光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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EDテーマは『ウルトラマンUSA』から持ってきました。一番お気に入りの曲です。


ティガ・ダイナ・ガイア 大激戦 ウルトラの友情! chapterⅤ&エピローグ

今この時、“奇跡”が起こった。『復讐の騎士ヴァイスナイト』と『超合体怪獣ファイブキング』の猛攻で窮地に立たされた三大ウルトラマン、するとそこに『創造の御柱<ゲネシス>』の光が放たれ、それを浴びた『ウルトラマンガイア』が『ウルトラマンアグル』が融合し、新たな姿になった。

 

その名も『ウルトラマンガイア ゲネシス・ヴァージョン<ガイアGV>』。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そしてガイアGVの横に並び立つは『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

悠然と並ぶ三大ウルトラマンの雄々しき勇姿が、バトランティス世界の人々の瞳に“最高の希望”を与えた!

 

『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!』

 

ウルトラマン達の勇姿にゴーレムと戦っていた魔導装甲を纏うグレイス達が、バトランティス世界の人々が大歓声をあげた!

そして人々の歓声を聞き、三大ウルトラマンの勇姿を見て、ヴァイスナイトは怒りで身体を奮わせた。

 

「なんなんだよ・・・・! なんなんだよお前らはっ!? おかしいだろっ! 俺は捨てたんだぞ! “信念”も! “誇り”も! “矜持”も捨てたんだぞ!! この力を得るために!! なのに何でお前達はそんな力を得られるんだよ!? 不公平だろ! 理不尽だろ!! 何でお前達ばかりがぁあっ!! お前らみたいな、ヒーローがぁああっ!!」

 

ヴァイスナイトは鎧の翼は拡げてガイアGVに突撃する!

 

「ヂェヤッ!」

 

「シュワッ!」

 

ウルトラマンティガがパワータイプに、ウルトラマンダイナがストロングタイプにタイプチェンジして、ヴァイスナイトを受け止めた!

 

「「デヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」」

 

「うおああああああああああああああっっ!!」

 

そのままジャイアントスイングでヴァイスナイトを投げ飛ばし、ヴァイスナイトは倒れた際の地盤がへこみ、土煙を上げて倒れた。

 

「「「「「ギャワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」」」」」

 

ファイブキングがガイアGVに向かうが、ガイアGVは悠然と静かに構え。ファイブキングの腹部に拳を突き刺す!

 

「フンッ!」

 

「「「「「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」」」」」

 

「ハッ! シュワッ! シャッ! デヤッ! ジュワッ!」

 

手刀、膝蹴り、エルボー、回し蹴り、光りが拳に宿った正拳突きでファイブキングを攻め立てた!

 

「「「「「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」」」」」

 

ファイブキングは再び、各部位の怪獣の口から破壊光線を放った!

 

「フンンっ!!」

 

ガイアGVは片手からバリアを展開させ、ファイブキングの破壊光線を防いだ!

 

「フゥゥゥゥゥ、シャアァッ!!」

 

バリアを解除し、『強化シャイニングブレード』を放ってファイブキングの両腕を切断した!

 

「「「「「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」」」」」

 

両腕を切断され悲痛の雄叫びを上げるファイブキング。

 

「ジュワァッ!!」

 

すかさず上空にいたダイナSは身体をドリルのように回転させて相手に突進する『ダイナ・トルネードアタック』でファイブの身体を貫通した!

 

「ディヤッ!」

 

そこに更にティガP、全身からエネルギーを放出しながら敵に突進する『ティガ バーニングダッシュ』でファイブキングを突っ込み。

 

「「「「「ギュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」」」」」

 

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!

 

ティガPとダイナSの必殺技をくらい続け、ファイブキングの身体が爆散した!

