光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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ギンガからのウルトラマンはなるべく原作主人公と原作キャラに似た、“平行世界の別人”にするつもりです。


ストライクギンガⅡ

希堂 輝は現在、ストライクウィッチーズの基地の独房に放り込まれ退屈そうに横たわっていた。

 

「やれやれ、いきなりこんな独房に放り込まれるなんてな・・・」

 

「オイ・・・」

 

独房の鉄格子から声が聞こえて目を向けると、白いパンストに包まれた女の子の下半身が見えた。

 

「おお~、なんと素晴らしい眺め♪」

 

「何処を見てんだヨ・・・!」

 

起き上がる輝の目の前に灰色の長髪に灰色の瞳をし、青い軍服を着た年若い少女がジト目で睨んでいた。

 

「あれ君は、“エイラ・イルマタル・ユーティライネン”さん・・・?」

 

「何で私の名前を知ってンだ?」

 

「エースチームのストライクウィッチーズのウィッチだからな、それなりにアンタらって有名人だよ。それで、オレに何か用?」

 

「お前の乗っていたあの板<ギンガサーフィン>、一体何なンだ?」

 

「あぁ、あれは貰い物だからな、簡単に話せないんだよね」

 

「貰い物? 誰から貰ったンだヨ?」

 

「それを教えてあげるほどアンタとは親しくないだろう? アンタは親しくもない相手に色々教えてあげる不用心な女の子なのかなぁ?」

 

「チッ、また来るゾ・・・!」

 

舌打ちをしたエイラは独房から離れた。

 

「やれやれ、タロウも向こうに連れてかれたし、ギンガサーフィンと“ギンガスパーク”と“スパークドールズ”も取られたままって訳にはいかないよなぁ・・・」

 

輝は靴底から細長い針金を取り出すと、独房の鍵穴をいじり始めた。

 

 

ーウィッチーズ基地・格納庫ー

 

「どうだったのエイラ、彼は?」

 

「“教えてあげるほど君とは親しくないだろう”って言ってたゾ」

 

「そう簡単に口は割るわけないか・・・」

 

エイラの報告にストライクウィッチーズ隊長“ミーナ・ディートルート・ヴィルケ”は顎に手を当て、思案顔を浮かべる。

 

「一体何なのだ? このボードと“人形”は?」

 

ミーナと同じ帝政カールスラントの軍人“ゲルトルート・バルクホルン”はギンガサーフィンを訝しげに睨むと、スパークドールになったタロウを持つと、銀色のスティックと、他の“人型”と“怪獣型のスパークドール”を眺める。

 

「(変な所を触らないでくれ! 輝! 早く来てくれーーーー!!/////)」

 

年若い女の子に体を触られ、気恥ずかしい気分のタロウは心の中で悲鳴を上げていた。

 

 

ー輝sideー

 

「さ~てと、格納庫は何処かなぁ?」

 

コソコソと人目を忍んで基地の中を移動しながら格納庫に向かっていた。

 

ガチャ・・・

 

「っ!」

 

すると通路のドアが開き思わず身体を伏せ目を上げると、ドアから肩口まで伸ばした銀髪と緑色の瞳、寝起きなのか目を擦る儚げな雰囲気の少女の黒いパンストが見えた。

 

「う~む、白も悪く無いけど黒も中々・・・!」

 

「何してるの・・・?」

 

「おっと、君は確か“サーニャ・V・リトヴャク”さんかな?」

 

「うん・・・」

 

「その感じからすると寝起きみたいだけど、君はこの時間まで寝てるの?」

 

「私、夜間の哨戒任務に付いてるから・・・」

 

「(あぁ、成る程。固有魔法の『全方位広域探査』で夜間任務を行っているって智也から貰った資料に書いてあったな) そっか、起こしてしまったかな? それならゴメンね・・・」

 

「良い、お腹空いて起きてきたから、それよりも貴方は誰?」

 

