勇者の花と桔梗の花 勇者の章   作:水甲

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三話視聴しましたけど……うん、いつになったら日常回が始まるのか……


第7話 戻ってきた日常

僕らは今勇者部の部室でクリスマスツリーの飾り付けをやっていた。美森が無事に戻ってきて、ようやく平穏な日常が始まったのだけど……

 

(酷い痛みがあるわけじゃないけど……どうにも気になるな……この痣は一体……)

 

あの時美森を助けた後に僕と友奈の二人にこの痣が刻まれた。まさかと思うけど、僕と友奈は美森の役目を代わりに背負うことになったのか?

 

(みんなに話すべきだよな……)

 

僕はみんなと一緒にクリスマスツリーの飾り付けをやっている友奈を見るが、いつもと変わりない笑顔の中に何か思い詰めた表情が見えていた。皆に話すべきか悩んでるみたいだけど……今はこの日常を楽しむべきじゃないかと言うべきか……

 

「所でさ。風のあの眼鏡……何?」

 

夏凛が先輩の方を見ながら言うのであった。先輩は眼鏡を掛けて問題集とにらめっこをしていた。

 

「最近視力落ちたみたいで……」

 

「頑張ってるんだね」

 

「ほら、先週色々とあったから取り返さないとね」

 

「陳謝!!」

 

突然土下座をする美森。自分のせいだと思ってるんだろうけど、気にしすぎだろ

 

「まぁ、ブラックホールとか色々とあったからね」

 

「陳謝!!」

 

今度は腹切しようとしているし、というか精霊も介錯しようとするなよ。

 

「美森、気にしすぎ。先輩の場合は合間にやっていれば問題なかったんだから……」

 

僕はそっと美森の頬に触れながら、そう言うと何だか恥ずかしそうにしていた。

 

「桔梗くん……」

 

「あれ?ストーブ効きすぎじゃない?物凄く熱いんだけど……」

 

「わっしーときょうくんラヴラヴだね~一時間位外に出てようか~」

 

「一時間で何を……」

 

園子、頼むから変なこと言うなよ。あと樹は察しなくていいから……

すると電話をしていた海が戻ってきた。勇者部臨時部員になったのだけど、まだ住む場所が決まってないみたいで、今は友奈の家に厄介になってる

 

「海、大赦と連絡取れたの?」

 

「一応は……色々と住む場所が決まらないみたいですね」

 

大赦にしては対応がおそすぎるような……このままだと海が帰る頃まで決まらなかったりして……

 

「海くん、わかってると思うけど……」

 

「わかってる」

 

美森が何か言う前に答える海。多分だけど『友奈に手を出したら』的なことなんだろうけど、美森、こいつの場合色んな意味で手遅れかもしれないな

 

「そういえば気になってたんだけど、あんた、別世界の勇者にしては精霊の姿ないし、樹海とか壁の外のこと知らないっていうのはどういう事なの?」

 

「あー、それは………」

 

正直に言うべきことなのだろうけど、海は何か悩んでいた。確かにこいつの場合、本当のことを言ったら今の空気をぶち壊しかねないからな……

 

「カイくんの事情はふーみん先輩の女子力と一緒に置いといて……」

 

「ちょっと一緒に置かないでくれない!?」

 

「これだけ出来れば、大丈夫だよ~もし何かあったらきょうくんも手伝ってくれるしね~」

 

「僕も手伝う前提なのか……」

 

「カイくんの事情は聞かないほうがいいと思うしね~」

 

皆に聞こえないように僕だけにそう言う園子。気がついているって言うことなのか?いや、海が自分から言うわけないし……感の鋭い園子のことだから何となく察したのだろうな。

 

「そうね。乃木のおかげよ。来週は来週で樹のショーもあるし」

 

「お姉ちゃん、私のショーじゃなくって、街のクリスマスイベント、学生コーラス」

 

「樹ちゃん、学校の代表に選ばれたんだもんね」

 

「風邪を引かないようにベストコンディションでいかないと」

 

「「健康、健康、健康、健康」」

 

美森と園子の二人が樹にアルファ波を送り始めたけど、それ本当に効くのか?だけどこうしているとようやく日常に戻ってきたんだな……

この痣のことももしかしたらそのうち何とか成るかもしれないし、気にしないでいよう

 

「あ、あのね。みんな……」

 

そう思っていた時、友奈が皆に何かを言おうとしていた。もしかして痣のことを話すつもりか?

 

「えっと……キリギリスの借金を内緒でアリが肩代わりしていました。そしたらどうなったでしょう?」

 

「なにそれ?」

 

「答えは?」

 

「私にもわかりません」

 

ちょっとした例えで皆に痣のことを言おうとしていたのだろうけど、それだと逆に分かりにくい気がするぞ。友奈

 

「何かの問題?」

 

「う、うん、クイズのコラムを作ろうと思ったんだけど……」

 

友奈自身、一人で抱え込みたくないのだろうな。仕方ない。僕の方で言うべきだな。

 

「あの、みんな……実はあのと……」

 

僕と友奈の身に起きたことを話そうとした時、皆の胸にあの痣ができ始めているのに気がついた。僕と友奈は顔を見合わせ、もう一度見ようとしたが痣は消えていた。これって……

 

「桔梗くん……」

 

「あぁ……」

 

「……………‥…」

 

まさか……いやそんなことがあるわけ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上里海です。やっぱりというか当然というべきなのでしょうか……友奈と桔梗さんの二人は何か隠しているみたいです」

 

『そう……悪いわね。別世界のあなたにこんな事を頼んで……』

 

「こういう役目は前からやっていましたから……嫌ですけどね」

 

『こちらも彼らに伝えるべきかどうか話し合っています。しばらく監視を続けてください』

 

僕は電話を切り、ある人物に相談しようとしていた。本当のことを話してくれるかどうか……悩ましいけど……

 

「それでいつまで様子見してるつもりなんだ?」

 

いい加減僕のことを監視している人が誰なのか突き止めるのが先だな

 

「バレちゃったか……」

 

物陰から出てきたのはフードをかぶった少女だった。だけどその声には聞き覚えがある。そういえば言っていたな……

 

「こっちでは初めましてだな」

 

「うん、初めましてだ。そっちの私は元気?」

 

「元気だよ。それで何の用だ?」

 

僕の問いかけに答えるかのように少女はフードを取った。予想通り彼女は三ノ輪銀だった

 

「十二人と話し合って、決めたんだけど、このままだと………」

 

僕は銀から告げられた言葉を聞き、驚きを隠せないでいた。やっぱりあの時感じたものは………

 

「本当に厄介だな」

 

 

 

 

 

 




桔梗と東郷の二人をイチャイチャさせたかった……

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