 

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

 

多くの歓声を上げるバトランティス世界の人々。

 

「クソッ・・・・!! まだだ・・・・まだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだぁっ!!」

 

ヴァイスナイトは更に邪悪なオーラを纏って剣を構えた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・(これで、終わらせよう・・・)」

 

マルチタイプとフラッシュタイプに戻ったティガとダイナはガイアGVと合流し、憐憫の気持ちでヴァイスナイトを見据えると。

 

「(ルクス、ハヤト、力を貸してくれ・・・アイツを・・・ヴァイスナイトを・・・“織斑一夏”を救う為に・・・!)」

 

「「(コクン)」」

 

ティガとダイナが頷くと、ガイアGVの背中のウィングが開くと、ティガとダイナが必殺技の構えをとる。

 

「ディヤアアアアアアアアアアアっっ!!」

 

「シュワアアアアアアアアアアアっっ!!」

 

ティガが『ゼペリオン光線』を、ダイナは『ソルジェント光線』をガイアGVの展開されたウィングに放つ!

 

「フアァァァァァァァァァァァ・・・!!」

 

ガイアGVはティガとダイナの必殺光線のエネルギーを吸収し、その身体が金色に光り輝く!

 

「殺す・・・! 殺してやるぅぅううううううううううううううううううううッッッ!!!」

 

怨嗟と怨念に捕らわれたように、天にかざした剣にエネルギーを込めると、剣に巨大なエネルギーの光刃を生み出した!

 

「消えろヒーロー!! ウルトラマンに選ばれた者共ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!」

 

ヴァイスナイトはエネルギーの光刃を振り下ろし、その膨大なエネルギーが迫り来る!

 

「(僕達は選ばれたから守れたんじゃない・・・!)」

 

「(俺達は自分の大切な人達を守る為に、がむしゃらに戦って来たんだっ!)」

 

「(俺達は諦めない! これから先に、どんな敵が現れようとも、どんな困難が待ち受けていようとも! 俺達は、戦い続けるんだーーーーーーーーーーー!!)」

 

金色に輝くエネルギーを両手に集めるとピンク色に変わり、両手から“ピンク色の光”を放つと、エネルギーの光刃を打ち消しながら、ヴァイスナイトの身体を包み込む!

 

「グ、グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」

 

「(ヴァイスナイト・・・織斑一夏・・・! もう終わりだ・・・)」

 

「まだだ!! まだ俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」

 

「(君はもう十分苦しんだんだ・・・! もうこれ以上自分を責め苛まないでくれ・・・!!)」

 

「(お前の“大切な人達”は、お前の“守りたかった人達”は、お前がそんな姿になってまで仇討ちをしてほしいと、本気で思っているのか!?)」

 

「じゃぁ俺はどうすれば良かった!? どうすれば良かったんだっ!? 全部を失って! 矜持も信念も捨てて! 生き方まで曲げる以外に俺はどんな道を選べば良かったんだよっ!?」

 

「(それは俺達にも分からない・・・分からないけど、お前がやっている事が“間違っている事”であるのは分かるんだ・・・!)」

 

「ふざける【一夏・・・】っ! この声は・・・!?」

 

光に包まれたヴァイスナイト、織斑一夏の耳に声が響いた・・・・。

 

 

 

 

 

 

ーヴァイスナイトsideー

 

そこはヴァイスナイトの内部、織斑一夏は光に包まれた空間で“その人”に会った。黒い長髪を後ろに結わえた少女、『篠ノ目 箒』に。

 

「箒・・・・!」

 

【・・・・・・・・・・・・】

 

その少女、篠ノ目箒は悲しそうに織斑一夏を見つめていた。織斑一夏は、泣きそうになるのを必死に堪えながら、吐き出すように言葉を紡ぐ。

 

「分かっているよ・・・・! 分かっていたさ・・・・! 俺が間違っているって、復讐を果たしても、皆が戻ってこないって事も・・・・! でも、それでも俺は・・・・!!」

 

【一夏・・・・私達は怨んでいない、誰も怨んでいないぞ・・・! 機械神達も・・・そして勿論、お前の事も・・・・!】

 

「っ!」

 

【一夏・・・】

 

【一夏さん・・・】

 

【一夏・・・】

 

【一夏・・・】

 

【一夏・・・】

 

【一夏くん・・・】

 

【・・・一夏・・・】

 

「千冬姉ぇ・・・! セシリア・・・! 鈴・・・! シャル・・・! ラウラ・・・! 刀奈さん・・・! 簪・・・!」

 