「これまたゴメンね、俺は「ああああああああっ!!」 っ!? ゲッ! エイラ・イルマタル・ユーティライネンさん!」

 

サーニャと話しているとエイラが現れ、輝は立ち上がる。

 

「お前! 何脱走してンだヨ!!」

 

「こりゃマズイ! リトヴャクさんゴメンね!」

 

一目散に逃げる輝の足は異常に早く、もう廊下の向こうに消えた。

 

 

 

ーエイラsideー

 

「エイラ、あの人誰?」

 

「変な物に乗っていて捕まえたヤツ・・・!」

 

エイラはタロットカードを使って固有魔法『未来予知』により、輝の逃げる先を占う。

 

「ン?」

 

「どうしたの?」

 

「い、イヤ何でもなイ・・・(今占いで、アイツが私達の運命に大きく関わるって・・・?)」

 

 

 

ーストライカー基地・外ー

 

廊下を走りながら格納庫を目指す輝はいつの間にか外に出てしまうも、再び走り出すと扉が開き目の前に人影が現れ。

 

「うわあっ!!」

 

「ん? わあっ!」

 

ドガンっ!

 

「いてててて・・・(ムニュン♪) ん? 何だこの柔らかくて素晴らしい感触は?」

 

「オイオイ、いきなり襲いかかって来て胸を揉むとは随分と大胆だなぁ?」

 

頭を振る輝が声がする方に目を向けると、茶髪の長髪に色白い肌をした赤いビキニパンツ一枚のナイスバディの少女がいた。

 

「おや、貴女は“シャーロット・E・イェーガー”さん? (グラマラスシャーリーと異名を持っていると聞いていたが。成る程、この素晴らしいおっぱいとナイスバディ、まさしくグラマラスだ・・・!)」(モニュモニュモミモミ)

 

自分の手がシャーリーの大きく豊満な胸部を掴んでいた。

 

「あのさ、ちゃっかりアタシの胸を揉みながら話を進めないでくんない?」

 

「うわっとスミマセン! 余りにも素晴らしい感触についこの手が・・・!」

 

「シャーリー、何してんの?」

 

するとシャーロット(通称シャーリー)が現れた所から褐色肌に黒髪を白いリボンでツインテールに結わえ、白い水着を着た少女、“フランチェスカ・ルッキーニ”が現れた。

 

「おお! これはこれでまた、ありがたや・・・ありがたや・・・んで、君はさっきの・・・」

 

ルッキーニの水着姿に両手を擦り合わせながら拝む輝。

 

「ああああっ!」

 

「ルッキーニ、コイツ知ってんの?」

 

「コイツだよシャーリー! シャーリーが興味津々のボードに乗ってたヤツ!」

 

「何! コイツがか?!」

 

ルッキーニの言葉にシャーリーはガバッと起きて目をキラキラさせて輝をマジマジ見つめる。

 

「何ですか?」

 

「なぁなぁ! お前、あのボードの持ち主なんだよな!?」

 

「えぇ、そうですけど・・・」

 

「あのボードの事、詳しく教えてくれよ!!」

 

「(ん~、イェーガーさんは確かメカニックとしてストライカーユニットを整備しているって書いてあったな) 悪いんですけど、あれは貰い物だから詳しく話せないんですよね」

 

「頼むよ~~。教えてくれたら、このおっぱいで色々サービスしてやるよ~?」

 

「ムムム、それは何とも恐ろしく魅力的な・・・!」

 

色っぽい流し目に両手で豊満なバストを強調するかのようにムギュと寄せる。輝は罠であると分かってはいるが、先程の素晴らしい感触と悲しい男の性で首を縦に振りそうになる。

 

「オイ、いたぞ!」

 

「大尉達の声が聞こえるぞ!」

 

「げっ、しまった! 名残惜しいが、仕方ない!」

 

憲兵らしき人間の声が聞こえて立ち上がり走り出そうとするが、シャーリーとルッキーニに目を向け。

 

