かつてその平行世界の銀河でとてつもない戦いが起こったーーーーーー。
全宇宙の正義と平和と秩序を守る『光の巨人 ウルトラマン』。だが、光があれば闇があるように、ウルトラマンの中にただ1人、闇の力を持つ『悪のウルトラマン』がいた。
その名を『ウルトラマンベリアル』。
何度も正義のウルトラマン達に倒され、その度に復活を果たし、何度もウルトラマンや全宇宙に恐怖を与えてきた最悪のウルトラマン。
そしてまた、ウルトラマンベリアルは復活を果たし、その宇宙は争乱の渦中に有った。ベリアルを討伐するためにウルトラマン達は戦ったが、度重なる怒りと怨みと憎しみの力でより強大な力を得たベリアルに劣勢を強いられる。
戦いに終止符を打つため、科学者でもあるウルトラマン『ウルトラマンヒカリ』は、『ウルトラカプセル』を開発した。カプセルには、ウルトラマン達の強大な力が宿っていた。掌に収まる位の大きさしかなかったが、たった一つで、戦局を覆す力を秘めていた。
しかしーーーーーー。
『“超時空消滅弾”、起動!』
『何っ!?』
その平行世界の地球に降り立ち地球を壊滅寸前まで追い込んだベリアルは“超時空消滅弾”を用いて、その地球を破壊した。
だが、地球を中心に生じた次元の断層は、宇宙全体に拡がり、星々を消滅したーーーーーー。
しかし、後に『クライシス・インパクト』と呼ばれるこの事件により、1人の“新たな光の巨人”が生まれたーーーーーー
* * *
僕には、何も無かった・・・・。
家族も仲間も、誇れるモノも、何にも持っていなかった・・・・。
そうあの日、忍の人達と出会うその時までは・・・・。
そして時は流れーーーーーーーーーー。
ー光陰sideー
「待ってぇ! 雲雀ちゃんに柳生さん! まだ僕は貞操を散らせる積もりは無いから!」
「えへへ、光陰くん良い匂い♥」
「うぅ、雲雀がこんなになつくなんて、光陰! 雲雀に手を出すなら俺に手を出せ!!」
「柳生さん! それ違うからね! 僕が手を出すんじゃなくて雲雀ちゃんが僕に手を出しそうになってるんだよ!」
その日、『暁 リク』こと『忍び名“光陰”』は、自分が住むアパート『星雲荘』の自分の部屋で大きめの布団が敷かれ、その上に腰を落とし、目の前の艶っぽい瞳をした二人の少女に迫られていた。
桃色の髪をし、瞳に花の形をした水晶体がある小柄だが出るところは出て引っ込む所は引っ込んでいる80センチのCカップバストを持った、トランジスターグラマーで幼い感じの女の子、雲雀。
怜俐な美貌に長い銀髪をツインテールにし、右目に眼帯を付けた85センチのDカップバストに、これまた抜群のスタイルをした女の子、柳生。
二人の少女は薄いネグリジェを着て(雲雀は薄桃色で柳生は薄緑色)、四つん這いになって光陰に迫る、元々大きな二人の胸部は四つん這いになる事で重力により垂れ普段よりも大きく見える。男ならば目の保養にも毒にもなる光景に、光陰はなるべく二人から距離を空けようと後退りすると。
ムニュン、ボニュン・・・・。
「ん? なんだ??」
背中にとてつもなく優しく柔らかい感触に当たった。
「オ~オ~、いきなりアタイ達の胸に飛び込んで来るとは、中々大胆だねぇ光陰♪」
「甘えたいなら存分に甘えても良いのですよ、光陰くん♪」
「か、カツ姐さんに、斑鳩姉さん! 二人も来たの??」
いつの間にか光陰の後ろにいたのは金髪碧眼にメリハリの効いたナイスバディをし、女性陣で一番豊満な95センチのHカップバストに水色のネグリジェを着た性格はエロ親父の少女、葛城。
もう一人は黒髪をストレートに伸ばし、清楚で凛々しい美貌を今は艶っぽくし、豊満な93センチのGカップバストに抜群のプロポーションを黒のネグリジェで包んだ少女、斑鳩。二人とも光陰の一つ年上の先輩達。
「ニヒヒヒ、女の子が好きだったアタイをこんな風にしたんだから責任取れよ♪・・・・ン、チュッ♥、レロ、ズズズ♥・・・!」
「あ、葛城さんズルいです! 光陰くん、たっぷりと癒してあげますね♥・・・アン、ンン、ハム♥」
「ワヒャッ! 葛姐さん、耳を舐めないで! 耳の穴に舌を入れないで! 斑鳩姉さんも耳を甘噛みしないでぇ・・・!!」
「ムゥ! 葛ねぇに斑鳩さんズルい! 雲雀も・・・アムッ♥ チュゥッ・・・・チュゥ♥」
「ひ、雲雀・・・・! クッ、ならば俺も! んんっ! アンッ♥」
葛城と斑鳩に対抗心を抱いた雲雀は、光陰の着ていたシャツを捲し上げると光陰の胸元を吸い、柳生も光陰の胸元を甘噛みした。
「ワワワワワワワワっ!! 二人ともなにしてンの?! 何しちゃってンのっ!!??」
雲雀と柳生の行動に光陰が慌てていると。
ガシャンッ!!
