Fate/stay night [oath under snow]   作:ぽん太

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ACT2 運命の夜

 魔術回路を起動する。魔力の循環はあの世界より全然いい

召喚したマスターが一流だったのだろう。

 試しに、干将・莫耶を投影してみる。

 

「トレース・オン」

やっぱり、投影の質がすこぶる良い。この手にしっくりくる感じ

 これなら桜を守れそうだ。もう二度と失わないように。

 

――――――――物音がする

 

 「士郎さん。もう起きてたんですか。」

物音の正体は桜だったらしい。ベッドから起きたらしい。

「おはよう桜。調子はどうだ。召喚の後遺症はないのか?」

「大丈夫です。調子良いです。」

  安心した、桜のこの笑顔に偽りはないだろう。

「私は、毎日先輩の家で朝ごはんを作ってるんです。」

「毎日か、そうか今日もこっちの俺の家に行くのか・・・・。

 俺もついて行っていいか?この世界の衛宮士郎にも興味がある

 からな。」

 

「大丈夫です。それに先輩は昨日手に痣を作っていたんです。

 それも令呪くらいの。」

「桜、それはあいつも聖杯戦争の参加者何じゃないか

「俺も学生時代には魔術を少しは行使できた。ならこの世界では

 魔術師として大成しているのかもしれない。」

  それを聞いた桜は落ち込み儚げな顔をしている。

推測だが、この子はあいつに好意を少なからず持ってるんじゃないか。

 

 「今後、あいつが桜と敵対することになったらどうする?」

俺は会ってから一番真剣な顔をしているだろう。

 これはそれくらい重要なことだ。

「私は、先輩が好きなんです。出来ればこの普通の生活がずっと続けば

 いいと思ってます。もし敵対することがあればそのときしかどうするか

 わからないと思います。もし先輩がおそわれそうになったら助けたいと

 思ってます。だけど、私が魔術師だということはばれたくありません。」

「そうか、なら俺たちの方針はこうだ。聖杯戦争に一般人が巻き込まれるのを

 防ぎ、この世界の衛宮士郎を助けること。これでどうだ。」

「完璧です。士郎さん。では、外に出る準備をしましょう。」

 「よし、俺も着替えるか・・・・。トレース・オン。」

俺は切嗣が使っていたスーツを投影した。さすがに着物は目立つからな。

 「じゃあ、玄関で待ってるぞ。」

 

 「はい。」

元気よく返事をする桜、余程こっちの衛宮士郎は懐かれてるようだ。

 

――――――――「おはようございます。」

 桜は元気よく、扉を開ける。この世界の衛宮の家は俺の家と同じだった。

寂しげな風景と広い庭、まるっきり一緒だ。

「先輩、寝坊してるのかな、先にご飯を作りましょう。」

  台所にエプロン姿、彼女の風貌は映える。

腕まくりをし、気合を入れて作っている所は彼女の家庭的な性格からだろうか。

 「士郎さんは料理できるんですか?」

「あぁ、嗜むていどにはな・・。」

「そうなんですか。じゃあ、今日の私の朝食食べてくれますか?

 味を見てほしいんです。」

  上目づかいで瞳を覗いてくる。

「ああ、もちろん。ただ、食に関して妥協はしないぞ!」

「はい、望むところです。」

 

しばらくして、こっちの世界の衛宮が起きてきた。

 俺自身、寝坊することはなかったから。彼も久方ぶりなのだろう。

「桜。遅くなってごめん。朝食手伝うよ。」

「いいえ、もう作り終わってます。食器持ってって下さい。」

「わかった。」

  彼は、食器を準備し、居間で座っている。

「桜、霊体化して彼の痣をみたけど、あれは令呪に違いない。

 彼は7人目の魔術師だ。」

  俺は、念話を使って彼女に告げた。すると落ち込んだ様子を見せた。

「桜、調子悪いのか。顔色が悪いぞ。」

  彼も彼女の心配をする、後輩の表情には敏感らしい。

「大丈夫です。心配しないでください。」

 

 

◇◇◇◇

  朝食を終え、学校に行く途中桜は彼と他愛もない話をする。

 そんな日常を幸せそうに生活する彼女を俺は守りたいと思った。

  二度と失わないために。

 思い出す、あの感覚一緒に弓を引いて過ごした生活。

懐かしい。俺の願いは彼女に普通の生活を送ってもらうことだ。

 

 「着きましたね。先輩。じゃあ私はこれで。」

桜は彼と別れ、教室に行く。

 

 

 

 

――――――――

 今日の授業も終わり、帰りの支度をする桜。

今日は彼に家に行けないと伝えたらしい。

 桜は折角この世界に来たんだからここら辺を散歩しようということらしい。

それに従い、俺も学校を出る。

  新都で彼女とぶらりと歩き気づけば夕方になっていた。

魔術師の動きが活発化する夕暮れ時、俺は魔力の流れを解析する。

 すると、学校の方から魔力の残滓が見つかった。

「桜、学校の方から魔力の反応があったすぐに行こう。

 ちょっとごめん。」

俺は、桜の体を抱き寄せお姫様抱っこする。桜は驚きをかくせていない

「ちょっと、士郎さん。」

 

 「しっかり掴まっといてくれ。」

俺は、魔力を足に込め学校へ急いだ。

 

 

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