編みて我身を遺さず   作:水系三文字

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書き直し


何とか守りぬいた私は混沌の目の前に立つ。

In out from the crown

 

 

十年、それはとても長い年月であった。

 

その間に沢山のことが起こった、一番印象深いのは数ヵ月前のローマの進軍であろうか、そのなかには凡人もいれば強者もいた、あげくのはてには一騎当千の男までいた。

 

誰もが疲れきっていたその場所に私は存在していた、不意と口を動かすと体が少し動かなくなった、自分の意識はある、けれども画面を見ているような気分で、何故か口が動いていた。

 

「負けられない、ここを退いたら一気にログレスに繋がる港だ、こんなに絶望させてくれたんだ、ひっくり返して絶望させてやろうぜ?」

 

そして体は動く、狂戦士のように、相手の首に、胸に足に手に刃がこぼれれば相手の槍を、剣を時には盾も、こん棒も何もかもを武器にして戦う。

 

後に続いて我が友と戦友たちが剣や槍を振るっていた、誰独りとして倒れることなく相手のみを淡々と倒していく、味方に危機があれば近くの者が助け、敵をローマを倒していく。

 

ひとり、じゅうにん、ひゃくにんと、倒していった、体が動かなくなった、それは安堵から来るものだった。

円卓の騎士が現れたのだ湖の騎士ランスロット卿が。

 

アロンダイト、彼の持つ聖剣より放たれた斬激は敵を一人のこらず喰らい尽くした。

 

 

バタリ、私の体は腰を折るようにして地面に崩れ落ちた。

このときのことはあまり覚えていない、ただ友人から聞いたことを要約するとまるで操り人形が糸切られたみたいだったらしい。

 

 

まあ、それも過ぎたことでしかありません、そのあとメンバーで小さな宴会をひっそりと開いているとアルトリアverのアーサー王が現れて祝福してくれた。

 

 

 

それから数日後、戦争が勝利で終結した。

 

そうして行われたのが晩餐会、これには何人か知り合いも招かれていた。

まあ、晩餐会とはいえども時代が時代なので華やかと言う訳でもなく、何時もより少し豪華、それくらいのものである。

 

この国の主食は芋、つまりはじゃがいもである、調味料も塩くらいしかないため少々味気ないきもするのだが、それはそれで良いものである。

 

そうして手伝いをしながら蒸かしじゃがいもを食べているとツンツンと指先で肩をつつかれた。

その呼び掛けに はい と答えつつ後ろを向くとそこにはガラハッド卿の姿が、どうも酒精が入っているようでかなり軽い口調で話をしてくれた。

 

今の職業のことを聞かれたり、食料危機についてどう思うか、そんな会話をしているとガラハッド卿が思い出したかのようにアーサー王がお呼びだということを教えてくれた。

 

もっと早く言って欲しかった、大急ぎで場所を聞き走りす、不意に立ち止まると視界の先に花の魔法使いことマーリンがこちらを見ているのが見えた。

目は合っていないがあいては魔法使い,油断は禁物だ,さあ走ろう怪しまれてしまう。

 

さっとしゃがんで靴を脱ぎ小石が入っていたかのようにふるまい、走り出した。

 

場所は変わり教えられた庭へと

 

そこにはアーサー王ではなく、先ほど見たばかりのマーリンであった。

 

歩くたびに花を足元に咲かしていく、その腕を伸ばし私の頭に据えようとした時であった。

 

後方から現れたアーサー王がマーリンの手を掴んだ。

 

「マーリン、何をするつもりだった?」

 

アーサー王はその声を低くし尋ねた。

 

「……さあね?」

 

評判以上の憎たらしさ、怪しさだ

つまりは胡散臭いのだ、この魔法使いは

 

「さあ、確か君はサーナ・レリオンだったね、君は何故ここに? 会場はあちらだよ?」

 

おお、アーサー王だ! アルトリアじゃない状態で面を会わすのははじめてだが、あの河合らしい姿とは違い、重々しい雰囲気が騎士の風格を表しているのだろうか。

 

話は脱線するが雰囲気って

うまく発音できない人が案外多いいらしい、「ふいんき」そう読んでしまうのが大抵の間違いだ、人によっては「ふいき」とよぶひともいるらしい。

雰囲気の発音は ふ・ん・い・き だ、覚えておこう。

 

アーサー王の言動から察するに、呼び出して何かをしようとした人物はマーリンということだろう。

 

ならばここには用がない……戻るとしよう

 

 

 

それから月日がたちある秋の頃

 

昼休憩の鐘が門中に鳴り響く,鳥は飛び立ち人は食堂に入る準備をし始める

 

ギギィーと下のほうで音がした,下にある扉なんて隠し扉以外はない,あれの鍵を持っているのは円卓の騎士以外いなかったはず。

時期的に言うとランスロット卿とグィネヴィア王女との不倫だろうか。

 

ちょうどこれから昼休憩…腹はまだまだ空いてない

軽い気持ちでランスロット卿とグィネヴィア王女が居ているであろう橋の下の隠し扉を覗くと……キスしてた。

二人はそのまま奧へ進んで言った。

 

それを見た私は本当に後悔した、酒屋に行き酒をいつもの倍飲むくらいは。

そのうち酔いが回ってとった行動は何を血迷ったのかアーサー王(アルトリアバージョン)に愚痴感覚で言ってしまったのだ。

 

 

因みにアルトリアバージョンと言うのは、近所にあるとある店にお忍びで来ている時のことである。

そうであることを知っているのは私と本人ぐらいだろう。

 

 

 

 

 




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