光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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これで『ストライクギンガ』は終わります。


ストライクギンガⅢ

希堂輝がギンガサーフィンに乗って、現在ネウロイに襲撃されている。ストライクウィッチーズの“坂本美緒少佐”と、坂本がスカウトしたストライカーユニットの開発者“宮藤博士”の娘“宮藤芳佳”が乗る空母赤城のいる地点に向かっていた。

 

「輝、そろそろ到着だ・・・!」

 

「了解・・・」

 

智也に改造された“ブローニング・ハイパワー”を両手に持ち構えて、何隻もの軍艦が煙をあげ破壊された海域と、巨大なガラスの塊ような姿をしたネウロイと、そのネウロイと戦うウイッチーズ、“坂本美緒”と“宮藤芳佳”がいた。

 

「そこのお二人さん、坂本美緒少佐に宮藤芳佳さん、だよね?」

 

「な、何だおまえは!?」

 

「っ!!」

 

顔に眼帯を付け刀を背に持ち、黒い長髪を後ろに結わえた侍のような雰囲気に犬の耳を生やした(ウイッチーズが魔力を使う際に現れる使い魔<動物>の一部ぎ現れる)女性 坂本美緒と、栗色の髪に犬の耳をした少女 宮藤芳佳が、ボード<ギンガサーフィン>に乗った輝に面食らう。

 

「話は後で、ネウロイの殲滅に協力する!」

 

「な、おい待て!!」

 

輝はギンガサーフィンを操りながらネウロイの軍勢に突っ込む!

 

「さーて、一丁派手に行くかぁっ!!!」

 

空中で波乗りするかのようにギンガサーフィンを巧みに操作し、改造ブローニング・ハイパワーの弾丸を放ち、ネウロイの内部のコアごと貫通させ破壊する!

 

「まだまだぁっ!!」

 

ギンガサーフィンで縦横無尽に空を駆ける輝の周りをネウロイが取り囲むが。

 

「何のぉっ!!」

 

自分の身体ごとギンガサーフィンを回転させ、改造ブローニング・ハイパワーでネウロイを破壊する!

 

 

ー芳佳sideー

 

「す、凄い・・・・」

 

「何と言う動きだ・・・・まるで風と戯れているような・・・・!!」

 

芳佳と坂本も、ギンガサーフィンに乗って滑らかに、それでいて激しく天空を飛翔する輝の戦いぶりに目を奪われ、見惚れていた。

 

 

ーナックル星人 グレイsideー

 

「ア~ラ、あのボウヤがそうなの? そろそろガラクタ<ネウロイ>共も全滅しそうだし、ここからが“真打ち”の登場よ!!」

 

闇のエージェント ナックル星人グレイが“黒いカミキリムシの怪獣のスパークドール”の左足の裏に“ダークスパーク”の先端をくっ付ける!

 

「さぁ、現れなさい! 『宇宙恐竜ゼットン』!!!」

 

【ダークライブ! ゼットン!】

 

“ダークスパーク”から発せられた黒い光と声と共に、グレイの身体が包まれた!

 

 

ー輝sideー

 

「輝! 来たぞ!!」

 

「っ!!」

 

ネウロイを殲滅させた、輝は胸ポケットにいるタロウからの警告に警戒すると、扶桑帝国艦隊の近くに“巨大な黒い怪獣”が現れた!

 

『ピポポポポポポポっ、ゼットーーーーン!』

 

「アイツは!?」

 

「気を付けろ輝! ヤツは“初代ウルトラマン”兄さんを倒した、『宇宙恐竜ゼットン』だっ!!」

 

「“恐竜”? 見た感じ恐竜と言うより、虫っぽいけど・・・・?」

 

『ゼッ、トーーーーーーン!』

 

ボシュンッ! ボシュンッ! ボシュンッ!

 

「うわっ! アヂィッ! どぅわっとっ!!」

 

ジュワァァァァ~~~~!

