なに?ワシが提督じゃと?   作:瞬-setsuna-

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暁がその小さな勇気を出した直後、大淀より連絡が入る。
常識では考えられない異形のもの深海棲艦の進行であった。
しかし、常識にとらわれないのは深海棲艦だけではなかった。


2話 出撃、鎮守府前攻防戦

東方不敗「暁よ、これよりよろしく頼むぞ。誠心誠意励むがよい」

 

暁「任せなさい!」

 

こうして無事に東方不敗が着任することになった。

しかしこの後大淀より緊急の連絡があった。

 

大淀「て、提督ー、大変です!!」

 

東方不敗「どうした大淀よ」

 

大淀「し、深海棲艦が侵攻してこの鎮守府に」

 

大淀は焦り、暁の顔色が悪くなって来た。

 

暁「ど、どうするの?ここには私しか戦える艦娘はいないわよ?」

 

東方不敗「ふむ、ならワシ自ら出るとするか。暁はもしものために備えよ」

 

大淀「無茶です!ここは他の鎮守府に応援を」

 

東方不敗「ばかもんがぁ!!」

 

大淀の言葉を東方不敗が大声で遮った。

 

暁「ピャッ」

 

東方不敗「む、大声をあげてすまなんだ。じゃが現状こうするほかあるまい。それに応援要請を送ったとしても到着まで誰が戦うんじゃ?」

 

大淀「そ、それは...」

 

東方不敗「大局を見誤ると取り返しの付かんことになる。何、心配は無用じゃ。なんならその目でしかと確かめるがよい」

 

大淀はその自信の源がどこから来るのかわからなかった。深海棲艦は現れてからあらゆる生物兵器が通用せず、艦娘という対抗策以外見つかっていない。それを生身の人間、ましてや老人一人がどうにかできると思っていなかったからだ。

 

大淀「しかし、危険です。もし提督に何かあってからでは遅いんですよ?」

 

暁「そ、そうよ。本当に危ないのよ?」

 

二人は焦っているが東方不敗はいたって冷静だった。

 

東方不敗「して大淀よ、敵の規模はどれくらいのものじゃ?」

 

大淀「一個艦隊、旗艦戦艦ル級に重巡リ級が二隻、軽巡ホ級一隻、駆逐艦イ級一隻です」

 

東方不敗「まぁ戦艦やら重巡やらはよくわからんが6体のみとは舐められたもんよなぁ」

 

そうして東方不敗が港に出て敵を見据える。

 

大淀「やはり危険です提督。私たちでなんとかしますのでここはお引きください!」

 

大淀の言葉を聞き東方不敗ニヤリと笑う。そうして大淀、暁に告げる。

 

東方不敗「まぁワシの力を知る必要がある。大淀、暁よそこで見ておるがよい」

 

暁・大淀「え?」

 

暁「でも提督は海の上を渡れないじゃない。どうするの?」

 

東方不敗「まぁみておれ。では行って来るぞ」

 

そう告げると東方不敗は海へと走り出す。そして二人は信じられないものを目にする。それは海の上を走る東方不敗であった。

 

大淀「うそ...」

 

暁「え、なんで、なんで?」

 

二人が驚くのも不思議ではない。ただの人間が海の上を走っているのだから。

 

東方不敗「ふはははは!」

 

笑いながら海の上を走る東方不敗を見て本当に人間が疑い始める二人であった。

 

−深海側−

 

リ級「タ、タキュウサマタイヘンデス。ゼンポウヨリナニモノカガチカヅイテキマス」

 

タ級「ナニ、イノチシラズノカンムスガノコノコトアラワレタカ。カンシュ、カズヲカゾエヨ」

 

リ級「ハ、カシコマリマシタ」

 

敵影を確認するリ級であったがその存在を目の当たりにし驚く。

 

リ級「タ、タキュウサマ。テキエイハヒトリ。ソレモカンムスデハナクロウジンガヒトリデス」

 

タ級「ナニネボケタコトヲイッテイル。モウヨイ、ゼンカンテキエイニムカッテホウゲキヲカイシセヨ」

 