箒の後ろから現れたのは、機械神に殺された仲間達、セシリア・オルコット、凰鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識楯無<刀奈>、更識簪。そして、たった一人の肉親である姉、織斑千冬だった。

 

【ずっと、一人で辛い思いをして来ましたわね・・・】

 

【でも、アタシ達が死んだのがアンタのせいだなんて思い上がらないでよね・・・!】

 

【ボク達は怨んでなんかいないよ一夏・・・】

 

【私の嫁ともあろうものが私と同じ“失敗”をするな一夏・・・!】

 

【一夏くん、一人で責任を背負うのは間違いよ・・・】

 

【一夏・・・戻ってきてあの頃の一夏に・・・!】

 

【一夏・・・目を覚ませ・・・そしてもう許してやれ・・・機械神達を・・・そして何よりも、“お前自身”を・・・!】

 

箒と千冬達はそのまま優しく微笑んで消えていった。

 

「俺は・・・どうすれば良いんだよ・・・?」

 

《やり直せば良いんだ・・・》

 

「如月ハヤト・・・!」

 

《僕も間違いを犯した・・・だからこそ、償って行こうと決めたんだ・・・》

 

「ルクス・アーカディア・・・!」

 

《俺達だって今まで多くの間違いを犯した・・・そしてこれからも間違いを犯すと思う。でも、その度にやり直せば良いんだ・・・!》

 

「飛騨・・・傷無・・・!」

 

《お前もやり直せ、織斑一夏・・・・》

 

「でも・・・でももう俺は・・・!」

 

己のやった事への自責で思い悩む織斑一夏の眼前に“ヴァイスナイトの剣”が現れ淡く光り、ヴァイスナイトが現れた。

 

「ヴァイスナイト・・・・」

 

ビキビキビキビキビキビキ・・・・・・ガシャァァァァァァァァンン・・・。

 

ヴァイスナイトの身体に纏っていた鎧が砕け散り露になったその姿は・・・・『光の巨人』だった。

 

「これは・・・!」

 

《『ヴァイスナイト』、イヤこの姿はまるで・・・!》

 

《『ウルトラマン』、なのか・・・?》

 

《そうか・・・ヴァイスナイトは本来、織斑一夏の世界のウルトラマンだったんだ・・・! だけど、織斑一夏の心が“絶望”と“憎悪”に支配されてしまって・・・・》

 

「俺の“負の心”があんな“鎧”となって、『ウルトラマン』を復讐の騎士『ヴァイスナイト』にしてしまったのか・・・・・? なんだよ、俺も“光”を得ていたのに、俺自身が台無しにしてたのかよ・・・」

 

自分もまた“ウルトラマンに選ばれた者”であったのに、自らの憎しみがウルトラマンを醜い復讐鬼に変貌させていた事実に、織斑一夏は力無く尻餅を付く。

 

《織斑一夏・・・・》

 

「お前達の言うとおりだ・・・・俺はただ、憎しみを晴らしたかっただけだ・・・何も守れなかった自分自身と、守れる力を持ったお前達に・・・ただ八つ当たりをしていただけだったんだ・・・・」

 

《もう一度やり直せ、織斑一夏。今度こそ、お前の守りたい人達を守れるように・・・ウルトラマンの力を正しく使う為に・・・!》

 

「・・・・・・・・あぁ、そうだな・・・すまなかった、そしてありがとう、ウルトラの勇者達・・・」

 

憎しみを失った織斑一夏の顔は、憑き物が取れたような笑顔だった。

 

そして、織斑一夏と、ヴァイスナイトは、光の中に消えたーーーーーーーーーーー。

 

 

 

ー傷無sideー

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

光が収まると、ヴァイスナイトは“小さな光”となり、グレイス達が交戦していたゴーレム達も機能を停止し、消滅していった。

 

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

 

バトランティス世界が大歓声に包まれると、三大ウルトラマンは消え、ルクス・アーカディア、如月ハヤト、飛騨傷無が“小さな光”を持ってそれぞれのアーマーを纏って空中に佇んでいた。

 

「この“光”は、“織斑一夏とIS世界のウルトラマン”なの?」

 

「あぁ・・・・」

 