『っっ!!??』
星雲荘の光陰の部屋のドアが乱暴に開かれると、ソコには光陰や柳生達も通う“国立半蔵学院”の制服を着て、制服越しでもわかる抜群のプロポーションと黒髪のポニーテールをした鼻筋も整い、明るい雰囲気溢れる美少女がいた。
「あ、“飛鳥”ちゃん・・・・!」
“飛鳥”と呼ばれた光陰の(一応)恋人関係の少女は前髪で表情は隠れていたが、明らかに不機嫌なオーラを纏っていた。
「光陰くん? な~~にしてるのかなぁ~~~~?」
普段と変わらない明るい太陽のように輝かしい笑顔だが、その瞳は全く笑っていなく、光陰の心境は“浮気現場を女房に踏み込まれた亭主”だった。
「いや、これは、その・・・・みんなが家に来て、なんかどういう流れかこうなって・・・・」
しどろもどろになる光陰に飛鳥は。
「もうみんなズルイよ! 私も負けていられない!!」
「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇっ!! 飛鳥ちゃんまでなに言っちゃってんの!?」
「光陰くん!」
「は、はい!」
「私は光陰くんのなに!?」
「えっ・・・・それはその・・・・恋人です/////」
「そうだよね! なのに私だけ除け者なんて酷いよ!」
「ソコぉっ!?」
「だったら飛鳥も混ざりゃ良いじゃんか♪」
「そうですね、飛鳥さんだけ除け者はズルいですね」
「飛鳥ちゃん! 来て来て♪」
「(飛鳥が混ざれば雲雀への被害が少なくなるかも知れないな) 飛鳥、お前も来い」
「えぇぇっ! みんなまで?!」
光陰が仰天すると飛鳥はおもむろに制服を脱ぐと、瑞々しく弾力に溢れ、白い下着に包まれた大きく形も整っている90センチのGカップバストがブルンっと揺れた。
「うっ!」
それを見て光陰は男の悲しい性でつい見惚れてしまう。飛鳥はまるで某怪盗三世のように光陰にダイブする。
「光陰くーーーーーーーーん!!!」
ボニュンっ♥
「ブフゥッ!!」
「あん❤」
光陰の顔が飛鳥の豊満なバストに挟まり、そのまま倒れ、雲雀達も光陰の身体に舌を這わせようとし、いよいよ光陰の身体から操が散らされると思われた次の瞬間ーーーーーーーーーーーー。
ドッゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンンっっ!!!
『っ!!』
突然の地響きに全員が身体を強ばらせ、光陰は女性陣からすり抜けて、窓を開けて外の様子を見つめると、夜であるにも関わらず外は街を燃やす炎で明るくなっていた。
「あれは・・・怪獣か!?」
光陰の目線の先、星雲荘から約2㎞離れた場所に“巨大な影”が夜の街を蹂躙していた。
ギュグワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!
