第一巻のモモンガ(当時)様がセバスに周囲を探索させたとき。
その時にセバスが「青の薔薇」と遭遇してナザリックへ連れ帰った後、イビルアイが書いた日誌という設定です。
気が向けば、本編的なのでそちらも書くかもしれません。
そうなった場合は、こちらは番外編的なものとして扱います。
多大なるキャラ崩壊や独自設定などがありますが、それでもいいという方のみお読みください。
感想は見ますが、返信はしませんので悪しからず。
いきなり日にちが飛んでいますが、これは仕様です。
~捕虜日誌・70日目~
私の名前はラージア・エレ。
本名はキーノ・ファスリス・インベルン。
この日誌を書いた現在はリ・エスティーゼ王国のアダマンタイト級冒険者チーム「青の薔薇」の一人。
そして、十三英雄と共に旅をした「国堕とし」と呼ばれる吸血鬼だ。
この日誌は、私を含めた「青の薔薇」が強大かつ最悪な存在である悪のプレイヤーに捕らえられ、捕虜となった日々を記したものだ。
私たちが捕らえられて早70日。
種族的に銀が苦手な私に銀食器を使わせ、見たこともないものを無理やり食べさせられ続けて早70日だ。
そして、今日。
出された食事は見たことも聞いたこともない食材を使い、見たことも無いほどの料理を食べさせられた。
ドロドロの濁り黄色がかった白いスープ、古くなりすぎたのか硬い野菜の盛り合わせとそれにかけられたこれまたドロドロの白い液体。
焼かれた仲間と同じ種族の肉。
見るもおぞましい真っ赤な生の肉。
金や白や青などの様々な色の何かが入り、それらを溶かしているであろう音を出す液体が注がれた器。
銀色の食器を握らせられ、それらを口に運ぶ。
じっくりと味わうように食べろ、と言われているのですぐには飲み込まずに何度も何度も咀嚼する。
味がしなくなってもそれを続けると、いきなり顔を掴まれたと思ったら口をこじ開けられる。
驚いていると、なんと悪のプレイヤーが真っ赤な液体が注がれたグラスを近づけてきていた。
そのまるで血のように真っ赤な液体は強い香りを放っており、その香りは私が十三英雄たちと行動していた時に吐き気がするほど嗅いだことのある香りだった。
その液体の正体を察し、私は何とか逃げようと抗うが顔を掴む力は強い。
抵抗虚しく、私の口に真っ赤な液体が注がれ、口の中に強い香りと共に甘美なる味わいが広がった。
種族として、この液体が最高のご馳走だとでも言わんばかりに体はすんなりとその液体を取り入れることを催促し、私は本能に抗えずに液体を口の中の料理ごと飲み下す。
全ての液体を飲み下すと、私は思わず熱い息を漏らして恍惚の笑みを浮かべてしまう。
それを見てプレイヤーは楽しそうに笑った。
私はその笑い声で我に返り、キッと睨んだ。
どんな事をしようとも、私は屈しない。
そう意思表示をし、私はまた料理に手をつけた。
そうして食事を終えると、私は元居た監禁場所に戻されて仲間と合流して、各々が受けた拷問の内容や会話内容を報告し合う。
いつか、此処を抜け出した時に、外にいる仲間たちへ情報を伝えるために。
この日誌も、我々の状況を克明に知らせるために書いているのだから、これも持って行ってもらうように伝えると、仲間たちは英気を養うために眠りについた。
我々以外の誰かがこれを読んでいるのなら、頼む。
このプレイヤーたちを何とかしてくれ。
「ほら!まだエンシャント・ドラゴンの肉はいっぱいあるから飲み込んじゃいなさい!」
「んーん!」フルフルッ
「もう!アルベド!ワインだ!」
「畏まりました。モモンガ様」
「んー!」
「ほら!早く飲んで片しちゃって!」
「んー!・・・ンクッンクッ・・・プハッ美味しい・・・」
「イビルアイが好きな銘柄だからな。ほら、ドラゴンの肉だぞー」
「あー・・・んっん~。最高だ。でも、本当にこんな厚遇をされてていいのか?」
「もちろんだ。キミたちが齎してくれた大量の情報のおかげで私は穏便に暮らせるんだ。危ない目にあうこともない。永住権もあげたいくらいだ」
「ふむ。まぁ、ここの食事は絶品だから構わない・・・それに、モモンガ「ギンッ」様の事も気に入ったしな」
「ふふふ。そうだろうそうだろう。このナザリックは最高だろう?ははははは!」
「だが、何か・・・幸せすぎてダメになりそうで怖いな」
「まぁ、そうなったら一度王都に戻るといい。いつでも歓迎するぞ」
「そ、そうか?それはありがたい」
「そうだ!あまりいいものはやれないが、土産に武器をやろう。そうだな・・・遺産級装備なんてどうだ?キミたちの装備よりも上位の装備だ」
「あ、ありがたいが、そういったものはあまり外に出さないほうがいいぞ」
「あぁ、そうだったな。ユグドラシル由来の装備はいずれ戦乱の種になる。だから拡散させないべき。だったか?ツアー」
「ん?あぁ。そうだよ、モモンガ」
「ふむ。ナザリックを褒められるとタガが外れてしまうな。今度は注意しよう・・・ところで、カーバングル・ペリドットの肉はどうだ?ツアー」
「あぁ、とても美味しいよ」
「レアリティ的にはドラゴンの肉の方が上だが・・・流石に同族食いはマズイか」
「正確に言えば同族ではないが・・・まぁ、ドラゴン同士で戦うことはあるけど、食べるのはちょっとね」
「そうだろうな」
こんな感じで行きます。