 

ゼットンがメテオ火球を放つと輝はギンガサーフィンを駆使して回避するが、一兆度の火球が海面に当たると、海面が蒸発し蒸気が立ち上がり、ゼットンのいる海域周辺は熱湯地獄と化していた。

 

 

ー芳佳sideー

 

「坂本さん、あれって一体?!」

 

「分からん! 一体何なのだあの生物はっ!?」

 

《何ボカンとしてんだアンタら!!》

 

芳佳も坂本も突然現れた巨大生物に仰天し、ゼットンからの攻撃を回避しながらも攻撃する輝が目に映り、坂本のインカムに輝の声が響く。

 

「な、なんだ?!」

 

《ボカンとしてる暇が有るなら、退避しようとしている人達を誘導してくれ!》

 

「お前、先程の男か?」

 

《あぁそうだ! あの怪獣は俺が引き付けるから!》

 

「何を言っている! お前一人で何とか出きると言うのか!?」

 

《今んな事言ってる場合じゃないだろ! 正規軍人の坂本少佐と治癒魔法が使える宮藤さんは避難している軍人さん達を頼みます!! 今は“自分に出来る事”を“自分にしか出来ない事”をやってください!!》

 

輝は銃を撃ちまくりながらゼットンの気を引いていた。

 

「っ!」

 

「待て宮藤!」

 

「退いてください坂本さん! あの人を助けなきゃ!」

 

「・・・・宮藤、私達はこれから赤城から退避しようとしている人達の救援に向かう」

 

「坂本さん!」

 

「あそこには! 負傷してしまった人達がいるのかもしれんだろう! お前の治癒魔法で助けられる人達を見過ごすのか!?」

 

「っ!!」

 

坂本の言葉に芳佳は言い淀み、ケガをおして赤城から退避しようとする軍人達と、ゼットンと戦う輝の姿を交互に見て逡巡する。

 

「宮藤、今この状況で治癒魔法が使えるお前にしか出来ない事をするんだ・・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・・はい」

 

頭では理解しているが、心は納得出来ないが、負傷した兵士達を見過ごす訳にいかず坂本と共に赤城の方へ向かう。

 

 

 

ー輝sideー

 

《輝君》

 

「智也か、そっちでも状況は分かっているな?」

 

《はい、間もなくストライクウイッチーズもそちらに付きます。変身するなら今です》

 

「了解」

 

「輝!!」

 

「ん? どわあああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!」

 

タロウの叫びで顔を上げた輝の目の前にゼットンが佇んでいた。

 

《輝君、ゼットンはバリアやテレポートが使えるようなので気を付けてください》

 

「今更言ってどうすんの!?」

 

『ゼットーーーーーーン・・・・!! 』

 

ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!

 

「クッ!」

 

メテオ火球が射出されて輝は空かさず魔力障壁を展開して防ごうとするが・・・・。

 

「あちちちちちちち!!」

 

ボンッ!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

防いでいたメテオ火球が爆裂して、そのまま空の彼方までぶっ飛んでしまった。雲の中で急停止した輝は爆裂した火球が飛び火し、少し火傷した。

 

「大丈夫か、輝!」

 

「あっぢぃ! あぢっ! あぢぢぢぢっ! 何とか! でもこれならっ!」

 

輝は懐から“白いスティック”、“ギンガスパーク”を取り出して構えると、“ギンガスパーク”から“水晶が付いたスパークドール”が現れ、それを掴んで左足を“ギンガスパーク”の先端に付けると、“ギンガスパーク”の中央部が開き、顔のようなモノが現れる。

 

【ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!!】

 

「ギンガーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

天に掲げたスパークドールが光輝き、輝の身体を包み込む!!

 

 

 

ー芳佳sideー

 

「坂本さん!あの子は!?」

 

「雲の向こうに吹き飛んだようだが・・・・っ!? な、なんだあれはっ!?」

 

輝が吹き飛んだ地点と反対方向の空から“光”が舞い降りた!

 

 

ーリーネsideー

 

リーネ達ストライクウイッチーズも赤城の方へ急行すると、ゼットンの姿を見て驚く。

 

「なんだ、あの巨大生物は!?」

 

「おお~でっか~い・・・」

 

「虫っぽいな。ルッキーニ、あれって何の虫だと思う?」

 

「ン~~、カミキリムシっぽいね」

 

「スッゴい大きい・・・・」

 

「こんなに遠くなのにデカさがわかるナ・・・」

 

「そんな事よりも! 少佐は!? 坂本少佐は無事なんですの!?」

 

「美緒! 美緒! 応答して!!」

 

「(あの男の子は・・・?)あれ、皆さん! あれを見てください!!」

 

リーネが指差す方を見ると、空から“光”が人の形となって降り立つ!

