桔梗さん達が出かけているとき、僕はというと大赦に呼び出されていた。
なんでまた僕が呼び出されたのかわからないけど、もしかして世界を守ってくれている女神関係かまたは例の下着強奪関係か……
女神関係ならまだいい。だけど下着強奪に関しては僕は関係なくないか?あれってカズマさんなりの脅しだし、燃やすように言ったのはお姉ちゃんだし……それで責任取れって言われたら、僕はどうすればいいのやら……
ため息をつきつつ、大赦に指定された部屋に入るとそこには巫女服姿の少女が一人待っていた。
「急なお呼び出し、大変失礼しました。海様」
「お前か。海」
まさか待っていたのはこっちの世界の僕だったとは……それにしても本当に似ているな。あの世界で女の子になっていた時の僕に……いや、僕なのだから似ていて当然か
「それで用ってなんだ?」
「はい、実はと言うと……その……」
何故か恥ずかしそうにしていた。何だ?何を言う気だ?この子は……
「わ、わた……私のお兄ちゃんになってくれませんか?」
うん、どこかの王女様と魔法使いに続いて今度は別世界の自分に言われるなんて思っても見なかったよ
「あー、悪いんだけど……」
「ふふふ、冗談ですよ」
海はいたずらっ子見たく笑っていた。こいつ……
「冗談を聞かされるなら帰るぞ」
「待って下さい。本題に入りますから……」
帰ろうとする僕を止める海、仕方ないからちゃんと話を聞くか
「実はですね。私、今年の4月で中学生になるんですよ」
「何だ?まだ中学生すらなかったのか」
これまでこいつと話した印象では小学生には見えなかったからな……というか小学生のくせに天の神を天ちゃんって呼んでるのかよ……いやまだ子供だからいいのか?
「今まで大赦が選んだ学校しか行けないように言われ続けていたのですが、この間の戦いで大赦の方針が変わり、ちょっとした自由を得られました」
嬉しそうに語る海。家の都合上自由なんてなかったみたいだからな。僕も一時期そんな感じだったし……
「まぁ讃州中学なら大赦も反対しないし、いいんじゃないのか?」
「はい、ただ……」
「ただ?」
「勇者部に入りたいのですが、私でも入れるでしょうか?」
勇者部か……海に活動とかについていけるのか?何気に肉体労働が多い活動だしな……
「悩む必要はないだろ。特に拒んだりとかしないし……僕の方から部長にそこら辺聞いてみるよ」
「お願いします」
まぁ先輩なら一発OKだろうな
次の日、僕は先輩に海が讃州中学に入り、勇者部に入部したいと言う話をした。
「別に拒む理由はないし、それに友奈たちも色々とサポートしてくれるしね」
「とりあえずOKってことですね。伝えておきます」
「それにしても乃木家に上里家……夏凛から聞いてた大赦のツートップが集まる部活ってどうなのかしら?」
「まぁ何とかなるとしかいえませんね」
「そうだけど………ねぇ、海。相談したいことがあるんだけど」
「相談ですか?」
「えぇ、言い方悪いけどあんた、一応部外者みたいなものじゃない」
「一応勇者部所属ですけど……僕も友奈も……」
「そうね。悪いんだけど聞かれたら色々とまずいから、今晩あたりお邪魔していいかしら?」
別にかまわないけど、一体何の用なのだろうか?
時間が経ち、僕らの家に風先輩がやってきた。とりあえず友奈と友海の二人には来ることは伝えておいた
「お邪魔するわよ~それにしても仲が良い夫婦ね」
「何を見てそんな事言ったんですか?」
「だって、なんでおそろいの服を三人して着ているのよ。もう夫婦って言うより家族ね」
いやこれは友奈と友海が……
「えへへ~私たちの世界の先輩も同じ事言ってました」
「それに仲が良いのは当たり前だよね~パパ、ママ」
「このほんわか親子め……」
否定はしませんよ。
「そういえば先輩。相談ってなんですか?海くんから聞いて入るんですけど……」
「そうだったわね。実はさ……私って卒業するじゃない。それにともなって新しい部長を決めないといけないんだけど……誰にするか悩んでるのよ」
新しい部長か……僕らの世界では夏凛がやってるんだっけ?先輩は結構悩んだ結果だって言ってたしな……
「誰が良いかしら?」
何だか短めですみません。次回も海SIDEで新部長についての話をやります。
新部長の話の後で最終回を迎えられるようにします