「所で格納庫ってどっち?」

 

「「あっち」」

 

「あんがと♪」

 

輝は二人が指差す方へ走っていった。

 

「どうするシャーリー?」

 

「面白そうだから行ってみよっか♪」

 

「んじゃ出~発!」

 

「イヤでも上は着させて・・・」

 

追いかけようとするシャーリーは赤い水着のブラを着ようとする。

 

 

ーストライカー基地・廊下ー

 

廊下を走る輝の前にある階段から、金色の短髪に眠たそうな目をした可愛らしい少女が降りてきた。

 

「あれ? 君、誰?」

 

「おっと、“エーリカ・ハルトマン”さん、ですか?」

 

「うんそうだよ~君は?」

 

「あっ俺は・・・」

 

「ハルトマン! ソイツ脱走者ダ! 捕まえロ!!」

 

「げげっ!」

 

「あれ? エイラにサーニャ?」

 

輝を追ってきたエイラとサーニャ。

 

「ハルトマンさん、またね~」

 

「うんじゃあね~」

 

暢気に手を振りながら別れる二人。

 

「何してンダヨ!」

 

「えっ? 追わなきゃダメなのサーニャ?」

 

「多分駄目・・・」

 

「ほらいくゾ!」

 

エーリカはエイラに手を引かれ、サーニャも後を追う。

 

 

 

ーストライカー基地・廊下ー

 

「まったく、格納庫はまだかよ!」

 

「もう、さっきから騒々しいですわよ・・・!」

 

廊下を走っていった輝の目の前にまたドアが開き、少女が現れ。

 

ドガっ!

 

「キャッ!」

 

「またかよ!」

 

またもやぶつかり少女と輝は、輝が押し倒したかのように倒れる。

 

「いててててて、またなのかよ・・・(フニン) ん? この僅かな膨らみは・・・」

 

「ち、ちょっと! 貴方何をしてるんですの!!」

 

「ん?」(フニンフニン)

 

輝が目を開けると、金髪の長髪に碧眼を持ち、育ちの良さそうな顔立ちをした眼鏡の少女が顔を赤くした表情が見え、その手は眼鏡の少女のスレンダーな胸を掴んでいた。

 

「う~む(確か彼女はペリーヌ・クロステルマンさんか、“グラマラスシャーリー”と呼ばれたイェーガーさんに比べると圧倒的に寂しいが・・・) いや、これはこれで赴きの有る素晴らしいおっぱいだな・・・!」(フニンフニンフニンフニン)

 

「ちょ、ふぁっ! 何んあ! む、胸をアン! そんなんんっ! だ、ダメですわぁあん♪・・・////////」

 

掴んだ手で優しくペリーヌのスレンダーな胸を揉みしだき、その何とも云えない快感に身悶えるペリーヌ。

 

「おっと、こうしちゃいられない。ゴメンね!」

 

輝はペリーヌから離れて格納庫を目指す。

 

「あぁ・・・も、もっと/////・・・って違いますわ! おのれ! あの変態っ!」

 

「あれ? ペリーヌどしたの?」

 

水着のシャーリーとルッキーニ、エーリカを引っ張って来たエイラとサーニャと合流する。

 

「皆さん!」

 

「ペリーヌ、ここに男が来なかったカ?」

 

「来ましたわよ! あの変態! 私の胸に触って! いいえ、触ったなんてものじゃありませんわ! 掴んだのですわよ!!」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

ペリーヌの言葉に全員が沈黙しジト目になる。

 

「何ですの皆さん・・・?」

 

「ペリーヌの胸って掴む程有ったけ?」

 

「ないない、私も触った事有るけど、全っ然無いから」

 

「確かにね~、ペリーヌってペタンコだしな~」(ゆわんゆわん)

 

「「うんうん・・・」」

 

ルッキーニとエーリカが否定し、シャーリーが胸を揺らし、エイラとサーニャも頷く。

 

