白猫 -サクラと星たぬきと- 作:RASN_Pixiv1本になります
原作:白猫プロジェクト
タグ:白猫プロジェクト アイリス プリムラ オスクロル カスミ ヒナ コヨミ ポン 星たぬき カレン エクセリア
最近少し控えめ気味更新で申し訳なさいです…。
ここは飛行島、多くの冒険家達が住処とかに利用する空飛ぶ島である。
島の主であるRASN(更に黒くなれて専用武器も貰えた主人公君)とアイリスらは近頃バルヘイムにある闇の監獄たるタルタロスから様々なものを得てまた大いなるルーンを探す旅を再開した。
そしてそんな最中…。
「…。」
タルタロスにてアイリスはルーンの輝きを司るようになり風貌もその眼も光を強くした、だがそんな白の巫女と呼ばれた光の王のアイリスは溜め息をついていた。
「…やっぱり…でも…。」
そんなアイリスを更に謎が深まっている喋れる白い猫のキャトラはそれを扉の陰で見ていたのであった。
「RASNが落ち込んでるようだからアイリスに励ましてもらおうと思ったけど…アイリスもなのね…。」
キャトラはそう呟き廊下を歩きだした。
「あれ以来RASNとアイリスの距離が前より離れた気がする…それに今日の朝ごはんだって前は隣で食べていたのに別の机で食べるようになったし…。」
そう呟きながらもキャトラは歩き続ける。
「そんなのいけないわ…!どうにか…ぎにゃっ?!」
「わぁっ?!」
だがそうしているとキャトラは曲がり角にて近頃ようやくこの飛行島にへとやって来れたプリムラの足にぶつかり、プリムラはキャトラからの衝撃でコテンと転んでしまった。
「いたた…キシャー!誰よー?!」
「ひっ!?ごっ…ごごごごめんなさぃ…」
「って…プリムラじゃない?!ごめんごめん…怖がんないでよ…」
そしてプリムラはキャトラの声にビクッと震えて帽子をグッと引っ張って身を屈め、キャトラは弱ったようにプリムラの回りを回ったり自身の体を擦り付けたりしていた。
「…もう大丈夫かしら?」
「うん、ごめんねキャトラちゃん…」
「良いのよ!それより私が悪いんだもの、考え事に集中しすぎて前と上を見てなかったんだから。」
「考え事?どうしたの?」
「あー…実はねー…」
キャトラはRASNとアイリスの事をかいつまんで話したのであった。
「えぇ!?アイリスおねえさんにRASNおにいさんが…喧嘩?」
「ううん、まぁ…ふかーい事情って感じね…プリムラはどうしたらいいと思うかしら…?」
「んーっと…私は落ち込んだ時とかはお花を見たりしてるけど…」
「お花…花…そうよ!」
「あひっ…?!どうしたのキャトラちゃん…?」
「ごめんなさい、でも思い付いたのよ!お花見よ!お花見!」
「お花見…?」
「そうよ明日行きましょ!あっ、でも何処に見に行こうかしら…飛行島にも花は咲き誇ってるけど、どうせならここ以外が良いわよね?」
「うん、そうだね。」
「…一人一匹で悩んでもアレね。こーなったら…ぎにゃー!!」
「あっ…?!キャトラちゃん!?」
するとキャトラはご自慢の声を上げながら廊下を駆け出し、プリムラもそれを追いかけたのであった。
そうしてキャトラは走り続けた、飛行島で暇をしてそうな人を訪ねながら。
「ぎにゃー!!」
「キャトラちゃ…ん…はぁ…まっ…ってぇ…ひぃ…。」
「大丈夫ですか…?!」
途中プリムラは息切れ切れながらもキャトラを見失わないように走っていたが途中力尽き、キャトラに声をかけられたオスクロルによって介抱された。
そしてキャトラが飛行島を一周出来た時キャトラが声をかけられたのはオスクロルと七人であった。
「ん…んぅ…あれ?オスクロルさん…?」
「あっ!ようやく起きられましたか、大丈夫ですか?」
プリムラが目を覚ましたのはオスクロルの膝の上であり、辺りを見渡せばそこは酒場であった。
「あっ…はい、大丈夫です。…あれ?キャトラちゃん?」
「ぎにゃー…」
プリムラが体を起こし今度は辺りをよく見渡すと机の上でキャトラはへたんと寝っ転がっていた。
「大丈夫…?」
「あー…ただの走りすぎで疲れきってるのよ…」
「大変…!今すぐ白魔法を…!」
「大丈夫よ、それよりプリムラ…あたしの代わりに皆に相談して…すぐに戻るから…」
キャトラはそう言い残し目蓋を閉じたのであった。
「むっ…キャトラ君は寝てしまったか、それでプリムラ君だったかな?用件は何だい?」
「あっ…その…。」
「皆様、ミルクココアですよ。」
プリムラがたじたじとする中カレンとエクセリアはミルクココアが入ってる星たぬきのマグカップを皆にへと配っていた。
「ありがとう!カレンねーね!」
「ピヨ…美味しいね。」
「うむ、やはり好評かこれなら今度会えた時に…ふふっ…」
「ところでプリムラ様?ご用件は…?」
「…あっ!はい!じつは…」
プリムラはRASNとアイリスの事を話したのであった。
「そうですか…」
「一体どうしたのでしょうか…?」
「詳しくはあんまり…でもキャトラちゃんお花見がいいって…」
「花見か…成る程それは中々いいものだな。」
「そうだね!前に皆で一緒に行ったときは楽しかったね!」
「うん、そこも良かったけど新しい場所がいいかなって…」
「それでキャトラちゃんは私達を呼んだんですね…」
オスクロルはそう言って机上で寝ているキャトラの腹を撫でながらそう言った。
「それでですが…何か良いところは知りませんか…?」
「お花見ですか…そう言われると中々思い付かないものですね…。」
「そうですね…お仕事で色々な所に行きますけど良いと思える場所はあまり…。」
そうして皆が悩む中先程からポンはペラペラと手帳のような物のページを捲っていた、そしてピタッと捲るのを止めると手帳を開いたままプリムラの元に近付いたのであった。