「それでどうする・・・・?」

 

「「「・・・・・・・・・・・」」」

 

悩む三人に空中ディスプレイが開き、ゼルシオーネからの通信が入った。

 

《傷無! お前達のいる地点に衝突面<エントランス>が開くぞ!》

 

「「「ッッ!!」」」

 

三人が身構えると、空間が割れ、そこから思いがけない人物達が現れた。神々しい光りを放ちながら降り立つ『三人の機械仕掛けの神々』。

 

「『ホクト』! 『オーディン』! 『オシリス』!!」

 

そこに現れたのは、金色の長髪に小柄な体型とそれに不釣り合いな大きな胸をし、生物的で神獣の麒麟を連想させる巨大な装甲を纏った少女、『狂喜の機械神 ホクト』。

白銀の短髪に色白い肌にスポーティーでありながら豊満な身体に美しいローブを身にまとい、左目は美しいレースで隠したを付けた女性、『闘争の機械神 オーディン』。

褐色な肌に黒髪、豪華な金の装飾を身に着けた豊満な身体をした古代エジプトの女王のように美しさと威厳と母性に満ちた女性、『幻惑の機械神 オシリス』。

 

かつて様々な世界を気紛れで破壊し、自分たちの世界を自分たちの望むままに創ろうとしていたが、傷無達と戦い、“本当に自分の望む世界”を手にした機械神達だった。

 

「ヤッホー傷無!」

 

「久しぶりね、傷無・・・」

 

「こうしてまた会えるだなんて・・・!」

 

機械神達は嬉しそうに傷無との再会を喜ぶ。

 

「あれが、機械神・・・?」

 

「傷無達が戦った機械仕掛けの神々か・・・?」

 

「お前達、どうして?! ホクトとオシリスはもう機械神の力は失った筈なのに!?」

 

「今回特別に復帰したんだよ!・・・・僕達がやってしまった罪を償うためにね・・・・」

 

ホクト達は傷無の手にいる“織斑一夏の光”を見据えて、悲しそうに目を伏せる。

 

「彼が、織斑一夏がこうなってしまったのはオレ達の行いのせいなのです・・・・」

 

「機械神の頂点に立ったナユタから連絡が入ったのです・・・・」

 

「っ! 母さんが・・・・?」

 

『飛騨那由多』。傷無とその姉怜俐の母親にして世界最高の科学者。しかしその性質は“異常な研究心”を持ったマッドサイエンティスト。

自らの研究の為なら地球<レムリア>とバトランティス、2つの世界を手のひらで転がし、機械神へとなった存在。

そしてその本質は、“人間の感情が欠落した存在”。自分以外の人間、自身の子供である怜俐と傷無ですら自らの研究に役立つモルモット程度にしか考えていなかった。

だが皮肉な事に彼女は、自らの研究で人間を辞めて、機械神になることでずっと持つ事ができなかった“人間の感情”を得て、自らの行いの“罪”の重さに苦しみ、罪滅ぼしとして『最悪の機械神 タナトス』に変わり全ての世界の管理者へとなったのだ。再び“人間の感情”を無くしてしまって。

そしてタナトスは、人間の肉体を得て『飛騨刹那』としてアタラクシアの訓練生として日々を送っている。その『飛騨刹那』の教官を傷無の頼れる相棒である『ガードルード・ベアード』がしていた。

 

「そのナユタが、かつて私達が滅ぼしてきた世界を“再構築”を行って来ました。でも、ただ一つの世界だけが再構築できずにいました。そしてそれが・・・」

 

「彼の、織斑一夏の世界だったんですね?」

 

「はい、オレ達は織斑一夏の世界を破壊しました。ナユタによって世界事態は再構築されようとしましたが、最も『重要なファクター』である、“織斑一夏”と“彼の世界のウルトラマン”が必要でした・・・」

 

「僕達は償いの為にナユタにもう一度機械神の力を授かって、彼を探していたんだよ・・・」

 

「でも、織斑一夏はヴァイスナイトの力をどうやって手に入れたんだ?」

 

「ナユタの話では、織斑一夏は次元の狭間を漂っていた彼に近づいた“存在”がいました。その存在が彼の復讐心を揺さぶり煽り、そこから生じる“負の感情”を増幅させたのです」

