東方不死鳥紀   作:はまなつ

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5話です。そう言えば主人公の容姿がどんなもんか言ってませんでしたね。僕のイメージとしてはD.Gray-manのラビの眼帯を外した感じですね。知らない人は是非調べてみてください。面白いので。


5話 ⑨出現

俺は霊夢に案内されるままに歩いている。体の傷は痛むが特に支障はない。霊夢が巻いた包帯がしっかりとまけているのだろう。まぁ信二が普通に歩けるのには()()()()()()()()

 

「信二、傷は大丈夫か?」

 

「ああ。歩く程度なら全然問題は無い。心配してくれてありがとうな、魔理沙」

 

「信二には魔法を見せあう約束があるからな。こんな所でくたばってもらったら困るからな」

 

魔理沙は箒の上に寝転びながら飛んでいた。

 

「てか魔理沙、随分と器用な飛び方するんだな」

 

「毎日乗ってるからな。こんくらいできるようになるぜ」

 

「信二は空を飛べないの?空飛んだ方が早いのだけど…」

 

「残念だが俺は空飛べないんだよ。俺の世界でも空飛べるやつは極小数だったしな」

 

「そうなの?幻想郷だと普通の人間ですら空を飛ぶから信二も空飛べるのかと思ったわ」

 

「マジか…俺も修行すれば空飛べるかなー」

 

「頑張ればいけるんじゃないか?練習なら付き合うぜ!な、霊夢?」

 

「まぁ…暇な日ならね」

 

「何言ってるんだ、お前はいつも暇だろう。どうせ今日も暇してたんだろ?」

 

「そんなこと…無いこともないけど…」

 

すこし口ごもる霊夢。どうやら図星だったようだ。

 

「霊夢は普段どんな生活をしているんだ?」

 

信二が霊夢に聞く。信二がいた世界では暇がある日はほとんど無かった。何せ戦争中だったのだ。安堵する日もあまり無い生活をしていたため、暇な時にしている事を純粋に聞いてみたかったのだろう。

 

「そうねー。掃除をしたり、人里に言って買い物したり、魔理沙みたいに神社に来た妖怪や人間と話したり弾幕ごっこしたり…そんな生活かしら?」

 

「あとはたまに発生する異変を解決するくらいだな」

 

魔理沙が横から会話に入ってくる。

 

「異変?なんだそれ?」

 

「異変は幻想郷の住人が起こす事件のことよ。それぞれ思うところがあり起こすのだけど大体が幻想郷全体を巻き込むものなの。幻想郷は全てを受け入れるけど誰かのものでは無い。つまり異変を放っておくと幻想郷が狂ってしまう可能性があるの」

 

「そこで異変が起きた場合は弾幕ごっこで解決させるんだぜ!私と霊夢は何個も異変を解決してきたんだぜ!」

 

魔理沙がふふんと言わんばかりに胸を張っていう。

 

「なるほどね。さっきの弾幕ごっこで妙に戦いなれている感じがしたが霊夢と魔理沙は何回も弾幕ごっこをしてきたんだな」

 

「ええ。異変を解決して幻想郷の平和を保つ。それが博麗の巫女の仕事だもの。そればっかりはめんどくさくてもやらなくてはいけないから」

 

「ちなみにワタシは面白そうだから霊夢についてってるだけだぜ」

 

「面白そうだからって…。異変を解決するのも大変なんじゃないのか?」

 

「ええ、一応異変を起こす奴らも弾幕ごっこをするけど手加減なしの本気だからね。殺しにくることだってあるわ」

 

「結構危ないじゃないか!よくそんなことやってるな」

 

「「信二に言われたくないわ(ないな)」」

 

「あー。まぁそうだな」

 

そんな話をしていると前から二つの影が見えてくる。

 

「そこの巫女と魔法使いー!アタイと勝負しろ!」

 

「チルノちゃん!いきなり失礼だよ…」

 

「大丈夫だよ大ちゃん。アタイはさいきょーだからね!」

 

「…霊夢。この二人は?」

 

「こいつらは妖精。青い方がチルノ。アホの妖精よ。緑の方が大妖精。妖精の親玉みたいなやつ」

 

「誰がアホの妖精だー!」

 

チルノが食ってかかる。

 

「そうか。えっと、こんにちはチルノと大妖精。俺の名前は火渡信二。信二って呼んでくれ。」

 

「あ、はじめまして信二さん」

 

「宜しくね、しんじ!」

 

「おう、それじゃぁ気をつけて遊べよ」

 

「はーい!………て違う!そうじゃない!」

 

「ち、もう少しでやり過ごせそうだったんだがな」

 

「結構惜しかったけどね」

 

「やっぱりアホの妖精じゃないのか?」

 

魔理沙がものすごく馬鹿にした態度でチルノに言う。

 

「ムキー!もう怒ったよ!これでもくらえ!氷符「アイシクルフォール」」

 

チルノの逆鱗に触れたのかチルノが突拍子も無く弾幕を放ってくる。チルノが突然弾幕を放ってくることは二人にとってはよくあること。二人は当たり前のように回避に出る。しかし一つだけいつもと違う事が。そう、信二である二人は回避したあとに気づき慌てて信二を守るためスペルカードを取り出そうとする。その時

 

「急に危ないじゃないか、チルノ」

 

そう余裕そうにする信二。その信二の周りには炎が渦巻き、チルノのスペルカードを全て相殺していた。元の世界で最も強かった男だ。このくらいくぐり抜けてきた修羅場に比べれば全体生ぬるい。

 

「あんまり荒事起こしたくなかったんだがな…先に謝っとくぞチルノ」

 

「え?」

 

そう言うと信二は右手をチルノに対して振る。するとその先から炎が波のごとくチルノに襲いかかる。

 

「うぎゃーー!」

 

「ち、チルノちゃーーん!」

 

チルノは炎に吹き飛ばされ、大妖精はそのあとを追って行ったとさ。

 

「やっぱりアホの妖精だな」

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