と“義兄”との宝石よりも美しく輝く時間が鮮明に浮かんだ。

 

「姉様・・・義兄様・・・!」

 

少女の瞳にうっすらと涙が浮かぶが、不意に後ろから人の気配がして涙を拭い振り向くと、紫色の長髪に20代後半の女性、現在休養中の“親衛隊長”がいた。

 

「なんじゃ、休養中の身でこんな所に来おって。“あの子”の方は良いのか?」

 

「大丈夫です、あの“四人”が面倒を見てくれていますからこちらに参ったしだいです・・・」

 

「全くアヤツらもすっかり子守り役が板に付いたのう。中々“母親”を出来ずに困っておらぬか?」

 

「まぁ、大丈夫です。それにもうすぐ“アイツ”も来ますからね。おちおち養生などしていられません・・・!」

 

“親衛隊長”の脳裏に自分と“同じ男”との間に“子供”を作った、金髪に褐色肌の“少女”の姿が浮かんだ。

 

「そう言えば聞いたか? アヤツの所も“子守り役”が張り切っていて、“母親”が中々出来ないらしいぞ」

 

「あの“戦闘狂”がすっかり子煩悩になったらしいですね・・・」

 

「確かにの、“子供”の無垢さに“戦闘意欲”が浄化されたのかのぅ?」

 

「かもしれません。ですが! 私の子の方が愛らしいですがね・・・!」

 

「お主もすっかり子煩悩イヤ、立派な親バカじゃな・・・」

 

妙な対抗心を燃やす親衛隊長に呆れたツッコミをいれる少女。すると、部屋の扉が開き件の“少女”が慌てて入室してきた。

 

「失礼しますっ!!」

 

「おぉ、久しぶりじゃのう。どうしたのじゃそんなに慌てて・・・」

 

「大変です! 都市上空に“時空振動”が発生しました!!」

 

「「何っ!?」」

 

二人と入室してきた女性が外を眺めると、上空の景色が歪み砕け、そこから“白い光”と“紫と黄色と赤の光”が落下した!

 

「ヌオオオオオオオオオッッ!!!!」

 

「何じゃっ!? あの“白い騎士”は!?」

 

「待ってください! 他にも何か・・・・・・!?」

 

「あ、あれは・・・!?」

 

“白い騎士<ヴァイスナイト>”と対峙するように向き合うは、ウルトラマンティガとウルトラマンダイナ、そしてーーーーーー。

 

「ウルトラマン、ガイア・・・!」

 

「この世界、“バトランティス”の救世主・・・!」

 

親衛隊長<ゼルシオーネ>と褐色肌の少女<グラベル>の頬に涙が流れるが、その顔は“戸惑い”と“喜び”が混じった顔になり。少女もまた“歓喜”に震え、止めなく溢れる涙を流しながら呟く。

 

「義兄様・・・・・・義兄様ーーーーーーーーーーーーッッ!!!!」

 

「シュゥワッ!!」

 

その少女<グレイス>は、もう二度と会えないとすら思っていた義兄との再会に歓喜するが、ウルトラマンガイア<傷無>は、ティガ<ルクス>とダイナ<ハヤト>と共に、目の前の敵<ヴァイスナイト>に向かって構えを取った!

 




chapterⅡ 『集いし三大ウルトラマン』

ー『ヴァイスナイト』の姿ー

ハンターナイトツルギを白と黒カラーリングにして、更に禍々しく刺々しいデザインにした姿。

ウルトラマンオーブダーク<愛染マコト>が不愉快過ぎです! 紅ガイのパクりと自分の活躍のマッチポンプ、ウルトラマン気取りのクレーマーですねアヤツは、本物のオーブであるガイさんに殴られるべきです!!

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