タイトルは誤字にあらず。
鬼畜的修行メニューだけども、一誠は基本的に強制はしなかった。
無理なら無理、やりたくなければ強制はしない。
そんなスタンスを態度で示すかよそよそしく口に出したりしてるのが一誠流だが、事リアスとソーナに限りそれが無い。
寧ろ二人に対しては遠慮という概念が仕事をせず、無理なら朽ち果てろとまで言い切る鬼っぷりを見せる。
それだけ期待している……という心を恥ずかしくて隠したいから。
つまり一誠は基本的にチョロいのだ。
なのでそれが相手に伝わる伝わらない云々は別にして、朱乃に対しての修行内容が鬼畜化していくのはもしかしたらそんな心意気がある――――
「お、奥歯が……」
「折れた。だからちょっと待って欲しい、ですか? アナタは殺し合いの真っ只中の敵にも同じ事を言うのですか?」
「い、いえそんな事は……」
「ですよね? なら続けましょう」
「は、はひ……」
――のか、は男だろうが女だろいうが関係なく顔を殴り抜け、歯やら鼻やらを冷徹な顔してへし折る今の一誠のみぞ知る。
今まで一誠くんから色々と手解きを受けた事はあった。
けれどそれが本当に加減されたものだったんだなと今私は身体の痛みに耐えながら思う。
「前々から疑問に思ってる事がひとつあるのですが、差し支えなければお聞きしても?」
「えっと……はい……」
全身に残る鈍い痛みに立てない私を家まで送ってくれ、更には決して安くは無い秘薬を使って治療までしてくれる一誠くんに、ほんの数ヵ月前までなら会話すら考えられなかったな――なんてぼんやり思いながら何の疑問かと頷く。
私を鍛え、セラフォルー様と辺りが吹き飛ぶ勢いのある……本人達曰くの遊びをした後だというのに、ヴェネラナ様やグレイフィア様達に無理矢理着ろと言われて以降、授業以外はずっとその格好である燕尾服姿にはグレモリー家とシトリー家の合わさった紋章が胸元に刺繍されていて、彼がそれほどまでに両家から信頼されているのかがよくわかる。
「アナタ様は強くなる気があるのですか?」
「……………え?」
「ここ最近と、アナタ様がリアスの女王となってからをある程度は把握していますが、アナタは駒の特性しか利用せず、持って生まれた方の力を使おうとはしない。
使ったとしてもほんの少しだし、この鍛練でも頑なに使おうとはしない。
もう一度聞きますよ姫島様―――――アナタは強くなるつもりが本当にあるんですか?」
「そ……れは……」
全部を見透かすような瞳に私は思わず目を逸らしてしまったのと同時に胸の奥がズキリと痛んだ。
一誠くんの言うとおり、私はこの修行に対して十全で挑んでは無かった。
リアスの女王として転生した力しか使ってない。
「堕天使・バラキエルと人間の女性の間に生まれた――ハーフ堕天使でしたか? アナタがほんの触り程度に使われる雷の力はその堕天使の血によるものだというのはアナタがリアスにより保護された時に聞かされました」
「っ……!」
私の身体には堕天使の血が流れている。
私と母を不幸にした男の血が……。
だから一種の嫌悪感があって全力で使った事は無い。
以前シトリーさんとのレーティングゲームを行う前に、フラフラと勝手にグレモリー家に上がり込んでいた堕天使総督のアザゼルにも同じ指摘を受けたけど、アザゼルに指摘されるよりバツが悪い気がしてやまない……。
「まぁ、アナタ様にも事情とやらがおありですし、使いたくなければ使わないでいれば構いませんがね……」
「………」
「使う使わないは個人の自由ですし」
嘘だ。個人の自由だのと言ってるけど、恐らくこのまま逃げ続けたらきっと一誠くんは私を見限る。