「プリムラちゃん!良いとこあったよ!きっきゅー!」
「ほんと…!?」
「はい!ここです!」
ポンはそう言って皆に見えるように手帳を机上に置いた、開いたページには開いた桜花の形をした島の写真とその上にはサクラ島と書かれていた。
「サクラ島ですか…何だか名前が直球的ですね…?」
「そうではあるがここは良い所なのだろうか…?」
「はいっ!島の中は桜が一杯で桜天井が見れると噂です!」
ポンはそう言ってサクラ島の真ん中の部分を指差した。
「そうなのか、他に考えられそうなのがあまり無い以上そこがいいかもしれないな。」
「そうですね私はサクラ島に賛成です!」
「コヨミもー!」
「…ヒナはパパが一緒なら…。」
「皆様が賛成ということはお花見はここで決定ですね。」
「やったぁ!!」
「…わわっ!?」
行き先の決定に一番喜んでいたのはポンであった。
「とりあえず行き先は決まった事だし…あとは食べ物か…」
「そうですね、アイリスさんにRASNさんにキャトラちゃんを入れて10人分ですかね?」
「いえ!ラピュセルにフィーユもですから12です!」
「プクちゃんも連れていきます!」
「あぁ!タローも行くよ!」
「…ということは14人分…というより人数で数えるより沢山作った方がいいですね!」
「そうですね!もしかしたら突然の来客とか沢山食べてたりして足りなくなったら大変ですからね!」
「そうと決まれば早速取りかかるか。」
「はいっ!沢山沢山ですから早めにやっておきましょう!」
「コヨミも手伝うね!」
「ヒナも…!」
そうして六人は部屋から出て残されたのはキャトラとプリムラだけとなった。
「ん…ふぁー…あれ?みんなは?」
「あっ!キャトラちゃん…!」
するとキャトラが目覚めたのであった。
「んー…その感じだと行き先決まったみたいね?」
「はいっ…!あとはRASNおにいさんとアイリスおねえさんに…」
「そうね、そんじゃアタシはアイリスに言ってくるからプリムラはRASNに言ってきてくれる?」
「…はいっ!」
そして一人一匹も部屋から出た、プリムラは直ぐにRASNの部屋にへと向かったのであった。
「あれれ…いないの…?」
だが部屋にはRASNの姿は無くとりあえずプリムラは部屋の中にへと進んだのであった。
「…うぅ…おにいさんどこ…?」
プリムラはベッドに座り白くて大きな三角帽子を外して置いたのであった、そして頭を下げて息を吐きながらベッドの上の星たぬきぬいぐるみを抱き寄せたのであった。
「…、…?!」
「…あっ!?あわわ…おっおにいさん?!」
暫くするとドアからRASNがやって来てプリムラはあわてふためいていた。
「…?…。」
「ふぇ…すみませんおにいさん…。」
「……。」
そしてRASNはプリムラを落ち着かせようとポンポンと頭を撫で、プリムラはぽっーとしながらもそれを受けたのであった。
「…!」
「あっ、…その…ありがとう…ございます…。」
「…、…?」
するとRASNは落ち着いたプリムラを確認するとなぜ部屋にいたのかを聞いたのであった。
「えっ…ああっ!そういえば…あの…明日その…!みんなでお花見に行きませんか?!」
「……!」
プリムラは赤くなりがらもそう言ってRASNはコクりと首を縦に振ったのであった。
「…!良かったぁ…!そっ…それじゃ…明日はお願いします!」
「…!…!?」
そしてそう言い残してプリムラは帽子を取って足早に部屋を出ていったのであった、その後RASNはベッドの上の星たぬきぬいぐるみが無いのに気付いたのであった。
「………。」
だがRASNは出ていったプリムラを追いかけようとはせずにタンスの戸を開いて中にある幾数もの星たぬきぬいぐるみを取り出すとまたベッドに置いたのであった。
そして翌日…飛行島での外出の出入り口の発着場から昨日キャトラによって集められた面々にRASNとアイリスが揃い、飛空挺に乗ってサクラ島へと向かった。
飛空挺内はわいわいと楽しげなムードではあったが二名はあまりわいわいとはしなかったのであった。
-サクラ島 入り口-
「着きましたー!ここがサクラ島ですねー!」
「プッキュ!」
「キャンキャン!」
「わっー!本当に桜で一杯だー!すごいねにーに!」
「…!」
「本当ね…綺麗…」
サクラ島へと着いた一行は島の外観でも驚いていたが内観を見て更に驚いていたのであった、そうして桜並木を一行は歩いていた。
「ん…?」
ふとカレンが何かを感じ取ったかのように後ろを振り返ったがそこにはただサクラの樹があるだけであった。
「…?どうされましたかカレン様?」
「…いや、何でもない…それより桜が中々綺麗だなと思いまして。」
「そうですね!ラピュセルとフィーユも楽しそうで何よりです!」
-サクラ島 花見エリア-
そうして他愛のないような話をしつつも一行は真ん中の島にへと到達したのであった。
「わぁー…!とても大きな樹ですねー!」
真ん中の島の桜は先程までに見た桜とは違ってとんでもなく大きいのがあり、そしてその周辺に普通な桜の樹が沢山あったのであった。
「凄いですね、あの大きい桜の樹からすごい力を感じますね…」
「なんでもあの大きなのは桜花のルーンというルーンから生えたのもでして、それでこの島の桜はとても綺麗らしいですよ!」
「ふーん、そうなのね。」
「そうなんです!それより場所は…あっ!あそことかどうでしょうか!」
ポンはそう言って大きな桜の樹の下の所を指差したのであった。
「そうね!どうせ見るなら大きなのがいいからね、ね?アイリス?」
「えっ?そうね。…RASNもいいかしら?」
「…!」
「そう…それじゃ行きましょう。」
そうして一行らはそこにへと向かいレジャーシートを敷くと花見を始めたのであった。