 

 

そして、ウイッチーズ達と扶桑艦隊の軍人達は見た!

 

赤と銀の身体に、脛、腕、肩、胸元、そして頭部には三叉の形をした光輝く空色のクリスタルを付けた光の巨人を!!

 

『シャオラッ!』

 

その巨人の名を、ウルトラマンギンガ!!

 

『ゼットーーーン!』

 

ゼットンはテレポートでギンガに近づき、腕を振り上げ攻撃する!

 

『シュアッ!』

 

ギンガは交わすとゼットンの頭を掴んで背負い投げをした!

 

バシャーーーーーーーーンンっ!!

 

倒れたゼットンはテレポートしてギンガの背後に現れると、後ろから首を締めて投げ飛ばす!

 

『ウワァッ!!』

 

投げ飛ばされたギンガは水しぶきを上げて倒れる。

 

 

 

ー芳佳sideー

 

「やめてーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

「宮藤っ!!」

 

芳佳は飛び出すと、倒れたギンガに迫るゼットンの前に飛んで手を広げて止めようとする。

 

「やめて!! こんな事しちゃダメだよ! 戦わなくちゃいけない理由なんて無いよ!! 話合えば・・・」

 

『ピポポポポポポポ、ゼットーーーーーーン!!』

 

芳佳の訴えを無視して、ゼットンはメテオ火球を放とうとした!

 

「宮藤ーーーーーー!!」

 

坂本が芳佳を庇おうと飛び出すが、それより早くメテオ火球か芳佳に向けて発射された!

 

ドカァーーーーーーーーーーーーーーーンンっっ!!!

 

『ぐわああああっっ!!!!』

 

「巨人さんっ!!」

 

坂本よりも早く芳佳を守ろうと、ギンガが庇い背中にメテオ火球が当たり、ギンガが悲鳴を上げる!

 

「宮藤を、守ってくれたのか・・・?」

 

「美緒っ!」

 

「ミーナ! 皆来てくれたのか?!」

 

「少佐! あの巨人は一体!?」

 

「・・・・扶桑軍のウワサで聴いた事がある。最近扶桑の相模に“巨大な生物 怪獣”とそれと戦う“光の巨人”がいると聞いた事が有るが・・・」

 

「まさか、あれがその怪獣と光の巨人なんですか?」

 

「坂本さん・・・・」

 

「宮藤! 無事か?!」

 

「はい、巨人さんが守ってくれたんです!」

 

ウイッチーズが見ると、ゼットンに首を締められるギンガがいた。

 

『グウウウゥゥゥゥゥッッ!!(負けて、たまるかーーー!!)』

 

ギンガがゼットンの手を外すと、腹部に蹴り飛ばし距離を取る。空かさずギンガは身体のクリスタルを白く発光させると右腕から光の刃を出現させる!

 

『“ギンガセイバー!”』

 

ウルトラマンギンガはクリスタルを色々な色に発光させて必殺技を放つ!

 

『シャァッ!』

 

『ゼットーーーーーーン・・・・』

 

ギンガがギンガセイバーで切り付けようと挑むが、バリアに阻まれ逆にカウンターでメテオ火球を受ける!

 

『ウワァアアアアアアッ!!』

 

 

ー芳佳sideー

 

「あぁっ」

 

「待て!」

 

助けに行こうとする芳佳を坂本が押さえた。

 

「坂本さん! なんでですか!?」

 

「あの巨人が我々の味方か分からないのに、不用意に近づくな!!」

 

「そんな! 巨人さんは私を助けてくれたんですよ!!」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

芳佳の訴えに全員が無言になる。味方かどうか分からない相手を容易に信用しない坂本達の考えは正しいが、善意優先の芳佳は納得しなかった。

 

ズガァァァァァァァァァァンンっっ!!!

 

『っっ!!!』

 

芳佳達が轟音に目を向けると、ゼットンが倒れていた!

