光に選ばれし勇者達   作:BREAKERZ

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今回はハヤトのハンドレット強化です。


ダイナ・ハンドレッドⅡ

「どうしてこうなった?・・・」

 

如月ハヤトは困惑気味に呟く。数日前、自分は“光の巨人”に変身してネオグランビアを倒した。事情聴取と妹のカレンの回復で時間を取られたが、なんとか《百武装<ハンドレット>》の開発研究機関と武芸者<スレイヤー>育成する施設。“海上学園都市リトルガーデン”に着艦し

た。

 

海上学園都市リトルガーデン

総面積四平方キロメートル以上、リベリア<アメリカ>合衆国に本社を持つ兵器開発の民間軍事会社ワルスラーン社が管理運営をしている。

 

妹のカレンの治療と夢に出てくる“胸元に縦に走った傷の少女”の事を知る為にここで武芸者<スレイヤー>として入学する事になったハヤトは歴代で最も高い適正数値を叩きだし、“期待のルーキー”と無責任な風潮が広まってしまった。

 

そして今、自分はウェットスーツのような服、ハンドレットのパフォーマンスを最大限引き出す専用ジャケット《ヴァリアブルスーツ》を着て目の前の相手を見る。金色の髪をツイルロールにし、豊満なプロポーションを赤い朱と黒のヴァリアブルスーツに包んだ気品ある美人、“世界的エース”にしてリトルガーデン生徒会長“クレア・ハーヴェイ”と戦おうとしていた。

 

「心の準備はできまして?」

 

「まぁそれなりに・・・・」

 

ハンドレットを展開したクレアがハヤトに向けて戦闘を開始する。

 

「さぁ如月ハヤト。貴方の力、見せてみなさい!」

 

何故こうなったかと言うと。

 

リトルガーデンに着艦したハヤトはカレンを病院に送り(その際、カレンの担当看護婦の柏木ミハルと言う穏やかな巨乳美人にハヤトが見惚れてカレンに睨まれた)、カレンから黒魔術か白魔術で無事を祈ると言われ少々の不安があったが。ハヤトは訓練生用の寮に到着した。

 

そんなハヤトに抱きついてきた少女のように可憐な容姿をした同じ新入生でブリタニア連邦グーデンブルグ王国出身の銀髪の少年“エミール・クロスフォード”。

 

そして自分達に近づいてきた、自分達と同じ新入生で一年のリーダーでリベリア合衆国出身の金髪長身の伊達男“フリッツ・ブランツ”。

 

入学式が始まる講堂前にいた茶髪のポニーテールに小柄な体型のフリッツの幼馴染みの“レイティア・サンテミリオン”と出会い入学式に出た。

 

入学式が始まっり滞りなく進み“生徒会長”であり海上学園都市艦艦長のクレア・ハーヴェイの話が始まる時、繁華街に出て遅刻した女子生徒二人が入ってきて、時間厳守を守れなかった二人に“放校処分”を言い渡した。

 

その決定に意義を唱えたのはエミールだった、エミールはワルスラーン社の令嬢であるクレアは七光りで女王になったと噛みつきそこから何故かハヤトとクレアが決闘<デュエル>をすることになり。

 

ハヤトが勝てば二人の処分は免除、負ければクレアの付き人になると言う本人の意志を無視してトントン拍子に話が進んでしまった。

 

結局ハヤトが決闘をする事になりハヤトはエミールと共に研究室に赴き小柄な体型に白衣を羽織った技術主任“シャーロット・ディマンディウス”と猫耳メイド服の“メイメイ”と出会い。専用ハンドレット《飛燕》を手に入れ展開しエミールも専用ハンドレット《全てを覆い隠す霧<アームズシュラウド>》を展開して訓練を始めた。

 

訓練後、風呂から上がったハヤトはエミールが実は“女の子”であったと知る、複雑な事情があるので黙ってほしいと頼まれ了承するハヤト。

 

そしてクレアとの決闘の為にエミールと共に闘技場に向かった。リディに案内され更衣室で着替え、自分が決闘する原因になった少女達から謝罪とエールを受けた後、エリカに案内される、会場から聞こえる歓声からクレアは武芸科だけでなく他の学科やリトルガーデンに住む人達から絶大な人気があり、かつ入学式の事もいずれ戦場に出る一年生を叱責し、教育が目的であった為である。

 

そして闘技場に付いたハヤトの前にクレアが立ちハンドレットを展開する。

 

「《百武装展開<ハンドレット・オン>》!」

 

展開されるはクレア・ハーヴェイの専用ハンドレット《気高き戦姫<アリステリオン>》。腕と背中に武器を展開させる。

 

「《百武装展開<ハンドレット・オン>》!」

 

片腕と武装のみ展開したハヤトとクレアが対峙する。クレアはハンデとして“全身武装”せずに戦うと宣言する。

 

そして二人の決闘が始まった!

