なに?ワシが提督じゃと?   作:瞬-setsuna-

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東方不敗と5名の艦娘は修行を行うべく近くの島に行くこととなった。今回は暁、響、北上、羽黒はお留守番。暁以外の3名はまだ修行について行く実力がないからである。


11話 東方不敗の艤装?

とある日東方不敗達は修行を二週間近くの小島で修行を行う事にした。と言うのも、摩耶の一言が発端だった。

 

摩耶『提督!もっと修行がしたい!!早くあの奥義自分のものにしてぇんだよ』

 

霧島『そうね、出来れば暫くは修行漬けにしたいわ』

 

東方不敗『ふむ、焦ることはないが暁を見て思うところがあるのであろう。なら二週間島にこもり修行を行うとするか。暁よ、わしが留守の間響達の修行をつけてやってくれるか?現状響、羽黒、北上を連れて行くわけにはいかん』

 

暁『私も行きたいけど司令官自らお願いされちゃ断れないわね。その代わりみんなの事お願いするわね』

 

と言うことがあった。

 

東方不敗「大淀、ワシが留守の間頼んだぞ。常時回線をあけておくから何かあったら報告してくれ」

 

大淀「はぁ、艦娘と修行に行く提督がいるとは。なんと報告すればよいやら...。わかりました。暁ちゃん達もいますし深海棲艦に攻められても問題ないと思いますし」

 

暁「みんな、頑張って来てね」

 

摩耶「おうよ、ぜってぇ自分のものにして帰ってくるからよ」

 

不知火「ええ、暁さんの背中に近づけるよう努力して来ます」

 

響「私達も肩を並べられるように努力するから、みんなも頑張るんだよ」

 

霧島「ええ、私達も負けませんから。響ちゃんも頑張ってくださいね」

 

羽黒「わ、私も変われるよう努力して妙高型の誇りを持って頑張りますので、頑張って習得して来てください」

 

加賀「その気持ちを大事にしなさい。きっとその誇りを忘れなければ強くなれるはずよ」

 

北上「ま、怪我しないように頑張りなよ〜」

 

木曾「もうねーちゃん達に負けねぇからな」

 

東方不敗「では出発するとしよう。時間を無駄にしたくないであろうからな」

 

こうして東方不敗と5名の艦娘は修行を行う島へと向かった。

 

−島−

東方不敗「では各自修行に入れ。しかし、初めからワシを頼るようであればその時点で修行は中止とする。よいな」

 

艦娘「はい!」

 

東方不敗「ワシの流派は天と地の霊気を父母とし、天地自然の大いなる力をうけて生まれた拳法じゃ。ゆえにこの島の自然と触れ己を見つめ直し、心を無にし感じよ。では行け!」

 

東方不敗が言い放つとそれぞれ別の場所へと向かっていった。

 

−摩耶side−

摩耶は川が流れる場所へと来ていた。自分が一番集中力が途切れやすいとわかっていたため一番落ち着けそうなところに来ていた。

 

摩耶「多分あの中でも一番集中ができてないのはあたしだからなぁ。暫くは集中する為に落ちつかねぇとなぁ」

 

摩耶は川のせせらぎを聞き、風に揺れる葉の音を聞きゆっくりと深呼吸をし目を閉じた。

 

摩耶(提督は自然を感じろって言ってたけど感じるってなんだ?私ら艦娘は常に海の上で戦って戦って生き抜く。そんな中に感じるってどう言う感覚だ?)

 

ごく普通に生きてきて自然を感じながら成長しているものは多くないだろう。それを普段全くしてない人間にそれをすることはとても難しいことである。それは艦娘とて同じだった。今はこのまま目を瞑って何も考えないようにしていようと思う摩耶であった。

 

−木曾side−

木曾は岩山にきて1つの岩の上で座禅を組み1人集中していた。

 

木曾(明石が集めてくれた資料で剣術のなんたるかはだいたいわかったが、何の為この力を振るうか。いや、愚問だったな。仲間と提督に最高の勝利をもたらす為。そして皆んなであそこに帰る為だ)

 

木曾自身確固たる意志を持ち戦っている。深海棲艦とも己とも。

 

木曾(確か明鏡止水、だったか?心を研ぎ澄まし邪念の一切をなくす。常人には到底たどり着けない境地だな)

 

人間、煩悩や邪念の1つや2つ必ずあるもの。それを全て無くし切ると言うことは並大抵のことではできはしない。

 

木曾(だが、俺はやり抜く!!)