力があるのにそれを使わず、弱いままでなぁなぁになり続けるという事を嫌う一誠くんはきっと……。
でも、私はそんな恐怖を抱いてるのにも拘わらず嫌悪により使えない。
私が人と堕天使の間に生まれた、どちらからも迫害されうる半端者だから………いえ違う、もしも一誠くんが堕天使嫌いだったらと思ってしまってるから……。
「所詮、血の繋がりなぞあった所で助けにはならない」
「え……」
せめぎ合う心に葛藤する私を暫く見ていた一誠くんが不意にポツリとそんな言葉を口にした。
私は思わず顔を上げて腕の傷の消毒をしてくれる一誠くんを見る。
「同じ顔をしただけの他人を実の子と断定し、本当の子の事を他人と勘違いした奴に血の繋がりもクソもありゃしない。
だが不幸とは思わない……それを糧に俺はここまで来れた」
「………」
誰の話をしてるのかと一瞬考えた。しかしそれがすぐに誰の事なのかわかってしまった私は、ご奉仕モードから少しだけ素になりかけた口調の一誠くんの言葉を聞き入っていたしまった。
「仮に俺がアンタの立場なら、その流れる血の力を完璧に使いこなし、その上で音沙汰無しな相手をその力で踏み潰し、完全に自立してやる。
そうすることでハーフ堕天使の姫島朱乃という枷から抜け出せると思うしね」
「あの男を……越える……」
「そう。忌々しい相手にストレスを抱きたくなくば、この元凶を捻り潰し、逆に与えてやるんだよ――――――――恐怖とトラウマを」
超える。あの男を敢えて受け継いでしまった力で超越する。
考えた事が無かった。母が死んだのがあの男のせいだと思って毛嫌いしたこの血と力を以て超越し、枷から抜け出すだなんて。
「でもアンタを見てる限り、俺とは違って和解できる芽も残ってるかもな。
あの白ガキもそうだったが……」
「へ?」
「いや、こっちの話。まぁつまり何が言いたいのかというと、本気で強くなるつもりがないならこれ以上は無駄だって事だ」
怪我の治療を終えた私の腕を離した一誠くんがそのまま立ち上がる。
「嫌いな奴の力だから使わない。けど強くなりたい―――そんな考えは烏滸がましいとは思わないか? だからアンタは1という領域に到達できないんだ」
「………」
「これまで俺にとって都合の良い潜在能力を秘めた連中だからこそこんな簡単に鍛えられたが、アンタの場合はそうじゃないからな。
やる気が無い奴を引っ張り上げるなんて怠くてやってらんねーよ」
つまらなそうに鼻を鳴らす一誠くんを見て私はハッとした。
その内見限られる……じゃなくてもう既に見限られ掛けていた事に。
「ま、待って!」
私に対しての何かが一誠くんの中から抜けていくのを冷めきった目を見て理解してしまった私は軋む全身の骨の痛みも忘れて私の家から去ろうと部屋を出ようと背を向けた一誠くんの燕尾服の裾を掴んでいた。
もうとにかく必死だった。見捨てられたくないという一心だった。
「い、嫌っ! 言うとおりにするから見捨てないで!!」
「見捨てる? ちょっと待て、何だその見捨てるってのは……」
その果てにどんな事になろうとも、見捨てられるよりは良い。
困惑してる一誠くんに気づかず、私は今やっと『自分』と向かい合う決意をした。
ちょっとした勘違いから厄介な事に発展する。
それはどこにでも起こるうる事象の様なものだが、逆にプラスになる事もある。
やる気が無いと解釈したと思い込み、一誠に見捨てられたくないとそれまで嫌悪していた己の血の力と向かい合う様になった朱乃がそうであるように。
「コカビエル? それって堕天使の……」