「さぁ!お待ちかねのお花見タイムよー!さぁどんどん持って来なさーい!」
「もうキャトラったら…早速花よりお団子かしら?」
「呼んだ~?」「…!?(フルフル)」 「そっか~。」
「それも一興ですよアイリスさん、はいキャトラちゃん。」
オスクロルはそう言って持ってきていた大きな荷物から大きなお弁当箱をいくつも置き、キャトラは真っ先に置かれた一つへとに食い付いたのであった。
「おいしそー!もぐもぐ…んー!うーまーいーわー!」
「もう……。」
「まあまあ、アイリスさんもどうぞ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「RASNさんもどうぞこちらに、美味しそうなのがいっぱいですよ?」
「…!」
そうしてRASNとアイリスはキャトラを挟むように座るとオスクロルの出した弁当に手をつけたのであった。
「では、皆様もどうぞ。」
そうして他の皆も弁当箱の回りを囲み始めたのであった。
「わー!どれもおいしそうだねー!」
「うん…!そうだね…。」
「ピヨ…!タコさんウィンナー…!」
「あっ!星たぬきミニオムライス!?可愛いし美味しそうです…!」
小さい子らはお弁当に散りばめられているお料理に目を輝かさせていた。
「ふふっ、皆さん喜んでますね。」
「うむ、頑張った甲斐があったものだ…!」
「そっ…そうですね…。」
「ははは…そうでしたね…。」
二人はそう言ってカレンに目を合わさない様に言ったのであった。
「そっ…それよりオスクロル様!オスクロル様も座って食べましょう!カレン様も!」
「そうですね、では失礼して…」
「エクセリア殿、隣に座ってもよろしいですか?」
「はいっ!どうぞ!」
「うむ、済まない…むっ?」
最中カレンは桜並木と同様に後ろを振り返ったが桜の樹しかなかったのであった。
「…?またどうされましたかカレン様?」
「いや…何でもない気のせいだ…きっと。」
「そうですか、あれ?星たぬき?」
するとエクセリアの目線の先には星たぬきが一匹、樹の後ろから一行を見ていた。
「ん…?確かに星たぬきだが…あの体毛にお腹は…」
「ふふっ…可愛らしいですね?」
その星たぬきの体毛の色は赤や青ではなく綺麗なピンク色で、お腹には星ではなく桜の花弁のような模様があったのであった。そして見られてるのに気付いたのか体をビクンと震わせると慌ててその場から離れたのであった。
「あっ、行っちゃいましたね…?」
「うむ…是非ともあの柔らかくも可愛らしい体を…」
「カレン様…?」
「…!いや何でもない!それより我々も早く食べねばキャトラ君に総取りされかねないしな。」
「そうですね。」
そうして一行は桜と食事を楽しんでいたのであった。
「ぎにゃー!?」
「…!?」
「どうしたのキャトラ?!」
すると急にキャトラがぎにゃり出し間近にいたRASNとアイリスが驚いたのであった。
「気付いたのよ…ここに足りないものがあるのよ…!」
「えっ?何でしょうキャトラちゃん?」
「簡単よ…飲み物よ!飲み物が無いのよー!?」
「……、…!」
「そういえばそうね…。」
「…そうですね、すみません…失念でした。今すぐ…」
「…!」
オスクロルが立ち上がろうとしたらRASNがそれを制したのであった。
「代わりにですか…?でしたら一緒に。」
「…!!(フルフル)…!」
だがオスクロルはまた立ち上がろうとしたものの首を振って強く止め、早足でその場から離れた。
「…一人じゃ大変そうなのに…。」
「まぁいいじゃない!それにオスクロルは最近かなり頑張ってるしね!」
「そうだな、近頃ギルドの広告の仕事以外でも頑張ってるようだしな。」
「…そうですね、アクセサリ収集に協力バトルの周回…攻撃がたまに当たらないドラゴン…三連続ぐらいメインで頑張ってるような…ふふふ…」
オスクロルは静かに微笑むとストンと体育座りでぶつぶつと小言を言い始めた。
「ピヨ…大丈夫…?」
するとヒナは心配そうにオスクロルの頭を撫でたのであった。
「ヒナちゃん…ありがとうございます…。」
「ピヨ…パパとママがこういう時は頭撫で撫でがいいって言ってたの…」
「お父さんとあ母さんですか、良い親なんですね?」
「うん…!パパ早く帰ってこないかな…?」
ヒナはそう言いながらRASNが足早に去っていった所を見たのであった。
「…?…もしかしてパパって…RASNさんですか…?」
「うん、パパはパパだよ…?」
瞬間オスクロルは凍りついた様な顔をしたのだった。
「あー…オスクロル、ヒナがRASNの事を呼んでいるのは刷り込みって感じで…」
「…キャトラちゃん!ヒナちゃんのお母さんって知ってますか…?!」
キャトラがやった来たもののオスクロルはキャトラに迫り来る様に問い掛けたのであった。
「えっ…?!マッ…ママって呼ばれてるのは一応今はカスミだけど…。」
「呼んだかしら?」
「えっ…?!」
キャトラは驚きながらその声の方向へと振り返るとそこにはカスミが立っていたのであった。
「カスミ…?!どうしてここに!?」
「どうしてって別にいいじゃない?どこにいようたって。」
「そうですけど…」
「むむっ…もしかしてアタシ達のお花見に邪魔しようと付いて来たのしら?!」
「お花見…?…と言うことは…」
「ママ…!」
カスミが辺りをキョロキョロと見渡そうとしていたがカスミが捕捉するより先にヒナがカスミの足に抱き付いていたのであった。
「やっぱりいたのね、まぁ偶然かしらね?よしよし…」
「ピヨォ…」
「ともかく一緒にどうかしら?まだRASNが飲み物取りに行ってるけどさ。」
「ふぅん、RASNもいるのね。まぁいいわ失礼しようかしら。」