『大変だよ~!リク~~っ!』
光陰達がいる部屋の床からエレベーターが出現し、そこから異星人が現れた。異星人であるがリクの心からの親友である『ペガッサ星人のペガ』だ。
『あっ・・・・/////』
『あっ・・・・』
ペガは敷かれた布団とソコにいる淫らな格好した飛鳥達と、衣服が乱れまくった光陰を見るとその顔を赤くした。
『ご、ゴメンね。お取り込み中に・・・・//////』
「待って待ってペガ! 誤解、とは言わないけど! 怪獣が出たんでしょ!!」
『う、うん! そうなんだ! ○○地区に怪獣が出現したんだ!』
「分かった、みんな行こう!」
『(コクン!)』
飛鳥達も先ほどの色情に染まった顔から真面目な顔になり。
『忍転身!!』
飛鳥達が叫ぶと、下着姿からそれぞれの“忍”の姿に変化した。
かつて戦国の世から生まれた影なる存在“忍び”。現代社会においても忍びは陰となりて世に有り、飛鳥達は国に所属し民の為に戦う“善忍”を育成する『国立半蔵学院』の生徒であり、“善忍”として日夜戦っている。そして飛鳥達は、“リトルスターの宿主”として光陰<リク>に助けられ、そしてそのまま行動を共にするようになった。
「良し、行くぞ!」
そして国立半蔵学院の制服に着替えた光陰<リク>は腰に“赤いナックル”と“複数のカプセルが入ったカプセルケース”と“2つの穴が空いた黒いスキャナー”を付けたベルトを巻いて飛鳥達とエレベーターに入る。
『リク、狭いよ・・・!』
「仕方ないでしょ・・・! それよりも、“レム”! 転送してくれ!」
寿司詰め状態になった光陰<リク>は“黒いカプセル入れ”から秘密基地にいるマスターコンピューターに連絡した。ちなみに葛城はさりげなく片手で光陰のお尻を撫で、もう片方の手で飛鳥達にセクハラしようとしたが、斑鳩に止められた。
《了解しました。転送を開始します》
光陰<リク>達が乗ったエレベーターは光の粒子となって部屋の床から消えて、怪獣が現れた現場に現れ、光陰<リク>達はエレベーターから降りると、巨大な怪獣が町を蹂躙していた。
ギュグワアアアアアアアアアアアアっ!!
青白い身体に背中、無数のトゲを生やし、胸元に赤いエンブレムを付け、瞳は赤く充血し、不揃いな歯は赤く染まり、頭頂部に赤い大きな角を持った怪獣『バーニング・ベムストラ』。
「ペガ、君は基地に戻っていて!」
『うん! リクや皆も気を付けてね!!』
ペガに向かって光陰<リク>と飛鳥達は頷き、ペガは秘密基地に戻った。
「さ~て、今回の怪獣は中々強敵そうだな!」
「油断は禁物ですよ、葛城さん」
「雲雀、お前もあまり無茶するなよ。これは訓練じゃないんだからな」
「うん、分かっているよ柳生ちゃん! ね、飛鳥ちゃん!」
「そうだね・・・・あっ! 光陰くん、あれ見て!」
「ん?・・・・焔! 雪泉さん!」
飛鳥が指さす方へ身を向けると、バーニング・ベムストラを攻撃する二人の忍がいた。
飛鳥と容姿が少し似ている黒髪のポニーテールをし、褐色の肌と緑色の瞳、メリハリの効いたプロポーションに87センチのEカップを黒いセーラー服に包んだ善忍と対立する“悪忍”を育成する『秘立蛇女子学園』の忍びであり男勝りの性格の忍び少女、“焔”。
『死塾月閃女学館』の生徒で、“善忍”を育成するエリート校の忍びであり、灰色のセミロングヘアに水色の瞳、灰色の制服に包まれた92センチのGカップに凶悪なプロポーションをした、光陰と飛鳥の1つ上の3年生であり生真面目な性格の忍び少女、“雪泉”。
焔は両手の指の間に挟んだ3本の刀でバーニング・ベムストラの足を斬り、雪泉は両手に持った扇子と氷技を駆使してバーニング・ベムストラの足を凍らせ、進行を一時的に止めた。
「光陰!」
「光陰くん!」
「二人とも、来てくれたんだ!?」
「「ん?!」」