 

 

ー輝sideー

 

十数秒前。

 

《輝君、ゼットンのバリアの弱所を発見しました!》

 

『(サンキュー智也!!)』

 

ギンガの内部にいる輝に智也からの通信を受けて、今度は“ギンガセイバー”を地面に突き刺すとエネルギーが地面を伝ってゼットンの足元からマグマが噴出し、ゼットンが倒れる!

 

《ゼットンが唯一バリアを張れていないのは足元!》

 

『(ならば! 足元から攻撃すれば良い!!)』

 

倒れたゼットンに向けて、ギンガの身体のクリスタルが赤く発光すると、燃え盛る隕石を次々とギンガの周りに出現される!

 

『“ギンガファイヤーボール”!!』

 

燃え盛る隕石が次々と起き上がったゼットンに当たり、ゼットンはボロボロとなる。

 

『ゼッ・・・トン・・・・』

 

『フッ!』

 

ギンガが構えるとクリスタルがまた発光し始める。

 

 

ー芳佳sideー

 

「止めを指す気・・・?」

 

「そんな・・・!」

 

芳佳は納得できなかった。確かに自分も殺されそうになった。けど、ゼットンを殺して良い理由なんかない筈なのにと考えたからだ。

 

しかし、ギンガの身体のクリスタルから発光される色は、色鮮やかな緑色だった。

 

 

 

ー輝sideー

 

『“ギンガコンフォート”・・・』

 

ゼットンの頭上に光の粒子を降らせると、ゼットンの身体が光の粒子に包まれ、安らいだように静かに消えて行く。

 

すると、空中にゼットンのスパークドールが現れ、ギンガの手の中に吸い込まれていった。

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

ギンガが芳佳の方へ顔を向けると、芳佳を除いて坂本達は警戒するが、ギンガは芳佳達の他に赤城にいる人達の方へ向き、無事を確認すると頷き。

 

『シャオラッ!』

 

天高く飛び去ったーーーーーー。

 

 

 

ー芳佳sideー

 

「行っちゃった・・・・」

 

「ミーナ、追跡出来るか?」

 

「いいえ、追跡しようとしたけど消えたわ・・・・」

 

「何だったのだ、あの巨人は・・・?」

 

「今それを言っても仕方ないわ。皆、赤城の方へ向かうわよ・・・」

 

『了解・・・!』

 

「宮藤、行くぞ・・・」

 

「・・・・はい」

 

芳佳達は赤城の方へ向かって降りていく。

 

 

ー輝sideー

 

ギンガへの変身を解除した輝は成層圏で待機している十文字智也のいる“ジャンスター”のコックピットでゼットンのスパークドールを置いた。

 

「ご苦労様です輝君・・・・」

 

「おぉ、結構疲れたわ・・・・」

 

「智也、闇のエージェントの方の捕捉はどうだ?」

 

「はいタロウさん、ゼットンがスパークドールに変化するのと同時に、あの場に離脱しようとしていた者を捕捉しました」

 

智也が操作すると、モニターにナックル星人の姿が映し出された。

 

「コイツが新しい闇のエージェントか・・・・」

 

「名をナックル星人と言うそうです・・・」

 

「おそらく当面はコイツが敵と言う事だな」

 

輝達が新しい闇のエージェントナックル星人グレイを睨むと、輝はコックピットを出ようとした。

 

「輝君、ウイッチーズへの協力要請はどうします?」

 

「もう少しウイッチーズを見てみるよ。たった一回怪獣を見ただけじゃ信用しないと思うしさ」

 

「分かりました。ならば早く戻った方が良いですよ」

 

「あん?」

 

「負傷者の数が多くて、宮藤芳佳さんが苦労しているようですから・・・」

 

 

 

ー芳佳sideー

 

「負傷者が多いな、宮藤無理をするな」

 

「だ、大丈夫です。まだ・・・・」

 

気丈に振る舞っているが芳佳の魔力量が優れていても大勢の負傷者を治癒するには限界がある、息切れもおこしはじめた芳佳の肩に手を置く人物が現れた。

 

「お前は・・・・!」

 

「さっきの脱獄者!?」

 

「希堂・・・・輝さん・・・・?」

 

「あっ、貴方さっきの! 無事だったんだ・・・!」

 

「そんな事よりも宮藤さん、治癒に専念して、かすり傷を治す程度の魔力で良いよ・・・」

 