「はい失礼しなさい!そうだ!甘酒ちょうだーい!」
「はいはい…」
「彼女が…カスミさんですか…。」
オスクロルはそう呟きながら膝上でヒナの頭を撫でているカスミに近付いた。
「あの…」
「ん?貴女は…」
「あ、私は元魔王をしていたオスクロルと申します。よろしくお願いしますカスミさん?」
「えっ…ええ、よろしく…。」
「……。」
オスクロルは握手と共に挨拶をし、そしてじーっとカスミを見たのであった。
「なっ…何?何か変なの付いてるかしら?」
「いいえ。それよりやっぱり良いお母さんですね?」
「お母さん…?あぁ…でもこれは刷り込みで仕方なく…」
「それにRASNさんも良いお父さんで、夫婦仲も宜しいでしょうね?」
「まぁそうでも…って!?ふっ…夫婦?!」
「ピヨッ?!」
カスミが驚いた声を上げるとそれにヒナも驚いたのであった。
「そうですよー、親が良いから子もというのは本当なんですねー…」
「ちょっ!ちょっと待って!アタシとRASNは別に夫婦とかじゃ…!」
カスミは顔を赤らめ手を振りながらそう言ってた。
「…ピヨ?そういえばパパ遅いね…?」
「…そういえばそうですね、どうしたんでしょうか?」
「…そういえばこの近くに自販機とか売店の並びとかあったけど、悩んでるにしても遅いわね…。」
「…にーに大丈夫かな…?」
「…おにいさん…」
「グルル…」
そうして一同がRASNの心配の言葉を漏らしていたのであった。
「まぁ、迷ってたり悩んでるのかしらね?癪だけど行ってようかしらねー?」
「そうね…心配だし…。」
「コヨミも行くよ!」
「ヒナも…!ね?ママ…?」
「…はぁ、仕方ないわね…まぁただの付き添いだけどね?」
「…わっ…私も…!」
そうして立候補したのは五人であった。
「それじゃ私達はここでRASNさんを待ちますね?」
「そうね、入れ違いになったら大変だし。そっちに来たら頼むわよー?」
「はいっ!バッチきゅー任せてくださいね!」
「あぁ、任せてくれたまえキャトラ君。」
そしてオスクロルやポンを残してキャトラ達はその場から離れたのであった。
-サクラ島 売店エリア-
キャトラら達は花見エリアの近くを探したが中々見つからないのでその先にあった売店エリアを探すことになった、だがキャトラ含めて六人であったため二人一組で探すことなったのであった。
「どーう?…もぐもぐ…RASNいたー?…もくもく…」
「キャトラちゃん…ちゃんと探さないと駄目だよー…?」
「そうだけどねー…もきゅもきゅ…目の前に美味しそうなのがあって…はぐはぐ…見逃すわけには…ムッシャァァァ…いかないのよ!」
プリムラとキャトラは売店エリアにある屋台の食べ物を食べながらもRASNを探していたのであった、今はベンチに座ってキャトラが大量の食べ物を食べていたのであった。
「そうかもしれないけど…でもやっぱり…おにいさんどこかな…。」
そうするとプリムラは少し膨らんだバッグから手頃なサイズな星たぬきぬいぐるみを取り出してキュッと抱きしめたのであった。
「…くちゅくちゅ…ん?それ何かしらプリムラ?新しいキャラ付けとかしら?」
「………ううん…おにいさんを誘った時に持ってきちゃったぬいぐるみなの…返そう返そうと思ったけど…中々返せなくって…」
「そうなのね…まぁここに持ってきて返そうとするのはアレとして、どこに行ったのかしらねー?」
「うん…あっ、そういえばこのお花見って…RASNおにいさんアイリスおねえさんの仲直りだったような…。」
「あっ……、そっ…そういえばそうだったわねー…」
「だったら早く見付けに行かないと…!」
「そうね!はぐもぐめちゃくちゃ…!よーし!行くわよー!ぎにゃー!」
キャトラはベンチに用意していた食べ物を瞬間で平らげるとぎにゃりながら駆け出したのであった。
一方カスミとヒナの組では屋台の人や通行人にRASNの情報を聞き質していた。だが中々見つからずの聞けずの二重でヒナはベンチに座っていたのであった。
「…ヒナちゃん大丈夫?飲み物買ってきたけど、飲む?」
「ピィ…ありがとうママ…」
するとカスミが抹茶入りの紙コップを持ってヒナの座るベンチに駆けつけたのであった。
「…そう。それと出来る限り甘そうなのを選んだから安心しなさい。」
「うん…」
そうしてヒナはカスミからの抹茶を口にしカスミはヒナの隣に座ったのであった。
「ふぅー…こうも見付からないとはね…何処で油を売ってるのかしらね…。」
「油は売ってないけどお茶のお供にお団子いかが~?」
「そうね、私とヒナちゃんで二つ…って…その声は…ツキミ?」
カスミが声の方を見るとお団子を持ったツキミが移動屋台を引いているドロちゃんを連れてやって来たのであった。
「そうだよ~、それでお団子いかがなかなヒナちゃん?」
「…ママ…!」
ヒナはカスミの着物の裾をくいくいとして物欲しそうな顔をしたのであった。
「…分かったわよ、二人分お願いね。」
「かしこまりぃ!…あっ!ちょっと待っててね~?」
返事をしたツキミはポンと手を叩くと屋台に入って団子を練り始めたのであった。
「こねこねっと…うん!お待ちどうさま、特製お月様お団子だよ~?」
ツキミは二人の間にお団子が二つ乗った紙皿を置いたのであった。
「それと、これはおまけだよ~。」
そして二つのお団子の上にもう一つお団子をツキミは乗せ、その一つの先端の玉は黄色いヒヨコの形となっていたのであった。
「わぁ…!とりさんだ…!」
ヒナは置かれたお団子を手に取って目を輝かせてじっと見つめていたのであった。
「喜んでくれたみたいだね~?」
「そうね、ありがとうねツキミ。」
「どういたしまして~、ところで親子仲良くお花見かな~?」
