−鎮守府前−
東方不敗「よくぞ修行を耐えた。皆様々であるがよい面構えになった。これより隣鎮守府に向け出発する。準備は良いか」
艦娘「はい!!」
東方不敗「では行くぞ!!」
大淀「提督、車をこちらに準備いたしました。どうぞ」
東方不敗「助かる。皆艤装を車に積み込め、隣鎮守府に向かうぞ!!」
東方不敗の命令により艤装を車に積み込む艦娘達。それを確認すると東方不敗は車に乗り込まず待っていた。
大淀「提督?どうなされました?早く乗り込んでください」
東方不敗「何を言っているか、ここから走るに決まっておろう」
大淀「はぁ?ここから20キロもあるのですよ?」
東方不敗「ウォーミングアップにちょうど良いではないか」
加賀「そうですね。体をほぐすにはちょうど良い距離ですね」
摩耶「私ら普段もっと走りこんでるしな」
不知火「この程度わけありませんね」
大淀「ははは、そうですか。では私は車にて向かいますね。はぁ...」
東方不敗「艤装を頼んだぞ、大淀よ」
そう言うと東方不敗達は走って行った。車より早い速さで。
大淀「もういやぁ...」
最早あの艦隊に勝てる相手がいるのかと思い、さらに大本営への報告をどうするかと考え、項垂れてしまった。
−隣鎮守府−
東方不敗「ついたようじゃな」
暁「大淀がまだいないわ」
霧島「それは仕方ないかと」
木曾「そうだな、何せ最短距離を走ってきたわけだからな」
東方不敗達が到着して20分後に大淀が乗り込んだ車が到着した。
そうして隣鎮守府へと歩を進ませた。
隣鎮守府提督「ようこそいらっしゃいました。私、古式 奏と申します。今回は演習をお受けいただきありがとうございます」
東方不敗「いやいや、こちらこそ。本日は胸を借りる所存。よろしく頼むぞ」
古式と名乗った提督は大和撫子の様な提督であった。
大淀「で、提督。この方はあなたより階級が上なのですよ?もう少し話し方があるでしょう」
東方不敗「む、そうであったな。すまなんだ」
古式「いえ、お気になさらず。階級はただの飾りに過ぎませんから」
東方不敗「お心遣い、感謝致す」
古式「いえいえ、御気になさらず」
古式「ではご案内いたします。こちらです」
古式についていく東方不敗達。そこには既にやる気満々といった艦娘達が並んでいた。
武蔵「貴様達が本日の演習相手だな?よろしく頼むぞ」
霧島「ええ、私達初めての演習だから胸を借りるつもりで挑ませてもらうわ」
蒼龍「へぇ、初めてなんだ。でも手加減はしませんよ」
加賀「蒼龍、手加減は無用です。こちらも持てる力の全て出し切るつもりですから」
足柄「さ、早く始めましょ!!勝利が私を呼んでるもの!」
摩耶「そう簡単に負けてやらねぇけどな」
球磨「まぁ気軽にやるクマー」
木曾「球磨ねぇ、本気でいくぜ?油断してこけんなよ?」
朝潮「全身全霊を持ってお相手いたします」
不知火「こちらも全力で行きます」
長門「この名に恥じぬ戦いをしよう」
暁「戦艦にだって負けないんだから」
お互いに顔を合わせ早速火花が散る。双方ともやる気は十分の様だ。
古式「では、宜しくお願い致します」
東方不敗「艦隊の指揮、勉強させていただくとするかの」
こうして演習の初期位置に向かう。初期位置にて東方不敗から艦娘に言葉がかかった。
東方不敗「皆、心して聞く様に。本日はワシらの初陣じゃ。皆本日のみ好きに行動して構わん。じゃが、連携を忘れるな。ワシからはそれだけだ。全力で戦ってくるがいい」
こうして演習が始まった。
武蔵「インファイトですぐに終わらせてしまうか?」
古式『いえ、まずは出方を伺いましょう。東方不敗提督は只者ではない様な気がします』
長門「提督の感はよく当たるからな。よし皆、気をぬくな」
朝潮「長門旗艦殿、前方に敵影確認!!相手艦隊が突撃してきます」
長門「何?無策で突撃とは何を考えているのだ相手は」
古式『長門、攻撃を開始、沈めるつもりで攻めて』
長門「了解、全艦、斉射。薙ぎ払え!」
全艦が攻撃を開始する。だが、
足柄「被弾ゼロ?なんて回避力なの?」
長門「ふむ、回避訓練を相当積んできたか。なら、蒼龍!」
蒼龍「もう発艦してますよ」
だがこの攻撃も躱される。そして距離がどんどんと縮まる。