「貴女達~~~~~~~~~~~!!!!!(さっきの変態は私の胸を“赴きの有る素晴らしいおっぱい”だって言ってたんですのよ!!)」

 

先程自分の揉みしだいた変態よりも、背中を預ける仲間達に怒りを燃やしそうになるペリーヌだった。

 

 

 

 

ー輝sideー

 

「お、ようやく付いたぜ・・・」

 

ようやっと格納庫にたどり着いた輝は隠れながら格納庫の中の様子を伺っていた。

 

「(タロウや“ギンガスパーク”はあそこか・・・)」

 

そこにはミーナとバルクホルンがいた。

 

「ミーナ、あのボードはどうする?」

 

「今“リーネ”さんが見ているわ・・・」

 

「(ギンガサーフィンは、少し離れているな。さ~てと、どうしたものか・・・)」

 

「見つけましたわ!!」

 

「げげっ!」

 

輝が振り向くと、ペリーヌ達が追ってきた。ミーナとバルクホルンも何事かと振り向くと輝を見つけた。

 

「あの子・・・!」

 

「脱走したのか?!」

 

「隊長! そこの変態を捕まえてくださいまし!」

 

「えっ!」

 

「変態だと!?」

 

「失礼な! 俺の何処が変態だ!」

 

「シャーリーのおっぱい揉んでたじゃん」

 

「私のおっぱいだって揉みしだいていましたわ!!」

 

「それは、あれだ・・・不可抗力だ!」

 

「じゃ嬉しくなかったの?」

 

「そりゃまぁ、綺麗なお姉さんや魅力的女の子のおっぱいを揉めて超ラッキーだとは思ったけど・・・」

 

「おのれ! 変態だったか!」

 

「しまったついうっかり!」

 

「シャーリーさんは兎も角、ペリーヌさんのおっぱいって魅力的・・・?」

 

「どういう意味ですのサーニャさん!?」

 

「それならルッキーニやサーニャの胸もカ?」

 

「当たり前です! 可愛らしい女の子の胸は全て至高にして至宝です!!」

 

「シシシ、可愛らしいだってさサーニャー~」

 

「ちょっと嬉しい・・・」

 

「言っている場合か! やはり変態ではないか!!」

 

暢気に会話に花を咲かせている一同に、バルクホルンが憤怒の形相で輝に拳を上げて襲い来る!

 

「そこに直れ!!」

 

「(ゲルトルートさんの固有魔法は『怪力』って事は・・・)ヤバい!」

 

迫り来るバルクホルンの拳を輝は跳び上がり、バルクホルンの頭に両手を乗せて、まるで跳び箱のように跳んで避ける。

 

「ピョ~~ン」

 

「ンガ!」

 

ゴシャァァァァァァン!

 

思いがけない避け形にバルクホルンは顔面から倒れ、お尻をつき出すポーズで倒れる。

 

「(おぉ、さっきも見たけどゲルトルートさんって良いヒップラインしてるなぁ・・・)」

 

「はいそこまで」

 

ムギュ

 

「ふぐっ!?」

 

バルクホルンのお尻に気を取られた輝を今度はシャーリーのホールドし、輝の頭がシャーリーの雄大な谷間に挟まった。

 

「フゴゴゴ! フゴゴゴ、フゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!(しまった! しかし、なんと幸せな感触・・・!)」

 

「あぁそこ私の!!」

 

シャーリーのバストの感触に骨抜きになりそうになる輝と自分のポジション取られてルッキーニが騒ぐ。

 

「シャーリー!そのままその子を押さえてて!」

 

「《輝! 何を遊んでいるんだ!!》」

 

「フゴッ!(はっ!)」

 

このままこの谷間の中で眠りたい衝動に駆られそうになる輝は、タロウからのウルトラテレパシーで正気に戻り。

 

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「何と!?」

 

「シャーリーのおっぱいホールドから脱出した!」

 

下からシャーリーのホールドを脱出した輝はそのままギンガサーフィンの元へ向かおうとするが。

 

「撃てぇ!」

 

「ゲッ! うわっ、とっ、ドェ・・・」

 

憲兵達が遂に銃を乱射し始めた!

