なに?ワシが提督じゃと?   作:瞬-setsuna-

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南方諸島沖を制圧し母港に戻る艦隊と新加入の響、そして話題は暁の出した技になってしまい、時期早々ではあるが技について説明する東方不敗。彼女たちにあった奥義を伝授することになった。

追伸
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9話 奥義

暁「艦隊が帰投しました」

 

東方不敗「うむ、ご苦労であったな。そしてそこの少女が響か?」

 

響「そう、響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ。よろしく司令官」

 

東方不敗「よろしく頼むぞ。響は暁の妹であったな。部屋は同じにしておくよう伝えている」

 

響「本当かい?Спасибо」

 

東方不敗「す、すぱ?なんじゃ」

 

響「ロシア語で感謝という意味さ。私は終戦後ロシアにいたからたまにロシア語になるのさ」

 

東方不敗「そうであったか。なるべく覚えるようにしよう」

 

響「すまないね」

 

こうして響の挨拶が一通り終わり、話題は暁の出した技についてというふうに変わった。

 

摩耶「それより提督、暁が出した技、ありゃなんだ?」

 

東方不敗「なに?スーパーモードではなく他の技を出したのか?」

 

暁「ほら、司令官が初めて見せた技よ」

 

東方不敗「なに!?あれをお主が出せたのか」

 

暁「見様見真似でやったらできたのよ」

 

東方不敗(此奴らもうそこまで成長しておったか。嬉しい半分不安ではあるが...)

 

大淀「え、暁ちゃんあの技を出したの?はぁ、大本営に戦果をどう説明すれば...。考えただけで胃が...。少しお休みをいただきますね。その間に考えてきます」

 

東方不敗「大淀よ、すまんな。ゆっくり休んでくれ」

 

暁「大淀さん、ごめんなさい」

 

大淀「いいのよ暁ちゃん。それでは失礼します」

 

大淀がトボトボと歩いていくのを見送る。今回の事は相当応えたのだろう。

東方不敗が技について説明を行う。

 

東方不敗「暁が見せた技、あれは流派東方不敗が奥義の1つ。お主らが成長した暁に見せてやろうと思っておった。じゃが、お主らは心身とともに成長を遂げておる。良い時期じゃ、お主らそれぞれに合った奥義を授けよう。しかしそれは奥の手として置いておけ、大淀の胃がもたん」

 

木曾「俺達もあんな技が使えるのか。嬉しいじゃねえか」

 

霧島「そうね、いざと言った時にやられては元も子もありませんしね」

 

東方不敗「では補給が終わり次第皆、演習場に集合せよ」

 

艦娘「了解!」

 

こうして東方不敗は奥義の修行に取り掛かった。

 

−演習場−

補給を終え、艦娘たちは演習場に集まった。響にはまだ早すぎるため見学だけとなったが演習場には顔を見せていた。

 

東方不敗「では奥義を授けよう。まず霧島」

 

霧島「はい!!」

 

東方不敗「お主は近戦型であったな?」

 

霧島「私はもともと頭脳派ですが、近戦も得意ですよ」

 

東方不敗「うむ、ならば『ダークネスフィンガー』を授ける。見ておれ」

 

東方不敗は言い終わると手に気を集める。すると手のひらが黒色に光りだす。

 

東方不敗「これがダークネスフィンガー。己の気を手に込める技。手刀や相手を握りつぶしたり応用の効く技じゃ。きっとお主の助けになるじゃろう」

 

霧島「これが奥義、きっと我が物にして見ます!」

 

東方不敗「うむ、次は加賀じゃ」

 

加賀「どのような技であれ一航戦の誇りにかけてものにして見ます」

 

東方不敗「うむ、良い心がけじゃ。この技はお主自身が発動させることもできるが技術次第で艦載機にも影響を与えることができるじゃろう。見ておれ」

 

そういうと東方不敗が高速で回転する。

 

東方不敗「超級覇王電影弾!!」

 

高速で回転し全身に気を纏う技だ。

 

加賀「確かにこれを艦載機に応用が効くかもしれませんね」

 

東方不敗「精進せよ。さすれば己の力になるであろう。そして摩耶、次はお主じゃ」

 

摩耶「おう、待ってたぜ。私にはどんな技だ?」

 

東方不敗「これは己が分身する技、貴様の力を存分に発揮できるであろう」

 

東方不敗は手のひらを前に突き出し、大きく円を描く。その円上に梵字が現れ小さな東方不敗が多数現れる。

 

東方不敗「十二王方牌大車併!!」

 

摩耶「あの時の技だな!すげぇぜ!」

 

東方不敗「この技は気抑えるための技もある。帰山笑紅塵」

 

小さな東方不敗が東方不敗に集まり消えた。

 

摩耶「これは得意の対空にも使えそうだ。絶対に私の技にしてみせるぜ」

 

東方不敗「次、木曾」

 

木曾「俺にはどんな技なんだ」

 

東方不敗「貴様は帯刀もするそうじゃな」

 

木曾「あぁ、最終的にだがな。今帯刀することも問題ないはずだぜ」

 

東方不敗「よし、ならばこの技じゃ。これはワシの技ではなく弟子が愛用していた技じゃがな」

 

東方不敗が刀を持ち出し高速回転し斬撃の竜巻が発生した。

 

東方不敗「ゴッドスラッシュタイフーン!!」

 

木曾「これは確かに俺向きかもしれないな。頑張るしかないがな」

 

東方不敗「最後は不知火じゃな」

 

不知火「はい、どんな厳しい訓練でも積んで見せます」

 

東方不敗「ならばよく見ておれ、超級覇王日輪弾!!」

 

手のひらから高熱の気弾が放出される。近くにいるだけで溶けてしまいそうなほどの高温だ。

 

東方不敗「お主には昔のワシの最高の技を授ける。ものにして見せよ」

 

不知火「自分では力不足かもしれませんが、期待をしていただいているのを裏切ることはできませんね」

 

東方不敗「以上で奥義の伝授を終了する。釘をさすが無闇に使うことを禁ずる。わかったな」

 

艦娘「はい!」

 

こうして奥義の伝授が終わった。

その光景を見ていた響が呟く。

 

響「私はとんでもないところに来たかもしれないね」

 

暁「でも司令官もいい人だしとてもいいところよ」

 

響「司令官は本当に人間かい?その辺から疑いたくなって来たよ」

 

暁「うーん、多分人間よ。うん、そうよきっと」

 

響「暁にもわからないのかい。まぁここにいればもう誰かが沈む所を見なくてすみそうだし、何より強くなって自分自身で守ることだってできるね」

 

暁「大丈夫よ、みんなが、司令官がいるんだもの。もう守られてばかりの頃の私と違うわ」

 

響「そうだね。私も司令官の元で修行することにするよ。暁に負けないようにね」

 

暁「望むところよ」

 

東方不敗(暁にも良い影響になる。やはり姉妹というのは良いものじゃ。ドモンにキョウジもこのように切磋琢磨しておったのであろうか。なんにせよワシはこの世界でも良い弟子達を持ったものじゃ)

 

こうして良い影響を与えそして互いに切磋琢磨していく艦娘達。過去の愚かな行いを忘れさせるかのようなひと時であった。




奥義の伝承が終わり、さらに高め合う艦娘達。東方不敗の教えは間違えていなかった。
修行に明け暮れる一同。そして休日になり艦娘達は色々修行以外のこともしているようだ。そして新たに建造を行う。戦力をさらに強化するようだ。

次回、10話 鎮守府の日常
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