「えっ? でも・・・」

 

現在負傷者している軍人達は明らかにかすり傷で済む怪我をしていない。中には骨折までしている人もいるからだ。

 

「安心して、俺が君の魔力を・・・底上げする!」

 

輝が身構えると、輝の頭に獣の耳が、臀部に長い尻尾が現れた。すると、芳佳の魔力がゴオゥッ!と上がった。

 

「これって、魔力が溢れ出てくる!」

 

「これは・・・・!?」

 

「まさか、この子が魔力を!?」

 

ミーナ達ウイッチーズは驚愕した。この世界において魔法力を持っているのは“女性のみ”である事が常識の筈が、目の前の少年はその常識を打ち破った!

 

「俺の固有魔法は『魔力増強<ブースト>』、俺が触れるか俺に触れた魔女の魔力を底上げする事が出来る。が、増強された魔力の制御は本人がやらなければならないけどね。さ宮藤さん、ちゃちゃっと治癒しちゃって♪」

 

「はい!」

 

それから輝の魔力ブーストによるサポートもあり、芳佳は負傷者全員の治癒を完了させた。

 

「悪いけど、そこまでよ・・・!」

 

ミーナ達ストライクウイッチーズは輝に向けて銃口を向ける。

 

「坂本さん・・・?」

 

「宮藤の手助けやネウロイ殲滅に手を貸してくれた事は礼を言う。だが、ミーナ達に聞けばお前は脱走者らしいな。しかも魔法力まで持っているともなれば、捨て置けん・・・!」

 

「坂本さん、待ってください!」

 

「まぁ良いよ宮藤さん。坂本少佐達の態度は至極尤もだ」

 

輝を庇おうとする芳佳を優しく退かして、輝はミーナに近く。

 

「まず俺の事だけど、俺は扶桑の希堂輝。魔法を使える男、魔法使い<ウィザード>って呼んでくれ」

 

「魔法使い<ウィザード>・・・・貴方の目的は?」

 

「・・・・・・・・そうだなとりあえず、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐、“取り引き”を申し込みたいんだけど・・・」

 

「取り引き・・・・?」

 

「俺を、雇ってくれない?」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハァっ!?』

 

突然の輝の言葉に芳佳達は全員マの抜けた声を上げる。

 

 

 

ー???ー

 

「アイタタタタタ、もう酷い目に合ったわ。まさかゼットンを倒すだなんて・・・!」

 

“闇の支配者”のアジトに逃げ込んだナックル星人グレイは傷だらけの身体に包帯を巻きながら愚痴っていた。そんなナックル星人グレイに真っ暗闇のアジトに現れた人物の腕が迫る。

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

「っ! こ、これは“闇の支配者”様! ご機嫌麗しゅう・・・・!」

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

「イエ! 今回はあくまで小手調べ! 次は別の趣向でヤツを、ウルトラマンを倒して見せますわ!」

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

「はい、ウルトラマンを倒すためにある怪獣達のスパークドールズを使わせてください・・・!」

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

「その怪獣は、“超獣のスパークドールズ”ですわ・・・!」

 

妖しく煌めくナックル星人グレイの目線にある棚には、怪獣を凌ぐ強さが宿った“超獣のスパークドールズ”を見据えた。

 

「調べて見ると、第501統合戦闘航空団ストライクウイッチーズの中には、中々強い“闇”を持った小娘共がいます。その小娘共を利用しない手は有りませんわ・・・!」

 

「ーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ホホホホと不気味に笑うナックル星人グレイに、“闇の支配者”も声にならない笑い声を上げ、真っ暗闇のアジトに木霊したーーーーーー。

 

 

 

ー輝sideー

 

そして翌日、輝はミーナに連れられブリーフィングルームでウイッチーズ達に紹介された。

 

「改めまして、希堂輝です。暫くご厄介になるんで1つ宜しくお願いしまーす!」

 

『えぇええええええええええええっっ!!!???』

 

驚くウイッチーズ達を余所にミーナと坂本がコッソリと会話する。

 

「良く“マロニー大将”が了承したな・・・」(ヒソヒソ)

 

ストライクウイッチーズを敵視している“トレヴァー・マロニー大将”が、輝を“傭兵”としてウイッチーズ基地に居座る事を了承した事に坂本は疑問を感じていた。

 

