それから少したったある日、東方不敗の元にある知らせが届いた。
−演習場−
摩耶「でりゃぁぁぁ!!」
不知火「せいっ!」
東方不敗「摩耶よ、腰が入っとらん!!不知火は視線でどこに攻撃するかバレバレじゃ!」
暁「やぁぁぁ!!」
東方不敗「暁、間合いが少し遠いぞ、もう少し接近せい!」
この日も4人は演習場にて修行を行なっていた。3人とも動きが見違えるようではあるが、東方不敗に比べるとやはり動きが雑であった。
明石「いやぁ〜、久しぶりに外に出てみたら暁ちゃんはともかくあの2人までバケモノじみた動きしてますねぇ。艤装の必要あるのかしら」
大淀「ええ、上達は喜ばしいのですが大本営に何と伝えればよいやら」
明石「あはは...」
東方不敗「朝はこれくらいにするとするか」
艦娘「ありがとうございました」
東方不敗「うむ、皆シャワーの後朝食を摂るように」
そうして朝の稽古は終了した。
大淀「提督、お疲れ様です。皆さんよい動きになってきていますね」
東方不敗「大淀と明石か。皆成長しておるがまだまだ技を授けるところまではなかなか行かん。皆それぞれに長けているものがあるからそこを伸ばしてやらんとな」
明石「あれでまだまだなんですね」
東方不敗「うむ、修行に終わりはないからの。して大淀よ、お主がここにいると言うことは何かあったのか?」
そう、大淀がここに訪れたのはただ見学に来たわけではない。見学に来るに連れて胃が痛くなるのであまりここには来ない。
大淀「はい。隣鎮守府の大佐より電文がありましたので報告いたします」
東方不敗「大佐とな?して要件は」
大淀「お伝えします。一週間後貴方方の鎮守府と演習を行いたく思い連絡致した。返事を求む。以上です」
東方不敗「演習とな?ワシ自ら稽古をすればよいのか?」
明石「違いますよ提督。演習というのは艦娘同士の対戦で実弾を使用せずに行う戦いです。やっと皆んなが艤装をつけていただけるので私としては安心していますよ」
東方不敗「そうであったか。皆の成長一見するのもありかのう」
大淀「でも提督?我が鎮守府には3人しかおりませんが」
そう、艦隊戦とは6人1組で行われる。この鎮守府には暁、不知火、摩耶の3名しかいない。
東方不敗「ふむ、そうであったか。ワシとしたことが修行に明け暮れて忘れておったわ」
大淀「はぁ、でしたらさらに建造なされては?」
明石「そうですね、今の資材なら戦艦、空母も賄えるかと思いますよ」
東方不敗「では戦艦、空母、そして前回出なかった軽巡を狙ってみるとするか」
こうして急遽新たに三隻建造することとなった。
−工廠−
明石「では建造を行います。今回は時間が限られているので高速建造材を使用致します」
東方不敗「よろしく頼んだぞ」
明石「では開始します」
建造が開始され時間が表示される。
04:00:00
04:20:00
01:00:00
明石「まさかのドンピシャ、でも一時間は軽巡か一部重巡なのでどうかはわかりませんが」
東方不敗「ふむ、では頼むぞ」
明石「わかりました〜」
そして高速建造材を使用し新たな艦娘が現れた。
霧島「マイク音量大丈夫...?チェック、1、2...。よし。初めまして、私、霧島です」
加賀「航空母艦、加賀です。あなたが私の提督なの?それなりには期待はしてるわ」
木曾「木曾だ。お前に最高の勝利を与えてやる」
明石「何だかいい感じに戦力が整いましたね」
東方不敗「ワシがここの提督を務めておる、東方不敗じゃ。よろしく頼むぞ」
こうして新たな戦力が増え演習に向けて特訓を開始することとなった。
−演習場−