「…だから親子じゃ…まぁヒナちゃん達はお花見らしいけどね。そういえばツキミはRASNが何処にいるか知らない?」
「ん~?私は知らないけど…ドロちゃんは知ってるかな~?」
「…ぶっー!ぶぶっー!」
「…なんて?」
「んーっとね、見たって言ってるよ~?」
「…!本当っ!?」
「ピヨッ…!?どこっ…?!」
「待っててねー…ふんふん…えっーとね、星たぬきに乗ってあっちにいったんだって。」
ツキミは島の中央付近にある大きな桜の樹を指差したのであった。
「あそこに…パパが…!」
「そうなのね…ところで何で星たぬきなのかしら…?」
「分かんないねー?」
「フィヨー?」
ツキミが首を傾げるとお団子を口に含んでるヒナはそれを真似たのであった。
「まぁともかく教えてくれてありがとうねツキミにドロちゃん。」
「どういたしましてだよ~、またお団子買ってきてね~?」
「ぶっー!」
「…ピヨピヨー。」
そうして二人はお団子を平らげるとツキミとドロちゃんにお礼をしてヒナは手を振りながらその場を去ったのであった。
-サクラ島 花見エリア付近-
「まさかカスミさんだけじゃなくてツキミさんもいたんですね。」
「えぇ、会った時は少し驚いたわよ。」
その後キャトラやカスミやアイリスらは合流を果たしたのであった。
「それにしても星たぬきがねー…一体何を考えてるのかしらねぇ?」
「分からないわね…でもあそこの桜の樹にRASNが…!」
アイリスは島の中央付近にある大きな桜の樹をジっと見上げたのであった。
「ええ、そうね。それと待機組の方にも連絡した方がいいかもしれないわね?」
「そうですね…!星たぬきに詳しいポンちゃんを呼んだらいいかもしれませんし…。」
「そうね、そろそろ見えてきて…ってあれ?」
「キャンキャン!」
そうして六名は花見をしていた所にへと戻っていたがそこにはそこにはタローしか残っていなかった。
「あれー?どうしたのタロー?」
「キャウン…!キャンキャン!クゥーン!」
「えっ!本当タロー!?」
「キャン…キャンキャン!」
するとタローは島の中央にへと向かえる方向に歩き出したのであった。
「コヨミちゃん、それでどんな話だったのかしら?」
「あ、にーにがあっちに行ったのをみんなが見てそっちに向かったんだって!」
「そうなるとアタシ達も遅れてられないわね!ぎにゃー!」
「キャン!キャウーン!!」
するとキャトラはぎにゃりながら駆け出しタローもそれに負けじと駆け出した。
「あっ!キャトラ!」
「あぁ!待ってよタロー!」
「私達も行きましょう…!」
「ピヨ!」
「はっ…はいっ!」
そうして七名となって島の中央にへと走り出したのであった。
-サクラ島 中央付近な所-
一行はタローとキャトラについていき桜咲く洞窟や水際の桜が綺麗なスポット等を通り過ぎ、見上げる巨大な桜の樹もそろそろひっくり返りそうな高さになっていた。
「随分と高いわねー…樹の天辺がもう見えないわねー?」
「そうね、ん…何かしら…?」
すると一行の目の先にて倒れている姿が四人と二体あったのであった。
「あれは…待機組のみんな!?どうしたのかしら?!」
「…みんなお寝んね?」
「起きてー!うーん、起きないねー…?」
「キャウン……。」
アイリスらは寝てしまっている皆にへと駆け寄り様子を見ていたのであった、だが体を揺すったり頬をペチペチ叩いても皆は起きなかったのであった。
「まさか……魔物にやられて…?」
「…いえ…この近辺に敵意は感じないわ…」
「そうね、感じないけど何か甘酒の香りがするわね…?」
「…そうね。でも私のはここにあるし、今は出してもいないけど…でもこの香り…まさか…」
「あっ…!オスクロルさん…!?」
するとむくりとオスクロルが起き上がり、プリムラはそれに駆け寄ったのであった。
「あの…大丈夫ですか?」
「ふぃえ?はりゃ~?ふりむらぴゃんれすか~?」
「えっ…?オ…オスクロルさん…?」
千鳥足で立ち上がったオスクロルはぽっーっとした顔でプリムラを見つめて、プリムラは困惑して縮こまっていた。
「ふへひひ…可愛いらぁ~…きゅっーっと!!」
「へぇ?!…あっ…あのオスクロルさん…??!!」
オスクロルはニタニタと笑うとギュっとプリムラを抱き締めたのであった。
「あぁ…あの…プリムラちゃんのほっぺらプニプニらぁ~…プニプニプニ~…」
「あっ…あの…!はっ…恥ずかしいです…!?」
「あぁ~…それも可愛いれすよぉ~…プニ~…」
「…えーっと…呂律が回ってないし、あれは酔ってるのかしらね…?」
「…そうかもね…」
「キャウン……。」
「でもオスクロルねーねの顔楽しそうだね!」
「そうかもしれないけど…プリムラちゃんが大変そうになってるけど…?」
「ピヨォ…。」
「あの…オスクロルさん、そろそろ止めた方が…。」
プリムラ以外のメンバーは一歩後ろからそれを見ていたがアイリスが二人に寄ったのであった。
「ふぇ?アイリスひゃんれすか~…はりゃ?ふりむらちゃん?」
「…きゅー……」
たが声をかけた時プリムラは既にオスクロルの胸にて目を回してしたのであった。
「はりゃりゃ~?お寝むれふかぃ~…まら日ら高いれすっれ~?」
「…あの…オスクロルさん、どうしてこうなって…」
「んぁ~…?そういらみなはん寝てますれぇ…?アイリスひゃんらちも寝らいんれふか?」
「いえ…そうでは…!」
「でもわらしも眠く…ここ三日アクセサリー厳選れぇ疲れちゃったれすかね~…くかー…」
「…むっ…きゅー…」
アイリスが聞き出そうとしていたがオスクロルはプリムラを抱きながら横になって寝息を立てたのであった。
「…寝ちゃった………。」
「あー…プリムラー?起きてるー?」