深海「リョウカイ」

 

タ級の一声により砲撃を開始する深海棲艦。しかし敵影は未だに衰えないスピードでこちらに突っ込んで来る。

 

タ級「ナ、ナンナノダアノロウジンハ。ウミノウエヲハシリワレワレノホウゲキヲカワシタダト?」

 

動揺が治らない深海棲艦。その隙を敵は見逃さなかった。

 

−東方不敗側−

 

東方不敗「む、統率が乱れたか。一気に決めてしまうとするか」

 

そうして東方不敗は水上で多数の型を取り始めた。そうして一連の動作が終わると敵陣に突撃する。

 

東方不敗「酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ!!」

 

タ級「ナ、ナニ?」

 

タ級は老人が通り過ぎるのを見送る。その後老人は空中で静止し声を発した。

 

東方不敗「ばぁくはつ!!」

 

その言葉が発せられた後深海棲艦たちは爆発四散した。

 

タ級「ナ、ナンダト。ワレワレガコンナロウジンヒトリニマケルダト?アリエン」

 

東方不敗「慢心をしすぎだ馬鹿者め。出直して来い」

 

そう東方不敗は告げると来た方向へとまた走って行った。

 

こうして深海棲艦の侵攻は終わりを告げた。

 

−鎮守府港−

 

東方不敗は帰投すると、空いた口が塞がらない二人がぼーっと立っていた。

 

東方不敗「なに二人揃ってアホヅラを晒しておる。戻るぞ」

 

大淀「い、いや普通におかしいですよ。生身の人間が海の上を走ったり敵の砲撃をかわしたかと思うと敵に突っ込むし。突っ込んだかと思うと一瞬で敵が全滅するし意味がわかりません!」

 

東方不敗「普通であろう。なにを驚いておる」

 

大淀「は、ははは。もう訳がわかりません」

 

大淀のメガネがズレ落ちそうになり肩をすくめとても疲れた顔をしている。一方暁は、

 

暁「か、かっこいい!」

 

目をキラキラさせ東方不敗を見ていた。

 

暁「し、司令官。私にもできる?」

 

東方不敗「無理とは言わんが厳しい修行を乗り越えた先に掴めるもの。一朝一夕では会得できんぞ」

 

暁「わ、私も強くなりたいの!だから司令官、私を弟子にして欲しいの!」

 

暁は目をキラキラさせたまま東方不敗に告げる。

 

東方不敗(この目、初めてあった時のドモンにようにとるわ。此奴ならもしかしたら)

 

そうに思った東方不敗は暁にこう告げた。

 

東方不敗「なら暁よ、今より流派東方不敗の修行を受けるがよい!手加減は一切せん、そのつもりで修行に臨む覚悟はあるか!」

 

暁はその言葉を聞くと迷わずに「はい!!」と答えた。

 

東方不敗「ならば明日より修行を開始する。今日のところは疲れを癒すがよい。生半可な覚悟では会得できぬものと思え!」

 

暁「はい、司令官!」

 

東方不敗「ワシのことは師匠と呼べ。わかったな?」

 

暁「はい、師匠!」

 

そのやりとりを見ていた大淀はこの鎮守府に着任する子たちは皆あのようになるものだと思い諦めた顔をして自室に戻ることにした。

 

東方不敗「流派東方不敗は」

 

暁「王者の風よ」

 

東方不敗「全新」

 

暁「系列」

 

二人「天破侠乱」

 

二人「見よ!東方は赤く燃えている!!」

 

二人の掛け声は鎮守府内に響き渡った。こうして再スタートを切る鎮守府にある意味不安要素が増えることとなった。




東方不敗の圧倒的強さに憧れ弟子になった暁。東方不敗にとっては二人めの弟子になるがその面影はどこかドモンと重なる部分があった。

次回は戦力を増加するため初の建造に挑む。

次回、3話 新たな仲間

個人的なコメントですがタイトルを見て予想がついた方の方が多いと思います。流派東方不敗ではよくあることですので。
これからも生暖かく見ていただけると幸いです。
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