TS姉ガイル   作:ヴァルプルギス

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ということで原作一巻目。なんか原作の劣化コピーみたくなっちゃったけど許してたもれ!
次からちゃんと二次創作っぽくするので!
あと、サブタイ変更しました。数字だけだと味気ないよね。ということで、どぞー。


結局のところ、比企谷八幡はひねくれている。

 

 

『高校生活を振り返って』  

 

              比企谷八幡

 

 

青春とは嘘であり、悪である。

 

例を上げよう。諸君は“リア充”という言葉をご存知だろうか。

“リア充”とは、簡単に言えばリアル(現実)が充実している人物を指す2ちゃんねる発祥のインターネットスラングのことである。

 

少なくとも、中学生、高校生は知らないものなどいないであろう。

 

俺が青春を嘘であり、悪であると断じるのはすなわちこれが原因とも言える。

 

こいつらは自分達がリア充であると思い込み、勝手に周囲を巻き込んで大騒ぎし、なんでもノリだの何だのと言ってどんな一般的解釈も社会通念もねじ曲げてみせる。

 

そしてそれに迎合しない、または異議を唱える者を異端として排除するのだ。

 

そして彼らは爪弾きにされないように必死に自分を取り繕い、周囲にあわせて空気を読む。トップカーストの意向は絶対で、そのために自分の意見を押し殺す。そして自分達は正しいと、青春していると思い込むのだ。

 

なんと滑稽なことか。これでは独裁政権下と変わらない。いや、ある意味洗脳と言ってもいいかもしれない。

 

さて、では最初の問いに戻ろう。

 

果たしてこれは、本当にリアルが充実していると言えるのだろうか?

 

答えは否である。

 

つまり、彼らは偽物。作り物のリア充なのだ。

 

では何が一体本当のリア充なのか。答えは俺のようなぼっちこそが本物のリア充と言えるのではないだろうか。

 

ぼっちは先程上げたようなやつらとはちがい、真の意味で自由だ。

 

ぼっちはその名の通り、群れないために誰かに無理に合わせる必要などない。その場のノリに付き合うこともない。

 

グループの話題についていくために自分の時間を削ってまでその話題についての予習をする必要もない。

 

元々はぐれもののため仲間外れにされる心配もまた、ない。

 

つまり、ぼっちこそが真の意味でリアルが充実しており、人生の勝者なのだ。

 

しかし、このような真理を説いても誰も耳を傾けようとしない。奴らは集団こそが全てだからだ。

よって、今のような間違った事がまかり通っているのだ。

 

さて、長くなってしまったが結論を言おう。

 

偽物の青春を楽しむ愚かなサルどもよ……

 

消えてなくなれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、言い訳を聞こうか比企谷? なんで高校生活を振り返る作文が、こんなたわけた内容になっているのかを、な」

 

「ひゃ、な、何言ってるんでしゅか。ちゃんと俺は高校生活を振り返ってましゅよ」

 

 噛 ん だ ☆

 

 やだ死にたい。やっほー諸君。永遠のアイドルならぬ、永遠のぼっちこと、比企谷八幡だよー!……自分で言ってて軽く死にたくなるのってホント不思議。て言うかましゅよってなんだよ後輩かよ。

 

 現在俺は職員室にて、国語担当の平塚先生に呼び出しを食らっている。

 

 全く、俺は何も間違った事を言っていないというのに。やれやれだぜ。

 

「おい、なんだその死んだ魚の様な目は。本当にわかっているのか?」

 

 うっせ。なんだよ死んだ魚の目って。この目は自前だよ自前。そんなにDHA豊富そうに見えんのかね」

 

「………………ほう、口答えとはいい度胸だな」

 

「ハッ!? しまった声に出してた!?」

 

「もう遅い。歯を食い縛れ! 衝撃の、ファーストブリットォォォォォオオ!!」

 

「ごはぁぁっ!?」

 

 次の瞬間、鋭い拳がボディに突き刺さった! 八幡に80000のダメージ! 八幡は倒れた!

 というか腹殴るんなら歯を食い縛る必要なくない?

 

「全く。反省したかね?」

 

「ごふっ……ぼ、暴力反対……そんなんだから結婚できないんじゃねぇの……?」

 

「ほおう……撃滅のセカンドブリットを食らいたいのなら素直にそう言いたまえ」

 

「な、なんでもないっす! 抹殺のラストブリットは勘弁して下さい!」

 

危ねぇ危ねぇ、この人マジで二発目いこうとしてたよ。結婚云々は禁句だったのね···。ちぃ覚えた。

 

「ふん、しかしそうか、抹殺のラストブリットを知っているか···くくく、これを知っていたのは君で二人目だよ」

 

目の前の暴力教師は少し嬉しそうに笑いながらウンウン頷いている。どうやらネタが通じたのがよほど嬉しかったようだ。

 

気持ちはわかる。俺も家でネタを言っても姉ちゃんしか理解してくれないからな。理解もされずにドヤ顔で言ったネタがスルーされるのはなんとも辛いものがある。

その一人目は多分姉ちゃんだろうな。古いネタだし。あとは材木座くらいか。

 