「ああそうだ。先日そのコカビエルが我々側から七本に別れた聖剣を幾つか強奪してな。この町に潜伏しているのだ」
「それは気配で分かるけど、コカビエルって聖書にも載ってる大物クラスの堕天使じゃない。
何でよりにもよってこの町に……」
「それは本人に聞かないとわからないわ。そういう訳で私達がコカビエルから聖剣を取り戻す間、アナタ達悪魔達は干渉しないで欲しいの」
いつもの部室に訪れる騒動の予感にリアスの顔付きは渋いものになっていた。
「理由は何と無く察するけど、堕天使と手を組む程私達も暇じゃないわ」
「口だけではどうとでも言える。上はお前達を一切信用してないのでね」
「そういう事」
「あ、そう……」
リアス達の住まう町に堕天使の大物が敵対してる勢力から聖剣を強奪して潜伏している……という今回の話。
それに伴い天界側から派遣された二人組の悪魔祓いと話し合いを代表としてソーナとリアスがしてるのだが、どうにも悪魔祓いの二人組は悪魔を当たり前だが信用してない様子。
「逆にアナタ達だけでコカビエルを抑えられるのかしら?」
「返り討ちにされるかもしれませんよ?」
「別にコカビエルと一戦交える訳じゃない」
「要は聖剣さえ取り戻すか、最悪壊せば良いのよ。それを邪魔しないで欲しいだけ」
「「……」」
わかっちゃいるけど信用ゼロだなぁ……とソーナとリアスは互いを見合せながら小さくため息を漏らす。
別に信用なんてして欲しいとは思わないが、こうも牽制ばっかりされると地味にムッとしてしまう。
「わかったわ。言われた通りにするから早いとこ奪還だの何だのして頂戴。ソーナもそれで良いわね?」
「ええ、欲を言うなら迅速に」
しかしそこは我慢して干渉しない事を約束し、二人組が退室していくのを見送る。
そして完全に二人組が居なくなったのを見計らったリアスはまず複雑そうな顔をしていた木場祐斗に対して気遣うようにして声を掛ける。
「大丈夫祐斗? よく我慢したわね?」
「騒いでご迷惑は掛けたくありませんから……」
「そうか、木場くんはそういえば……」
リアスの言葉に祐斗は曖昧に微笑み、ソーナはなにかを思い出す様に呟く。
木場祐斗の過去に絡み付いていた聖剣という概念に。
「木場がどうかしたんすか?」
勿論新参の眷属達は事情を知らずに口々に祐斗の様子が変な事に疑問を感じるのだが、それを語るには祐斗自身の許可が無い限り無闇に話せるものでは無いため、リアスとソーナは曖昧に答えて誤魔化した。
「ちょっと……ね」
「私からは言えないわ。木場くんの許可が無いと……」
「僕は別に皆さんなら話しても構いませんが……」
祐斗はそう言うが、漂う空気がどんよりとしたものだったので匙達も深くは聞けず、堪らず話題をそらした。
「そ、そういえば日之影はどこに? 姫島先輩もいないし」
「それに塔城さんは?」
「朱乃なら今日も一誠に鍛えて貰ってから合流する予定で小猫はフェニックスさんに戦いを挑みに行ったわ。
多分どっちもそろそろ来る筈だけど……」
両眷属達が集まる中、小猫、朱乃、一誠の三人が居らず、どうやらそれぞれ鍛練と喧嘩をしに留守にしていた様で、リアスの言葉に追従するかの如く部室の扉が開けられる。
「遅くなりましたわ」
「……」
「やっほー! ソーたん☆」
開けられた扉から姿を見せるは、学生服に身を包む朱乃と一誠―――――それから何故かまた居るセラフォルーだった。
「れ、レヴィアタン様……!?」
驚く眷属達は姿勢を正そうとするが、その姿に硬直してしまう。
「お姉様……何でまた来てるんですか? しかもこの学園の女子制服を着て……」
