光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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ウルトラマンエックス編。漸く終了。


デート・X・アライブⅢ

ーカミキsideー

 

Xio司令室にて、巨人<士道>とデマーガの戦いを見ていたカミキ隊長に、先程デマーガに撃墜され、復帰したワタルからの通信が入った。

 

《冷却ファン、復旧!》

 

「ファントム光子砲は使えるか?」

 

《・・・・可能です!》

 

「・・・・・・・・あの巨人を援護しろ!」

 

「え・・・・?」

 

隊長の指示に、副隊長のさゆりが、顔を戸惑いがちな声を発した。

 

()()()()()()()()()()()()

 

それはワタルとハヤトも同様だった。

 

「援護だっ!!」

 

()()()

 

隊長から一喝され、二人は同時に返答した。

 

 

 

 

 

ー士道sideー

 

『「うわぁぁぁぁっ!!」』

 

『ギュワァァァァッ!』

 

空へ舞い戻ったスカイマスケッティが、巨人<士道>に馬乗りになってタコ殴りにしているデマーガに向けてレーザーを連射で攻撃する。

 

『グバアアアア! ギャギャギャギャッ!』

 

不意打ちを受けてデマーガがよろめき、巨人<士道>から離れる。

 

『「ハヤトさん! ワタルさん! 巨人、今だっ!」』

 

『よしっ!』

 

これで巨人<士道>は体勢を立て直した。

 

『シュアッ!』

 

巨人<士道>は全身に力を入れ直すと、胸のX字のクリスタルの赤い点滅が、黄色い輝きに変化した。

そして巨人<士道>は右腕を斜め上に突き上げてから左脚を、弧を描くように後ろへ持っていき腰をひねる。

ねじった上半身を戻す勢いに乗せて両腕を交差させると・・・・。

 

『シェアァッ!』

 

両腕からX状の光線が放たれた。

 

『グバアアアア! ギャギャギャギャギャギャ!』

 

光線はデマーガに直撃し、巨人<士道>の左足が光線の反動に押されるように道路の舗装をめくれる。

光線の照射がピークに達したところで、

 

ーーーーチュドォォォォォォォォォンンッ!!

 

デマーガの身体は光となって大爆散した。

が、すぐに飛び散った光が爆心地に集まり、凝縮されていく。

ーーーーそうしてデマーガは、肉体を圧縮されてスパークドールズの姿に変化した。

 

『「これって・・・・『スパークドールズ』か?」』

 

『ああ。怪獣を殺したのではない。『スパークドールズ』に変化させたのだ』

 

デマーガを倒した巨人<士、>は、大地を蹴って急速に大空へ舞い上がっていく。

 

『シュワッ!』

 

飛び去っていく巨人<士道>を、Xioだけでなく、この戦闘を見ていた“複数の組織”が行方を補足しようとしたが、“オーバーテクノロジー”を以てしても、できなかった。

 

 

 

 

 

 

巨人の姿から元に戻っていた士道は、スパークドールズになったデマーガを拾い上げていた。

 

「これが、前に博士が教えてくれた『スパークドールズ』。あの光線でデマーガを『スパークドールズ』にしたのか? お前って凄い力を持ってるな・・・・」

 

ダイチはジオデバイザーにそう呼びかけた。道具に話しかけるのは何とも奇異な行動だが。よく見れば、デバイザーの外装が先ほどまでと変わっていて、縁が金色になっていたのだ。

 

『正確には、君と私の力だ』

 

しかもデバイザーは士道の呼びかけに返答した。それも、まるで人間のように感情の乗った声だ。

わずか数分程度の時間で、士道のジオデバイザーに何が起こったのか。

 

「んで、お前俺のジオデバイザーにいつまでいるつもりだよ?」

 

『私はこのデバイスが気に入った! ここにいれば、また君とユナイトできる。よろしくな、士道!』

 

「・・・・えっ? ずっとここにいるのかよ!? おい! おい! おいっ!」

 

士道が繰り返し呼んでも、変わり果てたデバイザーはそれ以上返事をしなかった。

 

