勇者の花と桔梗の花 勇者の章   作:水甲

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第21話 神々に愛された勇者三人

桔梗SIDE

 

神様たちの力を借り、僕らは古のシステムを見つめていた。この姿……集中してないと体中の力が爆発しそうだ。だけどこれなら……

 

「行くぞ。海、友奈」

 

「うん……そういえば海くん。こっちに来る前に海くんのお友達を降ろしてきたけど……」

 

「それってもしかして黒い衣装の?」

 

「うん」

 

「あいつなら大丈夫だ。合わせてくれるはずだ」

 

黒い衣装ってもしかしてあの子のことか?あっちで色々と言ってたけど、海は何をしようとしているんだ?

 

「とりあえず今は!!」

 

「あぁ、三人で決めるぞ!!」

 

「人を……世界を守るために……」

 

「「「勇者!!パァァァァァァァァァンチ!!!」」」

 

僕ら三人は古のシステムに向かって行った。古のシステムも僕らに対して赤い光を放とうとしていた。この拳はこの世界の、人類の未来がかかっているんだ。そうそう止められるわけには行かないんだ。

 

赤い光と僕ら三人がぶつかりあった。敵の攻撃が強すぎるせいか少し押されているけど、まだ諦めるわけには……

 

「めぐみん!!頼む!!」

 

海がそう叫んだ瞬間、どこからともなく声が響いてきた。

 

「天の使い、太陽、絶望、私の前では全部破壊できます。我が名はめぐみん!!最強のアークウィザードにして、どんな時も勇者たちを勝利に導いてきた最強の魔法の使い手!!神が作ったシステムなど、爆裂魔法で破壊します!!エクスプロージョン!!!」

 

眩い光が古のシステムを包み込み、古のシステムにヒビが入っていった。あの大きさであの威力……本当に最強の魔法だな

 

「「「今だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

古のシステムの攻撃が止まり、僕らは一気に上空に上がっていった。そして僕らは力の限り叫んだ。

 

「勇者部五箇条!!」

 

「ひとつ!!なせば!!」

 

「大抵なんとか!!」

 

「「「なる!!!!」」」

 

僕らは一つの光になり、古のシステムを貫いていた。古のシステムはさっきの魔法でひび割れていたのが、更にひび割れ、壊れていった。

これが僕らの……勝利……だ

 

すると僕らの姿が元の勇者の姿に戻ると、僕の前に天神刀が、海の前に祝水神刀が、友奈の前に牛鬼が現れ、光にの粒になって消えていった。

 

「もう必要ないってことか?」

 

「そうかもしれない……」

 

「桔梗さん、友奈、見てください……世界が……」

 

世界が光りに包まれ、見る見るうちに天の炎が消えていった。そして新しい大地が現れた。これって……

 

『勇者たちのお陰で、世界は元の姿に戻りました。これからは我々二人の女神と天の神、そして人類で手を取り合い、元の形に変えていきましょう………』

 

『犠牲とかそんなの必要ないわ。必要なのは私達をずっと崇め続けることよ』

 

『これから先は争いもない。幸せな日々を……願い続けなさい』

 

三人の神の声が聞こえた。世界は救われたんだよな。ほんとうの意味で……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は気がついたらおかしな空間に来ていた。僕の部屋なのだろうけど、何だか色がおかしい。

 

「ここは……」

 

「お疲れ様」

 

突然声をかけられ、振り向くとそこには一人の少女がいた。彼女は僕の保護者であり、別の世界では……

 

「何だか大変なことになったみたいだね」

 

「えぇ、貴方の方は?」

 

「私の方は……というより未来を託した子孫は頑張っているよ。彼女の場合は今回みたいに他の世界の勇者たちと一緒にっていうことは出来ないけど……」

 

少女は優しく微笑んでいた。

 

「でも信じているから……きっと彼女なら大丈夫って」

 

「………」

 

「これから先は大変だけど、私は見守っているから……」

 

「えぇ、がんばりますよ。姫野」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢から醒めると僕らは学校の屋上にいた。その場には若葉たちの姿もなく、海やあちら側の友奈の姿はなかった。帰ったのか?

 

「海くん……終わったの?」

 

美森も目が覚め、僕に声をかけていた。僕は起き上がりあたりを見渡した。壁は消えている。世界は変わったんだな

 

「あぁ、終わったんだ。世界は救われたんだ」

 

「良かった……友奈ちゃん……」

 

「痣が消えてる……ありがとうね。みんな……ごめんね」

 

「友奈……忘れんじゃないわよ。皆のためとかいうよりまずは自分の幸せを忘れないように……」

 

「先輩……はい」

 

友奈は救われ、これで全部終わったんだな。だけど少し気がかりなのは神樹様が消え、世界は二人の女神に守られるけど……

これから先どうなるのだろう?

 

「神樹は最後に友奈に力を託したんだ。そして二人の女神ならば大丈夫だ。僕が保証するよ」

 

どこからともなく海の声が聞こえた。あいつが言うなら大丈夫だよな。

 

すると全員のお腹から音が鳴り響いてきた。みんな、恥ずかしそうにしているけど、先輩は立ち上がり……

 

「それじゃこれから祝勝会でも始めましょうか。もちろん、うどんでね」

 

「「「「「「はい」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 




何気に姫野四葉は勇者であるのネタバレが入り、すみません。

次回で本編は最終回ではなく、戦いのその後やいちゃいちゃをやりつつ、風の卒業の話で最終回にするつもりです。
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