「うっ……目の前があったかふわふわ…もちもちぬくぬく……」
キャトラはオスクロルに抱えられているプリムラに問いかけたが真っ赤な顔して呟いていた。
「こりゃ駄目かー…仕方ないわ…タローまだ匂い追えてるかしら?」
「クゥン!キャンキャウーン!」
「まだ大丈夫そうね!ぎにゃー!」
そうしてまたまたぎにゃって皆は駆け出したのであった。
そして一行は巨樹の根が張り出る場所にへとたどり着いた。
「やっぱ樹があんなに大きいと根っこも大きいものね…。」
「そうですね、出ている根がまるで雨避けみたいですね。」
「おーい!タローが言うにはもう少しらしいわよー!」
「はいはい…よっと…」
張り出る根などを潜ったり越えたりして六名は巨樹の幹と根の境目にへとたどり着き、幹には大きな丸い穴が空いてあった。
「むむっ…いかにも怪しい穴ね…」
「キャンキャン!クゥーン…!」
「うんうん…にーにはあの中だって!」
「樹の中に捕らわれてるのかしら、だとしたら随分メルヘンね?」
「ともかく行くわよー!」
「おっー!」
「ピヨー!」
意気揚々と歩を進める三名がてくてくと穴にへと行こうとした、だが穴の数歩前にて中から何かが飛び出してきたのであった。
「きっきゅー!!」
「ぎにゃー?!」
「わぁあ!?」
「ピヨォ?!」
「何っ?!」
「…!?…囲まれてる…!」
穴から出てきていたのはピンク色で腹に桜の模様が描かれた星たぬきであり、穴や回りの木の陰からぞろぞろと現れてアイリスらを取り囲んだのであった。
「ウッー!キャンキャン!!」
「すごい数…!さっき通った道も星たぬきだらけだわ…!」
「ピィ………。」
「ヒナちゃん?!大丈夫?」
「ちょっとあんたら!寄って集って何をする気かしらー?!」
「きっきゅー!きゅきゅきゅる!きっきゅっきゅー!」
キャトラがフシャーと周りの星たぬきに威嚇をすると何か少し偉そうな風格を漂わせる星たぬきが一歩前に出て何かを話しかけた。
「…何を言ってるかさっぱり分からないわ…」
「うっー…コヨミもさっぱりだよ!」
「ヒナは鳥さんなら分かるよー…。」
「…キャトラ、どうかしら…?」
「んー…少し待ってー…ぎにゃにゃーぎにゃー?」
「きゅー…きっきゅきゅるるー!」
「ぎにゃー?!」
「ぎゅる!きっきゅるん!」
するとキャトラは少し偉そうな星たぬきに二三言話し合うとアイリスらの元にへと戻った。
「…えっーとね、言ってる感じは『ここは通さない!』って感じね。RASNを連れ去ったのはこの星たぬき達よ!」
「やっぱりなのね…でも何でRASNなんかを拐って…?」
「あー…なんかねー守人とか選ばれていた者とか言われて奉られてるっぽいわよ?」
「えぇ…」
「何でかしらね…?」
「それは教えてくれなかったわねー…帰らないとオスクロル達みたく眠らすって言ってるわよー…。」
「きっきゅー!」
そう言うと少し偉そうな星たぬきの回りにいる星たぬきの手には少し黄色みがある淡い白色のルーンを掲げていたのであった。
「あのルーンが…皆を眠らしたのね…?」
「…あれって…もしかして…!」
「きゅー!!きっきゅー?!」
「すんすん…この香りってみんなが寝ていたとこの匂いに似てるわ!」
「そうね…これはやっぱり酒粕のルーンの香りだわ…!」
「…酒粕のルーン?」
「カスミねーね、何なのその酒粕のルーンってどんなのー?」
「簡単に言えば私の甘酒のルーンの亜種みたいなものね、あれで作られる甘酒は絶品らしいわ…」
「…でもどーして眠らせれるのかしらねー?」
「そうね…確か甘酒にはよく眠れる効果もあるって聞いたことがあるような…」
「ふーん、でもどうしたものかしらね…あれじゃ近付いたらオスクロルやエクセリア達みたいに…」
「…私に任せて…!」
するとアイリスはたじろぐ皆を余所に一歩一歩ルーンへと近寄ったのであった。
「ア…アイリスー!眠らさせちゃうわよー?!」
「大丈夫…!……………はぁっ!」
「きっきゅー?!」
目をつむりルーンを持つ星たぬきにアイリスは手をかざしながら声を上げると光を出して星たぬき達に当てたのであった。
そして直ぐに光が晴れると周囲にいた星たぬき達は偉そうな星たぬきを残して寝てしまっていたのであった。
「きゅー!?きっきゅー?!」
「さぁ、これで大丈夫ですよ。行きましょう!」
「凄いわね…一瞬で周りの星たぬきを…。」
「でもまだ一匹残ってるよー?」
「まぁ一匹ぐらい平気…いや、ここはアイツに案内でもしてもらおうかしらねー?」
そうしてキャトラは少し偉そうな星たぬきとまた話し合い始めたのであった。
「きゅっ?!ききゅるきっきゅー?!」
「ぎにゃにゃ?ぎにゃー…ぎにゃにゃん?」
「きゅっ…きゅいる!きっきゅぇ!」
「むむっ…仲間だと言っても通してくれないわ…困ったわね…」
「…どうすれば…あの中は結構入り組んでいるみたいね…」
「…虱潰しで探しても時間がかかるし…やっぱり案内が必要ね…」
「分かってるけどねー…仲間が駄目なら…おーいヒナー!」
「ピヨー?」
するとキャトラはヒナを呼び出し、ヒナは首を傾げてトタトタとカスミの側にやって来た。
「うんうん、いい感じね!そんじゃ…ぎにゃ!ぎにゃぎっぎにゃにゃーん!ぎにゃにゃん?」
「きゅっ!きっきゅー…?きゅるぁ…。」
キャトラとまたまた話し合った星たぬきはカスミとその後ろで顔を覗かせているヒナの顔を交互に見始めたのであった。
「…何かしら?」
「ピヨ…?」
「きゅ!きゅいきゅい!」
「よーし、説得完了よ!案内してくれるってさ!」
「わぁー!キャトラねーねすごーい!」
「あんなに頑なだったのに…一体どうして…?」
カスミは屈みこんでキャトラに耳打ちしたのであった。
「そりゃ簡単よ、RASNの家族と妹に友人って話したのよ!」