 

 

 

 

 

それからすぐ、Xioの隊員(士道と顔見知り)に保護され、士道はデマーガの『スパークドールズ』と一緒に、Xio基地に送られ、『スパークドールズ』を持ってグルマン博士の研究室に来た。

 

「災難だったな士道」

 

「ホントだよ。怪獣の足元にいたときは、人生終わったかと思ったぜ。でも、これって・・・・」

 

ちょうど起きたグルマン博士が淹れたお茶を啜りながら、士道はデマーガの『スパークドールズ』を見せると、グルマン博士も難しげにムゥッ、と唸る。

怪獣を『スパークドールズ』に戻す技術は、現在、どこの『組織』にもない筈なのだ。

そうーーーー〈AST〉に〈SSSS〉、そして〈DEM〉にも。

 

「士道。お前はそれをどうしたのだ?」

 

「あの、巨人の力だと思う」

 

話していると、カミキ隊長が研究室にやって来て、士道とグルマン博士が座るちゃぶ台に座った。

 

「五河くん。大変な目にあったな。ケガとかはないかい?」

 

「あ、いえ。検査してもらいましたけど、何処にも異常はないって言われました」

 

「そうか。君はあの巨人の近くにもいたんだな。それで、あの巨人は何者だと思う? 近くにいた君なら、何か分かるんじゃないかな?」

 

カミキ隊長がそう訪ねると、士道は訝しそうに眉根寄せた。

 

「あの巨人って、Xioでも知らないんですか?」

 

「カテゴライズ不能。Xioのデータベースにも前例のない、未知の超人だ」

 

「未知の、超人・・・・」

 

「別に未知ではないぞ。あれは〈ウルトラマン〉だ」

 

「「う、ウルトラマン?」」

 

グルマン博士の言葉に、カミキ隊長と士道は同時に声を発した。

 

「は、博士! あの巨人の事、知ってんのかよっ!?」

 

「〈ウルトラマン〉、と言ってましたが・・・・?」

 

二人の言葉に、グルマンかは淡々と説明した。

 

「うむ。我ら宇宙の者達は皆知っている。宇宙の平和と秩序を守る『光の戦士』。それが〈ウルトラマン〉だ」

 

「『光の戦士』、ですか・・・・」

 

「(コイツが、ね・・・・)」

 

士道のジオデバイザーに、その超人の姿が一瞬だけ映り、その胸元にあるX字を見て、士道は〈ウルトラマン〉の名を発した。

 

「つまり、彼の名は・・・・エックス。ウルトラマン、エックス・・・・!」

 

士道がそう言うと、カミキ隊長とグルマン博士が目を向けた。

 

「〈ウルトラマンエックス〉、か」

 

「〈ウルトラマン〉と言うのは、あくまで彼ら『光の戦士』達を総称であり、個別の名前ではないからな。これからあの〈ウルトラマン〉を〈ウルトラマンエックス〉と名付けるのも良いだろう」

 

「・・・・・・・・」

 

「(・・・・一説では、〈ウルトラマン〉は地球のような星では人間と共に戦うと聞いたが、まさか・・・・)」

 

士道が自分たちジオデバイザーを見ていると、グルマン博士が何かを察し、話しかけた。

 

「どうだ士道? 〈Xio〉に入隊する気はあるか?」

 

「えっ? 勿論あるけど・・・・俺高校生だぜ?」

 

「博士」

 

「カミキ隊長。士道は以前から怪獣達が安心して暮らせる世界ってないのかと相談を受けていてな。<AST>とて高校生を入隊させていると言うし、〈Xio〉も人手不足だしな。士道の人間性は私が保証する。どうだろう?」

 

「・・・・・・・・五河くん。君はどうしたい? 〈Xio〉に入隊すれば、色々な経験が積めるが、危険もかなり伴う。ヘタをすれば死ぬ事も十分あり得るのだが。君はそれでも、入隊するかい?」

 

「っ・・・・・・・・・・・・」

 