長門「航空攻撃も躱すか。しかし相手は撃ち込んでこんな。何か策でもあるのか」
そして両艦隊が文字通り激突する。
古式『突撃!?みんな無事?』
長門「ああ、だがタイマンに持ち込まれた様だ」
東方不敗艦隊は各個撃破を方針にした様だ。
霧島「名高き大和型二番艦武蔵殿、勝負を受けていただけますか?」
武蔵「いいだろう。全身全霊でかかってこい!」
蒼龍「タイマンってことは加賀さんかな?」
加賀「ええ、二航戦の力見せてもらうわ」
蒼龍「負けませんよ」
木曾「球磨ねぇ、いくぜ?」
球磨「他鎮守府とはいえ妹に負けてやるつもりはないクマ」
摩耶「足柄よぉ、バチバチと楽しく戦おうぜ?」
足柄「楽しそうじゃない。乗ったわ」
朝潮「各個撃破とは舐めた真似を!後悔させます!」
不知火「本気で勝つためです。行きます」
各々、戦い始めるが長門と暁は目の前に立ち話し始めた。
長門「いい目をする様になったな、暁」
暁「私は変わったんだもの。もう誰にも負けない」
長門「いい提督に巡り会えたか。なら見てやろう、あの鎮守府で最強を誇ったこの長門に見せてみろ」
暁「本気で行くわ!」
そう、この2人は過去に同じ鎮守府で共に生きた仲間だ。長門は主戦力であったため虐待や暴力を振るわれることがなかったため他の鎮守府に移動していた。
−武蔵、霧島side−
武蔵「行くぞ!!」
武蔵は超至近距離で主砲を放つ。が、霧島は避けなかった。
霧島「ふん!!」
霧島が繰り出したのはどう見ても右ストレートだった。
武蔵「とち狂ったか霧島!」
が砲弾は霧島の拳に撃たれ武蔵横を掠め後方で着弾した。
霧島「提督の拳に比べればこれくらいわけないわね」
武蔵「な!?」
霧島「今度はこちらから行かせてもらうわ!」
霧島が一瞬にして武蔵との距離を詰める。そして右ストレートを放った。
武蔵「!?」
拳は武蔵の顔数センチ手前で止まった。
武蔵「な、なぜ止めた霧島」
武蔵は霧島を睨みながら問う。
霧島「貴方の主砲を軽々と弾き返す拳よ?貴方に当たったらどうなるか貴方ならわかるはずよ」
武蔵「そうか、そうだな。これは演習であったな。私としたことが驚きのせいで忘れていたよ」
霧島「なら、私の勝ちでいいわね」
武蔵「ああ、悔しいが完敗だ」
こうして戦艦同士の演習は霧島の勝ちに終わった。それはたった一合というスピードで。
−蒼龍、加賀side−
蒼龍「か、加賀さん、なんで艦載機を飛ばさないんですかぁ〜」
加賀「あら?空母が近距離をしないっていつから決まったのかしら?慢心しすぎよ蒼龍」
そう、加賀は艦載機を飛ばさず蒼龍を圧倒していた。
加賀「矢が尽きたらどうするの?貴方はただの的になるっていうの?」
蒼龍「ちょ、その蹴り、死にますってぇ〜」
蒼龍は上手く避けているが加賀は余裕がある。手を使わず足で攻撃しているからだ。
本人曰く「手で攻撃しては発艦に支障が出るわ」だそうだ。
蒼龍「ギブギブ〜。無理ですってばぁ」
こうして空母同士の戦いは空母らしくない戦いに終わった。
−球磨、木曾side−
球磨「腕っ節なら球磨も負けてねぇクマよ?」
木曾「流石は球磨ねぇ。これでもちったぁ強くなったんだけどなぁ」
球磨「相当鍛錬を積んだのは見て取れるクマ、誇りに思うクマ」
木曾「そりゃどうも!!」
球磨は木曾のインファイトについて行っている。が少し押されている様だ。
球磨「チッ、押されてるかクマ。でもただでは負けてやらんクマ!」
球磨は姿勢を低くし木曾の鳩尾にタックルをかます。が目の前の木曾が消えた。
球磨「ク、クマ?」
木曾「ねぇちゃん、勝負ありだ」
木曾の拳が球磨の後ろに当たる。
球磨「はぁ、ねぇちゃんの負けだクマ。どうして消えるんだクマ」
木曾「消えたわけじゃねぇよ。意識の範囲外に移動しただけだ」
球磨「だけって言わんクマそれは」
苦戦を強いられたが木曾の勝利に終わった。
−足柄、摩耶side−
摩耶「オラオラ!ビビって声もでねぇか?」
足柄「それ、他の子のセリフじゃないの!」
摩耶「んぁ?そうなのか。まぁ細かいことは気にすんな」
足柄「デタラメすぎるわよ貴方たち!!」
足柄が主砲を放つも躱される。魚雷を撃とうものなら発射と同時に撃ち抜かれる。これをデタラメと言わずなんというのか。
足柄「はぁ、辞め辞め、こんなの一生勝てる気がしないわよ」