焔と雪泉も、“リトルスターの宿主”として光陰達に助けられた事がある。二人はリクの姿を確認すると、戦闘を中断してリクに近づく。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「ふ、二人とも・・・・??」
スンスンスンスンスンスンスンスンスンスン・・・・。
二人は光陰に近づくと、光陰のシャツや首筋に鼻を近づけてスンスンと臭いを嗅いだ。
「光陰・・・・お前、さっきまで飛鳥達と何かしてたか?」
「なにやら光陰くんの身体から飛鳥さん達の臭いがするのですが・・・・?」
「(ギクッ!) イヤ、さっきまで一緒にエレベーターに乗っていたから多分それじゃないかな~・・・・?」
まさかついさっきまで飛鳥達に操を散らされそうになった事など言えず、目をそらして、しどろもどろに話す光陰、その光陰を半眼で訝しそうに睨む焔と雪泉、飛鳥達も明後日の方向に顔を背けた。
ギュグワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
『っ!』
全員がバーニング・ベムストラの雄叫びで目を向けると、バーニング・ベムストラが足の氷を砕いて迫っていた。
「光陰くん!」
「任せて! 飛鳥ちゃん達は逃げ遅れた人達をお願い!」
飛鳥達から少し前に出ると、光陰<リク>は“赤いナックル”を取り出して構える。
「ジーとしてても、ドーにもならない!!」
光陰<リク>はカプセルケースから2つのカプセルを取り出しと、カプセルのレバーを上げる。
「ユーゴーッ!」【シャッ!】
「アイゴーッ!」【ハッ!】
2つのカプセルから2体のウルトラマンが現れ、カプセルを黒いカプセル入れに装填する。
「ヒアウィーゴーッ!!」
黒いカプセルを取り出して“赤いナックル 『ジードライザー』”で読み込むと、ジードライザーの中心で、青いエネルギーと紫のエネルギーがまるで混じり合うように輝く。
【フュージョンライズ!!】
「決めるぜ! 覚悟!! ハアァアアアアアっ!」
光陰<リク>はジードライザーを天に掲げて。
「ハアァっ!!」
自分の胸元に持った来てライザのトリガーを引く。
「ジィィィィィィィィィィィド!!」
【ウルトラマン! ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード プリミティブ!!】
ウルトラマンとウルトラマンベリアルの姿が溶けて混じり合うと、光陰<リク>の身体は光に包まれ、その姿を変えた!!
バーニング・ベムストラの目の前に降り立ったのは、銀の身体に赤と黒のラインが入り、水色の瞳は鋭く、胸元にはカプセルの形をした水晶を付けた光の巨人。
光と闇、善と悪、明と暗、相反する2つの力を持った宿命に抗う戦士ーーーーーー。
『シュワァッ!!』
その名は、『ウルトラマンジードプリミティブ』!
ー???sideー
光陰<リク>が戦っている戦場から少し離れた位置。
「良いのか“ゼロ”? 行かなくて?」
『今はまだ様子見だ“霧夜”・・・・アイツが、“ベリアルの息子”であるジードが、本当に味方なのかな・・・・』
ー『暁 リク(忍び名 光陰)』ー
CV.小野賢章(アイドリッシュセブンの七瀬陸)
年齢:17歳
容姿:七瀬陸に似ている
概要:天涯孤独の身の上で、身体能力と反射神経、瞬発力、どれも忍びである飛鳥達を上回る。自分とベリアルの関係に悩む。ちなみに飛鳥とは幼なじみで恋人関係なのだが、他のヒロイン達とフラグを建てまくる一級フラグ建築士。浮気相手は飛鳥が認めないと浮気を許されない。
ー『霧夜』ー
CV.藤原啓治
概要:飛鳥達の通う『半蔵学園』の教師にしてウルトラマンゼロの協力者。
今回はここまで、何故ゼロの協力者に霧夜を選んだかは、声優的に合ってると思い、さらに別作品(血の世界の戦線)で二人は似た立場のキャラを演じたから。