 

ダダダダダダダダダダダダダダっ!!

 

「ほっ、ほっ、ほっ、ほっ、ほっ、あらよっと!」

 

『おおおおおおぉぉぉぉぉ~~~~!!』パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

 

バク転、宙返りなどのアクロバティックな動きで弾丸を避ける輝に拍手を送るミーナとバルクホルンを除くウィッチ達。

 

「あらこらさっと!!」

 

ムーンサルトでギンガサーフィンの近くに着地してギンガサーファーの近くの物陰に隠れると・・・。

 

「ん?」

 

「あっ・・・!」

 

そこに、茶髪の長髪を三つ編みにして頭のてっぺんにちょこんと伸びたアホ毛をした可愛い女の子がいた。

 

「君は、“リネット・ビショップ”さん・・・?」

 

「は、はい・・・そのあの・・・!!」

 

「あっ、自己紹介しないとね。俺は輝。希堂 輝<キドウ ヒカル>、扶桑出身だ。はじめまして」

 

資料でリネット・ビショップは男性が苦手と知っていたのでなるべく怖がらせないように頭を下げて自己紹介する。

 

「あっ、これはご丁寧にありがとうございます」

 

元々育ちの良いリネット(通称リーネ)もつい会釈する。

 

「それで悪いんだけど、コレ<ギンガサーフィン>は俺の物だからさ、返して欲しいんだけど」

 

「す、スミマセン、で、でもこのボードは渡せないんです・・・」

 

「まぁ、上官からの命令じゃ仕方ないよな・・・」

 

さてどうしたものかと輝は、ゆっくりと迫り来る憲兵とミーナ達をどうするか悩んでいると。

 

ウゥウー!ウゥウー!ウゥウー!ウゥウー!

 

「この警報は・・・!」

 

「ネウロイ!」

 

基地に鳴り響く警報に格納庫にいた一同は騒然となり、やって来た憲兵がミーナに報告する。

 

「なんですって!? この基地に向かっている扶桑海軍の“赤城”がネウロイに襲撃を受けている!?」

 

それは輝とリーネにも聴こえていた。

 

「そんな・・・坂本少佐が!」

 

「《輝!》」

 

「・・・・・・・・」

 

タロウからのテレパシーと、不安に顔を染めるリーネを見て、輝の顔つきが“戦士”に変わった。

 

「リネット・ビショップさん、その船に君の仲間がいるんだね?」

 

「えっ? はい・・・坂本少佐が新しい仲間を連れて来るらしいんですけど・・・は、早く助けに行かないと・・・」

 

「・・・・リネット・ビショップさん。このボード<ギンガサーフィン>、やっぱり返してくれ・・・」

 

「えっ? で、でも・・・!」

 

「俺が、“俺に出来ること”を・・・“俺にしか出来るないこと”をするために、俺は行かなくては行けないんだ・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

その真っ直ぐな瞳に不意にドキっとなるリーネ。

 

「行かせてもらうよ・・・・」

 

輝はギンガサーフィンを起動させる。

 

『っ!!』

 

ネウロイ出現でバタバタし始めたミーナ達はボードを起動させる輝を見る。

 

「貴方何を!?」

 

「悪いけど、行かせてもらいますよ!」

 

その時、リーネやミーナ達は見た! 輝は、頭に獣の耳が、臀部から伸びる尻尾が!

 

「それじゃ行きますか!」

 

ビュン!

 

輝はギンガサーフィンを操作して、別の机に置かれていたタロウや他のスパークドールズと“白いスティック”と武器を回収して基地の外に飛び出した!

