軍艦少女という化身   作:小説好きの黒虎

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や、やっと序章かけた…。そんなこんなでネタ生成に集中できず、実に数ヶ月かけて書けられました。え?戦艦少女ではなくて何故軍艦少女?中国語での戦艦は軍艦という意味だからです。


序章 霊峰は淡路を睨む

海軍、軍艦などを聞いてどうイメージするのか。私は主に大日本帝国海軍を思い出す。帝国海軍の面白いところは船の女性擬人化をやっていたところだった。そもそも、日本が何でも擬人化したがるのはなにも現代だけの話ではない。擬人化文化は古代よりも前から発展していたのかもしれない(笑)。何故なら、この擬人化文化の発展には神道が関係しているからだ。神道は八百万の神様、つまり、様々な物には神様が宿っており石ころにでも神様がいるという信仰だ。これが擬人化に繋がっているのではないかと私は思う。

 

さて、前置きはここまで。

これはいままでの歴史の中で存在していた軍艦の化身となった少女たち。通称、軍艦少女。又の名は艦娘たちと共に太平の大海を守り続ける提督のお話である・・・。

 

 

 

フィリピン共和国領ヤミ島ユナイテッドインターナショナルネイビー(略称:UIN)拠点 バタン軍港

 

西暦2022年2月22日

 

赤道に近いこの島は熱帯気候で基本的には蒸し暑い。だが、涼しい海風が吹いていおり晴れて暑そうな割には快適だ。穏やかな海風は窓のレースカーテンを優しくなびかせている。執務室には一応クーラーはあるのだが、敢えてここは海風から得られる涼を楽しんでいる。おかげで書類の処理がはかどる。そんな感じで今日も提督をやっている。

提督と言われているということは海軍の幹部をやらさせてもらっている。だが、UINというところだ。UINは通常の海軍とは違い、一つの国家に属している海軍ではなく国際連合の手によって設立された海軍だ。軍事費は常任理事国が定めたGDPの3%を負担している。では、資金はどこから来ているのか、UIN軍事費分担条約に締結している国々が金を出してそれで運営されている。だが、常任理事国五か国の内二か国はこの条約に加盟していないという。ちなみに、条約に締結している国は日本国、グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国、ドイツ連邦共和国、スイス連邦、イタリア共和国、スペイン王国、ポルトガル共和国、エジプト・アラブ共和国、アラブ首長国連邦、トルコ共和国、ネーデルラント王国、中華人民共和国、インドネシア共和国、フランス共和国、ロシア連邦の十五か国だ。エジプトに関してはスエズ運河のため、スイスが新たに加盟した。恐らくシーレーン復旧に伴う貿易の再開を目標としているとみる

UINが特殊と言われているのにはこの世界の数年間の歴史を紐解く必要がある。

数年前、深海から現れたという人の形をした軍艦たち『深海軍』が突如現れては世界中の海岸線に位置している主要都市が日本の東京とアメリカのロサンゼルス以外は瞬く間に陥落した。つまり、世界の領海権、公海の大半は深海軍の手によって明け渡す羽目になった。これに抵抗した人類だったが、一応倒せた。だが、人類が持っている武器ではかなり倒しづらく劣勢にたたされてしまった。そうこうしている内にシーレーンが破壊され、絶望していた人類に希望の光が見えた。

WW2に活躍した軍艦の化身と言える『軍艦少女』が降誕した。彼女たちはどうして今来てくれたのかはわからない。ただ、言えるところは彼女たちのおかげで深海軍の対抗が容易にできたこと。

そして、今。東南アジア海域を取り戻す足掛かりとして九州以東の奪還計画の考案・準備の真っ最中だ。深海軍は関西のどこかに主要拠点を構え東日本侵略を企んでいる。これを潰さないと母港と板挟みになってしまうからな。

 

 

コンコン「提督~、いるー?」

 

お、来たか。

 

「いるよ、入って」

 

ガチャ「提督~。書類を持ってきたよー」

 

青と瑠璃色が混ざった鮮やかな色のストレートヘアー、ルビーのような紅、水兵服をベースにした清涼感溢れる服にスカートの上のボタンが外れているというラフな格好をした少女は艦娘であり、列強各国を轟かせた特型駆逐艦の化身の一人。24隻の特型駆逐艦のⅠ型である吹雪型一番艦「吹雪」。そう、彼女こそかつて世界中の列強各国を震撼させた特型駆逐艦の一隻だ。

私の最初のパートナーでもありバディでもあるかんわいい私の艦娘だ。

 

「ありがとう。っで、どんな書類?」

 

「第五~第八遠征艦隊の結果発表だよ、今回はそれなりの資源とアイテムを回収できたみたい」

 

吹雪から遠征を受けていた艦隊の報告書を受け取り、

 

「どれどれ・・・」

 

報告書を見てみると

 

ー遠征結果ー

 

第五艦隊

燃料:200

弾薬:30

鋼鉄:30

ボーキサイト:10

回収アイテム:なし

 

第六艦隊

燃料:400

弾薬:100

鋼鉄:200

ボーキサイト:50

回収アイテム:高速修復材2セット

 

第七艦隊

燃料:100

弾薬:300

鋼鉄:250

ボーキサイト:150

回収アイテム:高速修復材1セット

 

第八艦隊

燃料:100

弾薬:50

鋼鉄:100

ボーキサイト:200

回収アイテム:高速修復材1セット

 

 

資源の獲得量は普通だけど回収されたアイテムの存在感が大きい。

 

「うん、まずまずといったところかな。あともう少しで瀬戸内海の深海軍基地攻略に必要な物質が集まるね」

 