 

ハヤトは先手必勝でハンドレットを操るエナジーを足に集中させてクレアに突っ込むも勢い有り余ってクレアを押し倒し、その豊満な胸を揉んでしまった。ハヤトは慌てて立ち上がり胸を抑えて涙目の上目遣いで睨むクレアに弁解する。

 

「わ、悪い・・・!まだ力の制御ができなくて!だから、その・・・事故ってことで、許してくれ・・・ませんよね・・・?」

 

「他人に・・・他人にむ胸を触られたことなんて今まで一度もなかったですのに・・・ましてや揉みしだくなんて・・・許せるわけないでしょう!」

 

「ですよね!」

 

クレアは背中のキャノンをハヤトに向けて放つ!ハヤトも交わしエナジーバリアを展開し防ぎながら善戦するがそこは技術と経験の差でクレアに追い込まれる。

 

「勝負のゆくえは見えましたわね。ギブアップしますの?」

 

皆が不安そうに見つめるがハヤトは立ち上がる。

 

「・・・まだだ・・・俺はまだ闘える・・・最後まで闘う」

 

そのハヤトの“想い”を感じたか、更衣室のハヤトの上着の内ポケットにあるリーフラッシャーが淡く光る。

 

クレアはハヤトの姿に敬意を込めてバスターキャノンを展開する。

 

「これで終わりですわ!如月ハヤト!」

 

バスターキャノンから放たれたエネルギー波がハヤトを襲うその瞬間!ハヤトの意識がブラックアウトした。

 

 

 

 

 

ー???ー

 

ハヤトが目を開けるとリーフラッシャーと“光の巨人”が目の前に現れた。

 

「ここは?お前はあの時の・・・なぁ、どうして俺を選んだんだ・・・?」

 

“巨人”は何も言わずリーフラッシャーをハヤトに渡す。すると“巨人”の心がハヤトに届いた。

 

「力をくれるのか?」

 

『・・・・・・・・・』

 

巨人はハヤトに向かってサムズアップをする。

 

「分かった・・・本当の闘いは、これからだぜ!!」

 

ハヤトがリーフラッシャーを掴むと途端に光に包まれる。

 

 

 

 

 

ー闘技場ー

 

クレアの顔は驚愕と困惑に染まった。バスターキャノンから舞い上がった土煙が晴れるとハヤトの姿がなかったからではない。

エミールやリディにエリカ、フリッツとレイティア、モニターで観戦していたシャーロットとメイメイも身を乗り出してモニターに顔がくっつかんばかりに近づける。

 

如月ハヤトが“全身武装”をしていただけではない、ふと唖然としたその他の生徒達の誰かが呟く。

 

「翔んでる・・・」

 

連鎖するように他の生徒も呟く。

 

「翔んでる・・・?」

 

「如月ハヤトが・・・翔んでいる!」

 

 

何と!全身武装したハヤトは空を飛んでいたのだ!

 

「・・・俺は、飛んでいるのか・・・?・・・マジかよ・・・!」

 

試しにハヤトは空中を飛んだ、上に、下に、右に左に重力から解き放たれ子供の頃に夢見た空を飛んでいるのだ!

 

「・・・ハッ・・・ハハハ・・・イィヤッホゥオオオオオオオオオオオッ!!」

 

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

会場が騒然とした!ハンドレットは“空を飛べない”、それは武芸者なら誰でも知っている“常識”、それを彼は、如月ハヤトは見事に打ち破った!

 

勿論クレアも突然の展開に唖然としていた。

 

「(空を飛ぶハンドレットなんて・・・どの国にも存在しませんわ・・・そしてそれを操る如月ハヤト・・・彼は一体・・・?)」

 

「行くぞ!クレア・ハーヴェイッ!!」

 

が真っ直ぐに自分に向かってくるハヤトの姿を見ると正気に戻り。

 

「(このわたくしが負けますの・・・?・・・いいえ、いいえ!わたくしは絶対無敗の女王<パーフェクトクイーン>・・・!)女王であるわたくしが新入生に負けてたまるものですかっ!!」

 

思わず“全身武装”したクレア・ハーヴェイとそれを見て笑みを浮かべた如月ハヤトがぶつかり闘技場は光と土煙に包まれた!

 




ー飛燕・閃光ー

“全身武装”した飛燕に金のラインが走った状態。パワーとスピードとガードがパワーアップし、一番バランスの取れた姿。更に現在世界初の飛行能力を持つハンドレット。

ー飛燕・奇跡ー

“全身武装”の飛燕に蒼のラインが走った状態。自身の半径百メートル以内に瞬間移動する事ができ、自分に触れた人間も移動する事ができる。更に広範囲にバリアを張り、遠隔バリアを展開し、相手の攻撃を跳ね返す事も可能。

ー飛燕・剛力ー

“全身武装”した飛燕に赤いラインが走った状態。スピードは本来の飛燕位まで遅くなるが圧倒的なパワーを誇り、大型サベージも粉砕することができる。


今回はここまでです。

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