 

「その“存在”って・・・・?」

 

「ある『平行世界の宇宙』で人間の負のエネルギーを集める存在・・・・『インキュベーター』」

 

「「「『インキュベーター』・・・」」」

 

「『インキュベーター』は、織斑一夏の『魂の負のエネルギー』に目をつけ利用しようとした。自分達の目的の為なら“人の心の闇”を利用し、その行為で“悲劇”が生まれようとも構わない私達と全く異なる考えの知性体生命体よ」

 

「いずれヤツらは君たちの宇宙にもその手を伸ばすかもしれないね・・・」

 

ホクト達から告げられる『インキュベーター』なる存在に表情を固くする傷無達だが。

 

「それでも、それでも俺は戦う・・・戦い続ける。それがウルトラマンに選ばれた者の使命だ・・・!」

 

「うん、そうだね。僕達は戦い続ける!」

 

「この“光”と、仲間達と力を合わせてな!」

 

三人の返答に機械神達は少し唖然となるも、すぐにフッと笑みを浮かべ、傷無は『織斑一夏の“光”』をホクトに渡す。

 

「ホクト、織斑一夏を・・・」

 

「うん、ナユタに渡すね。これで彼の世界は再生される・・・」

 

「・・・・母さんは?」

 

「・・・会ったら辛くなるから、会わないって」

 

「全くあの人は・・・ま、今でも俺達を見ている気がするんだけどな。オーディン、オシリス、ルクスとハヤトを・・・」

 

「えぇ、ルクス・アーカディア、オレが貴方を“本来の世界”に導くわ」

 

「お願いします。オーディンさん」

 

「如月ハヤト、私に付いてきてください」

 

「は、はい。オシリスさん」

 

最後に三人は向かい合った。今回の戦いで出逢った盟友との別れを惜しむように。

 

「ルクス、傷無、お前達に会えて良かったぜ・・・」

 

「ハヤト、僕もだよ。傷無、子供達を大切にね・・・」

 

「あぁ、ハヤト・・・ルクス・・・本当にありがとう。お前達に会えて本当に良かった・・・!」

 

傷無が手を差し出すと、その上にルクスとハヤトが手を重ねる。

 

「「「また会おう、友よ!!」」」

 

再会を誓った三人の勇者達。ルクスとハヤトは、ウルトラマンティガとウルトラマンダイナに変身し、オーディンとオシリスに導かれ、それぞれの世界へ帰還し、ホクトも織斑一夏の“光”を持って飛び去った。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「行ってしまったかの?」

 

傷無の後ろにいつの間にかグレイスやゼルシオーネ達が来ていた。

 

「あぁ・・・・」

 

「しかし兄様。兄様はどうやって帰るのじゃ?」

 

グレイスの問いに、傷無は『エスプンダー』と『アグレイター』を取り出す。

 

「ガイアとアグルが融合した『ゲネシス・ヴァージョン』なら、自分の意思で衝突面<エントランス>を開いて本来の世界に戻れるさ・・・!」

 

「・・・・と言う事はじゃ兄様・・・!」

 

グレイス達の顔に喜びが浮かぶ。

 

「皆、行こう! 愛音達のいる世界へ、地球<レムリア>へッ!!」

 

ワアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

 

傷無の言葉にグレイス達が歓声を上げた。

 

 

ールクスsideー

 

「ありがとうございます。オーディンさん」

 

「構わないわ・・・・ルクス・アーカディア、一つ助言をしておくわね」

 

「何ですか?」

 

「少しは自分の“幸福”を考えなさい。貴方が“大切に想う子達”も、貴方の“幸福”を望んでいるのだから」

 

「・・・・・・・・考えて、おきます」

 

そう言ってウルトラマンティガ、ルクス・アーカディアは“自分の世界”に戻った。

 

 

ーハヤトsideー

 

「ありがとう、オシリスさん」

 

「いいえ、構いません」

 

母性溢れる笑みを浮かべるオシリスにハヤトは顔を赤らめた。実はハヤトの好みの女性は『胸の大きい包容力の有る年上の女性』、オシリスは好みど真ん中だったが、オシリスは余裕の笑みを浮かべ。