「……はぁ…そう…。」
「でも信じてくれたみたいだし頼むわよー!」
「はいはい…今回だけだからね…。」
そして一行は少し偉そうな星たぬきの後を追って樹の中に入っていったのであった。
樹の中を進んでいく一行はうねった道を登ったり下ったりして樹の中の迷路の最奥にへとたどり着いた。
「…あっ!パパっ!」
「…?!」
そこにはRASNが星たぬきに囲まれて鎮座しておりサクランボやらちくわ等の食べ物などが傍にお供えされていたのであった、そしてヒナがRASNを見つけると飛ぶように飛び付いたのであった。
「RASN…大丈夫?」
「…!」
それに遅れて星たぬきらを掻き分けてアイリス達もやって来たのであった。
「そう、良かったわ…。でもみんな心配したのよ…。」
「………。」
RASNはアイリスにそう言われ皆に謝ったのであった。
「まぁ、大丈夫よ!無事で何よりだしね。それより何でこうも祀られてるみたくになってるのかしらねー?」
「…!」
RASNは自身の背後にある壁画の様なものを指を指したのであった、そしてアイリス達はそれを見渡したのであった。
「何かしら?桜の形の上のちっちゃいピンク色は…ここの星たぬき?」
「あっ!これ何かにーにが黒くなった時にそっくりだ!」
「クゥーン?」
「おっきい…鳥さんみたいなのが三つ?」
「こっちの大きくて黒い星たぬきみたいのは…何かしら?」
「何か貝殻持ってるみたいな感じね?!あとは…ワカメ?」
「…きゅー…」
「…きっきゅー…」
「…きゅる…」
アイリスとキャトラが黒い星たぬきの絵を言い出すと周りの星たぬきはきっきゅと怯えるような振る舞いをみせた。
「どうしたの?そんな怯えちゃって?」
「きっ…きゅー…。」
「邪神…?あれが?そんなに恐ろしいものなのね…」
「きゅー!きっきゅーれ!きゅるるん!」
「…?!」
するとアイリス達を連れてきた少し偉そうな星たぬきはRASNの手を掴んで、壁画の部分を回すとその奥に引っ張ったのであった。
「ここ壁画だけじゃなくて隠し扉だったのね…」
「キャトラ、感心してないで追うわよ?」
キャトラが隠し扉をキィキィと鳴らしてる間にアイリスらはRASNと少し偉そうな星たぬきの後を追い、殿となっていたカスミはキャトラにそう言ってた。
「あー、ごめんごめん。今行くわー。」
一行は更なる奥へと進んでいった、すると巨大な木の枝の上にへと出てきてそこにはヒナが言っていた三つの鳥さんみたいなのが引っ掛かってる様に置かれていて赤青緑三色あったのであった。
「わー…大きいねー?」
「鳥さん…?」
「ちょっとー?そろそろこれが何なのか教えてくんないかしらー?」
「きゅ……きっきゅる?…きっきゅー!」
そしてRASNらの先から星たぬきの集団がやって来てその上にはオスクロルとプリムラが乗っかっていたのであった。
「あれってオスクロルにプリムラ…!?どうしてこんなところに…?」
「きゅっきゅっきゅっ…きっきゅー?」
「きゅー!…きっきゅ、きっきゅん!」
すると連れてきた星たぬき達と少し偉そうな星たぬきが話し合うとプリムラは緑色にオスクロルは青色へと乗せられていた。
「…それにしても何なのかしら?壁画に描かれていた通りならRASNもかしら…?」
「きゅー!きっきゅー!」
そしてRASNも星たぬきに連れられて残っていた赤い物にへと乗せられていて、アイリスらは少し偉そうな星たぬきとその他星たぬきに囲まれて離されていたのであった。
「…?……?!」
すると三人の乗ってる物が光り出して浮上したのであった。
「なっ…何…!?」
「飛んだ!?」
「きっきゅー!」
「きゅー!きっきゅんー!」
そして三機は飛んで行き桜の木の上で一つにへとなり、オスクロルの様なエナジーウイングの翼の様なのを展開した人型のロボへと変身したのであった。
「すごーい!合体だー!」
「若い命が真っ赤に燃えたり海陸空って感じかしらー?!」
「キャトラ…何を言ってるの…?」
「ピヨ…何だか凄いね、ママ…?」
「そっ…そうね…」
下が騒がしい中、ロボの中では三人が謎の空間の中で向き合っていたのであった。
「あれ…RASNおにいさんに…オスクロルさん…? 」
「えっ…?プリムラちゃん?というよりここは?RASNさんを追って星たぬきを追ってたら少し心地よい光に包まれて…うーん、その先が思い出せません…」
「…!!」
「あっ…!RASNおにいさ…きゃぁ!?」
プリムラがRASNの方に目を向けたがそこにはRASNは何故か裸でいた、だが見えていたのは肩より上であり下は謎の光や煙で阻まれていた。
「あっ…というより私達もそんな感じですね…?」
「えっ…ええっ……はっ…はは…恥ずか…しい…っ!」
そしてオスクロルも発言も聞いてただでさえ赤くなってたのに湯気がたつ程熱くなっていた。
「…!……!!」
だがRASNはあまりそれを気にせずに真ん中の光景に指を指した、そこの眼下にサクラ島が映されていた。
「これは外ですか…?見た感じは飛んでいる感じですか…?」
「…!」
「というよりあの奥に見えるのは…黒い星たぬきですか…?」
そしてその光景の正面の海からは巨大で黒い星たぬきがこちらへと向かって来ており、手であった所にはアンモナイトみたいな貝がありそこからはワカメや蛇が頭を覗かせていた。
「ま…まさか…あれと…!?」
「…!」
「違うんですか?」
「…、…!!」
「えっ…分かり…あう?」
「確かに見た目だけで弾くのはおかしいものですね、それに…何だか今なら何でも出来そうですしね…!行きましょう!」
「…!(コクッ)」
「えっ…?!ええっ……!」
そうして三人を乗せたロボは生暖かい風に乗る様に翼を広げて巨大な星たぬきへと向かったのであった。