東方不敗「皆に伝えることがある。まず新たな仲間の霧島、加賀、木曾だ。そして来週、隣鎮守府と演習を行うこととなった。その為、修行の時間を増やすことにした!」
暁「他の鎮守府と演習なの。やっと修行の成果を見せる時が来たわ!」
摩耶「おうよ!ぜってぇ負けねぇ自信あるぜ」
不知火「はい、全力で戦いましょう」
先に着任していた組は喜んでいるが今日着任したものたちは少し違った。
霧島「司令?流石にお辞めになった方がよろしくないですか?まだ出来立ての鎮守府みたいですし」
加賀「霧島の意見に賛成ね。正気の沙汰とは思えません」
木曾「確かにすぐに演習は勝てねぇだろ」
もっともな意見だが東方不敗は微塵も負ける気は無かった。
東方不敗「だから言ったであろう?修行の時間を増やすと」
摩耶「ま、まじかよ。あれでも少しきついってのにさらに増やすのかよ」
東方不敗「安心せい、一週間だけじゃ」
摩耶「む、なら頑張るけどよぉ」
霧島「ま、待ってください、修行って何ですか?そもそも一週間で強くなるわけが」
東方不敗「ならやってみるがよい、不知火よ霧島の相手をしてやるがよい」
霧島「な、建造されたばかりとはいえ私は戦艦ですよ?不知火が危な「やりましょう」え?」
不知火「聞こえませんでしたか?やりましょうと言ったのです。私がここに着任したのはちょうど一週間前。一週間でどこまで強く慣れるか試してみてはどう?」
霧島「正気なの?」
不知火「ええ、はなから諦めているものに負けるはずがありませんので」
霧島「いいでしょう。格の違いを思い知らせてあげる」
東方不敗「話はついたようじゃな。ではすぐに始める。準備せい」
霧島・不知火「はい!」
こうして2人の演習が始まった。
霧島「準備できたわ」
不知火「ではどこからでもどうぞ」
霧島「舐められたものね。駆逐艦に何ができるのかしら?夜戦まで持ち込む?」
不知火「安心してください。すぐ終わりますよ」
霧島「な!?ならすぐに終わらせてあげる!!」
霧島は不知火の言葉に乗せられ動く。主砲を不知火に向け放つ。が、躱される。その主砲はブラフだった。接近してさらに主砲を放つ。霧島はこれで決まると確信していた。しかし、不知火は目の前にはいなかった。
霧島「な?!」
次の瞬間霧島の目の前に不知火は現れた。そして拳を振り切る。
不知火「フッ!!」
霧島「かはっ!」
不知火「肘打ち!裏拳!正拳!せりゃぁぁぁぁ!!」
不知火のラッシュが霧島に決まる。ただの駆逐艦がなせる技では無かった。
霧島「ほ、本当に駆逐艦?戦艦の私が勝てない?」
不知火「当然です。これで修行を行えば勝てると思っていただけましたか?」
霧島「そうね。でもあなた1人でも勝てるわよそれ」
東方不敗「それは違うぞ。艦隊、仲間と戦うから意味がある。それをワシの弟子が教えてくれた。ワシではなし得なかったこと、それを成し遂げ見事ワシを超えた」
摩耶「霧島さんの言うことも分からなくはねぇぜ?」
暁「でも1人よりみんなの方が何だってできるわ。そうでしょ?」
不知火「ええ、我々全員で勝ちを取りに行きましょう」
霧島「そう、そうね。みんなとなら勝てるわよね」
加賀「今のをみて諦めるわけにはいかないわね」
木曾「そうだな。こんな弱気なこと言ってたら球磨ねぇに殴られちまう」
東方不敗「では修行に入る。皆準備せよ」
艦娘「はい!!」
艦娘たちが1つとなり目の前の勝利を掴みに行くため団結した。これでようやく艦隊と呼べるものとなった。
次回、6話 激突、演習
すみません、やりたい放題してたら前後編になってしまいました。すみませんでした。