「ふっ···まぁいい。とにかく、お前の心ない一言が私の心を傷付けたのは確かだ。よって罰を命じる。君は奉仕部に入部し、その腐った根性を更正したまえ」

 

「え!?ち、ちなみに拒否権とかは···」

 

無言で拳をごきりとならす平塚先生。ですよねー。ていうかもうそれヤンキーだよあんた··· 教師がしていい顔じゃねぇよ···。

 

「さ、ではきたまえ。こっちだ」

 

「い、今からっすか!?っていでででてでで!!」

 

がっくりとしている隙に腕を極められ、そのままドナドナされる。あ、腕が歩く度にちょいちょい柔らかい感触に···はっ!いかんいかん、この比企谷八幡、こんなことで騙されたりはしないぞ!················しないけど、もうちょっとこのままでもいいかな。うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ついたぞ。ここだ」

 

あれからついにそのまま連行されてしまった俺。くっ···これが万乳引力の法則だというのか···乳ートン先生よ!戯言ですね。すいません、はい。

 

ようやっと解放された腕をぐるぐる回して解しながら、俺は目の前の扉を見る。

べ、別に名残惜しいなんて思ってないんだからねッ!

 

 

一言でいえば、なんかボロい。少なくとも綺麗とはいいがたいだろう。それが俺がまず抱いた印象だった。

ていうかそもそもこんな部活があること自体俺は知らなかったし。 

 

一年前の部活動紹介のときにもこんな部活は項目になかった。ということは、最近新設された部活だろうか?

 

でも普通部活を作るんだったら部員集めのために各教室を回って宣伝なり勧誘なりをしていなければおかしい。だってそうでもしないと肝心の部員が集まらない。うーむ、謎だ。

 

あ、そういえば少し前に姉ちゃんが部活動の新設がどうのこうのみたいなこといってたな。今日帰ったら少し聞いてみるのもいいか。

 

 

とかなんとか思っているうちに、平塚先生は乱暴にノックすると、返事も待たずにガラッと扉を開けた。

 

だからそれじゃノックの意味ないやん···。

 

平塚先生に続いてこっそりと気配を消しながら中を覗き込む。ぼっちは慣れない場所には臆病なんだよ。

 

部屋の中には広く空いたスペースの真ん中に長机がポツンと置かれており、窓際には椅子に座った一人の女子生徒の姿が。

 

西日の差し込むその部屋のなかで、静かに読書をするその姿はどこかひどく幻想的で、思わず見惚れてしまうほどに美しかった。

 

「平塚先生。いつもノックしてくださいとあれだけ申し上げているはずですが」

 

「固いことを言うなよ雪ノ下。きちんとノックしたろう?」

 

「私はまだ返事すらしていなかったのですが····。はぁ、もういいです。それで先生、そこのヌボーっとした人は?」

 

ため息を吐いてパタンと本を閉じる仕草すら様になっている。悔しい、でも目で追っちゃう!

 

「あぁ、そうだな。紹介しよう。ほら、隠れてないで出てきたまえ」

 

ちっ·····気配遮断が解けてしまったか。仕方ない。

 

「あ、えーと、比企谷八幡です。ていうかマジで俺この部活に入らされるんですか?」

 

「あぁ、マジだ。心配せずとも部員は彼女だけではないから安心したまえ」

 

「ちょっと待って下さい。そこの目の腐った男の入部は認められません。身の危険を感じますので。それに、私は部長として、部員の安全を守る義務があります」

 

「おい、なんか初対面でいきなり罵倒されたんだが。あとお前今はっきり俺が危険だって言ったよな?」

 

「まぁ待ちたまえ雪ノ下。確かにこいつは見た目だけなら警戒するのも仕方ないが、これでもリスクリターンの計算はできる。ゆえに保身には長けた小悪党だ。それに、ある意味では関係者と言えなくもないぞ?」

 

「ねぇ、それフォローになってねぇから。お互いに俺を傷付けようとするのやめてくんない?」

 

「ふむ、小悪党···なるほど。それに、関係者···?比企谷········あぁ、なるほど。確かにそうですね」

 

「納得しちゃったしよ·····もういいよそれで」

 

「まぁ、これは私からの依頼だと思ってくれ。記念すべき初依頼だぞ?内容は彼の更正だ。この見れば分かる通り、腐った根性をここで叩き直して欲しい」

 

「本来なら依頼は部員全員で受けるかどうか決めるのですけれど···いいでしょう。その男の更正はこちらで引き受けます。あの人も多分いいといってくれるでしょうし」

 

「うむ。ではよろしく頼むぞ。では私はこれで。比企谷、しっかり更正したまえ」

 

「え、ちょっと!?今置いてくの?普通にいたたまれないんだけど!」

 

「なに、もうすぐもう一人の部員も来るだろう。そしたら大丈夫なはずだ。ではな」

 

パタンと扉が閉められ、残されたのは俺と名も知らぬ毒舌系美少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え、普通にどうすればいいの、これ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっと長め、かな?相変わらずの八幡視点。まずい、八幡視点の方がオリ主よりも多くなっている···だと?
ついに始まった奉仕部生活。もう一人の部員とは一体誰なんだ······(すっとぼけ)
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