その後黒い星たぬきとRASNらの乗るロボの戦いが始まった、島に被害を起こさぬようにと戦いの場は島から距離は離していた。
そして星たぬきは貝から蛇やワカメや触手を口からはビームを出したりとしていた、だがRASN達のロボは分離合体を繰り返してその攻撃を避け様々な形態で星たぬきへと攻撃を仕掛けていた。拳から拳を出したり二つあったミサイルポッドを倍々の八つに増やして撃ち出したりと多種多様な攻撃で星たぬきを追い込み最後は暖かな春風と光で包み込んで通常サイズの星たぬきに変えたのであったのであった。
-サクラ島 花見エリア-
「何だか知らないうちに人数が増えてますねー?」
「うっ…うむ、だが増えてるにしても増えすぎな気が…」
「きっきゅー。」
少し前までRASNらがいた所にRASNは戻ってきていたが桜の木の星たぬきや先ほどの黒い星たぬきも一緒に花見をしていたのであった。
「わぁー?!新種の星たぬきですか!体が少ししっとりとしていて冷や気持ち良いですー。」
「きゅー…」
「ふふふ、良かったですね?」
「はいっ!それにこんなに星たぬきまみれでほんと嬉しいです!きっきゅー!」
「きっきゅー!」
もちろんRASNらが持ってきた弁当では足りないので星たぬきらが桜餅やサクランボやらちくわやツキミのお団子屋等を持ってきたのであった。
「いや~大忙しだね~?兎の手も借りたい気分だよー?」
「プー。」
「コヨミも手伝うよー!」
「キャンキャン!」
「ありがとねー、それじゃ…一緒にこねこねしよっか?」
「うん!プリムラちゃんも一緒にやる?」
「あっ…ごめんね…私…用事があるの…。」
「そうなんだ!それじゃコヨミプリムラちゃんの分も頑張ってこねこねするね!」
「おっー、それじゃ頑張ってもらおっかなー?」
「はーい!」
「キャウーン!」
「ごめんね…おにいさん…」
そうしてコヨミとツキミはお団子作りをして、プリムラは星たぬきまみれの花見の中でRASNを探していた。
一方RASNはとある一本の桜の木の下でヒナに膝を貸してカスミとアイリスの間に挟まれていたのであった。
「すぅ…すぅ…」
「…。」
「すっかり寝てるわね、RASNを探すときもキャトラやタローちゃんから離れないように前を走ってたもの。」
「………。」
「そんな申し訳なさげな顔しなくてもいいのよ、それにしても随分と凄かったわね?」
「…!…?」
「え、これ?酒粕ルーンよ、あの星たぬき達から分けてもらってね。これでもっと美味しい甘酒が出来るかもね?」
「…!」
「………、それにしてもやっぱり二人は仲が良いですね?」
「そっ…そんな事はないわよ、今はあの星たぬきを信用させる為に演技をして…」
「…でも良く飛行島でもそんな感じだったような…」
「…気のせいじゃない?そういえばもう食べ尽くしちゃったわね?何か取ってくるわ。」
カスミはそう言い残してその場から離れたのであった。
「…。」
「…ねぇRASN…あの時の壁画の人がRASNそっくりだったけど、何か覚えとかある…?」
「…。(フルフル)」
「そう…何か手がかりとかあったら良かったけど…。」
「…!」
「ありがとうRASN、それにあのロボ一体何なのかしら…あの星たぬきの纏っていた闇を打ち払ったし…」
「……?…!」
「そうね、調べようにも消えちゃったから調べようもないからね。でもカッコ良かったわよ?」
「…!……?」
「えっ?あれは…プリムラちゃん?」
RASNとアイリスの目線の先にはプリムラがじっとこちらを木の陰から覗いていた、そして気付かれるのに気付かれたのかもじもじとしながらもこちらにやって来たのであった。
「あ…あの…お邪魔でしたか…?」
「ううん、そんなことは無いわよ?」
「…!」
「そ…そうですか…でしたら…あの…こっ…これ…!」
するとプリムラはバッグから星たぬきのぬいぐるみをRASNに手渡したのであった。
「…!」
「手作りぬいぐるみ…?プレゼントかしら?」
「い…いえ…その…昨日おにいさんのお部屋に行って帰る時に気付いたら持っていっちゃって…お花見から帰ったら返そうと思いましたけど…」
「…!……。」
「大丈夫…なんですか?それにまだ一杯あるんですか…?」
「…!(コクッ)」
「へぇ、こんな可愛いのがまだあるのね…私にも一個いいかな?」
「…!」
「ふふっ、ありがとね。あと良かったら作り方教えてくれる?」
「…!」
「…ほっ…良かった…仲直りですね……。」
プリムラが星たぬきのぬいぐるみの間に挟まれているのを見てホッと安心したように息を吐いたのであった、だが二人はそれが耳に入ると一緒にプリムラの方を見たのであった。
「仲直り…?」
「…?」
「あっ…いえ…その…それはキャトラちゃんから秘密にされていて…。」
「もう…キャトラったら…、プリムラちゃん正直に話して?」
「あっ…はい…あの…」
プリムラは二人に前日の事を話したのであった。
「…ということなんです…。」
「そう…心配させちゃったみたいね…?」
「…!」
「そうね…。急に変わったり急に記憶が戻ったりして少し戸惑っていたからそう見えちゃったのね…。」
「あの…大丈夫なんですよね…?」
「えぇ、キャトラに言っておいて?私達は大丈夫だって。」
「…!」
「…はいっ!分かりした…!」
そうしてプリムラはペコリと一礼してその場を去ったのであった。
そして日がそろそろ沈もうとしたときRASNらはサクラ島から離れることとなった、約一名は離れることに心底悔やまれるような顔をしていた。
そして後の日の飛行島、アイリスの部屋にはRASNとアイリスに似た星たぬきのぬいぐるみが飾られるようになったのであった。