自称正装もインパクトがあったが、今のセラフォルーの格好はソーナやリアス達駒王学園女子の着る制服姿であり、眷属達の殆どを硬直させていた。
「一誠? 何でお姉様が制服を?」
「知るか。コイツが勝手に着たんだ」
「え~ そんな言い方しないでよいーちゃん」
腕に絡み付こうとするセラフォルーの頭を掴んで押し退けながら一誠は疲れた様にソーナに返す。
その様子から見てひと悶着あったのは想像に難くないのだが、ふと一誠の手に布に巻かれた長い棒の様な物がある事に気づく。
「あら一誠? それはなに?」
何かの修行道具かしら? と予想しつつも一誠に聞くリアス。
が、返ってきたのは予想だにしないものだった。
「ここ来るまでにどこぞのバカがセラフォルーと姫島を悪魔だと見抜き、挙げ句襲い掛かって来たんだ。
まあ、呆気なく返り討ちにしたんだが、その時そいつが妙な物を持っててな、セラフォルー曰くそれがどうも……」
シレッと通り魔に襲われたと話す一誠が布を解く。
そして露になったそれに一番驚いたのは祐斗だった。
「そ、それ……聖剣じゃないかい?」
布が解かれて露になった剣を見た瞬間、耐性の低い匙達は何とも言えない嫌悪感を抱くそれに祐斗は信じられないと固まってしまう。
それまで憎悪していたものが、先程まで悪魔祓い二人組が持ってたそれと同等の品――即ち聖剣だったのだから。
「た、タイミング悪いわねぇ。さっきその聖剣を取り戻そうと私達に交渉しに来た二人組の悪魔祓いが居たのに……」
「お姉様も聞いてますよね? この町にコカビエルが潜伏してるって」
「え? あぁ、そういえば昨日サーゼクスちゃんからミカエルちゃんから連絡あったって聞いたかも。
いやでもほら、ソーたんとリアスちゃん達なら問題ないかな~って思ってたし、私も暫く居るから大丈夫だと……うん」
「アバウト過ぎるでしょそれ……」
雑な扱いでテーブルに置かれた聖剣のひとつを遠巻きに眺めながらリアスとソーナは頭を抑える。
その通り魔が九分九厘コカビエルの手の者で間違いは無いのだけど、何でよりにもよってセラフォルーと一誠がセットになってる時に襲ってきたのか……アホなのかとしか思えない。
「祐斗くんの事もあるし、一応持っていった方が良いと私が言いまして……」
「そうなの? まぁ拾ったとでも言えば向こうも納得してはくれるだろうけど……」
チラっと祐斗の様子を窺いながら呟くリアス。
「一誠くん、物は相談なんだけど……この剣壊れた事にするって流れにしたらダメかな?」
「は? …………あぁ、そういう事ですか。良いんじゃありませんか? 盗まれたり拾われたりするのが悪いですし事故で破損しても文句言われる筋合いは無いですよきっと」
別に破壊されようがどうでも良さげな一誠と、取り敢えず憂さ晴らしに壊したい祐斗の会話を聞くに、この聖剣の運命はどうやら決まってしまったらしい。
拾ったのが偶々聖剣で、偶々調べたら壊れた………とでも言えば多少は誤魔化せる……。
「先にコカビエルを抑えるべきだと思う?」
「何かしでかされても嫌だし、それが一番てっとり早いんじゃないかと思う。
幸い今ならセラフォルーお姉様も居るし全員突撃でいけるわ」
『ば、バカ日之影! その剣こっちに向けるな!!』と、入手してしまった聖剣で遊び始める一誠や匙達を横目に王同士は話し合う。
本来なら壮絶な戦いの前触れだったのが、壁を超えた存在がこの中でも最低4人以上は存在するせいか、コカビエルに脅威が感じられないからこその緩い空気。
「耐性をつける特訓に使えそうですねこれ……ねぇ?」
「あ、あぶねぇ!?」
「きゃあ!? こ、こっちに向けないでよ!」
「私達の弱点って知ってる癖に何でそんな事するのよ!」