足柄なりに相手をたたえているのだがその言葉に摩耶はムッとした顔を見せた。
摩耶「それ本気で言ってんのか?」
足柄「貴方に勝てるビジョンが浮かばないのよ」
摩耶「それでもいつかは勝てるかもしれねぇだろ?諦めんのか?」
足柄「...訂正するわ。今の私では勝てない。ここで諦めてちゃ妙高型の名が泣くわ」
摩耶「へへ、そうこなくっちゃな!」
こうして足柄の成長を促す形で重巡同士の戦いも幕を閉じた。
−朝潮、不知火side−
朝潮「ハァハァ、あの突撃にはこの様な裏がありましたか。あなた方を舐めていたのかもしれませんね。すみません」
不知火「いえ、こちらこそ煽る様なやり方をしてしまい申し訳ありません。立てますか?」
朝潮「す、少し時間をください。もう限界が」
不知火「では皆さんの戦いが終わるまで提督たちの元で観戦いたしましょう」
朝潮「し、不知火さんだけで戻ってください。暫く動けそうにありません」
不知火「そうでしたね、では失礼して」
朝潮「きゃっ」
朝潮は可愛い声を出す。不知火がお姫様抱っこをしたのだ。
不知火「これなら戻れますね」
朝潮「は、はい///そ、そうですね///」
不知火「ぬい?」
朝潮は不知火の顔を直視できなくなっていた。それに気づかず不知火は提督たちの元へ戻って行った。
−長門、暁side−
長門「ふん!!」
長門が拳を振り下ろす。それを暁が掻い潜り負けじと拳を繰り出す。
暁「やぁぁぁ!!」
長門「くっ、本当に強くなっている。もうあの頃のお前ではない様だな」
暁「当たり前じゃない。毎日修行してるんだから」
長門「相当教えがいいか内容が濃い様だな。本当にいい拳だ」
暁「余裕があるのね」
長門「いや、そう言うわけではない。今はただ純粋にこの勝負を楽しみたいのだ」
暁「なら、喋ってると舌を噛むわよ」
長門「む、それもそうか。では再度行かせてもらう!」
暁「!!」
長門が主砲を海面に放つ。目くらましだ。少し反応が遅れたが暁は周囲の気配を探る。
暁「!そこだぁ!」
長門「これも見破るか。なら純粋に力押しと行こうか!」
暁「くっ」
長門が艤装を盾にして突撃を行う。暁の筋力では押し返すのは少し難しかった。
長門「これなら負けないぞ。さぁ、どうする暁!」
暁「きゃぁ!!」
暁は長門により吹き飛ばされる。
長門「良い戦いだった。本当に強くなったな暁」
暁「まだよ」
長門「ほう、まだ立つか」
暁「まだ終わってないんだからぁぁぁぁ!!」
長門「!!」
長門が距離を取る。すると暁の体が少し輝いている。
−東方不敗side−
東方不敗「ま、まさか」
遠くで見ていた東方不敗たちだが、東方不敗のみ気づいた様だ。
東方不敗「スーパーモードになろうと言うのか。しかし、それにしては光が弱い。なんじゃあの現象は」
東方不敗が驚く横で演習を終えたメンバーが見つめる。
−長門、暁side−
暁「はぁぁぁぁぁ」
暁は気を込める、そうするとみるみるうちに光が右手だけに集まる。暁の右手が黄金に輝いた。
長門「な、なんだそれは。暁の底力だとでも言うのか」
暁「私は負けない、長門にだって負けないんだからぁぁぁぁ!!」
暁から右ストレートが放たれる。
長門(避けるか?いや、暁は真正面から向かってくるのだ。この私が避けていいわけがない!!)
長門「来い、暁!」
暁「はぁぁぁぁぁ!」
そして拳は長門を捉えた。その瞬間、長門が吹き飛んだ。そして提督たちがいる岸へと叩きつけられた。
暁「ハァハァ、勝った、わよ」
そう言うとその場に倒れこんだ。
東方不敗「い、いかん」
そう言うと東方不敗は水面を走り暁の元へと向かった。
その様子を見ていた隣鎮守府の面々は空いた口が塞がらないという状況だった。
こうして、東方不敗鎮守府は見事初陣を飾った。
暁が長門を下す祭見せたあの力は、かつて東方不敗たちが見せたスーパーモードそのものであった。暁がさらなる進化を見せたが東方不敗は焦りすら感じていた。
次回、7話 スーパーモード
追伸、もしよろしければ皆様が出して欲しい艦娘がいたらコメントにお願いいたします。注意していただきたいのはどの艦娘だろうと必ず「キャラ崩壊、ほぼ無敵」になりますのでご注意ください。今後とも宜しくお願い致します。