東方不死鳥紀   作:はまなつ

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18話です。今回はあまり盛り上がらないですね。ただ次回からようやく盛り上がりそうです。起承転結全てを面白くするのって難しいですね。


18話 レミリア?

「パチュリー様、妹様、ご夕食の準備が整いました」

 

「あら、もうそんな時間なのね」

 

「信二様もご一緒にどうですか?お嬢様も会食したいと申しております」

 

「お、頂いちゃってもいいんですかい?」

 

「ええ、霊夢も同席すると言っております」

 

「それならお言葉に甘えましょう。ご馳走になります」

 

「それではこちらへどうぞ。」

 

咲夜について行き先ほどお嬢様と対談した部屋に行く。ドアを開けると、そこには所狭しと並ぶ豪華な料理があった。いくらお客が来たとはいえ豪華過ぎないか?

 

「随分と豪華だな。食べきれるのか?」

 

「ここでは毎日こんな感じよ。まぁ今日は1段と豪華だけど」

 

「…すごいな、紅魔館」

 

パチュリー達は毎日こんな豪華な食事をしているのか。普通に羨ましいな。

 

「こちらに座りなさい信二。あなたとは色々と話したいことがあるの」

 

「よろこんで。お嬢様、会食にお誘いいただきありがとうございます」

 

「レミリアにそんなかしこまらなくていいわよ、信二。食事を頂くのは素直にお礼を言うけどね」

 

「あら、霊夢がお礼を言うなんて、明日は雪かしら?」

 

「失礼ね、礼くらい私だって言うわよ」

 

「冗談よ。さぁ、食べましょう。咲夜が作った料理が冷めてしまうわ」

 

「咲夜がこれらの料理を作ったのですか?」

 

「ええ、全部咲夜が作ったわ」

 

「それは凄いですね。この量を一人で…」

 

「どうぞ、信二様」

 

「では、いただきます。…!美味しいですね」

 

「自慢のメイドだもの。当然よ」

 

「ありがとうございます、信二様、お嬢様」

 

霊夢も咲夜の作った料理に舌鼓を打っている。実際俺もここまで美味しい料理は中々食べたことがない。やはり、めちゃくちゃレベルの高いメイドだったんだな、咲夜は。

 

「ところで信二、あなたの元いた世界はどんな生活を送っていたの?」

 

お嬢様が尋ねてくる。永遠亭の時もそうだったが、やはり幻想郷の外から来た人間の中でも俺はかなり特殊だから皆気になるんだろう。

 

「元いた世界では騎士として国に仕えていました。」

 

俺は自分の話をお嬢様に話す。永遠亭の時と同じ様に。お嬢様も多分満足されただろう。話をしているとすぐに時間が経つ。結構喋っていたらしく、料理がもうほとんどない。

 

「あら、もうこんな時間、ありがとうね信二。とても楽しかったわ」

 

「楽しんでいただけたなら光栄です。俺もお嬢様との会食、楽しかったです。」

 

「そう。咲夜、信二と霊夢を寝室に案内してあげて」

 

「かしこまりました、信二様、霊夢こちらへどうぞ」

 

(私には様をつけないのね)

 

俺達は部屋をあとにする。

 

「ところで霊夢、俺が図書館に言ってる間お嬢様と何話してたんだ?」

 

「ただの世間話よ。あと、あなたについてとか」

 

「俺について?」

 

「そう。信二が幻想郷に来た日の話とかね」

 

「ふーん。結構有意義だったな」

 

「…そうね。けど今日のレミリアはいつもよりちょっと生意気だったような気がするわ」

 

「生意気?気のせいじゃないのか?」

 

「そうかしら。咲夜、あなたはどう思う?」

 

「私が聞いてる限りではいつも通りのお嬢様だったわ」

 

「そう…ならいいけど」

 

「思い過ごしよ。あと、着いたわよ。右の部屋が霊夢で左が信二ね。お風呂とかは中にあるからそれを使ってちょうだい」

 

「風呂もあるのか…本当にでかいな、紅魔館は」

 

「同感ね、少しはその財力を分けて欲しいわ」

 

「切実だな、霊夢」

 

「死活問題なのよ」

 

「それじゃあ何かあったら呼んでちょうだい」

 

「ああ、ありがとう咲夜。おやすみ」

 

「おやすみ咲夜」

 

「ええ、おやすみなさい」

 

その後は普通に風呂に入って歯を磨いて寝た。余談だが布団もものすごいふかふかですぐに寝た。…もうここに住んでもいいかな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、傷もほぼ完全に塞がったな」

 

朝、俺は鏡の前で傷の確認をする。永琳さんの薬がきいていているのだろう。治りがかなり早かった。まぁ俺の体質もあるのだが。

 

「朱雀、おいで」

 

朱雀を呼び出す。俺の頭に乗っている朱雀は、この前とは打って変わって大きさがオオワシくらいになっている。

 

「うん、朱雀もかなり回復したな」

 

これなら不意の事態に陥っても対処できるだろう。自信の回復を確認したあと廊下に出る。すると霊夢がほぼ同時に部屋を出てきた。

 

「おはよう信二、よく眠れたかしら?」

 

「おはよう霊夢。ぐっすり眠れたよ。ベッドがよかったからな」

 

「あら、家の布団じゃ安眠できないって言ってるのかしら?」

 

「そんなこと言ってないよ」

 

「まぁ憎たらしいほどここのベッドは気持ちいいものね」

 

「確かにな」

 

そんな話を霊夢としながら大広間に向かう。朝食を用意してくれているらしい。いたせりつくせりだな。

 

「おはようございます」

 

挨拶をしながら部屋に入る。そこにはパチュリーと小悪魔と美鈴だけでお嬢様とフランの姿は無かった。

 

「あれ?お嬢様とフランは?」

 

「あの二人ならまだ寝てるわ。吸血鬼だから朝には弱いのよ」

 

「なるほどね」

 

「信二、このあとも図書館に来るのでしょ?」

 

「ああ、まだまだ読みたい本が沢山あるからな。また世話になるよ」

 

「いいわよ。ゆっくりしていきなさい」

 

「霊夢はまたレミィとお茶会でもするのかしら?」

 

「そうね。今日はフランも来るそうだし。信二も来たらどうって昨日レミリアが言ってたけど、どうする?」

 

「うーん…図書館言ったあとに来ようかな」

 

「そう、言っておくわね」

 

…このあと俺は先に図書館に行ったことを後悔することになる。もうすぐ起こる紅魔館での異変に巻き込まれるから…。

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