-東方不敗鎮守府待機場-
東方不敗「うむ、よくやった。じゃが羽黒よ、あの戦法はあまり良いとは言えん。旗艦としての役割や重要さを少し考えねばならん」
羽黒「も、申し訳ありません」
東方不敗「これが実戦なら無事ではすまんやもしれん。よく考えることじゃ。じゃが、よくぞ己の壁を超えた。そこは賞賛に値する」
羽黒「はっ、以後気をつけ精進いたします」
東方不敗「響はもう少し殺気を殺せるようにするが良い。わしクラスが相手ならすぐ察知されるぞ」
響「そうだね、気をつけるよ。でも司令官クラスの敵って考えたくないね」
東方不敗「無いとは言い切れん。そして北上よ、あの投擲には驚かされたわい」
北上「試して見たかったんだよねぇ。うまく行ってよかったよ」
東方不敗「落ち着きもありよかったぞ。霧島、加賀、木曾に至っては文句の付けようなし。良い戦いであったぞ」
霧島、加賀、木曾「ありがとうございます」
東方不敗「3人は連戦になるがよろしく頼むぞ」
東方不敗が簡単な反省会を開いていると古式が現れた。
古式「東方不敗提督、少しお時間よろしいでしょうか」
東方不敗「む、古式提督か。どうなされた」
古式「いえ、先ほどの戦いを見て思ったのですが、皆さんの改装はなされていますか?」
東方不敗「改装とな?そんなことが可能であったのか」
古式「ええ、一定の練度に到達すれば可能なのですが。お知りにならなかったのですか?」
東方不敗「初耳じゃな」
武蔵「改装なしでこの強さか。全くもって面白い艦隊だな」
古式「一応明石より説明があるはずですが」
東方不敗「少し待たれよ。確認してみる」
東方不敗が明石に確認の連絡を入れた。
明石『はいこちら鎮守府です』
東方不敗「明石よ、わしじゃ」
明石『提督?どうなさいましたか?』
東方不敗「お主、わしに改装について何か言っておったか?」
明石『あ、』
東方不敗「忘れておったか」
明石『も、申し訳ありません、皆さんの強さをみているとその、なんといいますか忘れてしまうほどでして』
東方不敗「まぁ過ぎたことは良い、演習が終わり次第可能であるものは改装するよう頼むぞ」
明石『は、はい。承りました』
東方不敗「ではな」
東方不敗が通信を終える。
東方不敗「というわけだそうだ」
古式「あはは、明石さんの言い分もわからなく無いですね」
東方不敗「まだまだではあるがな」
古式(もうこの艦隊とあそこの艦隊だけでいいような気がしてきました)
古式は考えるのをやめた。
東方不敗「では、最終戦よろしく頼みますぞ」
古式「え、あはいこちらこそ宜しくお願い致します」
そして最終戦が始まろうとしていた。相手は以前演習を行った面々であった。
暁「作戦はどうする?」
摩耶「各個撃破でいいんじゃねぇか?」
加賀「ですね。あちらもおそらくはリベンジに来るかと」
霧島「先ほどの戦いで武蔵さんとの決着がつきませんでしたしこちらとしても嬉しいですね」
木曾「なら前回と同じ相手と当たるってことでいいか」
不知火「あちらもリベンジに燃えているなら相当鍛錬しているはずです。気を抜けばこちらが負けてしまうかと思われますのでご注意を」
暁「決まりね。みんな勝ち越して帰るわよ」
「おう!!」
-古式側艦隊side-
長門「以前は完膚なきまでにやられたが今回は違う。我々はあの艦隊との合同演習で強くなった。気を抜かずやってきたことを思い出して戦うぞ」
武蔵「先の戦いでは決着がつかなかったがきっちり借りを返させてもらうとするか」
足柄「私は負けちゃったけど今度はそうはいかないわ」
蒼龍「加賀さんに認めてもらうため、全力で当たります」
球磨「妹に負けてばかりじゃカッコ付かんクマ」
朝潮「不知火さん、今日もかっこいいなぁ//」
長門「我々は挑戦者だ。何1つ失うことはない!行くぞ!!」
「おう!!」
演習が開始された。そして両艦隊、各々が戦いたい相手へ向かい対峙する。もちろん以前戦った者同士だ。
-蒼龍、加賀side-
蒼龍「加賀さん、もう一度手合わせ願います」
加賀「前とは随分と違うわね。ではこちらも本気でやらせていただきます」
蒼龍「前より強くなりましたけど実際はどこまで通用するか試したいんです。では、蒼龍、行きます!!」
蒼龍と加賀は艦載機を放たず近距離にてぶつかり合う。加賀も蒼龍も右足を頭めがけて放つ。そして両者の足がぶつかり合う。
蒼龍「加賀さんなら一撃で仕留めてくると読んで正解でした」
加賀「あら、いい判断ね。ならこれではどうでしょう」
加賀は流れるように水面蹴りを放つ。それを蒼龍はバク宙で避けさらにサマーソルトを繰り出す。
加賀「くっ」
蒼龍の攻撃を紙一重でかわす。蒼龍は着地後間髪入れず間合いを詰める。そして中段、上段と蹴りを入れ込む。しかし加賀はそれらを距離を取ることによって回避。回避の途中艦載機を放つ。しかし、矢の形状から変わる瞬間に加賀の艦載機は落とされてしまう。
加賀「何?!」
蒼龍「小細工を仕込ませていただきました」
蒼龍が上を指差す。するとそこには一機の烈風改が上空を飛び援護状態にあった。
加賀「…蹴り上げた時ね」
蒼龍「ご明察、あの時一機だけ放ちましたこうなることは少しですが読めましたので」