「大将の目的は、彼の魔法力と、彼が持っているボードとネウロイをコアごと貫通する拳銃が目的よ・・・」(ヒソヒソ)

 

「なるほど、私達に“色仕掛けで情報を聞き出せ”っと言う事だな・・・」(ヒソヒソ)

 

「無論、そんな事させないわ。それに・・・」(ヒソヒソ)

 

「それに?」(ヒソヒソ)

 

「あの巨人<ウルトラマンギンガ>と怪獣の事、彼は何か知っていると思うわ」(ヒソヒソ)

 

「確かにな・・・」(ヒソヒソ)

 

「ねぇねぇ、ペリーヌの胸を掴んだって本当?」

 

「あん?」

 

「エーリカさん! そんな事喋らないで下さいですわ! あんな辱しめを受けたのは・・・!」

 

「でもさぁ。ペリーヌの胸って掴む程ないじゃん!」

 

「ルッキーニさんっ!!」

 

「イヤ、結構赴きの有る素晴らしいおっぱいだったぜ♪」

 

「ちょっと! 素晴らしいおっぱいってそんな・・・////」

 

今まで胸の薄い事がコンプレックスだったペリーヌは始めて自分の薄い胸を褒められて複雑な表情を浮かべる。

 

「なぁなぁ輝! 今度あのボードに乗せてくれよ! サーフィンみたいでイカすじゃん!」

 

「おぉ、良いですよ!」

 

「あ、じゃ私も!」

 

「私もお願い!」

 

「私も乗ってみたい・・・!」

 

「サーニャ!?」

 

「お前達! はしゃいでるんじゃない!・・・・・・希堂、出来れば私も・・・」

 

「皆さんズルいですわ!私も・・・!」

 

「希堂さん、私も乗せてくれませんか・・・?」

 

「輝君! 私も乗ってみたい!!」

 

シャーリーがギンガサーフィンに興味を抱き、他のウイッチーズも乗りたいと輝に集まった。

 

「分かった分かった! 順番! 皆、順番に乗せてやるから!!」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

「あっさりと・・・」

 

「馴染んでるわね・・・」

 

あっという間馴染んでしまった輝に、ミーナと坂本は呆れ気味に見ていた。

 

「(輝、分かっているな・・・?)」

 

「(分かっているさタロウ。“闇の支配者”とエージェントがきっと行動を起こしてくる。必ずヤツを倒して見せるさ!)」

 

内ポケットに潜んだタロウとテレパシーで交信しながら、輝はポケットに隠した“ギンガスパーク”を握る。

 

「(必ずこの地球を守って見せるぜ、ギンガ!)」

 

 

希堂輝はまだ知らない。闇の支配者達の魔の手がウイッチーズ達に迫っている事を・・・。

 

ウイッチーズは知らない。これから希堂輝とウルトラマンギンガと共に地球存亡の危機に立ち向かっていく事を。

 

未来は、変える事ができる。良いようにも、悪いようにも・・・それを成すのは君たちだ・・・!

 

 

ー『ストライクギンガ』ー

 

たった一人でも、君を守りたい。いつも側にいるから。どんなに辛くて、どんなに苦しくても、きっとゴールは近いから。その胸に宿した夢の翼を広げ、高く空へ飛び立て。固く繋ぎあった君のその手を、ずっと離さない。未来へと続く道を進め共に!

 

「ギンガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっっ!!!」

 

 

 

ー『スパークドールズ劇場』ー

 

ブラックキング「イヤ~なんやかんや合ったけど、何とかウイッチーズの皆さんと行動できるようやな、ゼットンはん!」

 

ゼットン「ピポポポポポポポ・・・」

 

ブラックキング「そやな、ゼットンはんも身体張った甲斐があったもんやで! さて、これで『ストライクギンガ』は終わるんやけど・・・」

 

???『ちょっと待ったーーーーーー!!!』

 

ブラックキング「うわっ! な、何やお前ら!?」

 

???「はじめまして、私リーネちゃんとライブする『ミサイル超獣ベロクロン』です!」

 

???「オイラはサーニャちゃんとライブする『満月超獣ルナチクス』だい!」

 

