東方不死鳥紀   作:はまなつ

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12話です。今回から新章に入っていきます。新章から戦闘シーン多くなるしキャラも増えていくので頑張っていきたいです。あと関係ないけど前回の鈴仙さんが完全にヒロインに仕上がってましたね。この小説のヒロインは霊夢さん何ですけどね…


幻想廻り〜紅魔館編〜
12話 新たな出会いへ


「霊夢ー。居るかー?」

 

俺は永遠亭から帰り、博麗神社で霊夢を呼ぶ。何故博麗神社に来たか?答えは簡単。博麗神社と永遠亭以外に場所を知らないからだ。

 

「あら、信二。帰ってきたのね。どう?傷の調子は」

 

「おかげさまでだいぶ良くなったよ。ありがとうな霊夢」

 

「何よ突然。私は何もしてないわよ」

 

「何言ってるんだよ。霊夢が永遠亭に行こうって提案してくれたし、最初に助けてくれたのは霊夢じゃないか。改めて礼を言うよ」

 

「そう…素直に受け取っとくわ」

 

「あぁ。そうしてくれ」

 

「ところで信二。あなたこれからどうするの?」

 

霊夢が質問してくる。その質問ももっともだ。俺は幻想郷に来たばかりで家も財も何も無い。確かにこれから生きていく上で大切なものがほぼないに等しい。

 

「そうだなー。…今は幻想郷をよく見て回りたいんだ。ここにはまだ俺の見たことない場所や、あったことの無い人が沢山いるだろう?」

 

「まぁそうね…沢山いるわ」

 

「そうだろう。だからその場所に行きたい、その人に会ってみたい。そういう気持ちが今は強いな。…それに幻想郷中を旅すればアスモダイを見つけられるかもしれないからな」

 

「家はどうするの?流石に旅するだけじゃ大変でしょ?」

 

「そこは…まぁ…おいおいって感じだな」

 

食料ならまだ動物を狩ったり山菜を採ったりすれば何とかなるだろう。だが確かに家がないと不便なのも事実だ。毎日野宿なんてしたくないしな。

 

「…良かったらうちに住む?」

 

「え?!何言ってるんだ霊夢?」

 

「し、信二の家が出来るまでよ!ずっと野宿させるなんて気が引けるし…。い、嫌ならいいわよ。どうするの!」

 

何故か最後の方はやけ気味になっいく霊夢。言ってて恥ずかしくなってきたのだろうか?

 

「…それじゃあお言葉に甘えて。住まわせてもらうよ、霊夢」

 

「本当?じゃあこれから宜しくね、信二」

 

霊夢が満面の笑みで握手を求めてくる。俺はすこしドキッとしたが何とか平常心を保って霊夢と握手する。

 

「こちらこそ宜しく、霊夢」

 

「それで?信二はどこから行こうとしてたの?幻想郷は意外と広いわよ?」

 

「やっぱりそうかー。あてもなくぶらり旅って感じになりそうだな」

 

「…なんなら私が幻想郷を案内してあげましょうか?」

 

「本当か霊夢?そんなことしてもらっていいのか?」

 

「ええ、どうせ暇だし。それに幻想郷には迷いの竹林以外にも魔法の森や妖怪の山っていう迷いやすい場所もあるわ。そんなことろに信二を放り出したら確実に迷子になるでしょうね」

 

「そうなのか、少し甘く見ていたな…」

 

「だから私が幻想郷各地を案内してあげるわよ」

 

霊夢のこの提案は実際かなり有難い。何も知らないと道に迷い博麗神社に帰ってこられなくなったりするだろう。迷いの竹林の様な場所が他にもあるなら尚更だ。さらに知らない場所の探索は意外と時間がかかる。急いでいる訳では無いがアスモダイが力をつける前に見つけたい。

 

「そうだな、それなら幻想郷の案内、頼むよ霊夢」

 

「ええ、頼まれたわ」

 

「それでどこから案内してくれるんだ?」

 

「そうね……あ、紅魔館なんていいんじゃ無いかしら」

 

「紅魔館?なんでそこなんだ?」

 

「そこには魔法使いがいるからよ」

 

それを聞いた瞬間、俺は紅魔館に行くことを決意した。

 

 

 

 

「紅魔館かー、楽しみだな」

 

俺は紅魔館への道を歩きながら霊夢に言う。どんどん好奇心が高まっていくのが分かる。

 

「そんなに魔法使いに会いたいの?」

 

「そりゃまぁ、色んな魔法を知れるほど面白い事は無いよ」

 

「そうなの?私には分からないわ」

 

「うーん確かに、魔法使い以外には理解しがたいかもな」

 

「そうね。あ、そう言えば紅魔館には魔法に関する本が沢山ある図書館があったわね。まぁ私はほとんど行ったことないけど」

 

「ほーお。それは楽しみだな」

 

傍から見てもひと目でわかるほどうかれている信二。と、そんな二人に

 

「あー!こないだの火のやつ!」

 

「ダメだよチルノちゃん。ちゃんと挨拶しないと…」

 

「んお?ああ、チルノか。大妖精も一緒か。ん?そこにいるのは初めて見るな」

 

「こんにちは信二さん。この子はルーミアって言います」

 

「ルーミアなのだー。よろしくなのだー」

 

「ああ、よろしくなルーミア。俺は火渡信二。信二って呼んでくれな」

 

「そーなのかー。わかったのだー」

 

「ちょっと!ワタシを無視すんなシンジ!今日はこの間の仕返しを」

 

「ほれ」

 

信二はチルノに対して軽く炎を出す

 

「うぎゃー溶けるー」

 

チルノは軽く炎が当たった瞬間尻尾を巻いて逃げた。

 

「チルノちゃん待ってーー!」

 

「追いかけるのだー」

 

「…なんかこの前もこんな感じの見たことあるわよ…」

 

「奇遇だな。俺も同じこと思っていたよ」

 

チルノの学習能力がゼロだと確認した信二は歩みを続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、あそこが紅魔館よ」

 

道を抜けたとこに突如として現れた深紅の館。目に悪いほど赤い洋館は太陽の光を反射しかなり眩しい。大きさは西洋の城並に大きくどこか薄暗い印象を受ける。その館を見た俺の第一声は…

 

趣味悪!

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