 

木曾は目を見開き帯刀していた刀を抜き目の前の大きな岩を一刀で真っ二つにした。

 

木曾「俺は誰にも負けねぇ。ただそれだけだ」

 

木曾は奥義習得に大きく近づきつつあるようだ。

 

−霧島side−

霧島は大きな野原に大の字で寝そべっていた。

 

霧島(私は金剛姉様ほど器用じゃなく、比叡姉様ほど真っ直ぐでなく、榛名ほど努力家じゃない。でも私には恐れぬ心がある。いや、できた。この鎮守府のみんなのおかげで。この思いだけは負けない、負けられない。だってこの鎮守府の戦艦は私だけ。その私が早々に諦め、後ろを向くことが許されるだろうか。否、断じて否である)

 

霧島にとって姉妹は大きなものでありコンプレックスに近かったがここで修行を積むことによって大きな自信がついた。己が艦隊の盾となり先陣を切る剣になると言うことを決めた。

 

霧島(私には守るべき場所がある。その為には)

 

霧島は飛び上がりその拳を前に突き出す。その瞬間空気が割れ辺りの草木が激しく揺れた。

 

霧島「あの奥義を習得し今度こそ皆んなを守ってみせる。この手で」

 

霧島の覚悟は強くそして優しかった。

 

−加賀side−

加賀は大きな木下で正座をし目を瞑り意識を研ぎ澄ましていた。

 

加賀(私達艦娘は生まれながらに戦うことを強いられている。ここではその実力を120%引き出してくれる提督がいる。それについていけてないことは事実だわ)

 

加賀気が大きく、そして静かに練りあがっている。

 

加賀(一航戦の誇りを胸に、この艦隊のため。そして忌わしいあの過去を再び繰り返さない為にも)

 

加賀はそのままゆっくりと立ち上がり弓を引く。そのまま矢を放つ。それは見事な超級覇王電影弾だった。以前のように途中で途切れたりせずその矢は大木を薙ぎ払いそして木っ端微塵に吹き飛ばした。

 

加賀「その為に私は今ここにいる」

 

加賀はその誇りを1つとして失う事なく見続けている。他の空母とまた戦いそして勝つ為に。

 

−不知火side−

不知火は砂浜で海に足をつけながら落ちる夕日を眺めていた。

 

不知火(私は、他の方よりはるかに劣っている。力、考え。あげればきりがない。でもこの溢れる闘志、皆んなを守りそしていつかこの鎮守府にも陽炎達姉妹が来るかもしれない。その皆んなを守り抜く。それが私の揺るがない意志。修羅の道になる事は分かっています。でも己の決めた道。そこを踏み外さない為にも)

 

不知火は気を練り上げそして拳に宿し1つの気弾が出来上がる。しかしその気弾は東方不敗が作り出したものよりはるかに小さい。

 

不知火(これが今の実力。あの場所へはほど遠い。焦るのはいけないこととはいえあの様な実力を見せられては誰しも焦ってしまうでしょう)

 

少しづつだが気弾が大きくなる。そしてその気弾は1つの立派な気弾になる。しかしそれは持続せず消えてしまう。

 

不知火「私は諦めない。皆んなの為に、そして自分のために」

 

不知火はまた目を閉じ気を練り始めた。その遠い背中を追いかけるために。

 

−東方不敗side−

東方不敗(うむ、皆良い気になった。後は己と向き合い、自然と向き合う事であの子達の力になる)

 

東方不敗は各々の気を感じ取り、どこがダメかここが良いかを感じヒントをもらいにきた時のどう言うアドバイスを渡すか真剣に考察していた。

 

東方不敗(摩耶はやはり気の高ぶりは良いが乱れておる。木曾は何かを掴んだがまだ焦りがある。霧島はコンプレックスを振り切ることができたか。加賀は完成させておるが威力がまだない。不知火は次のステップに移る為にも殻を破らねばならんな。皆よくぞここまで登ってきた、ワシは嬉しいてたまらんわ)

 

東方不敗は自分を超えて行ったドモンのことを思い出す。

 

東方不敗(彼奴もこうして登って行った。ワシは本当に良い弟子達に恵まれた)

 

思いを巡らせているととある気配がした。それは東方不敗がよく知る相棒の気配だった。

 

東方不敗「ま、まさかこの気配まさか」

 

東方不敗はその気配の方へと駆ける。そこにあったものは。

 

東方不敗「マ、マスターガンダムじゃと!?」

 

そう、かつての相棒マスターガンダムであった。しかしサイズは遥かに小さく東方不敗と同じサイズだった。

 

東方不敗「お主までここに来たか。ワシについて来たと言うのか」

 

何の為にここに来たかはわからない。だがここに来たと言うことは何らかの意味があると東方不敗は考える。

 

東方不敗(あの子達を守ってやれと言うのか。罪滅ぼしかどうかはわからん。じゃがお前の力また借りるやもしれん)

 

東方不敗にはその黒く光る相棒が懐かしくそして頼もしい姿にしばらく言葉を、行動を起こすことができなかった。

 




東方不敗一行はさらに修行を続けさらなる高みを目指す。そして東方不敗のかつての相棒マスターガンダムの示すものとは。
舞台は変わり鎮守府。暁達も負けじと修行を行なっていた。

次回、12話 暁の教え
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