加賀が驚きを隠せないでいた。それもそうだ。矢を放つ瞬間などなくそして艦載機は一つの矢から複数機放たれる。しかし蒼龍は艦載機を一機のみ放っていた。
加賀(あの瞬間、発艦を行う仕草はなかった。しかし艦載機は現に蒼龍を守っている。まさか提督以外に驚かされるなんてね)
加賀は嬉しそうに頬を緩ませる。
蒼龍(笑ってる?やっぱりまだ余裕があるように見えるわね。さぁてと、ここからどう攻めるか悩むなぁ)
お互いがまた見合う状況になった。加賀は笑み、蒼龍は表情を引き締める。そして加賀はまた弓を構える。
蒼龍「何度やっても無駄ですよ!!」
蒼龍は弓を構える加賀へ向けて展開していた艦載機を向かわせ、加賀へ攻撃を開始した。そして先ほどと同じように矢が形状を変える前に叩くつもりだ。
加賀「先ほどと同じように行くかしら?」
そう言うと加賀は艦載機を放つ。
蒼龍「状況は変わりませんよ!!また叩き落とします!!」
蒼龍の艦載機は矢へ向けて攻撃を放つ。が、攻撃が当たらない。先ほどとは比べ物にならないほど加賀艦載機の速度は速かったのだ。
蒼龍「くっ、先ほどとは比べ物にならないほど速いなんて…もう一機待機させておいて正解でしたね」
そう。蒼龍はもう一機展開させていたのだ。それでも加賀は余裕の笑みを浮かべている。
蒼龍「もらったぁ!!」
矢を落とせたと確信した蒼龍。しかし加賀放った矢は螺旋状のエネルギーを纏っていたのだ。
蒼龍「えっ、ちょ、何これ?艦載機の攻撃が全て防がれた?!一体どう言う…」
蒼龍は驚きのあまり足を止めてしまっていた。そして加賀艦載機は蒼龍目掛け一直線に飛んできたそして。
加賀「超級覇王烈風弾!!爆発よ」
加賀の繰り出した艦載機は蒼龍に当たりそして蒼龍は爆破した。加賀の勝利が決まったのである。
蒼龍「けほけほ、そんな無茶苦茶なぁ、艦載機がどうしてそんなことになるんですかぁ」
加賀「修行の賜物よ」
蒼龍「意味分かりませんよぉ…」
加賀「ですがあの艦載機には驚かされました。良い鍛錬を積んだのでしょうね。流石でしたよ蒼龍」
蒼龍「加賀さんに褒めてもらえたのは嬉しいですけどまた差が開いたと気付かされました。私もまだまだ精進したいと思います」
蒼龍は善戦虚しく敗退となりリベンジは果たせなかった。
-朝潮、不知火side -
不知火「朝潮さん大丈夫ですか?少し顔が赤いようにみられますが」
朝潮「ひ、ひゃい!あ、朝潮は大丈夫です!!」
不知火「そうですか、なら気を取り直して」
朝潮「し、不知火さん!!」
不知火「はい、どうされました?」
朝潮「あのぉお願い事がございまして、私が勝ったらその、今度一緒にお出かけして欲しいのですが…」
不知火「お出かけですか、提督の許可をもらいませんと分かりませんが私は構いませんよ?別に勝たなくともお出かけくらいなら」
朝潮「ほ、本当ですか?俄然やる気が出ます!!」
不知火「は、はぁ」
朝潮は小躍りしながら喜び、不知火は少し呆気にとられている。両者が位置につくと双方とも気を引き締めた。お互いが睨みを利かせ戦闘態勢を取る。
朝潮「前回とは違い1対1を想定してきています。そう簡単にはやられないと思ってください」
不知火「ええ、皆さんとても良い気迫でした。ですので全身全霊を持って戦わせていただきます」
不知火は言い終えると高速で朝潮目掛けて向かう。対する朝潮は手を下げ目を瞑った。
不知火「目を閉じた?先ほどの気迫から諦めたわけでもないでしょうしここは」
不知火はまっすぐ向かうのをやめ右に旋回。同時に魚雷を放った。朝潮は目を瞑ったまま砲塔を構え魚雷へ向かい放つ。魚雷に砲弾が命中し爆発を起こす。
不知火「な!?目を閉じたまま魚雷を?まさか音だけで位置を把握した?」
朝潮は魚雷の微かな音だけを頼りに撃ち抜いたのだしかも副砲ではなく主砲で。
不知火「それなら!!」
不知火は砲撃を二度行い距離を積める。一つは朝潮へ向けて、もう一つは朝潮の前方へ向けて。
朝潮はまたしても目を瞑ったまま後方へ回避。それを読んでいた不知火は後方へ下がった朝潮へ向けて拳を振るう。
不知火「もらいました!!」
次の瞬間朝潮は不知火の拳を少し屈んでかわしさらにその腕を掴み勢いそのまま不知火を投げた。
不知火「かはっ!」
不知火は水面へ叩きつけられた。そして目を開くと朝潮の砲塔が向けられていた。
朝潮「これでチェックメイトですね」
不知火は降参を申し出た。まさか自分が軽くいなされるとは予想していなかった。
朝潮「約束のことよろしくお願いしますね」
不知火「完敗です。提督に打診して必ず約束を果たします。しかし驚きました。まさかこれほどまでにお強くなられているとは」
朝潮「前回とても悔しい思いをして猛特訓をしてきましたから」
こうして駆逐艦同士の戦いは幕を閉じた。
見事蒼龍に勝った加賀、そして不知火にリベンジを果たした朝潮。
戦いはまだまだ続く。
次回、19話 それぞれの再戦2
追伸
多忙故なかなか更新ができず三年が経ってしまいみていただいていた方々には本当に申し訳ないことをしてしまいました。本当に申し訳ございませんでした。これからは少しづつ更新できたらと思います。