???「僕はエイラちゃんとライブする『一角超獣バキシム』だよ!」

 

???「俺はバルクホルンとライブする『蛾超獣ドラゴリー』だ!」

 

???「俺様はミーナとライブする『大蟻超獣アリブンタ』様よ!」

 

???「そして我がペリーヌとライブする『異次元超人エースキラー』!!」

 

ブラックキング「な、なんやとーーーーーーっ!!?? おんどれ等! 誰に断ってリーネちゃん達とライブしとんねん!!」

 

ゼットン「ピポポポポポポポ・・・!!」

 

ブラックキング「ゼットンはんも、うらやましいって言っとるで!!」

 

ドラゴリー「イヤさっきので分かるのかよ!?」

 

ベロクロン「それよりも! 私達とリーネちゃん達がウルトラマンギンガと戦う勇姿が始まる前に終わるなんて酷いです! リーネちゃんの“自分に自信が無い心の闇”を輝君がどう救うのとか!」

 

ルナチクス「サーニャちゃんの“父親が生きているか分からない不安の心の闇”と!」

 

バキシム「エイラちゃんの“サーニャちゃんを助けたい焦りから生まれた心の闇”を救うストーリーとか!」

 

ドラゴリー「バルクホルンの“妹の復讐心から生まれた心の闇”を輝が救い、輝がバルクホルンを“トゥルーデお姉ちゃん”と呼ぶようになるストーリーとか!」

 

アリブンタ「ミーナの“恋人を失った心の闇”を同じように“両親を失った輝”がどう救うストーリーとか!」

 

エースキラー「坂本が撃墜され、“芳佳への嫉妬と憎悪から生まれた心の闇”をナックル星人に利用されたペリーヌを助け、その為にウルトラマンギンガが輝で有ることがバレたストーリーとか!」

 

超獣一同『それが書かれる前に終わってしまうなんてっ!!!』

 

ブラックキング「そうは言うても、作者の文才とこの作品の都合上ここで終わるのがお決まりやで・・・」

 

超獣一同『納得イカーーーーーーーンっっ!!!』

 

ゼットン「ピポポポポポポポ・・・」

 

タロウ「あぁ、ブラックキングが超獣達に締め上げられているな。巻き込まれないようにあっちはブラックキングに任せよう・・・」

 

ゼットン「ピポポポポポポポ・・・」

 

タロウ「そうだな、これから輝と芳佳達も数々の“試練”に挑む事になるだろう。しかし、彼等なら絶望に屈せず希望の未来を勝ち取る事ができると私は信じている・・・!」

 

ゼットン「ピポポポ・・・」

 

タロウ「ゼットンも信じているのだな・・・! では次のウルトラマンの紹介をしよう! 話は輝達が“闇の支配者”を倒し、私や他の兄弟達や多世界のウルトラマン達やその仲間達、怪獣に宇宙人のスパークドールズがそれぞれの宇宙に帰還し、“ガリア”が解放され、輝と芳佳と智也と美緒は扶桑に戻り、他のウイッチーズもそれぞれの任務に赴いて、一時期ストライクウイッチーズが解散され、一ヶ月後に再結成される間の一ヶ月間に起こった出来事。

“闇のエージェントの生き残り<今作オリジナル>”と、『“勝利”の名を持つウルトラマン』と『“勇気”の名を冠する魔女達』の戦いの記録だ!」

 

ゼットン「ピポポポポポポポ・・・!」

 

タロウ「うむある意味、私の知っている歴史と違った歴史の地球から生まれたウルトラマンだな。彼とウイッチー達の“絆”がどんな物語を紡いで行くのか。それは君達が見届けてくれ・・・」

 

ブラックキング「何をしみじみしとんのや!!」

 

タロウ「おおう! ブラックキング、超獣達はどうしたんだ?」

 

ブラックキング「暴れるだけ暴れたら、飲みに行くって言うてどっかに行ったわ!」

 

タロウ「そうか、では最後にこの一言で締めと行こう!」

 

『これからも、レッツ! ウルトライブ!!』

 




もう分かると思いますが、次は“勝利”のウルトラマンと“勇気”の魔女達です!

『ウルトラマンギンガS』はストライクウイッチーズ第二期になると思います。
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