 

「おあいにくですが、私は既婚者で、貴方と同い年の娘もいるんですよ♪」

 

「あ、そうですか・・・・」

 

ウルトラマンダイナ、如月ハヤトは残念そうに“自分の世界”に戻ろうとした。

 

「(ボソッ)それに“浮気相手”は“1人<傷無>だけ”と決めているので♪」

 

オシリスが小声の呟きはハヤトの耳に入らなかった。

 

 

ー傷無sideー

 

ウルトラマンガイアGVとなった傷無は、グレイス達の乗るバトランティス帝国の旗艦『オルディウム』を連れて、衝突面<エントランス>の中を飛びながら、自分の地球<レムリア>へと向かう。

そして、共に戦ったウルトラマンティガ<ルクス・アーカディア>とウルトラマンダイナ<如月ハヤト>に心の中で呟く。

 

「(ルクス・・・ハヤト・・・俺の“答え”は出た。俺の“大切な人達”を、“大切な人達の生きる世界”をこれからも守り続ける、それがウルトラマンとしての、俺の“答え”だ・・・だが、君たち二人の答えは、これからだ・・・!)」

 

ウルトラマンガイアGVとオルディウムは遥か向こうにある地球を目指して、飛翔したーーーーーーーーーーー。

 

 

 

~ED『時の中を走り抜けて』~

 

自分の世界に帰還したルクス・アーカディア<ウルトラマンティガ>は王立士官学校<アカデミー>の校庭に降り立つと、リーシャ達『ガッツ』のメンバーが笑顔で駆け寄り出迎える。

 

リトルガーデンに帰還した如月ハヤト<ウルトラマンダイナ>はクレア・ハーヴェイと合流し、クレアが思わずハヤトに抱き付き、そのまま熱く抱擁していると、エミリア達が現れて喧騒が起きた。

 

アタラクシアの上空にガイアGVとオルディウムが現れ、愛音達が空を見上げて驚く。

 

再会を果たした愛音とグレイスは涙混じりに抱擁し、ハユルとユリシアもハーキュラスとメルクリアと再会を喜び、スカーレット達『マスターズ』と『懲罰四剣<クアルトウム>』も再会を喜ぶ。

 

ゼルシオーネとグラベルの子供を見せられ仰天するアタラクシア組と、そこからコッソリ逃げる傷無。

 

リーシャ達に連れられながら空を仰ぐルクス。

 

騒がしい喧騒を尻目に空を眺めるハヤト。

 

遠くで愛音達のファイブキングを上回る怒りの咆哮から離れた場所に移動した傷無。

 

三人が天に向かって握り拳を向ける、別世界にいる盟友に向けてーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

「俺は・・・戻って来れたのか・・・??」

 

『一夏(さん/君)ーーーーーーーーーーー!!』

 

「っ!!?? 皆・・・!」

 

「どこに行っていたのだ?!」

 

「もうすぐ授業ですわよ!」

 

「早く行かないと千冬さんに怒られるわよ!」

 

「一夏行こう!」

 

「嫁と同伴出勤だな」

 

「生徒会長としてサボりはダメよ♪」

 

「早く一夏・・・・!」

 

「(皆・・・覚えていないんだな・・・機械神達に殺され、滅ぼされた事を・・・・)」

 

その少年、織斑一夏は自分を呼ぶ仲間達の元へ向かおうとすると、腰元に違和感を感じて触れてみると、『クリスタルが付いた小刀』があった、織斑一夏はソレが何か分かった。

 

「・・・・こんな俺でも、まだ“資格”があると言うのか?・・・もう一度やり直して見るよ・・・ウルトラマン・・・・・」

 

そう言って、織斑一夏は決意を新たに、歩き出した。

 

もう一度『皆を守れる自分』になるために、再び歩き出す、『無限の成層圏』へとーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

 

~ティガ・ダイナ・ガイア 大激戦ウルトラマンの友情! 完 ~




何とか年内には終わらせることができました!

ちなみに『IS世界のウルトラマン』はオリジナルウルトラマンにしています。

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