ボルグ・カムランを倒しアリサ、コウタ、ユイは自室に戻り休んでいるがシイナはヒバリに任務の報告をする役目をかってでたためエントランスに向かった
「ヒバリ、なんでボルグ・カムランが2体いたことがわからなかったんだ?」
「あ、あははははは…すみませんでした」
申し訳なさそうに頭を下げるヒバリにあまり文句もいえないのでシイナも自室で休もうかと考えていると突然、ヒバリに連絡が入りアナグラに警報が鳴り響く
「っ!?…わかりました!シイナさん大変です!アナグラ付近の工場跡地にシュウが出現しました!防衛班は先ほどあったオウガテイルの群れの襲撃により負傷者多数!どうしましょう!?」
「どうしましょうって…私が出る、工場でいいんだな!」
そう言って神機を担いで工場に向かおうとするシイナにヒバリが声をかける
「で、でも!神機のメンテナンス受けなくていいんですか!?相手はシイナさんの苦手なシュウですよ!?」
やるしかないだろ、そう告げてシイナは走っていった
_________
~鉄塔の森~
シイナが工場についてすぐシュウはいた
あとは構えから放つ一撃必殺の剣で終わりのはずだが
何事にも弱点がある
シイナは構えによって己の足りない筋力などを補っていた
つまり構えで溜めた威力を瞬間的に発することで自分の能力を補っていたが
シュウやヴァジュラなどは待ってくれない
いや、構えをとらせる隙を与えてくれない
案の定シュウが手招きで挑発しているあいだに、とシイナは思ったが
シュウは危険を察してシイナに光球を放つ
「ちっ…」
紙一重でよけるシイナに反撃の隙を与えないシュウの連撃
苦し紛れに一太刀切り付けるがやはり浅い
シュウの連撃がさらに過激さを増す
シイナはそれを完璧には避けきれない
見ればシイナの肌はシュウがかすったのか所々に切り傷があった
完璧になんて避けれない
なぜなら彼女にはユイ達のような才能はない
それがどうした
だからなんだ
あいつらには及ばなくても現にこうして生きている
天才に勝てなくても天才を目指したっていいだろ
最強になれなくても最強を目指したっていいだろ
そんな事が聞こえてきそうなシイナの勇姿を観ている人間はいない
一体どれほどの攻防が繰り広げられただろうか
シイナが切り
シュウの攻撃は当たらない
一撃、直撃を当てればシイナは死ぬ
それがわかっているからこそシュウはもどかしい
だからシュウはさらに連撃を加速させる
「ぐっ…!」
シイナが苦悶の声を上げる
いまだにシイナの身体にはボルグ・カムラン戦の疲れが色濃く残っている
そこにシュウとの戦闘
すでにシイナはいつ倒れてもおかしくない状況なのだ
そしてさらに加速したシュウの連撃、ときおり距離をとって撃ってくる連続光弾が精神的にきつい
休む暇がない…今のシイナにとってこれ程つらいことはない
止まらない連撃が次第にシイナの傷を深くする
ごすっ!
刀で受け流しきれなかったシュウの拳がシイナに突き刺さる
ある程度威力が殺されていたので即死は免れたがシュウの拳はシイナの肺にある空気をすべて押し出しシイナを吹き飛ばす
「ゴホッゴホッ」
せき込みなかなか立ち上がれない
が立ち上がらなければただ死ぬだけ
脚は震えて
眼はかすみ
刀を握る手は感覚がない
それでもあきらめない
ただ死ぬなんて死んでもいやだ
今、死ぬならば目の前のシュウも道ずれだ
そう意気込んでシイナは立ち上がる
目の前にシュウがいる
なんだ、簡単じゃないか
「 」
声にならない雄叫び
いや、声は出ていなかったかもしれない
気合い十分
目標はシュウ
たった一撃
コアに刀を突きたてる
それだけで勝てる
コアの場所なんて関係ない
殺す
シイナ特攻
走らない
走れない
ゆっくりとシュウに向かって歩く
ゆらり、ゆらりと
シュウの拳が届く範囲に入った
ゆらりとまるでわかっていたかのように拳を躱す、躱す躱す躱す躱す躱す躱す
当たらない
焦るシュウが後ろに退こうとした所にとびかかりコアに突き刺す
…………………
「どこだこ「シイナ!」うわっ!」
シイナが目を覚ますとリッカがいきなり抱き付いてきた
リッカは泣いているようだ
「ちょ、ちょっと、なんで泣いているなだよ!」
「だって!だって!シイナが!」
リッカは泣きながらシイナに今の状況を話はじめた
………………
~病室~
「じゃあ、私はシュウを倒せてたんだな」
「うん、でも10日目を覚まさなかったけど」
「心配させてごめん」
シイナがリッカにあやまると
「うん、許す!」
リッカは笑顔でシイナを抱きしめた
「なんで抱きしめるんだよ!」
「照れない照れない、私を心配させたんだからこのくらいはね」
うっ…それを言われるとシイナは弱い
「まだ安静にしてなよ、私はここにいるから」
うん…おやすみ
そう言ってシイナは深い眠りに落ちる
幸せそうな寝顔で
たぶんこのssはぼくのかんがえたさいきょうのあらがみにシイナさんがころころされてEND