「「………」」
若干楽しそうに逃げ惑う眷属達に近寄ろうとする一誠を暫く見ていたい気もするが、取り敢えず今は手にいれてしまった聖剣の今後……つまり祐斗によって破壊された後の言い訳を考える事にしたソーナとリアスだった。
「ぐすん……ま、まげたぁ……!」
「小猫ちゃん……」
「ふっ、まだまだですわねぇ」
別の所では小猫がレイヴェルとの喧嘩に負けていたりするのもまた余裕だからなのかもしれない。
おわり
オマケ・制服萌え
一誠により種族としての力も使い始めた朱乃は、それまでの伸び悩みが嘘の様にその力を伸ばしていた。
そんな修行の最中、暇さえあればこっちにやって来るセラフォルーは、ふと一誠も学生やってるのだからと、自作コピーした駒王学園の制服を御披露目した。
「じゃーん! 見て見ていーちゃん! ソーたんやリアスちゃん達と同じ服装だよ☆」
「……………」
「れ、レヴィアタン様……」
似合うか似合わないかと言われたら、寧ろ似合うセラフォルーの姿に朱乃は若干負けた気分になりつつ横目で一誠の様子を窺う。
「無理したオバハンが主演してるコスプレ系のエロビデオみたいだな」
「ぶっ!?」
「お、オバハン……」
そんな一誠は短いスカートをヒラヒラさせながらコメントを期待していたセラフォルーに対して見も蓋もない言葉でバッサリ切った。
実年齢はともかく、外見は見事に女子高生で通用するというのにも拘わらず、一誠のコメントは辛辣通り過ぎてただの暴言だ。
「い、一誠くんそれは少し言い過ぎな気が……」
「良いんですよ。あのバカは調子に乗らせるととことん付け上がりますから」
「オバハンなんて酷いよいーちゃん! 私悪魔だもん! ずっと若いもん!」
ちょっと泣いてるセラフォルーが詰め寄る。
「大体おばさん呼ばわりするけど、いーちゃんはそんなおばさんにチューしたじゃん! 私あの時初めてだったんだよ!?」
「う……」
泥酔状態の時を引き合いに出された瞬間、苦虫を噛んだ様な顔となる一誠。
どうであれそれは事実なだけに言い返せないのだ。
「しかも二回目の時は押し倒したし……」
「わ、わかった。訂正するから――」
「押し倒して服脱がしたし……」
「だから黙れ――」
「出ないって言ってるのに、いーちゃんは全部無視してちゅーちゅーって赤ちゃんみたいに……」
「うるせぇぇぇっ!!!」
「……………」
思い返して頬まで染めるセラフォルーに大声を出すが、ヴェネラナやグレイフィアの様にオバハン呼ばわりすればしっぺ返しが来ることをいい加減学ばないのが悪かった。
「くそ、何でそんな事したんだあの時の俺は!!!」
「よ、酔ってたから仕方ないと思うわよ? 何せ無差別だったし……」
「無差別と言われたら余計に凹むんですけど! ちきしょう……」
ピンポイントでセラフォルーに対してやらかしてるあの時の自分の間抜けさが憎くて仕方ないと項垂れる。
結局この後それに突け込まれてセラフォルーの制服姿を褒めなければならなくなったりと大変だったのは云うまでもない。
補足
朱乃さん、見捨てられると早合点して勢いでふっきりだす。
しかしある意味で白音たんと黒歌さんのオチに似たフラグが……。
その2
早々に聖剣のひとつが手に入ってしまったのと、ぶっ飛んだメンツ達のお陰で復讐心の暴走が抑えられてる木場きゅん。
まあ飛び出した所で刹那で捕まりますからねぇ……。
その3
どんどんと泥酔時にセラフォルーさんにやらかした所業が具体的になっていく。
どうやら酔うと本来の一誠に追従するなにかが解き放たれるのかもしれない……いや、無差別な辺り彼の方がヤバイかも。