とある平行世界の聖杯戦争~受け継がれるもの~ 作:レイン0630
─エピローグ─
──それは、とても大好きな手。
否、もう二度と、触れられないであろうぬくもり。
手の主はとても優しく、しかし名残惜しそうに
私の頭を撫でる。
それを感じ、そして離れた瞬間の寂しさを感じながら、自分は思い出す。
あぁ、またこの夢か─と、
────。
鳥の鳴き声で目を覚ます。
時計をみる。午前4時半きっかりだ。
親譲りのきっかり差に自分でも嘆息しながら敷布団を畳む。
自分の住む冬木市は、もうすぐ冬が終わろうとしていた。
学校指定の運動着に着替え、庭へでる。
まだ太陽も登っていないため、冷たい冷気が肌を刺す。
まぁ、身体の丈夫な自分には、心地よいのだが。
ソックスを履き、庭の端にある土蔵まで歩く。
自分の住んでいるこの屋敷は、木造建築の一階建てで、かなり古い物になる。
何より広い。普段は二人で使っていて、たまに父の知り合いが遊びに来る(というより居候する)時に使われる部屋もある訳だが、それでも余る部屋が出るくらい広い。
土蔵の戸を開け、いつものように課題を始める。
「──────」
自分の身体の中の''魔力回路"に意識を向ける─。
身体の芯が温まったら、準備完了。
鍛錬を開始する───。
「───ふぅ。」
息を吐く。それだけで息を整え、
時計に意識を向ける。
「…五時半か──そろそろ朝食の支度を始めようか…。」
そう言いながら、彼女は土蔵を出る。
制服に着替えながら、ふと、鏡に映る自分の背中を見る。
そこに映るものを見て、思考する。
自分に課せられた宿命を───
朝食の支度を整え、彼女を起こしに行く。
「大河、起きてください。朝ですよ。」
彼女─藤村大河は''あとごふん〜…"と、お決まりのセリフを言いながら寝返りをうつ。
彼女は自分─衛宮エルの父である衛宮士郎の姉の様な人で
父に頼まれ、私の面倒をみてくれたいい人だ──ただ、自分が家事が出来るようになるとこのようになってしまったが…
「ハァ……」
嘆息しながら彼女の耳元まで近づく、そして一言。
「早く起きないと朝食、全部食べるから。」
「あっはー☆おはよーエルちゃん♪今日の朝ご飯なぁに?」
反応は迅速だった。カバァッ!!!という効果音を出しながら起きる大河。
「はい、おはよう大河。今日の朝食は─」
「クンクン!…はっ!この匂いはっ!いぇーい今日は和食かぁ♪」
その野生動物の如き嗅覚で朝食を言い当てたかと思えば、
一目散に床の間へと駆け出した(文字通りの意味で)
朝食を食べ終え、片付けた後、自分の部屋に戻る。
もともと、この部屋は父が使っていた。その隣は母が。
母は私が生まれてすぐに失踪した。理由を大河に聞いた事があるが、彼女も知らないらしい。
父は物心付いてすぐに旅に出たきり、帰って来ない。
実際は私が生まれてすぐも、知り合いに私を預け、
魔術修行の旅に出ていたらしいのだが…。
大河曰く、
「帰って来た士郎はどこかケジメつけてたって言うか、やるべき事をしっかり持ってたなぁ…」
らしい。
いつも通り、彼女は通学カバンを持ち、いつも通りに学校へ行く。
この日常がいつまでも続くのを信じて────
やっとこさ1話?(0話です)終わりました!
いやぁ〜難しい!書きながら自分の文章力の無さに呆れました(笑
修正等、「ここはこうした方が良いよ」という意見がありましたら遠慮なく言ってください!
ちなみにこの枠は次回からは質問コーナーになりますので
たくさんの無理難題、お待ちしております!