カミキ隊長の目に宿る『本気』の視線に、士道は息を詰まらせ身体を硬直させる、が。

 

「ーーーーお、俺は・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《「えぇええええええええっ!? 〈Xio〉に入隊したぁぁぁぁっ!?」》

 

「いやあくまで仮入隊だからな。本格的な入隊は訓練を受けたり、博士の研究の手伝い等をしながらだってさ」

 

帰宅後、〈Xio〉に入隊する事を妹の琴里やテレビ電話で両親に相談する士道。

案の定、母・遥子と妹が目をひん剥いて家全体がビリビリと揺れる程の大声をあげた。

怪獣と戦う事はしないし、ほとんど研究室のお手伝いや訓練をするだけだからと必死に士道は家族に頼み込んだ。父・竜雄は前から士道が怪獣問題に取り組みたいような事を言っていたのを知っており、「それが士道のやりたい事なら、無理をしないのを約束するなら私は構わないよ」と言った。遥子は「しーくんが将来設計が地球防衛チームなんて、お母さん心配だけど、ちょっと誇らしいわ!」と、両親は快諾してくれた。

が、琴里は難しげな顔をしていた。

 

「・・・・琴里は、反対か?」

 

「ーーーーえっ? いや、いやいやいやいや! 私も全然オッケーだぞおにーちゃん!」

 

琴里はそう言うと、士道は笑みを浮かべ、両親との通話を切ると晩御飯の仕度にかかる。

琴里は自分の部屋に少し戻ると言うと、リビングを出ていった。

 

 

 

ー琴里sideー

 

琴里は自室に戻ると、ツインテールの髪を結わえていた白いリボンを黒いリボンに変えると、キリッとした目と顔つきになり、ベッドに腰かけるとチュッパチャプスを咥えて苛立たしげに身体を揺すった。

 

「不味いわね・・・・! 士道が〈Xio〉に入隊したそうだったのは知っていたけど、まさかこんな早く入隊する事になるだなんて・・・・!」

 

琴里には『目的』があった。それを達成する為にはどうしても士道の『力』が必要なのだ。

しかし、〈Xio〉に仮とは言え入隊したのだ。これではおいそれと『こちら側』に引き入れられない。

 

「・・・・・・・・仕方ないわね。不本意極まりないけど、『馬鹿共』に手回しして貰うしかない、か・・・・不本意極まりないけど!!」

 

自分が所属する『組織』の上層部、その代表である人物以外の『馬鹿共』に頼むのは心から嫌だが、背に腹はかえられず、スマホに手を伸ばす琴里。

 

 

 

 

ー士道sideー

 

琴里が連絡を取っている間、夕飯を作っている士道は、傍らに置いたエクスデバイザーから、〈ウルトラマンエックス〉が表示され、話しかけてきた。

 

『やったな。これで〈Xio〉に参加できるぞ!』

 

「それは良いんですけど。ウルトラマン、さん」

 

《畏まった言葉遣いは良い。私と君は『相棒』なんだ。私の事も、君が名付けてくれた名前で呼んでくれ》

 

「ーーーーああ。これからよろしく、エックス」

 

「ああ。こちらこそだ! 士道!」

 

一人の少年と、一人の光の戦士、この出会いが新たな可能性を生み出していく。

 

 

 

 

 

光の戦士と出会った少年は、世界に拒絶された精霊達を救う為に、自分と『相棒』である巨人との夢を叶える為に、その身に光を纏い巨人となるーーーーーーーー。

 

 

 

ーデート・X・アライブー

 

もし今世界が滅びて無くなろうとしても、誰かを守れる勇気を持っていられるかい? だから君と明日を信じて共に飛ぶんだ戦うんだ。夢の彼方に解き放ち、心と力をクロスさせて手と手繋げて進もう、君と僕の絆ーーーー。

 

「エックスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」




後にグルマン博士によって、精霊達の天使のデータを解析してカードにし、ウルトラマンエックスの武器になります。ウルトラマンゼロのイージスをカードにした博士ならできると思いました。
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