「たしか、応急修理剤の確保を優先しているよね」

 

応急修理剤、軍艦少女たちが負傷した際には基本的に入浴させて回復させることができる施設がある。軍艦少女の艦種と被害の度合いによっては時間がかかる。そんな時間をかけずに修理できるアイテムだ。

 

「うん。基地にいる敵は手強いからなるべく兵站を安定させて戦った方がやりやすい。その為の貯蓄なんだけど、資源の生産量が低いからすぐ枯渇しちゃうのが悩み・・・」

 

「でも、遠征しなくても本部に申請すればいいと思うけどな~」

 

「こっちはダイヤで購入してるからね。ただ、今月のダイヤの在庫はあんまりないから仕方なく遠征して集めてる。でも、本当は戦力向上の為に造船と開発してて資源消費しているけど収穫はあんまり良くないから一旦打ち切り。まあ、シーファング、彗星、ワイバーンとか高性能な航空機が出てるから空母の方は良い方だね。ただ、個人的にはレーダーが欲しかった(´・ω・`)」

 

「索敵機を出しても良いじゃないかな?」

 

「迎撃されて失敗する危険があるよ。なら電波で索敵した方が無難で無駄なボーキサイト消費が抑えられるからね。それに、相手の位置がわかれば作戦を立てやすくなって勝利しやすいからね」

 

「ふむふむ、なるほど」

 

「というか、某帝国海軍がポンコツに等しいレーダーを改良しようともせずにするからだよ。だから帝国海軍最強の軍艦『神通』がコロンバンガラで沈んだんだよ。これを教訓にレーダーの開発に力を注がないと」

 

正確に言うとコロンバンガラ島沖海戦で神通率いる第二水雷戦隊(そもそも帝国海軍の大半は・・・)は探照灯と偵察機による索敵に頼っていた。彼らはアメリカ海軍の第36.1任務群と会敵した。結果は意外にも帝国海軍が勝利したが神通は勝利と己を引き換えに轟沈した。私はもう少し上手い方法があったのかもしれないと思い、装備と練度だけではなく資源と支援も視野にいれている。そう、これから訪れるどあろう最悪な展開である長期戦に備えるためにだ。大日本帝国は生産力が致命的に弱かったが由に、生産力に勝るアメリカに負けたのだ。まあ、結構色んな歴史背景がごちゃごちゃしていたけど。今でも『そもそも東南アジアだけでよかったのに、なんでアメリカのハワイにまで手を出しているんだよ』と英霊となった帝国海軍軍人に対して常に愚痴っている。情けない行為だとはわかってはいるが、釈然としない。

 

「とりあえず、遠征艦隊全員に通達。二日間の休みを与えるから好きにして良いよっと」

 

「はーい(^o^)/~~。伝えておくね」

 

「それが終わったら一回執務室に戻ってきて。俺と一緒にクルクペ艦隊のメンバーと装備の選定について話したいから」

 

艦隊は主に二種類存在しており、通常は作戦遂行のための艦隊と遠征中心とした遠征艦隊である。クルクペ艦隊は前者だ。

クルクペ艦隊は吹雪、吹雪のひとつ下の妹とその他4隻を主力メンバーとしている。基本的には駆逐艦2隻、戦艦2隻と空母2隻となっている。

私は一息つこうとティーポットとダージリンの茶葉を取りだした。給湯器でティーポットにお湯を入れて5分くらい待ち、ティーカップに注いだ。紅茶を飲もうとしたその時・・・

 

コンコン

 

ノックの音が聞こえてきた

 

「指揮官、アーガスです」

 

「アーガス?どうしたの?」

 

数少ないロイヤルネイビーの軽空母であるアーガス。飛行甲板柄の傘を差しサーベルがトレンドマークの軍艦少女だ。空母の演習教官と偵察が仕事で新人空母たちによく教えている。

 

「例の攻略目標である瀬戸内海深海軍基地の位置特定及び戦力偵察の報告です」

 

「まってました。っと、どれどれ…」

 

深海軍の基地は瀬戸内海東部、淡路島洲本付近に位置しておりその中でも空母を中心とした航空戦隊によって防御されていた。問題はこの航空戦隊をどう立ち向かうかだ。アーガスが放った偵察機によって敵戦力の詳細が明らかになった。連中は駆逐艦と軽巡洋艦のそれぞれ3隻計6隻編成の哨戒艦隊を七個で警戒している。肝心の標的である主力艦隊は空母7隻、軽空母9隻、戦艦4隻、巡洋戦艦6隻、重巡洋艦13隻、軽巡洋艦17隻、駆逐艦25隻が停泊しているという。詳細が明らかになったとはいえこの数の敵を真っ向から戦うのはただの自殺行為だ。しかも、この数から考えられることは敵はそろそろ日本侵略に止めを刺そうとしていることだ。

 

「急ピッチで進めるか。ただちに艦隊編成案をだすよ。第1艦隊は基地攻略に、第2艦隊はターゲット(深海軍淡路島洲本基地)に繋がっている補給線の断絶とゲリラ戦の展開。第2艦隊の編成はアイラ参謀長に任せるって伝えて」

 

「はい、お任せを」

 

さて、急ごう…。これから戦闘は激しくなってくるし、気合入れるか…。故郷(日本)を守れば後は東南アジアに集中できる。そんな未来先を夢見て武器の発注書を記入する。




ふうー、やっと序章書けた。しかし、自分のオリジナルワールドでの話も書きたいのに。
あかん、先に書きたいものを段々で決めてかないと失敗する(白目)。
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