 

「輝! 遅いぞ!」

 

「悪い、悪い。道に迷っちゃってさ」

 

「先程の姿で、ウィッチの少女達に勘ぐられたかも知れないぞ?」

 

「ま、元々そのつもりだったしな。それに、“闇の支配者”が何処かにいるなら遅かれ早かれだ」

 

「彼女達に協力を要請する事は?」

 

「いきなり怪獣が現れて、その支配者がこの何処かにいるなんて、信じられる訳ないだろう?」

 

「確かにな・・・・」

 

「人間って言うのは所詮、“言葉で知る”よりも“身を持って体験”しないと学ばない生き物だからね・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

輝とタロウは蒼穹の空を飛んだ

 

 

 

ーナックル星人 グレイsideー

 

その頃、闇のエージェント ナックル星人グレイは空母赤城とその赤城を襲うネウロイと、ネウロイを迎撃するウィッチ、坂本美緒を眺めていた。

 

「オホホホホホホホ。これがこの星の人間達の技術なの? まるで子供のオモチャレベルねぇ~」

 

圧倒的に科学技術が発展している異星人達から見れば、地球の科学技術は確かに低レベルと見られるだろう。

 

「さて、忌々しいウルトラマンが来る前に、こっちも行動開始よ~♪」

 

ナックル星人グレイは輝の持つ“白いスティック”と形は同じ“黒いスティック”を取り出すと、“黒いカミキリムシのような怪獣”のスパークドールも取り出す。

 

「オホホホホホホホ・・・早く来なさい新たなウルトラマン。かつて初代ウルトラマンを倒した最強の怪獣の力、とくと味合わせてあげるわ~♪」

 

ナックル星人グレイは、“黒いスティック ダークスパーク”とスパークドールを持って、野太い高笑いを上げていた。

 

 

 

 

ー『スパークドールズ劇場』ー

 

ブラックキング「はい! ブラックキングでっせ! 今回の話、何や輝はんがウィッチのお嬢さん方にセクハラ三昧しまくった話やったなぁ」

 

タロウ「輝自身は不可抗力と言っているが・・・」

 

ブラックキング「イヤイヤ、不可抗力でこんな風になるなんて最早才能やで? ラッキースケベの才能有るで輝はん」

 

タロウ「聞いた話では、作者はオリジナル主人公をなるべくラッキースケベ体質にするみたいだ」

 

ブラックキング「それって作者の趣味かいな?」

 

タロウ「かもしれんが仕方ない、何しろ原作ストライクウィッチーズは男性キャラが極端に少ない半百合アニメだったからな・・・」

 

ブラックキング「これからウルトラマンと共に戦う少女達、半百合アニメ出身みたいやし・・・」

 

タロウ「しかし、その少女達と輝が絆を結べば“奇跡”を起こすことも出来るだろう・・・!」

 

ブラックキング「ほんなら、メタ発言はここまでにして、次回で輝はんが“変身”するんでっか?」

 

タロウ「多分変身するだろうな」

 

ブラックキング「ウィッチーズのお嬢さん達がウルトラマンを見てどう思うか、何を想うか楽しみやなぁ~」

 

タロウ「それでは次回も一緒に、レッツ、ウルトライブ!!」

 

ブラックキング「ところでタロウはん、バルクホルン姐さんに触られた感想は有るんか?(ニヤニヤ)」

 

タロウ「・・・・・・・・ノーコメントだっ!!!」

 

ブラックキング「あっ! 逃げんなや! ウルトラマンNo.6!!」

 

タロウ「早く大きくなりた~~~~~~いっ!!!」

 




ーギンガサーフィンー

モデルは『電磁戦隊メガレンジャー』のサイバースライダー。カラーはスカイブルー。ジャンスターの隠された機能、生産能力(ジャンナインの武器弾薬を生産する機能)を使って智也が地球の技術力を駆使して輝専用に作り上げたサーフィン。武器を収容するスペースが有り、最大250キロを乗せても余裕で飛べる。最大飛行速度は550㎞は出せる。

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